1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX |
0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 |
日ハム |
5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 5 | 10 | 0 |
勝利投手:高梨 裕稔(5勝4敗0S) (セーブ:石川 直也(1勝2敗6S)) 敗戦投手:山﨑 福也(0勝1敗0S) |
◆日本ハムは1回裏、中田の適時打で先制する。その後はアルシアの適時打でリードを広げると、なおも2死二三塁の好機から横尾の3ランが飛び出し、この回一挙5点を奪った。先発・高梨は今季5勝目。2番手・宮西が通算600試合登板を達成した。敗れたオリックスは、先発・山崎福が誤算で、打線もつながりを欠いた。
◆日本ハムが初回に打者一巡の猛攻で5点を奪った。 まずは1死一、二塁で中田翔内野手が先制の右前適時打。「何とか走者をかえそうと思って積極的に打ちにいった。昨日、あと1歩のところで負けていたし、先制できて良かったよ」。 主将の先制打に続き、オズワルド・アルシア外野手も左翼へ適時二塁打。「犠牲フライを狙って打席に入り、いい当たりより、遠くに飛ばそうと思っていた。意外に距離が伸びて外野手の頭を越えて良かったよ。5点先制できたけど、試合は、まだまだこれから。次の打席も打てるように頑張ります」。 締めくくりは2死二、三塁から「おにぎり君」こと横尾俊建内野手が左翼へ7号3ラン。「引っ張らないでセンター返しの意識で打ちにいった結果、ホームランになってくれたので、チャンスで打てて良かったですね。良いイメージで振れたと思います」と、笑顔でおにぎりを握る好例のパフォーマンスを披露した。 さらに清水優心捕手も右中間へ二塁打。9番打者の石井一成内野手も中前打を放ったが、二塁走者の清水が本塁で憤死。これで、ようやく初回の攻撃が終了。1-2で敗れた前夜の嫌な流れを、いきなり払拭(ふっしょく)した。
◆オリックス山崎福也投手(25)が初回5失点でマウンドを降りた。立ち上がり、先頭の西川に安打を浴び、1死一塁で近藤、中田、アルシアに3連打されて2失点。 1死二、三塁でレアードは空振り三振に打ち取るも、横尾に3ランを打たれた。打者9人中7人に安打を許し、35球で降板の山崎福は「先発としての役割を果たすことができず、申し訳ないです」と肩を落とした。 昨年9月18日の同戦では、1/3回4失点で試合終了を待たずに首脳陣から帰阪を命じられた。今年は1イニングを投げきったが、主力打者を故障で欠く打線に5失点は重いビハインドとなった。
◆女優の萬田久子(60)が始球式を務め、マウンド上を存分に楽しんだ。 マウンドに上がると、捕手のサインをのぞき込んで2度首を振った。投球は2バウンドの後、コロコロと転がって捕手の元へ届いた。「気持ちいい。舞台と同じね。でも、慣れない舞台という感じでしたね」と、緊張感の中で大役を全うして気分も高揚。「変な汗をかいちゃった。でも、このあとはビールがおいしいでしょうね。ビールと生ハム。あ、ハムはもちろん日ハムね」と、自身へのご褒美プランを明かしていた。 この日は「HABA Beauty Day」と銘打たれた試合。萬田はHABA(ハーバー)のイメージキャラクターを務め、さらに北海道出身という縁もあり、始球式を務めた。
◆日本ハム宮西尚生投手がプロ通算600試合登板と、歴代1位タイとなる通算273ホールドという2つの偉大な記録を打ち立てた。 7回1死一塁の場面で登板。最初の打者、代打伏見の初球に二盗を決められたが、冷静にピンチを断ってダブルの節目を飾った。チームも勝利を挙げ、試合後にはお立ち台へ。「まさか、自分がここまで来られるとは思わなかったので、うれしいです」と笑顔。今季で11年目。中継ぎ一筋でチームを支えてきた。「本当に、つらい時もあったし、先発の勝ちを消して悔しい思いをしたこともある。本当はリリーフは目立ったらダメ。しれっと終わりたい。でも、若い投手が目標にしてくれたら、うれしい」と、打たれた時ほど注目される酷な役回りを全うしてきた自負、本音もこぼれた。 栗山監督も賛辞を贈った。「この記録は本当にすごい。言葉に出来ない。ミヤ(宮西)には感謝しかない」と、たたえた。メモリアルな1勝でチームはシーズン折り返しとなる72試合目にして、首位西武とゲーム差なしの2位に肉薄した。
◆日本ハムは30日、オリックス戦(札幌ドーム)で通算600試合登板と歴代1位タイの273ホールドに到達した宮西尚生投手の記念グッズを発売した。 グッズの内容はTシャツやフェイスタオル、キーホルダーなど。7月10日までオフィシャルオンラインストアで受注販売する。 また、一部グッズは数量限定で札幌市内にある2つのオフィシャルストアでも販売する。詳細は球団ホームページへ。
◆北の鉄腕が金字塔を打ち立てた。日本ハム宮西尚生投手(33)がオリックス10回戦(札幌ドーム)で、プロ野球史上40人目の通算600試合登板と、歴代1位タイとなる273ホールドを記録した。3点リードの7回1死一塁の場面で登板。ピンチの芽を摘み取り、チームを勝利へ導いた。これで、日本ハムは貯金を今季最多タイの10に戻し、首位西武とはゲーム差なしに迫った。 記録達成がかかっても、いつもの宮西だった。通算600度目の出番は3点リードの7回1死一塁。心持ちは「いつも通りでした」。二盗を許し、得点圏に走者を背負っても動じない。伝家の宝刀スライダーを駆使して、代打伏見と武田を打ち取った。リードを保って巨人山口鉄に並ぶ通算273ホールド目に到達。「まさか自分がここまで来られると思わなかった。うれしいです」。また、仕事を果たした。 今季でプロ11年目。中継ぎ一筋。新人から10年連続で50試合以上登板を続ける。ただ、抑えたことより「失敗した時のことは鮮明に覚えている」。何度も心が折れそうになった。支えになったのは偉大な先輩左腕の存在。「(巨人)山口さんや登板数であれば(中日)岩瀬さん。先輩らが記録を作ってきてくれたから、そこを目標として心折れずに乗り越えられてきた」。素直に感謝した。 真っすぐとスライダー。宮西の主な武器は、この2つしかない。プロ入り当初、野手の先輩だった金子内野守備コーチから「今、持っている球種を磨け。他の球種は覚えるな」と言われた。同コーチは助言した意図について「楽にカウントを取れるボールを覚えると、元の球種がおろそかになる。それでダメになった先輩、後輩投手をたくさん見てきたから」と、若き左腕にスライダーを磨く重要性を説いたという。先輩の教えを守り、伝家の宝刀は今も輝き続けている。 探求心も旺盛。ピンチの場面でどう配球するのがベストか、野手に尋ねることも多い。「最近はコンちゃん(近藤)に聞いたりする。意外と投手より野手の方が僕を見ている。後輩でも、常に聞いて勉強する」。投球フォームの微修正、間合い、配球。常に考えながら、第一線を走り続ける。 栗山監督は12年に就任して以降、何度も宮西に助けられてきた。「ああいう選手を作っていかないといけないと、オレにも教えてくれた」と、頭を下げる。これでチームは西武に勝率2厘差の2位。追う日本ハムには絶対的なブルペンの大黒柱がいる。【木下大輔】
▼通算273ホールドのプロ野球タイ記録=宮西(日本ハム) 30日のオリックス10回戦(札幌ドーム)で今季16ホールド目を挙げ、山口鉄(巨人)の記録に並んだ。初ホールドは08年4月4日オリックス1回戦(京セラドーム)。宮西はこの試合でプロ野球40人目の通算600試合登板。初登板は08年3月25日西武1回戦(札幌ドーム)。初登板からオール救援で600試合登板達成は11年藤田(ソフトバンク)14年五十嵐(ソフトバンク)に次ぎ3人目。
▼通算273ホールドのプロ野球タイ記録=宮西(日本ハム) 30日のオリックス10回戦(札幌ドーム)で今季16ホールド目を挙げ、山口鉄(巨人)の記録に並んだ。初ホールドは08年4月4日オリックス1回戦(京セラドーム)。宮西はこの試合でプロ野球40人目の通算600試合登板。初登板は08年3月25日西武1回戦(札幌ドーム)。初登板からオール救援で600試合登板達成は11年藤田(ソフトバンク)14年五十嵐(ソフトバンク)に次ぎ3人目。
◆日本ハム高梨が大量援護にも恵まれ、約1カ月ぶりの白星を手にした。 初回無死一、二塁のピンチを切り抜けると、その裏に打線が5点先制。「序盤に点を取ってもらって、スイスイといかないといけない」と反省しつつも、7回途中まで2失点。宮西の記録達成のメモリアルデーに、6月1日中日戦以来の5勝目。「宮西さんの偉大な記録の時に投げられて幸せです」と笑顔で振り返った。
◆日本ハムの宮西尚生投手(33)が30日、札幌ドームで行われたオリックス10回戦で今季16ホールド目を挙げ、山口鉄也投手(巨人)に並ぶプロ野球記録の通算273ホールドをマークした。初ホールドは2008年4月4日のオリックス戦。 5-2の七回1死一塁で登板し、この回を無得点に抑えた。ホールドは05年からセ、パ両リーグで導入され、中継ぎ投手が同点もしくはセーブが付く条件を満たす状況で登板し、1死以上を奪い、リードを保つか同点のまま降板した場合に記録される。 また、今季26試合目の登板でプロ野球40人目の通算600試合登板も達成した。初登板は08年3月25日の西武戦。
栗山監督(宮西に) 「言葉に尽くせないほど素晴らしい記録」 日本ハム・吉井投手コーチ(宮西に) 「体が強い。考え方もしっかりしていて、どうしたら最小の傷で乗り切れるかを考え、その作戦を実行できるのがすごい」
栗山監督(宮西に) 「言葉に尽くせないほど素晴らしい記録」 日本ハム・吉井投手コーチ(宮西に) 「体が強い。考え方もしっかりしていて、どうしたら最小の傷で乗り切れるかを考え、その作戦を実行できるのがすごい」
◆2位・日本ハムはオリックスに競り勝ち、楽天に敗れた首位・西武とゲーム差なしに迫った。先発した高梨裕稔投手(27)が6回1/3を投げ、7安打2失点で今季5勝目(4敗)を挙げた。 日本ハムは一回、一死一、二塁から中田の右前適時打で先制。さらに一死一、三塁からアルシアの左越え適時二塁打で追加点を奪った。なおも二死二、三塁から横尾が左翼席へ7号3ランを放ち、この回だけで5点を入れた。 援護をもらった先発の高梨は7安打を浴びながら七回途中まで2失点と粘投。リリーフ陣も踏ん張り、九回は石川直が締めた。 試合後、高梨は「序盤に点を取ってもらって、本当はスイスイいかないといけなかった」と反省気味。それでも投球内容を振り返り「四球を出さなかったことが良かった」と手応えを口にした。これでチームは首位とゲーム差なしに肉薄。「あした以降も、もっともっと勝っていきたい」と力を込めた。
◆オリックスの山崎福は1回5失点でKOされた。打者9人に3ランを含む7安打を浴び「(投球が)一辺倒になり、相手をリズムに乗らせてしまった」とうなだれた。 札幌ドームでは昨季の9月18日に先発して1死しか取れずに4失点でKOされ、試合中に宿舎へ帰ることを命じられていた。名誉挽回を期した登板で再び屈辱を味わい「先発の役割を果たすことができず、申し訳ない」と頭を下げるしかなかった。
福良監督(1回5失点の山崎福に) 「3ランが余計だった。ピッチングになっていない」 吉田正(0-5の四回に2点二塁打) 「好機だったし、自分も後ろにつなぐ、何とか逆転したいという思いで打った」
福良監督(1回5失点の山崎福に) 「3ランが余計だった。ピッチングになっていない」 吉田正(0-5の四回に2点二塁打) 「好機だったし、自分も後ろにつなぐ、何とか逆転したいという思いで打った」
◆日本ハムの中田が先制打を放った。一回一死一、二塁で右前へ運んで15打席ぶりの安打とし、この回一挙5点の猛攻につなげた。同期入団の宮西がプロ野球最多に並ぶ273ホールドを達成し「僕自身もうれしく思う。記録を伸ばしてもらいたい」と祝福した。 チームは72試合を終えてレギュラーシーズンを折り返した。6月は12勝10敗と3カ月連続で勝ち越したが「最後の1試合まで気を抜くことなくやりたい」と話した。
石川直(4月20日以来の6セーブ目) 「セットアッパーで場数を踏んだ。焦らず投げられた」
石川直(4月20日以来の6セーブ目) 「セットアッパーで場数を踏んだ。焦らず投げられた」
◆日本ハムは、30日のオリックス戦でプロ野球タイ記録の273ホールドと史上40人目の通算600試合登板を達成した宮西尚生投手(33)の記念グッズの受注販売をオフィシャルショップなどで開始した。受付は7月10日まで。
◆宮西が、5-2の七回一死一塁から救援登板。打者2人を打ち取り、史上40人目の通算600試合登板と、山口鉄(巨人)に並ぶプロ野球記録の273ホールドを同時達成した。お立ち台では「ここまでこれるとは思わなかった。忘れられない思い出になる」と感慨深げ。入団から10年連続50試合登板を続けているタフネス左腕は「リリーフは目立ったら駄目。(目標は)明日、抑えることですね」とこれからも投げ続ける。
宮西について日本ハム・栗山監督 「言葉に尽くせないほど素晴らしい記録」
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◆日本ハムは30日、オリックス10回戦(札幌ドーム)に5-2で勝利。一回に4番中田翔内野手(29)が先制の右前適時打を放つなど、一気に5点を奪い、パ・リーグ首位の西武にゲーム差なしと肉薄した。 「十分なくらい。あれで試合の流れが完成した。5点取れたら、チームとしても大きい」 一回に一挙7安打、打者9人の猛攻で5得点。主将の中田が満足げに振り返った。一回一死一、二塁から適時打で先制。続くアルシアが適時二塁打を放った。さらに二死二、三塁から横尾が、日大三高時代の1年先輩、山崎福のカーブを狙い澄まして左越え3ラン。「みんなから親しまれていたいい先輩。いい投手だと思うので、結果を出せてよかった」とこの回でKOした。 この日は、女性向けイベント「ヒロインデイズ」が開催され、女性限定で淡いスカイブルーの特製ユニホームが配布された。いつも以上に黄色い声援が飛ぶ中、宮西が通算600試合登板とプロ野球記録の通算273ホールドを同時達成するなど、投打がかみ合い、貯金は今季最多タイの「10」となった。 5月8日には「6」だった西武とのゲーム差は0(6月2日以来)。勝率はわずか2厘差だ。中田は「ここからどうなるか分からない。最後の1試合まで気を抜くことなくやりたい」と語った。シーズンも残り半分の72試合。きょう1日こそ、首位を奪取してみせる。 (中田愛沙美)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 40 | 30 | 1 | 0.571 (↓0.009) | 0 (-) | 72 | 392 (+1) | 332 (+9) | 81 (-) | 85 (-) | 0.275 (↓0.001) | 4.37 (↓0.06) |
2 (-) |
日ハム | 41 | 31 | 0 | 0.569 (↑0.006) | 0 (↑1) | 71 | 309 (+5) | 277 (+2) | 83 (+1) | 52 (-) | 0.245 (↑0.001) | 3.61 (↑0.03) |
3 (-) |
福岡 | 37 | 33 | 0 | 0.529 (↓0.007) | 3 (-) | 73 | 300 (+2) | 287 (+5) | 95 (+1) | 44 (-) | 0.25 (↓0.002) | 3.9 (↓0.01) |
4 (-) |
ORIX | 36 | 34 | 3 | 0.514 (↓0.008) | 4 (-) | 70 | 278 (+2) | 276 (+5) | 58 (-) | 45 (+1) | 0.24 (-) | 3.54 (↓0.03) |
5 (-) |
ロッテ | 36 | 34 | 0 | 0.514 (↑0.007) | 4 (↑1) | 73 | 279 (+5) | 275 (+2) | 36 (+2) | 72 (+1) | 0.259 (↑0.001) | 3.59 (↑0.02) |
6 (-) |
楽天 | 27 | 44 | 1 | 0.38 (↑0.009) | 13.5 (↑1) | 71 | 245 (+9) | 292 (+1) | 63 (+2) | 40 (-) | 0.241 (↑0.002) | 3.83 (↑0.04) |
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