DeNA(☆5対4★)広島 =リーグ戦8回戦・横浜スタジアム=
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広島
12010 0000 490
DeNA
00010 003 5100
勝利投手:山﨑 康晃(2勝2敗15S)
敗戦投手:アドゥワ 誠(2勝1敗0S)
  DAZN
◆DeNAがサヨナラ勝ち。DeNAは3点ビハインドの8回裏、神里に3ランが飛び出し同点とする。続く9回には、1死一二塁の好機から代打・佐野が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・山崎が今季2勝目。敗れた広島は、救援陣がリードを守れなかった。

◆4番のバットで1点先取! 広島鈴木誠也外野手が1回に先制打を放った。  1回2死三塁。鈴木はフルカウントからDeNA先発石田の内角直球球に詰まりながらも、遊撃後方に落として三塁走者を迎え入れた。「とにかく先制点につながって良かったです」。貴重な一打で試合の主導権を握った。

◆新井さん、グラシアス! 広島サビエル・バティスタ内野手(26)がベテランの助言を実践し、特大弾を放った。  3点リードの4回。4試合ぶりスタメンのバティスタはDeNA先発石田の初球、外角よりの直球を捉えた。打球は左中間スタンドへ一直線。最後列の立ち見席で弾む特大弾で貴重な追加点をもたらした。  「試合前に新井さんから、ボールに力があるから当てるだけで飛ぶぞ。とアドバイスをもらったので、そのイメージでコンパクトに当てただけ」。日ごろからいじられ、コミュニケーションを取るベテラン「新井さん」に感謝した。

◆広島が今季2度目のサヨナラ負けを喫し、連勝が6で止まった。3点リードの8回、セットアッパー・ジャクソンが神里に3ランを浴びて追いつかれると、9回は4番手アドゥワが代打佐野にサヨナラ打を浴びた。序盤から得点を重ね試合の主導権を握りながら、6回まで1失点と好投していた大瀬良が走塁時に左太もも裏をつって降板するアクシデントが誤算だった。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。    - リードを守り切れなかった  緒方監督 中継ぎ陣は今日で3連投目だったからね。また切り替えて。今日勝ち切ることはできなかったけど、明日、明後日も試合があるわけだし、またしっかりと。  - 大瀬良投手は足がつった  緒方監督 ちょっと不運やったね。踏ん張ったときにキュッときたらしい。ハードラックでしょうがない。  - 6回までは好投  緒方監督 ナイスピッチングだったよ。  - 打線は今日も活発  緒方監督 問題ない。しっかりした戦いができている。勝ち切れなかったのは残念だけど、また明日から切り替えてやるだけです。

◆DeNAが首位相手にサヨナラ勝ちし、連敗を3で止めた。  3点を追う8回にルーキー神里和毅外野手の5号3ランで追いつき、9回1死一、二塁で、代打の2年目佐野恵太内野手がサヨナラ二塁打を決めた。  殊勲の若武者はそろってお立ち台へ。神里は「打った瞬間はライトフライかなと思ったんですが、風に乗ってくれてよかった。(9回の佐野の打席は)打ってくれると信じていました」。人生初のサヨナラ打を放った佐野は「初球から思い切っていこうと。サヨナラ打は初めてで、夢のような時間でした」と喜びを爆発させた。  寮生の2人は、同じ車に乗って横浜スタジアム入りする。1学年下の佐野は「(神里は)お兄ちゃんみたいな感じです。ずっと試合に出て、すごいなと思う。よく顔が似てると言われるので、2人で打ててよかったです」と笑顔をみせた。

◆伏兵が狙い打ちでDeNAの危機を救った。4-4の9回1死一、二塁。代打佐野は初球のチェンジアップを振り抜いた。右翼線を破る人生初のサヨナラ打。「苦手な緩い球で来るかなと。割り切ってチェンジアップを狙いました。ライン際に飛んだので、入ってくれと思いました」とウオーターシャワーでびしょぬれの顔を拭った。  成長を示した。開幕1軍も不振から4月末に登録抹消。2軍では「焦りから少しずつ崩れていた」というフォームを見直した。再昇格して迎えた交流戦で3本塁打と復調。この日は「得点圏打率がすごく低い(試合前時点で5分9厘)のでドキドキしながら打席に入りましたが、チャンスで変化球を待てるようになった」と手応えを口にした。  ラミレス監督が「あそこで決めたい思いはすごくあった」という勝負手に応えた。負ければ首位広島とのゲーム差が2桁となる危険水域から4位浮上。日本一に輝いた98年の栄光のユニホーム着用4戦目で初勝利も決めた。2年目のヒーローは「ここから連勝出来るように頑張ります」と張り上げた。関東地方の梅雨明けとともにDeNAが連敗を3で止め、重苦しい空気を振り払った。【佐竹実】

◆DeNAのロペスが右太もも裏の故障から今月3日以来の復帰を果たした。低迷するチームに合流し「首位の広島に勝って勢いを付けたい」と意気込んだ通り、さすがの存在感を示した。  昨季のセ・リーグ打点王は走塁時の脚への負担を考慮され、定位置の3番ではなく「5番・一塁」で先発した。広島の大黒柱、大瀬良から二回にチーム初安打となる左前打。四回には初球の甘く入った速球を逃さず、左越えに16号ソロ本塁打を放った。

◆DeNAがサヨナラ勝ちで連敗を3でとめた。4-4の同点で迎えた九回、一死一、二塁から内野手(23)が右越えにサヨナラ適時打を放った。  DeNAは石田、広島は大瀬良が先発した。  広島は一回、田中の左中間二塁打などで二死三塁とすると、鈴木が左前へ先制適時打を放った。  広島は二回、一死から会沢の四球、西川の右翼線二塁打で二、三塁とすると大瀬良が中前へ2点打を放ち、3-0。  広島は四回、バティスタの左中間への12号ソロで4-0とリードを広げた。DeNAはその裏、ロペスの左越え16号ソロで1点を返した。  DeNAは八回、無死一、二塁で、広島の3番手・ジャクソンから神里が右越え5号3ランを放ち、4-4の同点に追いついた。

◆広島は今季2度目のサヨナラ負けを喫し、連勝が6でストップした。救援陣が崩れての痛い敗戦に、緒方監督は「勝ち切れなかったのは残念だけど、また切り替えてやっていくだけ」と努めて冷静に振り返った。  大瀬良が6回1失点と好投。4-1の八回、勝ちパターンのジャクソンを投入したが、逃げ切れなかった。連打でピンチを招くと、神里に同点の3ラン。九回はアドゥワが先頭打者に四球を与え、一死一、二塁となったところで代打佐野にサヨナラ二塁打を浴びて、力尽きた。  ジャクソンは「チームに申し訳ない」とうなだれ、プロ初黒星のアドゥワは「先頭の四球。そこが全て」と悔しがった。
バティスタ(四回に12号ソロ) 「試合前に新井さんからいいアドバイスをもらったので、そのイメージでコンパクトに当てただけ」

◆広島の大瀬良は自己最多の11勝目はお預けとなったが、6回1失点と安定感のある投球を披露した。四回のロペスのソロ本塁打による失点のみで、リズム良くDeNA打線を手玉に取り「打たせて取る投球ができた」とうなずいた。  ただ、七回の打席で送りバントを成功させた際に左太もも裏がつり、降板を余儀なくされた。救援陣に負担をかける形となり「まだイニングもいけたし、チームのムードに多少影響があったと思う」と申し訳なさそう。今後については「トレーナーと相談して、また明日の状態を見たい」と慎重に話した。
広島・畝投手コーチ(左太もも裏をつった大瀬良に) 「アクシデントは仕方がない」

◆DeNAのドラフト2位ルーキー、神里が八回に同点3ランを放って完敗ムードを一掃し、流れを呼び込んだ。無安打で迎えた4打席目。無死一、二塁からジャクソンのスライダーを振り抜き、打球は風にも乗って右翼席へ飛び込んだ。  自身は社会人の日本生命を経てプロ入り。八回に連打で好機をつくった高校出の乙坂、大学出の柴田は同学年で「同級生の2人がつないでくれたので、僕もつなぎたかった」と喜んだ。試合後はサヨナラ打の佐野とともにお立ち台に呼ばれ、はじけるような笑顔を見せた。 ラミレス監督(ロペスが復帰し) 「いない間はラインアップを組むのに苦労したが、1~5番は屈指の打線と言える」 石田(7回4失点) 「全て防げる失点。走者を出した後に粘ることができず、野手の方にいいリズムをつくれなかった」

◆右太もも裏痛で4日に出場選手登録から抹消されていたロペスが「5番・一塁」で復帰。第1打席で左前打を放つと、2打席目には左越え16号ソロを放った。「ファンの声援がエネルギーになった。2軍でも試合に出ていたのでリラックスして打席に入りました」。打線の軸の復帰にラミレス監督は「チームは良くなっていくだろう」とうなずいた。

◆DeNAは29日、広島8回戦(横浜)に5-4でサヨナラ勝ちし、連敗を3で止めた。3点を追う八回にドラフト2位・神里和毅外野手(24)=日本生命=の5号3ランで追いつき、九回は2年目、佐野恵太内野手(23)のサヨナラ二塁打で決めた。 「やりました! 得点圏打率が低いので、ドキドキしながら打席に入りました。人生でも初のサヨナラ打だったので、夢のような時間でした」  この試合まで得点圏で打率・059だった佐野が、お立ち台で柔和な笑みを浮かべた。同点で迎えた九回一死一、二塁で代打で登場すると、アドゥワの初球のチェンジアップを右翼線に運んだ。  ダイエーなどで活躍した佐々木誠氏を伯父に持ち、明大からドラフト9位でプロ入り。スイングスピードが速く、入団時からラミレス監督がほれ込む素材が開花し始めている。主に左の代打が持ち場だが、すでに3本塁打。その佐野のおぜん立てをしていたのは、横須賀市の寮と横浜スタジアムの道のりで、いつも佐野の車に同乗している神里だ。1-4の八回無死一、二塁から右中間席へ同点アーチをかけ、チームを勢いづけた。 「同級生の2人(同学年の乙坂と柴田)がつないでくれたチャンス。僕もなんとかつなごうと思っていました。佐野? 打つと信じていました」。1番を打つ新人は、端正なマスクで笑った。  「今季のベストゲーム。久々のスマイルですね」と指揮官もご満悦。ロペスら離脱メンバーも戻りつつあり、DeNAの反撃が始まりを告げた。 (湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
402910.58
(↓0.008)
0
(-)
73350
(+4)
313
(+5)
80
(+1)
39
(+1)
0.262
(-)
4.2
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
343410.5
(↑0.007)
5.5
(↑1)
74307
(+10)
323
(+9)
63
(+1)
37
(+1)
0.257
(↑0.002)
4.25
(↓0.04)
3
(-)
阪神
323610.471
(↓0.007)
7.5
(-)
74248
(+9)
282
(+10)
40
(+3)
41
(+1)
0.24
(↑0.001)
3.64
(↓0.1)
4
(↑1)
DeNA
313620.463
(↑0.008)
8
(↑1)
74263
(+5)
288
(+4)
81
(+2)
46
(-)
0.248
(-)
3.76
(-)
5
(↓1)
巨人
323810.457
(↓0.007)
8.5
(-)
72317
(+3)
291
(+4)
66
(-)
36
(+2)
0.263
(-)
3.94
(↓0.01)
6
(-)
中日
323910.451
(↑0.008)
9
(↑1)
71284
(+4)
336
(+3)
47
(+2)
37
(+1)
0.262
(-)
4.49
(↑0.02)