ヤクルト(☆9対6★)中日 =リーグ戦11回戦・明治神宮=
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中日
01100 0031 6130
ヤクルト
00200 002 980
勝利投手:原 樹理(1勝5敗0S)
敗戦投手:田島 慎二(0勝4敗15S)
  DAZN
◆ヤクルトが劇的な逆転サヨナラ勝利。ヤクルトは2点を追う9回裏、無死満塁の好機をつくると西浦の2点適時打で同点とする。さらに、続く好機で山田哲が3ランを放ち、試合を決めた。投げては、6番手・原が今季初勝利。敗れた中日は守護神・田島がリードを守れなかった。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、プロ初のサヨナラ3ランで劇的な勝利を飾った。  9回裏、土壇場で追いついたチームの追い風は、打席に入った山田にも吹いていた。2死一、二塁から中日の田島が投げた内角直球を狙い打ち。打球は高々と舞い上がり、左翼スタンドにサヨナラ3ラン。「今3連戦で、追い込まれるまでに内角の真っすぐが来ると思っていた。直感です。自分で決められて良かった。気持ちいいです」と劇的な1発に興奮気味だった。

◆終盤の壮絶な打撃戦を制してサヨナラ勝ちを決めたヤクルト小川淳司監督は、満足そうな笑みを浮かべて4連勝した試合を振り返った。  2点をリードされた9回無死満塁、西浦が同点の2点適時打。最後は山田のサヨナラ3ランで試合を決めた。  「本当にすごいのひと言。ひとごとのようだけどね。みんなの気持ちが乗り移ったんでしょう」とコメント。  ここまで勝ち星から見放された原も、9回表に打者1人を打ち取って今季初勝利。バレンティンも本塁打王争い単独トップの18号が出るなど、チームにとってもいいことばかりの試合になった。

◆ヤクルト原樹里投手が、今季初勝利を上げた。  4-6と差を2点に広げられた9回1死一塁の場面で、マウンドに上がった。  打席には中日の4番ビシエド。カウント1-2からの5球目、147キロのシュートは投ゴロになった。折れたバットも飛んできて「気になりました」と振り返ったが、打球をつかむと迷わず二塁へ。その後一塁にも送られ、併殺となった。  今季は7試合に先発しながら0勝5敗。6月途中から中継ぎに転向し、7試合目で初勝利がついた。「ことなこともあるんですね。野手の方が、よく打ってくれました」と感謝していた。

◆ヤクルト山田哲が、「ドカベン」殿馬ばりのプロ入り後初のサヨナラ弾で、4連勝を飾った。9回裏6-6に追いつき1死一、二塁で打席に立った。頭の中には、本塁打のイメージが出来上がっていた。中日田島の2球目、読み通りのインコース直球143キロを華麗に捉えた。夜空に高々と上がった打球は、風にも乗せられて左翼席へ。歓喜をかみしめながら、右手を突き上げた。「野球選手をやっていて、良かったなと思います!」。  幼い頃から親しんだ人気野球漫画「ドカベン」が完結した歴史的な日に、漫画のようなストーリーで試合も締めくくった。同じ守備位置でもあり「いろんな打法ができるところが好きでした」と推しは殿馬。今季は開幕から1番、最近4試合は3番と打順こそ違うが、俊足で守備範囲が広く、打撃センスも高いと共通項は多い。今日29日の阪神戦に勝てば、ついに勝率を5割に戻せるところまで一打で導いた。通算150号まで、残り1本としたセ界の殿馬は「特に意識はしていません」と冷静だが、燕ファンは待っているズラ!  ▼ヤクルト山田哲がサヨナラ本塁打。山田哲のサヨナラ打点は13年8月10日DeNA戦、17年7月25日中日戦でそれぞれ押し出し四球を選んだ2度だけで、サヨナラ本塁打は初めて。

◆竜の必勝パターンが完全に崩壊した。2点リードの9回に中日の守護神・田島がマウンドに上がった。先頭坂口に四球を与えると、嫌な雰囲気が漂った。無死満塁で西浦に左前へ同点の2点適時打を打たれ、振り出しに。1死一、二塁から山田哲への2球目143キロの直球を、左翼席に運ばれた。  田島は打球の行方をぼうぜんと見送った。バックスクリーンに表示された「3ランホームラン」を確認してから、マウンドを降りた。先頭の四球が問題だったかと問われ、「そうですね。これからチェックして、修正して直すところは直していきたい」と言葉を絞り出した。  これで守護神の配置転換が決定的な状況になった。田島は前回登板の24日DeNA戦でも4失点で敗戦投手に。2戦連続の背信投球で、チームは4連敗。借金も今季最多の「8」に膨らんだ。森監督は不用意な1球だったかと聞かれると「そういう問題じゃない」と一蹴。「みんなあそこまで我慢して、つないできたんだ。球の問題じゃない」と続けた。怒りは収まらず、「明日より今日のことだ。(田島は)いるんだから使うしかない。みんな我慢しているが、(使い方は)考える」と話した。安定感のある祖父江が代役守護神になる可能性が高い。リリーフ陣の再構築は急務。最下位に沈む竜の苦闘は続きそうだ。【伊東大介】

◆中日はサヨナラ負けの中で平田の活躍が光った。8回に一時は勝ち越しとなる2点適時二塁打を放つなど4打数2安打。打率を3割3分5厘に上げ、セ・リーグ首位打者に躍り出た。「いい流れで打席に立てた。(首位打者は)意識しない。1試合1試合、意味のある打席を続けたい」。  23日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で右膝に死球を受け、前日27日から先発復帰。平田が反攻のキーマンだ。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(33)が試合前練習時に、同球団マスコット・つば九郎の得意技「空中くるりんぱ」に挑戦。残念ながら失敗に終わった。

◆ヤクルトは石川、中日は笠原が先発した。中日は二回、一死二、三塁とし、堂上が先制の右犠飛を放った。三回は一死一、三塁からビシエドが右犠飛を放った。  ヤクルトはその裏、二死から西浦が左中間へ二塁打。続く青木が左中間へ適時二塁打、山田哲も左翼線に適時二塁打を放ち、同点に追いついた。 ◆ヤクルト・青木 「打ったのはチェンジアップ、1点ずつ還していこうと思って打席に入りました。逆らわずに上手く打てました」 ◆ヤクルト・山田 「打ったのはカットボール、甘かったので上手く反応して打つことができました」

◆中日の荒木が6試合ぶりに先発出場して複数安打を放った。1-0の三回無死一塁で右前打して走者を進め、追加点につなげると、五回にも中前打をマークした。  プロ23年目の今季は開幕1軍を逃したが、2軍で好結果を残して今月1日に昇格。先発で起用された4試合全てで安打を記録している。「暑いね。でもむしろ調子はいい」と話していた40歳のベテランが存在感を示した。

◆ヤクルトは2点を追う九回に同点に追いつくと、なおも一死一、二塁から3番・山田哲人内野手(25)が左越え16号3ランを放ち、サヨナラ勝ち。チームは連勝を4に伸ばした。6番手の原が今季初勝利。中日は4連敗となった。  ヤクルトは石川、中日は笠原が先発した。中日は二回、一死二、三塁とし、堂上が先制の右犠飛を放った。三回は一死一、三塁からビシエドが右犠飛を放った。  ヤクルトはその裏、二死から西浦が左中間へ二塁打。続く青木が左中間へ適時二塁打、山田哲も左翼線に適時二塁打を放ち、同点に追いついた。  中日は八回、先頭のアルモンテが左前打で出塁。続くビシエドが左中間への二塁打で二、三塁とした後、平田が左越えに2点二塁打を放った。なおも二死後に代打・高橋も中越え適時二塁打を放った。ヤクルトはその裏、先頭の青木が三塁内野安打で出塁。一死後にバレンティンが中越えに18号2ランを放った。  中日は九回、先頭の大島が二塁打で出塁。大野奨の犠打で一死三塁から工藤が右前適時打を放ち、6-4とした。  ヤクルトはその裏、相手守護神の田島を攻め無死満塁。この後、西浦が左前2点打を放ち同点。一死後に山田が左越えに決勝の16号3ランを放ち、劇的勝利を収めた。

◆ヤクルトの山田哲がプロ8年目で初のサヨナラ打を放った。九回、西浦の2点適時打で6-6に追い付いて、さらに一死一、二塁の場面で打席に入ると、田島の速球を捉えて左中間へ16号3ラン。ダイヤモンドを一周すると歓喜のナインにもみくちゃにされた。  これまでサヨナラ四球を選んだことは2度あるが、自分のバットでサヨナラ勝ちを手にするのは初。交流戦が明けてから3試合連続で無安打に終わるなど苦しんでいたが、26日に15号2ランを放っていた。「いいきっかけにしたい」と前向きに話していた男が、重要な場面で大仕事をやってのけた。

◆中日の笠原は5回2失点と粘投した。2-0の三回に西浦、青木、山田哲と3者連続二塁打を許し同点とされた以外は無安打に抑えた。それでも116球を費やし、4四死球とテンポが悪く「球数が多かったのが一番の反省点」と肩を落とした。  15日の西武戦で菊池と投げ合い、7回無失点と好投して波に乗りかけていただけに「もっと緩急のコンビネーションを使えるようにしたい」と悔しそうだった。

◆ヤクルトの原が今季初勝利を挙げた。九回、1点を奪われて4-6とされてなおも一死一塁の場面でマウンドに上がると、ビシエドを武器のシュートで投ゴロ併殺打に仕留めた。  その裏に味方が5点を奪って逆転サヨナラ勝ちして白星が転がり込んだ。「僕が勝ったことより、チームが勝って良かった」とほっとした表情を浮かべた。

◆4-6の九回無死満塁から西浦が起死回生の左前2点打。「しびれた。三振だけはしないように。最終回でも全然チャンスはあると思っていた」と興奮気味に語った。5打数2安打2打点の活躍を見せ、これで7試合連続安打。小川監督も「爆発力がある」と期待する新リードオフマンが大事な場面で結果を残した。

◆2点リードの九回に登板した守護神、田島が背信投球で痛恨のサヨナラ負け。今季4度目の4連敗を喫した。西浦に同点の左前2点打、山田哲に決勝3ランを浴びた右腕は「これからチェックして直すところは直していく」と言葉少な。森監督は「俺も我慢しているが考える」と苦言を呈した。

◆ヤクルトは28日、中日11回戦(神宮)に9-6でサヨナラ勝ちし、4連勝を飾った。同点の九回一死一、二塁で山田哲人内野手(25)が、自身プロ初のサヨナラ打となる16号3ランを放ち、試合を決めた。値千金の一発は節目まで1本に迫る通算149号。今季3度目の同一カード3連戦3連勝を果たしたチームはセ・リーグ2位を守り、借金を1まで減らした。 プロ入りから149本目となるアーチに山田哲は、ハッキリと口にした。  「人生で一番、気持ちよかった」  6-6に追い付いた九回一死一、二塁。神宮の熱気が最高潮に達する中、田島の内角への直球を振り抜くと、打球は高く舞い上がり、風にも乗って左翼席に届いた。  九回の攻撃は2点ビハインドから始まった。先頭・坂口が四球を選び絶叫。気迫に押されるように打線がつながり、まず西浦が同点打を放った。  あとは、千両役者が決めるだけ。打席へ歩みを進める山田哲は、バレンティンから「きょうは勝つぞ!」と声をかけられ、さらに発奮。サヨナラ四球を選んだことは2度あるが、自身のバットでサヨナラ勝ちを手にするのは初めて。珍しくガッツポーズを見せ、全身で喜びを表した。 人には決して弱みを見せない。12日の西武戦(大宮公園)で走者と接触し、左腕を痛めた。14日は欠場し、17日の日本ハム戦(札幌ドーム)で復帰。2安打1得点と活躍し、お立ち台では「完治しています」と語った。しかし、サポーターの下には今もテーピングが施されている。  父の日には、父・知規(とものり)さんにLINE(無料通信アプリ)で感謝を伝えた。そのときも「肘は大丈夫か」と聞かれ「大丈夫や」とすぐ返した。  チームは今季3度目の同一カード3連戦3連勝。昨季、球団ワーストの96敗を喫したチームの姿は、もうない。「野球をやっていてよかった」。山田哲の口から、自然と喜びがあふれ出た。 (横山尚杜)
九回に登板し2/3回を無失点に抑えて今季初勝利を挙げたヤクルト・原 「野手が打ってくれた。とにかくチームが勝ってよかった」 八回にリーグ単独トップとなる18号2ランを放ったヤクルト・バレンティン 「打った当たりも、飛距離も完璧。前の打席の内容が良くなかったので、集中して打席に入りました」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
402810.588
(↑0.006)
0
(-)
74346
(+4)
308
(+2)
79
(+2)
38
(+1)
0.262
(-)
4.19
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
333410.493
(↑0.008)
6.5
(-)
75297
(+9)
314
(+6)
62
(+2)
36
(-)
0.255
(-)
4.21
(↓0.02)
3
(↑1)
阪神
323510.478
(↑0.008)
7.5
(-)
75239
(+3)
272
(+2)
37
(-)
40
(-)
0.239
(-)
3.54
(↑0.04)
4
(↓1)
巨人
323710.464
(↓0.007)
8.5
(↓1)
73314
(+2)
287
(+4)
66
(-)
34
(-)
0.263
(↓0.002)
3.93
(-)
5
(-)
DeNA
303620.455
(↓0.007)
9
(↓1)
75258
(+2)
284
(+3)
79
(+1)
46
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.76
(↑0.03)
6
(-)
中日
313910.443
(↓0.006)
10
(↓1)
72280
(+6)
333
(+9)
45
(-)
36
(-)
0.262
(↑0.002)
4.51
(↓0.07)