ヤクルト(☆7対2★)中日 =リーグ戦10回戦・明治神宮=
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中日
00000 1100 290
ヤクルト
20203 000× 790
勝利投手:カラシティー(5勝0敗3S)
敗戦投手:藤嶋 健人(1勝1敗0S)
  DAZN
◆ヤクルトは初回、青木の2ランで幸先良く先制する。その後は、3回裏に青木が2点適時二塁打を放つと、5回にはバレンティンと坂口の適時打で3点を加えてリードを広げた。投げては、先発・カラシティーが6回1失点で今季5勝目。敗れた中日は、先発・藤嶋が乱調だった。

◆ヤクルト先発のマット・カラシティー投手(26)は今季4勝0敗。開幕から5連勝を飾ると、ヤクルトの投手では15年の山中(6連勝)と秋吉以来。  外国人では95年ブロス、03年ベバリンの4連勝を抜き、球団初の開幕5連勝になる。

◆ヤクルト青木宣親外野手(36)が、1回無死二塁から2試合連続となる先制6号2ランを放った。  高めに入った140キロの直球を右翼席に運び「西浦がいい形で出塁してくれたし、先制のチャンスだったので積極的に打ちにいった結果、いい角度であがってくれました」と喜んだ。  6月に入って4本塁打と夏男ぶりを発揮している。

◆中日が借金を今季最多タイの「7」に伸ばしてしまった。  先発に藤嶋を立てたが、4回途中7失点でKO。前回17日の西武戦(メットライフドーム)では、登板を緊急回避した松坂の代役でプロ初先発初勝利を挙げた。持ってる男でもチームの連敗を止められなかった。  打線も好機に凡打。「(ここ1本が出ないのは)いつもだ。投手もバットを持っているんだから、ああいう形で塁に出すのは良くない。(借金は)負ければ増えるよ。ヤクルトに勝ち越してても、他のところで勝てないと」と森監督はぼやいた。藤嶋がヤクルト先発カラシティーに無死から2度ヒットを許した場面に苦言。  先週は初のAクラスに立ったものの、借金生活から抜け出せないチーム状態にいらだちを見せた。

◆ヤクルトのマット・カラシティー投手(26)が先発転向2試合目で初勝利を挙げ、ヤクルトの外国人初の開幕5連勝を飾った。  開幕時はクローザーとして期待されたが、先発に配置転換され6回6安打1失点。「5イニング以上投げることができて、最少失点で抑えることもできた。チームメートの守備にも助けられ、点も取ってくれたので感謝です」と喜んだ。  ツーシーム、カットボール、フォーク、チェンジアップを主体にストライクゾーンで攻め、直球も150キロ以上をマーク。  「9回の最後を投げるつもりで、1回ずつ抑えようと思った。打たせて取るつもりで投げました」と言った。打撃でも2安打を放ち「昨日ブキャナンが2本打って自慢していたから打ちたかった。こんなに塁上で走ったのは高校以来」と笑っていた。  小川監督は「どこまでいけるか不安だったがしっかり投げてくれている。100球近くなっても、ボールに変化はなかった。あれだけ投げてくれれば十分」と評価した。

◆ヤクルトが3連勝で単独2位に浮上した。  青木宣親外野手(36)が1回に2試合連続となる先制6号2ランをたたき込むと、3回にも2点適時二塁打を放ち、3安打4打点の活躍。適時二塁打は外角低めのフォークを左中間に運ぶ技ありの一打で「うまく打てました」と喜んだ。  連戦が続く中での体調を考慮され、5回終了時に途中交代してクラブハウスに戻った。小川淳司監督(60)は「今の彼の状態なら2番どうこうではない。どの打順もこなせる」と絶賛した。  先発カラシティーが2安打を放ち、バレンティン、坂口にも適時打が飛び出した。  小川監督は「昨日も今日もピッチャーがチャンスをつくって得点できている。バレンティンは打ててないのと、ストライクゾーンでストレスがあった。1本出て良かった」と言った。

◆引っ張ってよし、流してよしの「恐怖の2番」、ヤクルト青木が2試合連続の決勝2ランを放った。1回無死二塁、高めに入った140キロの直球を逃さない。豪快に引っ張り、右翼席にたたき込んだ。前日26日の先制3ランに続く6号先制2ランに「チャンスだったので積極的に打ちにいった。いい角度で上がってくれました」と喜んだ。  7年ぶりに日本復帰した今季は、開幕4番から1番、3番と打順を変え、5月24日に初めて2番で先発した。「昔からの日本風の2番という頭はない」と犠打は0。2番で先発した24試合で3割1分5厘、4本塁打、20打点をマークし、その間チームは16勝8敗と大躍進。2位に浮上した。  3回無死二、三塁からは、外角へボール気味に沈んだ133キロのフォークを左中間に運ぶ、青木らしい技ありの2点適時二塁打。第3打席でも右翼線に二塁打を放ち、2試合連続猛打賞と止まらない。5回でお役御免となり、試合中に一足早くクラブハウスに戻り、連戦に向け英気を養った。  初対戦の投手ばかりだった3月、4月は2割5分と苦しんだが、6月は月間打率3割6分4厘、4本塁打、21打点と打ちまくる。小川監督は「今の状態ならどの打順もこなせる。青木というバッターのバッティングをしてくれている」と絶賛した。【前田祐輔】

◆プロ2度目の先発となった中日藤嶋が5回途中7失点でKO。借金は今季最多タイの7に膨らんだ。  藤嶋は「あと1球分、球を高く、低く投げないといけない場面で投げられなかった」。森監督は「(借金は)負ければ増えるよ。ヤクルトに勝ち越してても、他のところで勝てないと」と嘆いた。

◆中日ドラフト4位ルーキーの清水が7回、3番手でプロ初登板した。  ヤクルトの主軸相手に1イニングを無失点で切り抜けた。「まさかの好打順。(山田哲には)打たれてもという気持ちで投げたが、四球になったことが悔しい。(1軍マウンドは)気持ち良かった」。  プロ初奪三振はバレンティンから。花咲徳栄の胴上げ投手として昨夏の甲子園を湧かせた18歳。ベンチで初奪三振記念球を荒木から手渡され、きょとんとしていた。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(36)が中日戦に「2番・中堅」で先発出場し、一回に2試合連続となる6号2ランを放った。一回、無死二塁だった。中日・藤嶋の外角高めの速球を完璧にとらえた。鋭い打球は右翼席へ一直線。「打ったのはストレート、西浦が良い形で出塁してくれたし、先制のチャンスだったので積極的に打ちに入った結果、いい角度であがってくれました」とコメントした。

◆ヤクルトのバレンティンが3試合ぶりの安打と打点をマークした。4-0の五回一死満塁で2点適時打。2ボール2ストライクから甘く入ったフォークボールを左前へ運び「久しぶりに打ててほっとしている」とうなずいた。  過去5試合で安打は本塁打の1本だけと調子が下降気味で、一、三回はともに三振に倒れていた。祈るようにバットにキスをして打席に入って快打し、一塁上で満面の笑みを浮かべた。

◆ヤクルトが3連勝した。一回に青木の2ランで先制し、三回に青木の2点二塁打、五回にバレンティンの2点打と坂口の適時打で3点を加えた。カラシティーは6回1失点で無傷の5勝目。中日は藤嶋が五回途中7失点と崩れ、3連敗。

◆ヤクルトのカラシティーは6回を1失点にまとめる好投で先発転向後、2度目の登板で白星を挙げた。救援投手時代から無傷の5連勝とし「感じは良かった。最少失点でいけたのが良かった」と満足げに話した。  緩急を付けた投球が光った。六回は無死満塁のピンチを招いたが、京田を遊ゴロ、大野奨を二ゴロ併殺に仕留めて1点のみで切り抜けた。  打撃でも三回と五回に安打を放つと、ともに生還して投打で勝利に貢献。来日初安打の記念球を手にし「試合でこんなに走ったのは高校以来」と笑顔を見せた。

◆中日のドラフト4位ルーキー清水が2-7の七回にプロ初登板し、1回を無安打無得点に抑えた。「1軍のマウンドは気持ち良かった」とはにかんだ。  埼玉・花咲徳栄高で昨夏の甲子園大会を制した。期待は大きく、1軍に昇格してすぐに起用され、いきなり中軸に対した。山田哲には四球を与えたが、バレンティンを空振り三振、川端を一ゴロ併殺打に仕留め「打たれてもいいと思い切りいった結果」と胸を張った。

◆カラシティーが6回6安打1失点の好投で無傷の5勝目。先発としては初勝利を挙げ、「守備がしっかり守ってくれた。チームのために貢献できたと思う」と胸を張った。新外国人投手としては、1995年のブロス、2003年のベバリンの4連勝を抜き、球団初の開幕5連勝。打撃でも2安打2得点と投打で大奮闘した。

◆先発の藤嶋は五回途中で自己ワーストの7失点でプロ初黒星を喫した。17日の西武戦で松坂に代わって緊急登板して初勝利を挙げたが、この日は一回から青木に2ランを浴びるなど、2度目の先発は粘れなかった。チームは3連敗し「試合をつくれなくて申し訳ない」と肩を落とした。
七回からプロ初登板し、1回無安打無失点の中日のD4位・清水(花咲徳栄高) 「打たれてもいいと思い切りいった結果。1軍のマウンドは気持ち良かった」

◆ヤクルトは27日、中日10回戦(神宮)に7-2で勝利し、3連勝。2位に浮上した。1番に入った西浦直亨内野手(27)が2安打2得点と連日の活躍を見せると、青木宣親外野手(36)も2日連続猛打賞となる3打数3安打4打点と大暴れ。2試合連続となるアーチも描いた。新1、2番の活躍で6・5ゲーム差の首位・広島を猛追する。 日が沈む前にまたも青木がアーチを描いた。一回、無死二塁から弾丸ライナーで右翼席へ6号2ランを運んだ。驚いた表情でダイヤモンドを一周した。  「チャンスで回ってきたので打ててよかった。積極的に打ちにいった結果。いい角度で上がってくれました」  青木SHOWはこれで終わらない。三回には無死二、三塁から左中間へ2点二塁打。五回にも右翼線へ二塁打を放ち得点に絡み3安打4打点、2得点と打線の軸として存在感を放った。  7年ぶりにヤクルトに復帰したが、青木はチームの環境に慣れるのではなく、環境を作りあげている。今季、西武から加入した田代とは、開幕前に初めて対面した。寡黙な田代とは「会ってから1カ月後に話したよ」といたずらっぽく笑うが、積極的に会話をし、打撃や守備について語る仲となった。 青木の活躍をおぜん立てしたのは新1番の西浦。一、三回に二塁打を放ち、いずれも青木のバットで生還し、2得点。6試合連続安打で小川監督の起用に応え続けている。  「青木さんが絶対打ってくれるので、とにかく出塁することだけを考えている」と1番が話せば、「逆に西浦が出てくれているからいい攻撃ができている」と2番。西浦が出て、青木がかえす-。息のあった1、2番コンビで首位・広島を捉える。 (横山尚杜)
3連勝にヤクルト・小川監督 「1、2番が打ってくれて、打線が機能した。西浦はいい結果が続いているし、青木がポイントゲッターとして得点できている」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
392810.582
(↑0.006)
0
(-)
75342
(+8)
306
(+6)
77
(+1)
37
(-)
0.262
(↑0.002)
4.22
(↓0.01)
2
(↑1)
ヤクルト
323410.485
(↑0.008)
6.5
(-)
76288
(+7)
308
(+2)
60
(+1)
36
(-)
0.255
(-)
4.19
(↑0.03)
3
(↓1)
巨人
323610.471
(↓0.007)
7.5
(↓1)
74312
(+6)
283
(+8)
66
(+2)
34
(-)
0.265
(↑0.001)
3.93
(↓0.07)
4
(↑1)
阪神
313510.47
(↑0.008)
7.5
(-)
76236
(+16)
270
(+6)
37
(+2)
40
(+1)
0.239
(↑0.003)
3.58
(↓0.04)
5
(↓1)
DeNA
303520.462
(↓0.007)
8
(↓1)
76256
(+6)
281
(+16)
78
(+1)
45
(+1)
0.249
(↑0.001)
3.79
(↓0.18)
6
(-)
中日
313810.449
(↓0.007)
9
(↓1)
73274
(+2)
324
(+7)
45
(-)
36
(+1)
0.26
(-)
4.44
(↓0.05)