ロッテ(☆4対3★)楽天 =リーグ戦8回戦・マリンスタジアム=
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楽天
10101 0000 360
ロッテ
20100 100× 481
勝利投手:有吉 優樹(3勝1敗0S)
(セーブ:内 竜也(1勝2敗17S))
敗戦投手:則本 昂大(4勝8敗0S)
  DAZN
◆ロッテは1点を追う1回裏、井上の2点適時二塁打で逆転に成功する。その後同点とされて迎えた6回には、菅野が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・有吉が6回3失点の好投で今季3勝目。敗れた楽天は、打線が6回以降は無安打と振るわなかった。

◆楽天則本昂大投手(27)は2桁奪三振を通算36度マーク。  2桁奪三振の最多記録は金田(巨人)の103度だが、楽天では田中の37度が最多。田中が7年間でつくった球団記録へ、6年目の則本が並ぼうとしている。

◆楽天則本昂大投手(27)は、かつてのエース田中将大(現ヤンキース)の記録に並ぶことはできなかった。  2桁奪三振の球団記録は田中の37度。則本がこの日のロッテ戦で2桁三振を奪えば肩を並べるところだった。だが風にも苦しめられ、先発した試合では自己最少となるわずか1三振。6回7安打4失点で今季8敗目(4勝)を喫した。  特に1、3回には味方の得点直後に失点し「同じ失敗を繰り返している。修正しないと」と反省。自身5連敗ともなり「チームのみんなに申し訳ない」とうなだれた。  平石監督代行は苦闘の続くエースについて「点を取った後、なんとか頑張ってほしかった」とした上で「このチームのエースとしてやっていて、本人が1番苦しいと思う。でもこれを乗り越える力はあると思うし、乗り越えてもらわないといけない選手」と今後の復調に期待した。

◆ロッテが1点差の接戦をものにし、2連勝で4月17日以来の貯金2とした。  有吉優樹投手が6回を3失点にまとめ、6月3連勝で先発転向3勝目。同点の6回、1軍復帰2試合目のドラフト4位ルーキー、菅野剛士外野手が勝ち越しの中犠飛を放った。  前夜に続く強風で、風速はプレーボールから秒速10メートル超え。初回に1点を先行されたが、直後に井上晴哉外野手が高い打球で浜風を味方につけ、一時逆転の2点二塁打とするなど地の利を生かした。  井口資仁監督は「今日はうまく風を利用した。ホームチームですからね。相手のほうが絶対やりづらい。オールスター前に1つでも多く貯金できるように頑張りたい」と話した。

◆楽天のエース則本が、先発した試合では自己最少となる1奪三振で今季8敗目(4勝)を喫した。  田中将大(現ヤンキース)が持つ2桁奪三振の球団記録(37度)に並ぶことはできず、1、3回と味方が得点した直後に失点。「同じ失敗を繰り返している。修正しないと」と反省した。15メートル近い風が吹き荒れる中でリズムをつかめず自身5連敗。「ちょっと苦しかったけど、向こうも一緒。チームのみんなに申し訳ない」とうなだれた。

◆ZOZOマリン名物の浜風を、ロッテが味方に付けた。  1点を追う1回2死一、三塁。井上が、楽天則本の初球150キロを天高く打ち上げた。左翼方向から秒速13メートルの強風が吹き付ける。打球はぐんぐん流され、追いつけない楽天島内の前にポテン。長い滞空時間で一塁走者の角中まで生還させ「思ったより高く上がりましたね。左から吹いてたんで、内角に来るかなとか考えた中で、狙った打ち方でした」とうなずいた。  井口監督が「ホームですからね。風を利用したい」と言った通りに地の利を生かし、2連勝で4月17日以来の貯金2。大砲らしく井上の打点はチームトップの45まで増えた。アッパースイングで高々と打球を打ち上げ、相手のミスを誘う打ち方はさながら漫画「ドカベン」坂田三吉の通天閣打法のよう。ドカベン読者の井上は「通天閣は大阪じゃないですか。ここ千葉ですよ」とネーミングを考えること数分。うまく思い付かず、次の強風までの宿題? となった。【鎌田良美】  ◆千葉の主な高層建築 ZOZOマリンの横にある「アパホテル&リゾート東京ベイ幕張」は180メートルの高さがあり、千葉県内で一番高い建物だ。千葉市中央区にあり東京湾を一望できる観光スポットの千葉ポートタワーは125メートル。ちなみに通天閣は108メートルだ。

◆ロッテの井上が0-1の一回二死一、三塁で幸運な2点二塁打を記録した。左翼へ高く打ち上げてしまったが、強風が味方。内野方向に押し戻された球を左翼手が捕れず、一塁走者の角中までもが生還。「ラッキー。角中さんがよく走ってくれた」と笑った。  へんとう炎が癒えて23日に復帰して以降は4試合全てで安打を放ち、3試合で打点をマーク。「自分の打撃ができている」と好調を維持している。

◆ロッテは3-3の六回、井上の二塁打と鈴木の内野安打で無死一、三塁として菅野の犠飛で勝ち越した。有吉が6回3失点で3勝目、内が17セーブ目を挙げた。楽天は2度追い付いたが、則本が6回4失点と踏ん張れなかった。

◆楽天のペゲーロが2打席連続本塁打を放った。三回に外角直球を右手一本でバックスクリーンにぶつけるパワーを見せつけると五回には直球を中堅右に力強く運んだ。「この風の中で、2打席連続で打てたのは神様のおかげ」と殊勝に話した。  本塁打は5月31日以来で約1カ月ぶり。6月は打撃が上向かずに2軍落ちも経験したが、ようやく本来の豪快な打撃が続くようになってきた。

◆楽天の則本は6回4失点と踏ん張れず、5連敗で8敗目を喫した。一、三回はともに味方が得点した直後に失点し、同点の六回に犠飛で勝ち越された。三振は一つしか奪えず「同じ失敗を繰り返している。修正しないと」と力なく話した。  時折10メートルを超える強風が吹き「対応に苦しんだ」と言う。得意のフォークボールの落ち方が悪く、不運な当たりもあって勝利を呼び込めなかった。

◆ロッテの有吉は6回3失点でこらえた。ただ、甘い球が多くペゲーロには2打席連続でソロ本塁打を浴びた。6日に先発投手として初勝利を挙げてから3連勝となったが「実力不足。100球行かずに早い回で降板し、中継ぎに申し訳ない。もっと信頼される投球をしないと」と首をひねった。  一回、1番打者の田中にストレートの四球を与え、けん制悪送球で三塁に進まれて犠飛を許すなど立ち上がりに苦しんだ。井口監督は「最初はどうなることかと思ったが、それなりに抑えた。先発としての役割は果たした」と合格点を与えた。

◆井上が一回二死一、三塁で高々と打ち上げた飛球は風にあおられ、左翼手の手前にポトリ。風速13メートルを超える強風を味方につけ「内角を攻められると思ったので、狙い通りにうまく打てた」と技あり?の適時二塁打で勝利への流れを呼んだ。六回にも二塁打と、へんとう炎から復帰後は好調。打点も45に伸ばしたが「毎日が必死。打点はその結果」と謙虚だった。
強風の中、6回3失点で3勝目のロッテ・有吉 「風はホームなので言い訳できない。早い回で降板し、中継ぎの人に申し訳ない」 4月17日以来の貯金2としたロッテ・井口監督 「1点差ゲームを取れたのは大きい。オールスターまで1つでも多く貯金を増やしたい」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
392810.582
(-)
0
(-)
75376
(+3)
297
(+3)
76
(+2)
84
(+1)
0.275
(↓0.002)
4.08
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
403000.571
(↑0.006)
0.5
(↑0.5)
73303
(+3)
273
(+2)
82
(+1)
52
(-)
0.245
(-)
3.66
(↑0.02)
3
(-)
福岡
363200.529
(↓0.008)
3.5
(↓0.5)
75292
(+2)
277
(+3)
92
(-)
44
(+3)
0.251
(-)
3.87
(↑0.01)
4
(-)
ORIX
353230.522
(-)
4
(-)
73263
(+3)
256
(+3)
57
(+2)
42
(+2)
0.237
(↑0.001)
3.4
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
353300.515
(↑0.008)
4.5
(↑0.5)
75269
(+4)
267
(+3)
33
(-)
70
(+1)
0.258
(↑0.001)
3.58
(↑0.02)
6
(-)
楽天
254410.362
(↓0.006)
15
(↓0.5)
73221
(+3)
290
(+4)
59
(+2)
37
(-)
0.235
(-)
3.91
(-)