1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 |
0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 8 | 13 | 0 |
ロッテ |
0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 6 | 10 | 0 |
勝利投手:榎田 大樹(6勝2敗0S) (セーブ:カスティーヨ(5勝4敗1S)) 敗戦投手:酒居 知史(1勝2敗0S) |
◆西武は3回表、山川の適時打と森の3ランで先制に成功する。5-2で迎えた7回には、外崎、栗山、斉藤彰の3者連続適時打でリードを広げた。投げては、先発・榎田が6回途中2失点で今季6勝目。敗れたロッテは、井上が2本塁打4打点の活躍を見せるも、投手陣が振るわなかった。
◆ロッテ井上晴哉内野手が、史上66人目、71度目となるサイクル安打を目前で逃した。 2回の第1打席で左前安打、4回の第2打席ではプロ5年目で自身初となる左翼フェンス直撃の三塁打、6回の第3打席で中越え9号ソロを放ち、二塁打が出ればサイクルと、快挙に王手をかけた。 7回2死一、二塁の第4打席は、W杯サッカーの名解説でおなじみ西武松本の外角球をバックスクリーンに運ぶ10号3ランを放った。フェンス直撃なら二塁打の可能性もあったが、規格外のパワーに打球はグラウンド内で収まらず、自身初となる2桁アーチとなった。9回の第5打席は前打者の角中がニゴロに倒れ、回ってこなかった。 それでも井上は"半端ない"活躍でこの日4打数4安打4打点の大暴れ。前日23日には決勝の満塁本塁打を放つなど5戦4本塁打と量産態勢に入った。試合には敗れたものの山賊西武打線にも負けない怪力ぶりで存在感を示した。
◆西武斉藤彰吾外野手(29)がプロ11年目で初の1試合3安打を記録した。 8番右翼で先発出場。4回1死で遊撃への内野安打を放つと、二盗も決めた。6回は中越えへ、7回は左越えへ、それぞれ適時二塁打を放ち、計2打点を挙げた。 敵地でヒーローインタビューを受け「(適時二塁打は)前の打者の勢いに乗りました」と控えめに喜んだ。 5月29日に今季初昇格。18日のDeNA戦から4試合連続スタメンで起用され、全試合で安打を放った。ここまで、22打数10安打、打率4割5分5厘、1本塁打、4打点と絶好調だ。「本当に、与えられたところで仕事をするだけだと思っています。1軍に上がったら自分の力を出すために、ファームにいる時から準備をしていました。(3安打を)自信にして、次につなげたいです」と話した。 辻監督は「彼も必死。打撃が良くなっている。守りも良い」とねぎらった。ちなみに、4回の内野安打は最初はアウトの判定だったが、辻監督がリクエストを要求。リプレー検証でセーフに覆った。リクエスト制度がなければ、プロ初の3安打もなかったかも知れない。
◆ロッテが打ち合いを落とし、勝率5割に逆戻りした。 井上晴哉内野手が左前打、三塁打に本塁打2本で4打点の活躍も、投手陣が計8失点。井口資仁監督は「井上にランナーがいるところで回せなかった(4打席中、3打席が先頭打者)。バント失敗もあって、そういうところをしっかりしないといけない。つなげられなかったことが、今日勝てなかったところになった」と指摘した。 二塁打が出ればサイクル安打となった7回の第4打席に、2打席連発となる10号3ランを放った井上は「(7回は)サイクルの意識が無かったかと言えばうそになりますが、自分のバッティングを心掛けた結果だと思います。(へんとう炎での離脱で)チームを離れて迷惑をかけたので、存在感をみせられればという思いはあります」と振り返った。
◆先制直後の1発を背番号10が決めた。1-0の3回2死二、三塁。西武森友哉捕手(22)は「カウント3-1。思い切りいこう」と、ロッテ酒居の外寄り144キロを強振した。左越えに突き刺す7号3ラン。今季初めて逆方向へ放ち「逆に打てるのは状態が良い時。1本、レフトに出たので、今後の自信になります」と、口元をほころばせた。 中盤以降は点の取り合いになっただけに、序盤の1発が効いた。これまで榎田が先発の時は炭谷と組ませていた辻監督だが、打撃を買い、初めて森を捕手で起用。「(リードを)勉強しながら打つ方もおろそかにしない。見事なホームラン」と狙い的中を喜んだ。 昨季は、捕手で先発出場した時は打率2割3分8厘。指名打者時(3割6分2厘)よりも大きく下げた。今季は逆転。捕手先発時は3割4厘で、指名打者時(2割6分6厘)を大きく上回る。森は「切り替えがスムーズに出来ている。オープン戦から捕手で使ってもらったので」と自己分析した。「捕手として点を取られたら、打者として取り返す」気持ちでいる。 反省もあった。井上には2本塁打を含む4安打と打ち込まれ「そこは聞かんといて下さい」と、苦笑いでリベンジを誓った。試合後はサッカー・ワールドカップの日本対セネガル戦を見るべく帰宅したが、日本戦以外も見ている。注目選手はフランスの背番号10、FWエムバペだ。19歳の新星に「若いし、めっちゃ速い」と目を奪われた。同じ若手として自分を重ね合わせている? 「それはないです。もう若くない。体、しんどいです」。冗談めかしたが、決定力は負けていない。【古川真弥】
◆ロッテ井上が"サイクル超え"の大暴れで接戦に持ち込んだ。安打→三塁打→9号ソロを放って迎えた7回の第4打席。6点を追う2死一、二塁でバックスクリーンに2打席連発の10号3ランを運んだ。サイクル安打達成を期待していたスタンドも、3点差に詰め寄る二塁打以上の1発に大興奮。「フェン直のツーベースだと思ったんですが、入るとは思わなかった。ズルズル負けるわけにはいかなかったので、結果入ってよかった」とうなずいた。 114キロの巨体を揺らし、全力疾走した。4回、左翼越えの飛球はフェンスに直撃後、クッションボールの角度が変わりグラウンドを転々。打球処理に時間がかかる間に、プロで初めて打席から三塁まで到達した。諸条件が重なってのプロ初の三塁打。「自分の場合はあれしかないですから。(サイクル安打は)今日しかなかったかな」とほんの少し悔しさものぞかせた。 記録こそ逃したが、本塁打は初めて2ケタに乗せた。前日の決勝満塁弾に続く活躍だったが、チームは敗戦。今月13日にへんとう炎での離脱もあっただけに「挽回する気持ちがある。結果が出てもうぬぼれず、謙虚にやることをやるだけ。頑張ります」と口元を引き締めた。【佐竹実】
◆ロッテの井上が2本塁打を含む4安打4打点をマークした。七回に二塁打が出ればサイクル安打を達成という場面で打球はバックスクリーンに飛び込んだ。「サイクルの意識がなかったと言えばうそになるけど、自分の打撃を心掛けた結果」と胸を張った。 四回は左翼フェンスを直撃した打球が跳ね、110キロを超える巨体を揺らして全力疾走。プロ5年目で初の三塁打を記録し「あれしか(三塁打に)ならない」と笑顔をのぞかせた。 六回のソロと七回の3ランで「目標にしていた」と言う初の10号に到達。へんとう炎から復帰して2試合連続本塁打と好調だが「うぬぼれず、謙虚に」と気を引き締めた。
井口監督(点の取り合いに敗れ) 「序盤にバント失敗や(三回)無死満塁を逃した。ああいうところでしっかり取らないといけない」 酒居(6回5失点で2敗目) 「ビッグイニングをつくらせてしまったことが全て。もっと粘らないといけない」
井口監督(点の取り合いに敗れ) 「序盤にバント失敗や(三回)無死満塁を逃した。ああいうところでしっかり取らないといけない」 酒居(6回5失点で2敗目) 「ビッグイニングをつくらせてしまったことが全て。もっと粘らないといけない」
◆西武の榎田は六回途中までを2失点でしのぎ6勝目を手にした。二回は無死一、二塁、三回は無死満塁のピンチを切り抜け「守ってくれた野手のおかげ」と感謝した。 チーム内では8勝を挙げているエース菊池、7勝の多和田に続く勝ち星を数える。3月のオープン戦中にトレードで加入した左腕。「今年が始まるまでは全く想像していなかった。出来過ぎです」と謙虚に喜んだ。
◆先発の榎田が六回途中までを8安打2失点の粘投で6勝目(2敗)。「(6勝は)想像もしていなかった。できすぎです」と笑った。開幕直前に阪神からトレードで加入し、先発で結果を残しているが「追い込んでから甘い球があった。無失点でいかないと」と反省も忘れなかった。
◆パ・リーグ首位の西武は24日、ロッテ12回戦(ZOZOマリン)に8-6で勝ち、2位・日本ハムとのゲーム差を2に広げた。森友哉捕手(22)が1点リードの三回二死二、三塁から左翼席へ7号3ランを放ち、勝利に貢献した。 「逆(左)方向に打てて状態がいい。自信になります」。今季初の左方向への一発に、満足そうにうなずいた。正捕手奪取を掲げる5年目。66試合で30試合目となるスタメンマスクは、ライバル炭谷の23試合を上回る。 グラウンドを離れれば、サッカーW杯にくぎ付けだ。22歳がひかれたのは19歳でフランス代表の「10番」を背負うFWエムバペ。「19歳でエースでしょ。足めっちゃ速いし」と注目する。 フランスの神童と比べ「自分はジジイなんで。体中痛いですもん」と笑うが、この日は9歳上の榎田と初バッテリーを組み「パターン化せずに、いろんな変化球を幅広く使おうと思った」と巧みなリードで6勝目をアシスト。三回一死満塁では内角直球で角中を一ゴロ併殺打に仕留め「うまく詰まらせることができた」と胸を張った。 「いつまでも(投手との)組み合わせ(に限定した起用)ではね。使って勉強してもらわないと」と辻監督。W杯一色の中、レオの「10番」も存在感を示した。 (花里雄太)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 39 | 27 | 0 | 0.591 (↑0.006) | 0 (-) | 77 | 371 (+8) | 290 (+6) | 74 (+1) | 83 (+4) | 0.278 (↑0.001) | 4.11 (↓0.03) |
2 (-) |
日ハム | 38 | 30 | 0 | 0.559 (↓0.008) | 2 (↓1) | 75 | 295 (+5) | 271 (+6) | 79 (+2) | 52 (-) | 0.245 (↓0.001) | 3.74 (↓0.03) |
3 (-) |
福岡 | 36 | 30 | 0 | 0.545 (↑0.007) | 3 (-) | 77 | 290 (+5) | 269 (+4) | 92 (+2) | 41 (-) | 0.254 (-) | 3.86 (↑0.02) |
4 (-) |
ORIX | 34 | 32 | 2 | 0.515 (↓0.008) | 5 (↓1) | 75 | 256 (+4) | 251 (+5) | 54 (+1) | 40 (+1) | 0.235 (↓0.001) | 3.44 (↓0.01) |
5 (-) |
ロッテ | 33 | 33 | 0 | 0.5 (↓0.008) | 6 (↓1) | 77 | 261 (+6) | 263 (+8) | 33 (+3) | 69 (-) | 0.257 (-) | 3.64 (↓0.07) |
6 (-) |
楽天 | 25 | 42 | 1 | 0.373 (↑0.009) | 14.5 (-) | 75 | 217 (+6) | 282 (+5) | 57 (+1) | 37 (-) | 0.235 (↑0.002) | 3.9 (↓0.02) |
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