1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト |
0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 | 12 | 1 |
巨人 |
3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | × | 8 | 10 | 0 |
勝利投手:菅野 智之(8勝4敗0S) (セーブ:カミネロ(1勝1敗11S)) 敗戦投手:山田 大樹(0勝1敗0S) |
◆巨人は初回、マギーと長野の適時打で3点を先制する。その後は3回裏に、長野の適時二塁打などで3点を加点すると8回には、坂本勇の2ランで追加点を奪った。投げては、先発・菅野が6回2失点の好投で今季8勝目。敗れたヤクルトは、移籍後初先発となった山田大が試合をつくれなかった。
◆巨人菅野が鬼門を突破し、チームの前半戦の貯金に弾みをつける。交流戦明け初戦となる今日22日のヤクルト戦先発へ21日、東京ドームでの全体練習に参加。遠投や短距離ダッシュなどで調整した。交流戦が18試合制になった15年以降、交流戦明け初戦を3度任され、チームはいずれも黒星。交流戦最高勝率と勢いに乗る難敵との一戦に「大事にはなると思うが、やるべきことはいつもと一緒です」と平常心を強調した。4月28日の前回対戦で見せた完封勝ちの再現を狙う。 チームは8勝10敗で交流戦2年連続の負け越しで借金は3。球宴前までの貯金確保には11勝7敗以上が必要になる。高橋監督は「(球宴前の5割に)最低でもしたいなと思う。(菅野には)ここからオールスターまで、きっちりやっていってくれれば」と右腕にハッパを掛ける。今季の交流戦で3試合に登板し2勝1敗とプロ1年目の13年以来の勝ち越しを決めた菅野は、球宴までの約3週間で4試合の登板が見込まれている。「全ての試合が重要な試合。何か意味合いの違う試合はない」。エースは多くを語らなくとも、全ての期待に結果で応える。【桑原幹久】
◆ソフトバンクから今季新加入したヤクルト山田大が、今日の巨人戦で移籍後初先発する。 春季キャンプ中にコンディション不良を訴えて2軍調整を続けていたが、19日から1軍に合流。21日に神宮外苑での全体練習で前日調整を行い「僕が締めれば締まった試合になる。自分にできることをやれればと思う」と意気込んだ。小川監督は「持ち味を出してくれれば」と期待した。
◆巨人菅野智之投手が鬼門の交流戦明け初戦を突破し8勝目を挙げた。交流戦が18試合制になった15年以降、交流戦明け初戦を3度任され、チームはいずれも黒星だった。また、坂本勇人内野手が8回に10年連続となる2桁10号2ランを放ち、試合を決定づけた。交流戦最高勝率チームに輝いたヤクルトは打撃戦に敗れた。
◆巨人先発の菅野智之投手(28)が、6回125球7安打2失点と苦しみながら、8勝目を手にした。 立ち上がりから制球を乱した。初回1死からヤクルト青木、川端に連打、バレンティンに四球で1死満塁とピンチを招いた。それでも雄平、坂口を打ち取り、32球を要したが、無失点で切り抜けた。 2回から4回まで先頭打者を出塁させたが、失点は4回に西浦に打たれた2点本塁打のみ。打線の援護に背中を押されながら、6回まで試合をつくった。「粘ったと言えば粘ったし、自分の中でもよく2点に収まったなと。複雑な登板でした。それでも(小林)誠司とうまく話し合って、本当にぎりぎりではありますけど、いい組み立てができた」と登板を振り返り「先発にとって勝ち星はこの上ないご褒美。これからもこういう試合が、もしかしたらあるかもしれない。今日の経験を生かして、粘って勝ちをつけてもらえるようなピッチングをしていきたい」とリーグ再開初戦の勝利を喜び、先を見据えた。
◆ソフトバンクから今季新加入のヤクルト山田大樹投手が、セ・リーグの洗礼を受けた。 移籍後初登板で初先発の緊張からか、球が上ずった。初回に先頭坂本勇にストレートの四球を与えると、1死二塁でマギーに先制適時打を浴びるなど3失点。3回にも味方の失策が絡んで3失点すると、2回3分の2を6安打6失点(自責5)でKO。「立ち上がりがどうこうじゃなくてダメ。何とか頑張ろうと思ったけど力不足です」と、うなだれた。 それでも、来週に2度目の先発機会が与えられる模様だ。田畑投手コーチは「ストライクとボールがはっきりしていた。球が速い投手じゃないので、もっと緩急を使わないと。次も先発で考えています」と期待した。
◆巨人坂本勇人内野手(29)が10号2ランを放ち、セ・リーグの遊撃手では歴代最多10度目の2桁本塁打に到達した。 4点リードの8回、ヤクルト畠山の3ランで1点差まで詰められたが、その裏に貴重な1発を放った。1死二塁、1ストライクからヤクルト近藤の内角高め直球を振り抜くと、打球は左翼スタンド上段へ。ダメ押しの2ランは「嫌な流れだったので、いいホームランでした。いい反応で打てましたし、打った感触が良かったので、気持ちよかったです」と納得の一振りだった。09年から10年連続の2桁本塁打には「トレーナーの方やチーム関係者がサポートしてくれているので、感謝したいです」と喜んだ。
◆交流戦最高勝率のヤクルトが粘りを見せた。3回までに0-6とリードされたが、4回に西浦、8回には代打畠山が3ランをはなって1点差に迫った。その裏に坂本勇の10号2ランで突き放されたが、交流戦で見せた粘り強さはみせた。 小川淳司監督は「1点差まで追い込んでチャンスはあるかと思ったけど、あの本塁打で決まってしまった。菅野に5回で100球を終えたし、2点しか取れなかったけど菅野にダメージを与えられたから畠山の本塁打に関係していると思う」と振り返った。
◆巨人のプロフェッショナルとは紛れもなくヒサヨシ・チョーノ・ホンダだ。社会人のホンダ出身の長野久義外野手(33)の得点嗅覚は鋭かった。1回2死一、三塁。菅野が32球を要しながら無失点にしのいだ後、ヤクルト山田大の初球に合わせた。「(菅野に)いつも助けてもらっているので」と左翼へ2点適時打。エースの"ゴールマウス"死守から鮮やかに速攻を決めた。 厳しいプレスの中でも結果を残す。3回1死一、三塁、一塁走者が投手の裏へ抜け出すランエンドヒット。低めのフォークに食らいつき、左中間へ"キラーパス"を通した。再びの2点適時二塁打に「中押しという形ができてよかった」と、17年8月22日以来の4打点。最後は7回に左前へ3安打目と"ハットトリック"で締めた。 打棒がさえるのは体がうずく季節だからだ。サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会が行われた14年オフ、元日本代表の小林大悟と自主トレ。背番号4、背中に「HONDA」が刻まれた代表ユニホームでボールを蹴った。「世界の頂点に挑む姿勢は競技は違うが刺激になる。それに僕は社会人のホンダ出身ですから」と世界のホンダを意識した。 華麗なプレーでも魅了する。昨年「もしもジャイアンツが別競技のチームだったら」という企画でサッカー選手となった。ジダンばりのマルセイユルーレットでDFをかわし、オーバーヘッドキックでゴールネットを揺らす姿が映像で公開された。プロ顔負けの技に「結構、うまいでしょ?」とニヤリと笑い、CG映像を否定。真相は定かでないが、ファンを楽しませた。 交流戦の勝率1位を倒して2位に浮上し、借金完済まで残り2。「良い位置で後半戦に臨めるように」。期待に応える長野が結果にコミットする。【島根純】
◆<ザ・ピンポイント> 敗戦の中にも、ヤクルトが交流戦最高勝率の要因となった「しぶとさ」を発揮した。2-6の8回2死一、二塁、代打畠山が3番手マシソンから3号3ラン。その裏に坂本勇の10号2ランで突き放されたが、3回で0-6の展開から逆転かというところまで持っていった。小川監督は「1点差に追いついてチャンスはあるかと思ったけどあの本塁打で決まってしまった」と悔いた。 攻撃陣が任務を忠実に遂行した。巨人菅野には試合前まで東京ドームで通算1勝9敗。宮本ヘッドコーチは「追い込まれたら1球でも多く粘ること」と難敵攻略の鍵を「球数」に設定し、開始から実行した。1回2死満塁で坂口が10球粘り、初回だけで32球。その後も球数を投げさせ、6回125球で菅野をベンチに座らせた。指揮官は「5回で100球を超えたし、2点しか取れなかったけど、菅野にダメージを与えたのが畠山の本塁打に関係したのかな」とうなずいた。 ソフトバンクから今季新加入で初先発の山田大が誤算だった。安定感を欠き、1番坂本勇にストレートの四球を与えると、いきなり3失点。3回に味方の失策も絡んで6失点目を喫しKOされた。序盤の大量失点を追いかける展開になったが、攻撃陣は作戦を忠実に実行。快進撃を続けた交流戦に続き、いやらしい攻撃を愚直に仕掛ける燕軍団は侮れない。【浜本卓也】
◆ヤクルトはリーグ戦再開に向けて秘策に打って出る。22日の先発は山田大。昨年11月に無償トレードで加入後、初登板となる左腕は21日、「今までとは違うので緊張している。多くのことは考えないようにして、自分ができることをやりたい」と決意を示した。 キャンプは1軍スタートも、上半身のコンディション不良のため2軍で調整を重ねてきた。待ちに待った舞台は大事なリーグ戦再開初戦。相手先発は菅野だが「小さくならずに投げたい」と前を向いた。 ソフトバンク時代は対巨人2試合に先発し、いずれも敗戦投手になった。ただ、2013年以来5年ぶりで東京ドームは初。巨人が苦手とする"初モノ左腕"に近く、小川監督も「自分の持ち味を出してもらいたい。菅野に勝てば勢いがつく」と期待する。2戦目はハフ、3戦目は小川が先発予定。交流戦最高勝率の勢いを加速させる。 (長崎右)
◆セ、パ両リーグ内の対戦は、22日に再開する。セ3位の巨人は21日、東京ドームで全体練習を行い、高橋由伸監督(43)が7月13、14日のオールスター戦までの勝率5割復帰を短期目標に設定。「TOKYOシリーズ」として行われるヤクルト戦(東京ドーム)に菅野智之(28)、山口俊(30)両投手を投入し連勝スタートを狙う。交流戦最高勝率に輝いたヤクルトは、神宮外苑で全体練習。ソフトバンクから移籍後初登板となる山田大樹投手(29)を先発に起用する。 本拠地での全体練習を終えると、高橋監督は短期目標を明確に示した。 「そこ(球宴)までに最低でも(勝率5割に)したいと思います。(順位は)今はどこも固まった状況。離されないというのもそうですし、抜けるチャンスもあるということだと思います」 球宴までの18試合を11勝7敗で勝ち越せば、貯金「1」で前半戦をターンできる。巨人は30勝33敗1分けで交流戦期間を終えたが、2位とのゲーム差は0・5、首位・広島とも4・5しか離れていない。混戦の中、まずは借金返済を見据える。 そのための策が、先発ローテーションの一部変更だ。22日にエース・菅野、23日は山口俊を先発起用する見込み。これまではカード初戦を2人に任せてきたが、安定感のある両投手を並べて連勝スタートを狙う。 菅野は登板間隔を詰めて球宴まで4試合、先発予定。山口俊も同様に4度、先発する可能性がある。遠投などで調整した菅野は「全ての試合が重要です」と決意を示し、山口俊は「勝てるように投げるだけです」と意気込んだ。 (吉村大佑)
◆巨人・長野久義外野手(33)が22日、ヤクルト9回戦(東京ドーム)に「6番・右翼」で先発出場。一回二死一、三塁の第1打席に左翼線への2点二塁打を放った。さらに三回一死一、三塁の第2打席。またも、左中間への2点二塁打を放った。 ベテランの2打席連続適時打で、5回までに6点を奪った。
◆巨人・菅野智之投手(28)が22日、ヤクルト9回戦(東京ドーム)に先発。6回125球を投げ、7安打2失点と粘りの投球を見せた。 一回。いきなり一死満塁とされたが、雄平を一ゴロ、坂口を二ゴロに。約21分、32球を費やして無失点に抑えた。その裏、味方が3点を先制。粘りの投球がチームにいい流れを呼び込んだ。 その後も五回以外は走者を背負う苦しい展開。四回、西浦に左中間への2ランを浴びたが、冷静にアウトを重ねた。
◆巨人が打ち勝った。先発の菅野智之投手(28)が6回125球を投げ、7安打2失点で8勝目(4敗)。打線は長野が一回と三回に2打席連続2点二塁打を放つなど3安打4打点の活躍で、勝利に貢献した。 ヤクルトの先発は山田大。巨人は一回、先頭の坂本勇が四球。陽岱鋼は空振り三振を喫したが、その間に坂本が二盗。この後、マギーの中前適時打で1点を先制した。なおも二死一、三塁とし、長野が左翼線に2点二塁打を放って3-0とした。三回は一死一、三塁から長野が左中間へ2点二塁打。二死後、小林の四球で一、二塁とし、菅野の打球が遊失を誘って、6-0とリードを広げた。 ヤクルトは四回、無死一塁で西浦が左中間席へ5号2ランを放った。八回は代打・畠山の3ランで3点を返した。1点差に迫られた巨人は八回、坂本勇が10号2ランを放ち、突き放した。 巨人は菅野、沢村、マシソン、カミネロとつないだ。
◆巨人が打ち勝った。先発の菅野智之投手(28)が6回125球を投げ、7安打2失点で8勝目(4敗)。打線は長野久義外野手(33)が一回と三回に2打席連続2点二塁打を放つなど3安打4打点の活躍で、勝利に貢献した。お立ち台で長野は充実感を漂わせた。 --第1打席、マギー選手の先制打の後。どんな思いで打席に 「チャンスだったんで。思い切っていこうと思って、初球からいきました」 --第2打席も低いボールをすくい上げていくような2点打になりました 「いいところに飛んでくれて、亀さんがホームまで入ってくれたのでよかったです」 --先発・菅野投手の粘りの投球を援護したいという思いもあったのでは 「そうですね。初回にいい攻撃ができて、中押しという形で打てたので良かったです」 --今日の勝利で、勝率5割まであと2つ。明日からの戦いに向けて 「はい、また明日がんばります」
◆巨人が打ち勝った。1点差に迫られた八回、主将の坂本勇人内野手(29)がヤクルトの5番手・近藤から10号2ランを放ち、突き放した。お立ち台で大歓声を浴びた坂本勇は「すごい気持ちのいいホームランでしたね」と笑みを浮かべた。 --ナイスバッティングでした 「ありがとうございます」 --ヤクルト・畠山選手の3ランの後でした。どんな思いで打席に 「流れ的に、すごい嫌な流れだったんで。まあ、チャンスを作ってくれたので、なんとかランナーを還したいなという気持ちで打席に立ちました」 --打った後、一塁方向にガッツポーズ。そして、飛び上がるようなシーンもありました。感触やそのときの気持ちは 「打った感触は完璧だったんで、すごい気持ちのいいホームランでしたね」 --今シーズン第10号のホームランとなりまして、セ・リーグのショートとしては10度目のホームランというのは歴代最多です 「日頃から本当に、トレーナーの方だったり、チームの関係者がサポートしてくれているので、こういう結果も出せているのかなと思いますので、いろいろな人に感謝しながら、明日からも頑張っていきたいなと思います」 --オールスター前まで上位、広島を追いかけるためには非常に大事になると思います。これからの戦いに向けての意気込みを 「まずオールスターまでは非常に大事な戦いだと思いますので、なんとか良い位置で後半戦に入れるように、ファンの皆さまも温かい声援をよろしくお願いします」
◆巨人の長野が3安打4打点の活躍で勝利に貢献した。1-0の一回に左翼線へ2点二塁打を放ち、三回にも左中間を破る二塁打で2走者を迎え入れた。やや不安定な内容だった菅野を強力に援護し「いつも助けてもらっているので、何とか打ちたかった」と喜んだ。 3安打、4打点はともに今季初。高橋監督は「さらに調子を上げていってほしい」と期待を口にした。
◆ヤクルトの山田大が移籍後初登板で三回途中まで6失点と崩れて黒星を喫した。ソフトバンクから無償トレードで今季から加入した左腕。「交流戦明けの最初の大切なゲームに投げさせてもらったのに、こんな結果で申し訳ない」とうなだれた。 緊張からか生命線の制球が定まらなかった。一回に1番打者の坂本勇に四球を与えると、1死二塁でマギーに適時打、2死一、三塁では長野に2点二塁打を浴びた。小川監督は「制球できていなかった」と苦言を呈した。
◆巨人は22日、ヤクルト9回戦(東京ドーム)に8-5で勝利し、2位に浮上した。先発の菅野智之投手(28)は6回7安打2失点と粘りの投球を見せ、8勝目。試合後は感謝の言葉が口をついた。 「自分の中ではよく2点で抑えられたなという感じもありますし、もっとできたかなという感じもある、複雑な登板でした。でも、野手の方が守備でも(坂本)勇人さんのプレーだったり、マギーのプレーだったり。序盤にあれだけ点を取ってくれたので、この点差で抑えられました」 粘りに粘った。五回以外は毎回走者を背負う苦しい投球も要所では外角直球で押し、燕打線に得点を与えない。四回に2点を失ったが、白星を手にした。 どんな状態でも、試合を壊さず、相手に流れを与えない投球を見せたエース。交流戦明けを勝利で飾り、上昇気流に乗る。
◆長野が3安打4打点で勝利に貢献した。一回に左翼線への2点二塁打を放ち、三回は左中間への2点二塁打。七回には左前打を放った。「1打席目は、チャンスだったので思いきりいこうと思っていました」。菅野が相手打線に粘られる中で大きな援護。「いつも助けてもらっているので打ててよかった」と笑みが広がった。
◆西浦が四回に菅野から5号2ランを放つなど、4安打2打点の活躍。「積極的にいけたことがよかった。打席はいい内容が続いている」と振り返ったが、三回に菅野が放った弱い当たりの遊ゴロを後逸。適時失策となり「打ったことよりもエラーが一番悔しいです」と唇をかんだ。
◆ヤクルト・風張は前日21日の全体練習後に散髪に向かった。「チームの士気を上げるため」に両サイドを刈り上げ、中央部をパンチパーマに注文した。しかし、風張の髪質ではパーマがかかりにくかったのか、2度もパーマをあてたのだが、自宅に戻り、シャワーを浴びると再び、元通りに...。それでも「短くなったからよかったです」と気分転換はできたようだ。
◆プロ野球は22日、セ・パ両リーグ戦が再開。坂本勇人内野手(29)が八回に10年連続2桁本塁打となる、駄目押しの10号2ランを放った。 内角直球を振り抜く。本塁打を確信すると、坂本勇はピョンと飛び跳ねて喜びを表現した。1点差に迫られた直後の八回一死二塁、10号2ランで試合を決めた。 「すごく嫌な流れだったので、いい1本になってよかったです。打った瞬間、感触は完璧だったので気持ちのいい本塁打でした」 入団3年目の2009年から10年連続の2桁本塁打を達成。10度のシーズン2桁アーチとともにセの遊撃手では史上最多となった。 「ホームランバッターじゃないから」と謙遜しつつ、お立ち台では「トレーナーの方々、チーム関係者のサポートのおかげです」と感謝の言葉を並べた。 「流れが相手にいきかけたところで大きな一発でした」と高橋監督。主将は「オールスターまで大事な戦いが続きます。いい位置で後半戦に入りたい」と力強く誓った。(吉村大佑)
◆反撃も実らなかった。八回二死一、二塁から代打・畠山の3号3ランで1点差と迫ったが、直後に突き放され、小川監督は冷静に振り返った。 「1点差に追い上げてチャンスがあると思ったが、あの(八回の坂本勇の)本塁打で決まってしまった」 交流戦を球団初の最高勝率で終えた勢いをみせた。難敵・菅野に対して立ち上がりから攻め続け、六回まで125球を投げさせた。菅野からの得点は西浦の2ランだけだったが、粘り強い各打者の姿勢に指揮官は「2点しか取れなかったが、ダメージは与えられた。(終盤に)3点取れたのも、そういうことが関係している」と一定の手応えを口にした。 2位巨人とは1ゲーム差。勢いを本物に変えるためには、結果が必要となる。 (長崎右)
八回に代打で3号3ランを放ったヤクルト・畠山 「大きいのは狙っていなかった。結果を気にしすぎないことが、いい方向にいっていると思う」
今季初登板で2回2/3を6安打6失点で1敗目を喫したヤクルト・山田大 「交流戦明けの最初の大切な試合で投げさせていただいたのに、こんな結果で申し訳ない」
八回に代打で3号3ランを放ったヤクルト・畠山 「大きいのは狙っていなかった。結果を気にしすぎないことが、いい方向にいっていると思う」
今季初登板で2回2/3を6安打6失点で1敗目を喫したヤクルト・山田大 「交流戦明けの最初の大切な試合で投げさせていただいたのに、こんな結果で申し訳ない」
◆プロ野球は22日、セ・パ両リーグ戦が再開。巨人はヤクルト9回戦(東京ドーム)に8-5で勝利し、2位に浮上した。先発の菅野智之投手(28)が6回125球を投げ、7安打2失点と粘りの投球で8勝目。交流戦を最高勝率で終えたヤクルトとの「TOKYOシリーズ」で今季初勝利を挙げた。また、坂本勇人内野手(29)が八回に10年連続2桁本塁打となる、駄目押しの10号2ランを放った。 笑顔はなかった。菅野は6回125球を投じ、7安打2失点。苦しみながら、8勝目を手にしたエースは、攻撃陣に感謝の言葉を並べた。 「序盤であれだけ点を取ってくれたから、あの点差で抑えられました」 一回、いきなり一死満塁のピンチ。約21分、32球を費やしながらも、粘りに粘って何とか無失点で切り抜けた。その後も度重なるピンチを迎えたが、いずれも150キロを超える外角直球で三振を奪った。 「(小林)誠司とも話し合って、本当にぎりぎりでしたけど、いい組み立てができたと思う」 交流戦を最高勝率で終えたヤクルトの勢いを止めた。東京ドームの同戦では2016年3月25日の開幕戦から7連勝だ。チームも今季の「TOKYOシリーズ」で初勝利。2015年から続く、交流戦明け初戦の連敗も3でストップした。 ロシアで戦う侍から力をもらった。19日。菅野は自宅でサッカーW杯ロシア大会「日本-コロンビア」の激闘を見た。2010年の南アフリカ大会時は東海大の3年で、現広島・田中らと野球部寮で観戦。今回はプロジェクターから映された大画面で、日本代表の姿を目に焼き付けた。 「先発投手にとって、勝ち星はこの上ない、ご褒美だと思う」と菅野。チームは2位に浮上した。次回は、中5日で28日の広島戦の先発が有力。今度は快投で鯉の尾をつかみにかかる。(赤尾裕希)
9試合ぶりの先発出場で先制打を含む4安打1打点の巨人・マギー 「チームの力になれてよかった。4安打とも感触がよかった」
9試合ぶりの先発出場で先制打を含む4安打1打点の巨人・マギー 「チームの力になれてよかった。4安打とも感触がよかった」
◆菅野は、制球が安定しない中でも球自体には"貫禄勝ち"というものがある。もう少し楽に勝ってほしいのがベンチの本音だろうが、順当に試合を作ったという印象だ。 団子状態のセ・リーグで巨人がいかに勝ち抜くか-。その術は菅野や坂本勇のような個の力がある選手以外をどう使うかに尽きる。現状、チームの大半は個の力を出し切れていない主力か、個の力が足りない若手。ならば『作戦』で勝たなければならない。 攻撃面では、好打者にエンドランのサインを出すのはもったいないと考えているようだが、これは間違い。エンドランは好打者でなければ決められない。実力が落ちる打者には犠打で送らせればいい。七回の攻撃では、一死三塁で三塁走者の吉川大が"ゴロゴー"で簡単にアウトになっていたが、これも挟まれて打者走者を二塁に進めようという意識があってもいい。 守備面で言えば、菅野以外の三振が取れない投手が先発するときは、ゴロが抜けたらベンチの責任、というくらい綿密にポジショニングを指示してもいい。個の力で勝てる試合が限られている現状で、3年目となった高橋監督への期待も込め勇気を持って動いてほしいと思う。(サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 35 | 28 | 1 | 0.556 (↑0.008) | 0 (-) | 79 | 298 (+5) | 286 (+3) | 66 (+1) | 34 (-) | 0.256 (-) | 4.2 (↑0.02) |
2 (↑1) |
巨人 | 31 | 33 | 1 | 0.484 (↑0.008) | 4.5 (-) | 78 | 292 (+8) | 257 (+5) | 61 (+1) | 32 (+2) | 0.266 (-) | 3.75 (↓0.02) |
3 (↓1) |
DeNA | 29 | 32 | 2 | 0.475 (↓0.008) | 5 (↓1) | 80 | 241 (+3) | 255 (+4) | 75 (+2) | 43 (+1) | 0.248 (-) | 3.67 (↑0.01) |
4 (-) |
阪神 | 29 | 33 | 1 | 0.468 (↓0.007) | 5.5 (↓1) | 80 | 207 (+3) | 242 (+5) | 33 (+1) | 38 (-) | 0.236 (↓0.001) | 3.4 (↓0.03) |
4 (-) |
ヤクルト | 29 | 33 | 1 | 0.468 (↓0.007) | 5.5 (↓1) | 80 | 268 (+5) | 296 (+8) | 55 (+2) | 35 (-) | 0.253 (↑0.001) | 4.25 (↓0.05) |
6 (-) |
中日 | 30 | 35 | 1 | 0.462 (↑0.009) | 6 (-) | 77 | 265 (+4) | 299 (+3) | 45 (-) | 35 (-) | 0.261 (↓0.001) | 4.31 (↑0.03) |
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