1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 |
ORIX |
0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | 4 | 5 | 0 |
勝利投手:アルバース(8勝1敗0S) (セーブ:増井 浩俊(1勝0敗17S)) 敗戦投手:福井 優也(0勝1敗0S) |
◆オリックスは2回裏、大城の2ランで先制する。その後は、4回にT-岡田の犠飛で追加点を挙げると、3-1で迎えた6回には、ロメロのソロでリードを広げた。投げては、先発・アルバースが7回1失点の好投で今季8勝目。敗れた広島は、打線が散発2安打と沈黙した。
◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手(32)が7回1失点の好投で、パ・リーグ単独トップに立つ8勝目(1敗)を挙げた。チームの広島戦の連敗も9で止めた。 5回2死から新井にソロ弾を浴びるまでパーフェクト。その後も乱れることなく、7回まで2安打1四球、96球と余裕を持っての降板だった。 抜群の制球力でテンポよく打ち取る左腕は「点を取って守ってくれた野手のおかげだよ。いつも通りにストライク先行してベースの両サイドを攻めることを意識した」と涼しい顔。福良淳一監督は「いつも通りテンポよくね。守りにもリズムが出るし、攻撃にもつながっていくと思う」と自身6連勝の1年目助っ人に最敬礼だ。 毎年オフには母国カナダで教壇に立つ異色の知性派。お立ち台で、仲間にジェントルマンだと言われていると振られると「はっはっは。実は二面性があって、投げていないときはジェントルマンだけど、マウンドに上がると人が変わって攻撃的になるんだ。なるべく試合がない日はジェントルマンでいたいね」と笑いをとっていた。前日11日に来日した母と姉が観戦した特別な試合で、しっかりと勇姿を見せた。
◆広島の連勝が3で止まった。 打線はベテラン新井が2号ソロを放ったが、初対戦のアルバースに苦しんで今季最少タイの2安打1得点。今季初登板の先発福井は2本塁打を許して6回4失点の黒星だった。15年から続いていた同カードの連勝も9で止まった。 緒方孝市監督の談話は以下の通り。 -福井は丁寧に投げようとしていた印象 緒方監督 いいボールもあった。けれど、詰めの甘さがあった。2回の2ランは低めの変化球をうまくとらえられたけどね。 -2安打にとどまった 緒方監督 最後まで打線がタイミングを合わせられなかったね。
◆オリックス大城の技あり弾が打線を勢いづけた。2回2死一塁で福井のカーブに泳がされながら左中間に運んだ。 10日ヤクルト戦に続く2戦連発の3号先制2ラン。新人の福田に出番を奪われ、先発は2日以来だった。「久しぶりで、やってやろうという気持ちがあった。出たときにしっかり結果を出せるよう準備してきた」と胸を張った。
◆広島新井貴浩内野手(41)が意地の1発を放った。「日本生命セ・パ交流戦」オリックス戦の5回、チーム初安打となる2号ソロを右翼ポール際に運んだ。打線が技巧派左腕アルバースに封じられ、15年から続いていた同カードの連勝は9でストップしたが、この日も多くのカープファンが訪れた大阪のスタンドを、大ベテランが沸かせた。 これぞベテランの技だった。新井は難しい外角球を見事にスタンドイン。高い飛球はファウルゾーンに切れそうで切れず、そのままポール際に飛び込んだ。一瞬の静寂が解け、赤いユニホームのファンから、歓声が一気に響き渡った。 「打ったのはツーシーム気味のストレート。球持ちがいいので、タイミングを合わせづらかった。とらえたと思っても、少し差されたりね。数字も示しているようにいい投手。バッティングカウント(3-1)だったけど、強引にならないように注意していた」 5回2死からの2号ソロ。それまで打線が初対戦のアルバースに1人も走者を出せなかった。そんな中、新井は球を引きつけて流し打った。結局この1本を含めて今季最少タイ2安打のみ。今季チーム最短2時間27分で淡々と試合が終わった。緒方監督も「最後まで打線がタイミングを合わせられなかったね」と悔しがった。それだけに、新井の存在感が際立った。 助け合いの精神を強調する。チームは先の楽天3連戦に3連勝。交流戦に白星先行したが、それまでいまひとつ波に乗れていなかった。特に先発投手陣が崩れるケースが目立った。そんな時に、大ベテランは仲間を鼓舞していた。 「長丁場はいろいろある。投手と野手は持ちつ持たれつ。今は投手が少し苦しい。なおさら野手が点を取ってあげようと思わないと。投手に助けられる試合もいっぱいある。それがチーム一丸ということ」 DH制のパ・リーグ本拠地6連戦を前に緒方監督に「右、左に関係ない」と"切り札"に指名された。そして3試合ぶりのスタメン出場に奮起。5月23日巨人戦以来、3週間ぶりアーチは惜しくも白星に結びつかなかった。チームの連勝は3でストップ。交流戦は再び勝率5割となった。 「今日は終わった。しっかりまた反省するところは反省して、準備していきたい」。後輩に打席で手本を示した41歳。経験豊富なその背中は、まだまだ頼もしい限りだ。【大池和幸】
◆オリックスが広島戦の連敗を9で止めた。アルバースが7回を新井のソロ本塁打による1点に抑え、リーグ単独トップの8勝目。二回に大城の2戦連発となる2ランで先制し、四、六回に加点した。2安打の広島は連勝が3でストップ。
◆オリックスの大城が2試合連続本塁打となる先制2ランで、アルバースを援護した。二回、追い込まれてからファウルで粘り、8球目の変化球をうまくすくうと打球は左中間へ。「三振だけはしないように食らい付いた。越えてくれと思って走っていた」と、3年目で自己最多を更新する3号を喜んだ。 2日以来の先発起用に応えたが、ルーキー福田らと定位置を争っているだけに、歓喜に浸ることはなかった。「(2試合連発は)自分が一番びっくりしている。ホームランバッターじゃないので、こつこつ出塁を心掛けていきたい」と謙虚に話した。 福良監督(打線に) 「大城がうまいこと打ってくれた。ロメロの一発が大きかった」 ロメロ(六回に9号ソロ) 「とにかく甘いボールを積極的に打とうと思っていた」
◆今季初登板先発した広島の福井は2本塁打を浴びるなどして6回4失点。敗戦投手となったが「自分の球をストライク先行で投げられた。全然悲観することはないと思う」と前向きだった。 二回は大城に粘られた末に先制2ラン、六回はロメロに初球を中越えに運ばれた。「向こうの投手も良かったので、もうちょっとロースコアでいきたかった」と敗戦の責任を背負い、「(1軍で次回登板が)あるかないか分からないが、しっかり準備したい」と声に力を込めた。
◆広島の新井が0-3の五回2死走者なしからチーム初安打となる反撃の一発を放った。やや変化しながら入ってきたアルバースの134キロを得意の逆方向へ運ぶ。打球は右翼ポール際に吸い込まれ「バッティングカウントだったが、強引にならないように注意していた」と振り返った。 それまで完璧に抑え込まれていたサウスポーを捉えた、5月23日以来の2号で重たい雰囲気を振り払った。しかしチームはこの1得点のみに終わり、緒方監督は「最後まで打線がタイミングを合わせられなかった」と嘆いた。 鈴木(アルバースに3打数無安打、2三振) 「何でかは分からないが、のらりくらりといかれてしまった」 広島・畝投手コーチ(福井に) 「悪くはなかったけど、全体的にコースが甘かった」
◆真っ赤に染まった左翼席を黙らせた。オリックス・アルバースが快投。7回を2安打1失点でハーラー単独トップの8勝目(1敗)をマーク。異国の地で戦う姿を、ファミリーに見せつけた。 「きょうも野手陣がしっかり点を取ってくれて、しっかり守ってくれた。野手陣のおかげ。感謝したい」 お立ち台では攻撃陣に頭を下げたが、キッチリゲームをつくった。右打者相手には一塁側、左打者には三塁側と投球プレートの位置を踏み換え、「両サイドを使えた」と広島打線を幻惑。失点は五回の新井のソロのみ。2015年から続く広島戦の連敗を「9」で止めた左腕に、福良監督も「本当に安定している。いつも助けてもらっている」と感謝した。 根っからの"勝負師"だ。チームメートからは「ジェントルマン」と呼ばれているアルバースだが、「二面性があると言われるよ」という。普段は穏やかな性格だが、マウンド上では感情をあらわにし、グラブで口元を隠して絶叫することも。それだけ勝利に執着している。 前日には母国・カナダから母、デニスさん(年齢非公表)と姉のパムさん(35)が来日。家族相手でも負けることは大嫌いだとか。「カードゲームでも負けた後は機嫌が悪くなる。勝つまでやるよ」といい、「5歳、6歳の甥っ子相手でも勝ちにいくんだ」と笑った。 この日は白星をゲットし、超ご機嫌。「(家族は)なかなか観に来られない中で、これだけいい投球ができて良かった」とご満悦だ。不機嫌なアルバースは見たくない。これからも勝ち続けていく。 (西垣戸理大)
◆「右膝蓋靭帯炎」により4試合欠場していたロメロが、「5番・DH」で5試合ぶりに復帰。四回の第2打席で左前打を放つと、3-1の六回には二死からバックスクリーンへダメ押しの9号ソロを放った。「とにかく甘いボールを積極的に打とうと思っていた」。帰ってきた主砲の一発でチームも勝利。福良監督も「ロメロの一発が大きかった」と感謝していた。
◆7試合ぶりに「8番・二塁」で先発出場した大城が3号2ランを放ち、先制点をあげた。二回二死一塁。福井が投じた120キロのカーブをとらえ、左翼席に運んだ。「とりあえずつなごう、どうにか食らいついていこうと思った」。途中出場した10日のヤクルト戦でも2号3ランを放っており、プロ初の2試合連発に「びっくりしました。もうないと思うので謙虚にいきます」と冗談交じりに笑顔で語った。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 33 | 23 | 1 | 0.589 (↓0.011) | 0 (-) | 86 | 269 (+1) | 239 (+4) | 57 (+1) | 31 (-) | 0.257 (↓0.003) | 3.86 (↓0.01) |
2 (↑1) |
阪神 | 27 | 28 | 0 | 0.4909 (↑0.01) | 5.5 (↑1) | 88 | 184 (+10) | 203 (+5) | 29 (+2) | 31 (+1) | 0.234 (↑0.003) | 3.21 (↓0.03) |
2 (↑1) |
ヤクルト | 27 | 28 | 1 | 0.4909 (↑0.01) | 5.5 (↑1) | 87 | 239 (+3) | 258 (+1) | 52 (-) | 31 (-) | 0.249 (↓0.002) | 4.11 (↑0.06) |
4 (↓2) |
DeNA | 26 | 27 | 2 | 0.4906 (↓0.009) | 5.5 (-) | 88 | 223 (-) | 221 (+3) | 68 (-) | 34 (-) | 0.251 (↓0.002) | 3.68 (-) |
5 (-) |
巨人 | 28 | 30 | 1 | 0.483 (↑0.009) | 6 (↑1) | 84 | 270 (+8) | 241 (+2) | 55 (+1) | 30 (-) | 0.268 (↑0.001) | 3.86 (↑0.03) |
6 (-) |
中日 | 27 | 32 | 1 | 0.458 (↓0.008) | 7.5 (-) | 83 | 240 (+1) | 274 (+5) | 41 (-) | 33 (-) | 0.263 (↓0.002) | 4.34 (↓0.02) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 34 | 23 | 0 | 0.596 (↓0.011) | 0 (-) | 86 | 327 (+1) | 250 (+3) | 63 (-) | 69 (-) | 0.275 (↓0.003) | 4.11 (↑0.02) |
2 (-) |
日ハム | 32 | 27 | 0 | 0.542 (↓0.01) | 3 (-) | 84 | 241 (+5) | 233 (+10) | 64 (-) | 44 (-) | 0.238 (-) | 3.72 (↓0.09) |
3 (-) |
福岡 | 30 | 28 | 0 | 0.517 (↓0.009) | 4.5 (-) | 85 | 249 (+2) | 235 (+8) | 73 (-) | 38 (-) | 0.256 (-) | 3.94 (-) |
4 (-) |
ORIX | 30 | 29 | 1 | 0.508 (↑0.008) | 5 (↑1) | 83 | 212 (+4) | 226 (+1) | 46 (+2) | 35 (-) | 0.232 (↓0.001) | 3.57 (↑0.05) |
5 (-) |
ロッテ | 28 | 29 | 0 | 0.491 (↑0.009) | 6 (↑1) | 86 | 237 (+3) | 235 (-) | 29 (+2) | 57 (-) | 0.258 (↑0.001) | 3.71 (↑0.06) |
6 (-) |
楽天 | 20 | 38 | 1 | 0.345 (↑0.012) | 14.5 (↑1) | 84 | 178 (+5) | 254 (+1) | 46 (-) | 30 (+1) | 0.228 (-) | 4.06 (↑0.05) |
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ヤクルト | 10 | 2 | 0 | 0.833 (↑0.015) | 0 (-) | 6 | 54 (+3) | 34 (+1) | 13 (-) | 4 (-) | 0.238 (↓0.01) | 2.56 (↑0.14) |
2 (-) |
西武 | 7 | 5 | 0 | 0.583 (↓0.053) | 3 (↓1) | 6 | 73 (+1) | 59 (+3) | 17 (-) | 13 (-) | 0.264 (↓0.009) | 4.89 (↑0.18) |
3 (↑1) |
ロッテ | 7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 3 (-) | 6 | 46 (+3) | 37 (-) | 7 (+2) | 9 (-) | 0.289 (↑0.004) | 2.63 (↑0.24) |
4 (↓1) |
福岡 | 7 | 5 | 0 | 0.583 (↓0.053) | 3 (↓1) | 6 | 50 (+2) | 50 (+8) | 16 (-) | 8 (-) | 0.24 (↑0.003) | 3.83 (↓0.01) |
5 (↑1) |
ORIX | 7 | 5 | 0 | 0.583 (↑0.038) | 3 (-) | 6 | 41 (+4) | 43 (+1) | 11 (+2) | 7 (-) | 0.243 (↓0.004) | 3.53 (↑0.24) |
6 (↓1) |
広島 | 6 | 6 | 0 | 0.5 (↓0.045) | 4 (↓1) | 6 | 53 (+1) | 60 (+4) | 11 (+1) | 5 (-) | 0.27 (↓0.015) | 4.5 (-) |
7 (↑2) |
巨人 | 6 | 7 | 0 | 0.462 (↑0.045) | 4.5 (-) | 5 | 52 (+8) | 48 (+2) | 15 (+1) | 9 (-) | 0.252 (↑0.007) | 3.49 (↑0.12) |
8 (↓1) |
DeNA | 5 | 6 | 0 | 0.455 (↓0.045) | 4.5 (↓1) | 7 | 47 (-) | 51 (+3) | 15 (-) | 5 (-) | 0.251 (↓0.008) | 4.79 (↑0.14) |
9 (↓1) |
日ハム | 5 | 7 | 0 | 0.417 (↓0.038) | 5 (↓1) | 6 | 65 (+5) | 57 (+10) | 15 (-) | 10 (-) | 0.243 (↓0.001) | 4.4 (↓0.46) |
10 (-) |
中日 | 5 | 8 | 0 | 0.385 (↓0.032) | 5.5 (↓1) | 5 | 46 (+1) | 66 (+5) | 8 (-) | 5 (-) | 0.264 (↓0.009) | 5.17 (↓0.04) |
11 (-) |
阪神 | 4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 5.5 (-) | 7 | 39 (+10) | 43 (+5) | 5 (+2) | 4 (+1) | 0.243 (↑0.01) | 3.15 (↓0.18) |
12 (-) |
楽天 | 3 | 9 | 0 | 0.25 (↑0.068) | 7 (-) | 6 | 27 (+5) | 45 (+1) | 6 (-) | 7 (+1) | 0.225 (-) | 3.65 (↑0.25) |
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