西武(★1対3☆)ヤクルト =交流戦1回戦・埼玉県営大宮公園野球場=
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 123456789
ヤクルト
00210 0000 330
西武
00000 1000 140
勝利投手:石川 雅規(4勝2敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(2勝0敗1S))
敗戦投手:カスティーヨ(4勝4敗0S)
  DAZN
◆ヤクルトが3連勝。ヤクルトは3回表、バレンティンの2点適時打で先制に成功する。続く4回には、2死一三塁から山田哲に適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が7回途中1失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、打線が振るわなかった。

◆ヤクルトの中村悠平捕手が4回、頭部死球を受け交代した。  2点リードの4回1死二塁、西武カスティーヨの初球の直球が左側頭部を直撃した。中村は倒れ込んでうずくまり、ベンチからスタッフが駆け寄った。  中村は担架に固定されて、ベンチ裏に引きあげた。午後7時21分、救急車で埼玉県内の病院に搬送されたが、しっかりと意識はある状態だった。  カスティーヨは危険球で退場処分となり、球審から警告試合のアナウンスが行われた。

◆西武が3連敗となった。先発カスティーヨが4回途中までに6四死球の乱調で、被安打1ながら3失点。4回1死二塁でのヤクルト中村への頭部死球で危険球退場となった。来日最短の3回1/3で降板した右腕は「緩いマウンドに対応していくためにバランスを崩して、コントロールも乱してしまった」と肩を落とした。  打線も石川を攻略できず、1得点だけ。辻発彦監督は「カスティーヨはそれ(危険球退場)までもひどかった。どうしたのか。(石川は)的を絞りきれなかった」と厳しい表情で振り返った。  13日の同戦先発は、デビュー登板となる16年ドラフト1位右腕、今井。指揮官は「今持っている力を出してくれればいい。とにかく全力で投げてくれれば」と話した。

◆ヤクルト石川雅規投手(38)が今季4勝目を挙げ、交流戦での通算勝利数を23勝に伸ばし、歴代4位タイに立った。  4回に、捕手中村が頭部危険球で負傷交代するアクシデントがあったが、マウンドでは動じなかった。4回裏は、西武の誇る山賊打線のクリーンアップを3者凡退に仕留めた。キレのあるスライダー、シンカーを中心に多彩な変化球で的を絞らせず、6回0/3を3安打1失点に抑えた。  チームも3連勝で、交流戦10勝一番乗り。「中村がいいリードをしてくれていた。退場になって、逆に気持ちが入った。絶対に負けられないという気持ちで、マウンドに立っていました」と振り返った。

◆頭部死球を受けたヤクルト中村悠平捕手が、埼玉県内の病院でCT検査を受け、異常なしと診断された。  2点リードの4回1死二塁、西武カスティーヨの初球の直球が中村の左側頭部を直撃した。その場に倒れ込むと、担架に固定されて、ベンチ裏に引きあげた。その後、救急車で搬送されていた。  診察後、球場に戻り、死球が当たった直後について「耳の上に当たって、耳鳴りがしていた」と振り返った。チームの試合経過を気にしており「(先発の)石川さんに勝ちがついて良かった」と話した。  中村に代わり、井野卓捕手が4回裏からマスクをかぶった。石川、近藤、中尾、石山と継投で接戦を制した。井野は「こういう時のために、いつも準備してやってきた」。強力な西武の山賊打線を4安打1得点に抑え「怖がらずに、球を信じて配球しました」と話した。

◆西武源田がルーキーだった昨年の開幕戦から200試合連続で全イニング出場。  新人年の開幕戦から全イニング出場を200試合以上続けたのは、58~59年長嶋(巨人)の220試合以来、59年ぶり2人目となった。長嶋は59年8月18日阪神戦で、ケガのため途中交代して記録がストップしたが、源田はどこまで記録を続けられるか。

◆ヤクルトが、石川雅規投手(38)の老練な投球でパ・リーグ首位の西武を一蹴。3連勝をマークして「日本生命セ・パ交流戦」の首位を守り、10勝一番乗り。交流戦スタート時にはセ・リーグ最下位だったが、パ・リーグを蹴散らして、セ・リーグでも2位に浮上した。早ければ金曜日の15日にも交流戦の勝率1位が確定、マジックナンバーを「4」とした。  ベテラン石川が、闘志を球に込めた。西武の山賊打線を相手に6回0/3を被安打3で1失点に抑えた。「気持ちが入って、なんとか、絶対に勝つという気持ちが一層強くなった」と吐露した。  バッテリーを組む中村が、アクシデントに襲われた。4回1死二塁、カスティーヨの初球直球が左側頭部を直撃した。頭を抱え込み、その場にうずくまると、担架に固定されてベンチ裏に引き揚げた。意識ははっきりしており、ロッカールームでは強行出場を志願した相棒の姿に「選手会長だし、責任感の強い男。なんとか勝ちたかった」と高ぶった。  手だれの投球術で、直球に強い山賊打線を翻弄(ほんろう)した。4回は、山賊打線のクリーンアップを3者凡退。5回には、7番森のインコースを直球で攻めてのけぞらせると、最後は123キロのスライダーで空振り三振。危険球で審判が警告試合を宣告する不穏な空気の中、内角も辞さない攻めの投球を見せた。最速でも130キロ台前半の直球は、見せ球。「攻められたことが良かった。(球種を)うまく使えた」と大半はキレのあるスライダー、シンカーなど多彩な変化球だった。丁寧にコースを突いて低めに集め、打ち気にはやる相手に的を絞らせなかった。「『日本昔ばなし』で出会ったことはありますけど...」と言う山賊を強気に仕留めた。

◆西武は12日、プロ2年目の田村が20代の大学職員の女性と結婚したと発表した。大宮公園野球場でのヤクルト戦の試合前にさいたま市で婚姻届を提出したそうで「付き合い始めた6月12日に出すと決めていた」と照れながら笑った。  兵庫・報徳学園高では甲子園大会で活躍し、立大を経てプロ入りした。「1軍で活躍するのが2人の夢。気持ちを前面に出していきたい」と表情を引き締めた。

◆ヤクルトのバレンティンが0-0の三回に2点適時打を放った。3四死球でつくった2死満塁の好機で外角球を中前にはじき返し「チャンスで回ってきたので、走者をかえすことだけを考えて打席に立った。打てて良かった」と満足げに話した。  これで3試合連続安打となり、交流戦での12試合のうち無安打は4試合だけ。本塁打と打点でリーグトップを争う頼もしい4番が好調を維持している。

◆ヤクルトが逃げ切り、3連勝。先発の石川雅規投手(38)は6回0/3を投げ3安打1失点の好投で4勝目(2敗)を挙げた。西武は先発したカスティーヨが四回に中村の頭部に死球を与え、危険球退場となった。  先制したのはヤクルト。三回、二死満塁からバレンティンが中前2点打を放った。四回には、二死一、三塁で山田哲が左翼線適時二塁打を放ち、1点を追加した。  西武は六回一死三塁、源田の中犠飛で1点を返したが、反撃はそこまで。ヤクルトは石川、近藤、中尾、石山とつないだ。 ヤクルト・石川の話 「なんとかこれからもですね。がんばって腕を振ってですね。一勝一勝、積みあげられるように頑張りたいです」

◆西武は打線が散発4安打と不発で、源田の犠飛による1得点に終わった。最大の好機は1-3の七回。安打と四球で無死一、二塁としたがメヒアが中飛、森が二ゴロ併殺打に倒れた。  13日は2017年にドラフト1位で入団した今井が、先発としてプロ初登板に臨む。辻監督は「打撃陣が助けて、楽に投げられる展開が一番いい」と強力打線の援護に期待していた。

◆ヤクルトの中村が四回の打席で左側頭部に投球を受け、交代した。球団によると試合中に埼玉県内の病院で精密検査を受け、異常なしと診断された。  死球の直後は担架で運ばれたが、試合後は自ら歩いて球場を後にした。中村は「当たった直後は耳鳴りがした。救急車の中でも試合が気になっていた。石川さんに勝ちが付いてよかった」と落ち着いた様子で話した。 井野(負傷した中村に代わってマスクをかぶり) 「普段から、こういうときのために準備してきたつもり。勝ててよかった」 山田哲(四回に適時二塁打) 「つなぐ意識で打席に入った」 小川監督(石川に) 「根気よく、低めに丁寧に投げていた」 石山(10セーブ目) 「石川さんが低めへ丁寧に投げていたので、参考にした。石川さんの勝ちを消さないでよかった」

◆西武のカスティーヨは序盤から、試合前の雨で緩くなったマウンドに苦しんだ。四回一死二塁で中村の頭部への死球で危険球退場となった。6四死球と制球が定まらず、3失点で4敗目。「マウンドに対応しようとしてバランスを崩した」と悔やんだ。  雨天中止となった6日のDeNA戦が18日に組まれ、中5日で先発することが決まった。退場処分はこれまで経験がなかったそうで「早く忘れて、次につなげたいと思う」と話した。 西武・土肥投手コーチ(カスティーヨに) 「ブルペンでは悪くなかった。途中で引っかけた球が出始めてから、慎重になった」

◆パ・リーグ首位の西武は12日、ヤクルト1回戦(大宮公園)に1-3で敗れ、3連敗を喫した。  12球団断トツのチーム打率・275、327得点を誇る強力打線が、38歳の石川の前に七回途中まで散発3安打。得点は源田の中犠飛による1点にとどまった。  「パ・リーグにああいう投手は、あまりいない。のらりくらりで、的を絞れずにうまくやられた」と辻監督。無安打に終わった1番・秋山は「それぞれが球の軌道をつかむのに時間がかかった」。4番の山川も「どの球が出てくるか分からず、タイミングが取りづらかった。みんな打てていないし、きょうは完敗です」と下を向いた。  交流戦は首位・ヤクルトとの差が3ゲームに広がり、自力での交流戦最高勝率の可能性が消滅。きょう13日はメットライフドームで仕切り直す。(花里雄太)

◆守護神・石山が、九回を3者凡退で締めて10セーブ目を挙げた。「石川さんが丁寧に低めに投げていたのを参考にした。勝ちを消さなくてよかったです」と謙虚に振り返った。これで14試合連続無失点となり、交流戦首位のチームを牽引。投手キャプテンは「投手陣は普段と変わらない。やるべきことを実践できている」と、交流戦で12球団トップのチーム防御率2・56の投手陣に胸を張った。 三回に先制の2点中前打を放ったヤクルト・バレンティン 「チャンスで回ってきたので走者をかえすことだけを考えていました」

◆中村が四回、頭部に死球を受けて途中交代。カスティーヨの初球が左側頭部を直撃し、担架に乗せられて救急車で埼玉県内の病院へ運ばれたが、異常なしと診断され、試合中に球場へ戻った。「耳鳴りがしたけど、今は大丈夫。救急車の中で速報を見ていました」と中村。石川がリードを褒めていたと報道陣から聞くと「うれしいです」と笑い、しっかりとした足取りで帰路についた。

◆日本生命セ・パ交流戦は12日、各地で6試合が行われ、交流戦首位のヤクルトが同2位・西武との1回戦(大宮公園)に3-1で勝ち、3連勝。
〔1〕ヤクルトが西武に勝ち、ヤクルトを除く11球団の自力での交流戦最高勝率球団の可能性が消えた。ヤクルトは残り6試合で4勝すれば勝率・778(14勝4敗)となり、西武、ソフトバンクなどの全勝時の勝率・722(13勝5敗)を上回り、交流戦での最高勝率が決まる。  ヤクルトが残りを3勝3敗、西武が全勝し2球団が勝率・722(13勝5敗)で並んだ場合は、直接対決で勝ち越す西武が最高勝率球団となる。またヤクルトが3勝のケースは3球団以上が勝率・722で並ぶ可能性もあり、その場合はTQB(得失点率の差)などで順位が決まる(引き分けのケースは除く)。
〔2〕ヤクルトの交流戦勝ち越しは2009年(15勝9敗、2位)以来9年ぶり4度目。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332310.589
(↓0.011)
0
(-)
86269
(+1)
239
(+4)
57
(+1)
31
(-)
0.257
(↓0.003)
3.86
(↓0.01)
2
(↑1)
阪神
272800.4909
(↑0.01)
5.5
(↑1)
88184
(+10)
203
(+5)
29
(+2)
31
(+1)
0.234
(↑0.003)
3.21
(↓0.03)
2
(↑1)
ヤクルト
272810.4909
(↑0.01)
5.5
(↑1)
87239
(+3)
258
(+1)
52
(-)
31
(-)
0.249
(↓0.002)
4.11
(↑0.06)
4
(↓2)
DeNA
262720.4906
(↓0.009)
5.5
(-)
88223
(-)
221
(+3)
68
(-)
34
(-)
0.251
(↓0.002)
3.68
(-)
5
(-)
巨人
283010.483
(↑0.009)
6
(↑1)
84270
(+8)
241
(+2)
55
(+1)
30
(-)
0.268
(↑0.001)
3.86
(↑0.03)
6
(-)
中日
273210.458
(↓0.008)
7.5
(-)
83240
(+1)
274
(+5)
41
(-)
33
(-)
0.263
(↓0.002)
4.34
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
342300.596
(↓0.011)
0
(-)
86327
(+1)
250
(+3)
63
(-)
69
(-)
0.275
(↓0.003)
4.11
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
322700.542
(↓0.01)
3
(-)
84241
(+5)
233
(+10)
64
(-)
44
(-)
0.238
(-)
3.72
(↓0.09)
3
(-)
福岡
302800.517
(↓0.009)
4.5
(-)
85249
(+2)
235
(+8)
73
(-)
38
(-)
0.256
(-)
3.94
(-)
4
(-)
ORIX
302910.508
(↑0.008)
5
(↑1)
83212
(+4)
226
(+1)
46
(+2)
35
(-)
0.232
(↓0.001)
3.57
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
282900.491
(↑0.009)
6
(↑1)
86237
(+3)
235
(-)
29
(+2)
57
(-)
0.258
(↑0.001)
3.71
(↑0.06)
6
(-)
楽天
203810.345
(↑0.012)
14.5
(↑1)
84178
(+5)
254
(+1)
46
(-)
30
(+1)
0.228
(-)
4.06
(↑0.05)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
10200.833
(↑0.015)
0
(-)
654
(+3)
34
(+1)
13
(-)
4
(-)
0.238
(↓0.01)
2.56
(↑0.14)
2
(-)
西武
7500.583
(↓0.053)
3
(↓1)
673
(+1)
59
(+3)
17
(-)
13
(-)
0.264
(↓0.009)
4.89
(↑0.18)
3
(↑1)
ロッテ
7500.583
(↑0.038)
3
(-)
646
(+3)
37
(-)
7
(+2)
9
(-)
0.289
(↑0.004)
2.63
(↑0.24)
4
(↓1)
福岡
7500.583
(↓0.053)
3
(↓1)
650
(+2)
50
(+8)
16
(-)
8
(-)
0.24
(↑0.003)
3.83
(↓0.01)
5
(↑1)
ORIX
7500.583
(↑0.038)
3
(-)
641
(+4)
43
(+1)
11
(+2)
7
(-)
0.243
(↓0.004)
3.53
(↑0.24)
6
(↓1)
広島
6600.5
(↓0.045)
4
(↓1)
653
(+1)
60
(+4)
11
(+1)
5
(-)
0.27
(↓0.015)
4.5
(-)
7
(↑2)
巨人
6700.462
(↑0.045)
4.5
(-)
552
(+8)
48
(+2)
15
(+1)
9
(-)
0.252
(↑0.007)
3.49
(↑0.12)
8
(↓1)
DeNA
5600.455
(↓0.045)
4.5
(↓1)
747
(-)
51
(+3)
15
(-)
5
(-)
0.251
(↓0.008)
4.79
(↑0.14)
9
(↓1)
日ハム
5700.417
(↓0.038)
5
(↓1)
665
(+5)
57
(+10)
15
(-)
10
(-)
0.243
(↓0.001)
4.4
(↓0.46)
10
(-)
中日
5800.385
(↓0.032)
5.5
(↓1)
546
(+1)
66
(+5)
8
(-)
5
(-)
0.264
(↓0.009)
5.17
(↓0.04)
11
(-)
阪神
4700.364
(↑0.064)
5.5
(-)
739
(+10)
43
(+5)
5
(+2)
4
(+1)
0.243
(↑0.01)
3.15
(↓0.18)
12
(-)
楽天
3900.25
(↑0.068)
7
(-)
627
(+5)
45
(+1)
6
(-)
7
(+1)
0.225
(-)
3.65
(↑0.25)