◆ソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは1点を追う2回裏、上林の3ランと甲斐のソロで4点を奪い、逆転に成功する。続く3回には、柳田の2ランで追加点を挙げた。投げては、先発・千賀が6回途中2失点で今季4勝目。敗れたＤｅＮＡは、先発・今永が一発に泣いた。

◆ソフトバンク上林誠知外野手（２２）が結婚を発表した王会長に「祝砲」を送った。１点ビハインドの２回１死二、三塁で左腕今永から右翼席に運ぶ、１９試合ぶりの４号逆転３ランを放った。 　試合前にロッカールームのテレビで、王会長結婚の知らせを知り「びっくりしましたね」。王会長には今春のキャンプやオープン戦期間中にも熱心に直接指導を受けていた。"師匠"をお祝いする１発に「なんか持ってますね」と笑顔だった。

◆ＤｅＮＡ今永昇太投手が、ソフトバンク打線に打ちのめされた。 　２軍再調整明けとなった一戦。「ボール自体はそんなに悪くなかった」と、初回は３者凡退に抑えた。だが、２回につかまり２発４失点。３回にも２ランを浴び３回６失点で降板した。「カウントをとりにいった球を打たれてしまった。まだまだ実力がない」と悔やんだ。 　昨年の日本シリーズ以来となったソフトバンクとの対戦。同シリーズでは第２戦、６戦で先発マウンドを託された。いずれも勝利はならなかったが、２試合連続２桁奪三振は日本ハム時代のダルビッシュ以来の快投を披露していた場所だった。しかし今季未勝利で３敗目。開幕から不安定な投球が続き「序盤に大量失点してチームの士気を下げてしまった。明日があるか分からない状況の中でこういう投球が続いている。結果を出すしかない」と必死に前を向いた。

◆ＤｅＮＡ・佐野恵太内野手が１日のソフトバンク戦（ヤフオクドーム）の二回に右翼席へ１号ソロ。今季１５打席での初安打は、うれしいプロ初アーチとなった。 　「打撃練習のときからラミレス監督に『初安打はプロ初ホームランで』といわれていたので、言霊ですね。自分でもびっくりしました」 　左の代打として開幕１軍の座をつかんだが、無安打が続き４月３０日に２軍へ降格。５月３１日に再び１軍に昇格したばかりだった。四回の第２打席でも右翼線二塁打を放つなど存在感を発揮した。 　「ヒットがずっと出ていないのは自分でも分かっていた。それでも監督は使ってくれて、期待に応えられたらと思います」。記念球を左ポケットにしまい、チームバスに乗り込んだ。

◆ＤｅＮＡの佐野が２年目でプロ初本塁打を放った。０－０の二回、千賀の速球を持ち味のフルスイングで捉えて右翼席へ。ベンチでは最初は無視されてから祝福される球界はやりの「サイレント・トリートメント」を受ける。「練習中、監督に（今季）初安打が本塁打になると言われた。言霊ですね」と喜んだ。 　開幕から１４打席無安打と苦しみ２軍降格も味わったが、四回にも二塁打を放って４月１７日以来の先発起用に応えた。入団時から素質にほれこむラミレス監督は「結果が出て良かった」と安堵の様子だった。

◆ＤｅＮＡの今永は今季３度目の登板も打ち込まれた。２軍調整を経て５月１日以来の先発も変化球に本来の切れがなく、３本塁打を浴びて３回６失点でＫＯ。開幕から３連敗となり「交流戦を連勝でスタートしたチームの勢いを止めてしまった」と下を向いた。 　昨秋の日本シリーズで好投したヤフオクドームでの復帰は、復調を願うラミレス監督の"親心"から。そのラミレス監督は改善が見られるとした上で「パの打者は直球に強い。多すぎるとこうなる」と配球面の課題を指摘した。

◆ソフトバンクが２度目の４連勝。０－１の二回に上林の３ランで逆転し、甲斐のソロで加点。三回に柳田の２ランで突き放した。千賀が六回途中２失点で自身４連勝。ＤｅＮＡは交流戦初黒星。今永は３回６失点で３敗目を喫した。