◆先発予定だったＤｅＮＡ今永昇太投手（２４）が、雨天中止のため登板が流れた。３０日、今季初勝利をかけた楽天戦（横浜）に向け、ブルペンで投球練習をしていたが、開始直前に雨脚が強まった。約１５分後に中止が決定。１日阪神戦以来約４週間ぶりの１軍登板がかなわず「チームに迷惑をかけているので早く結果出したい気持ちはあるけど、焦りすぎもよくない」と受け止めた。 　ブルペンでは初球から全力投球できるようにスタンバイしていた。「球数を増やして、出力を上げて今までとは違った準備ができていた」。これまでは２０球程度の球数を、３０球に増やして備えた。準備の方法に手応えをつかみ、次回登板に向けて「準備する期間が増えたことはプラス。責任感ある準備をしたい」と前向きに捉えた。仕切り直しの先発は６月３日ソフトバンク戦（ヤフオク）が有力だ。

◆楽天は３０日、戸村健次投手（３０）が、仙台市内の病院で２８日に右あごの手術を行ったと発表した。 　同投手は２２日オリックス戦の６点を追う８回に３番手で登板。先頭小田に本塁打を許した後、西野の打席で、打球があごの付近を強襲。マウンド上でうずくまり、球場に駆けつけた救急車で仙台市内の病院に搬送された。２３日に、復帰まで３～４カ月を要すると診断され、今季絶望の可能性が高い。

◆降雨により、中止となった。先発予定だった美馬はスライド登板せず、次カードのヤクルト戦以降に回ることになった。 　３１日は予定通り岸が先発する。梨田監督は「雨で、けがしても仕方ないしね。美馬はちょっと考えないとね」と話した。

◆ＤｅＮＡのラミレス監督は、２９日の楽天戦で右太もも裏を痛めて途中交代したロペスが軽症だったことを明らかにした。出場選手登録から外さずに当面は代打起用する方針を示し「ロペスにとっては良かった」と雨天中止を歓迎した。 　ロペスは今季ここまで１５本塁打、４１打点をマークしている。

◆楽天の梨田監督は試合開始を目前にして中止が決まり「けが人が出そうなぐらい降っていた。雨には勝てない」と淡々と話した。 　先発予定だった美馬も「しょうがない。また次に向けて頑張ります」と気持ちを切り替えた。３１日は当初の予定通り岸が先発する。美馬の次回登板について梨田監督は「（６月１日からの）ヤクルト戦がいいのか、（５日からの）巨人戦がいいのか。ちょっと考えないと」と悩ましげだった。