1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 5 | 0 |
広島 |
0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 6 | 9 | 1 |
勝利投手:大瀬良 大地(7勝2敗0S) 敗戦投手:柳 裕也(2勝4敗0S) |
◆広島は2回裏、4番・鈴木のソロで先制する。その後4者連続適時打が飛び出し、この回さらに5点を加えた。投げては、先発・大瀬良が9回3失点の力投。今季2度目の完投で7勝目を飾った。敗れた中日は、打線が中盤以降にアルモンテのソロなどで反撃を見せるも、及ばなかった。
◆広島大瀬良大地投手(26)が3失点完投でリーグ最多タイの7勝目を挙げた。 「ストライク先行を心がけた。ゾーンの中で勝負できた。1人1人という意識だった」。2回は自らも適時打を放ち、リードを広げた。「僕にとって大きい」という初の無四球完投で、ここ5戦5勝の安定感を誇る。チームは貯金を今季最多12に増やした。
◆広島が先発大瀬良の投打の活躍もあり、2連勝した。2回に鈴木が5号先制ソロ。その後は西川、大瀬良、田中、菊池と4者連続適時打で6点を先制した。大瀬良は3失点完投で5連勝の7勝目。以下は緒方孝市監督(49)の談話。 -大瀬良が好投 緒方監督 当たっている中日打線に、初回から低めに丁寧に投げていた。コースにもしっかり投げきれていた。ナイスピッチング。自らも打席でね。 -無四球での完投だった 緒方監督 制球も安定している。最後は球威が落ちたかなと思ったが、しっかりと変化球もコースに決める投球ができていた。最後まで投げきってくれて、大きかった。 -最近の安定感について 緒方監督 今年は去年と全然内容が違う。勝ち星の内容もね。彼を信頼して、最後まで投げてもらいたいという投球を見せてくれている。 -打線は2回に6得点 緒方監督 前回、相手投手(先発の柳)に中盤以降まで完璧にやられた。反省もふまえて、狙い球をしぼっていった。まず(鈴木)誠也がひと振りで捉えた。西川もあそこでチャンスを広げてくれたのが大きかった。いい攻撃ができた。 -マツダスタジアムで今月負けなし 緒方監督 1試合1試合の積み重ねの結果だから。
◆セ・リーグ最年長、63歳の中日森繁和監督が中高年の悩みを敗戦の中で披露した。開幕3連敗を喫した因縁の敵地マツダスタジアムでの今季4戦目だったが、先発柳が2回に鈴木の5号ソロを含む、単打から本塁打までのサイクル6安打で一挙6失点で勝負の行方が決まった。 「(2回の失点は)6が0に見えたもん。ああいう点の取られ方をしたら、なかなか挽回できないよ」と、苦笑混じりにため息をついた。老眼になると「0」や「6」や「8」が見えづらくなるのは、中高年の悩み。相手に「0」が並んでいるのに、間違って「6」に見えて焦った...。そういう悩みを持ちたいという、指揮官の願望から出た一言だったのかもしれない。
◆右太もも裏の筋挫傷で戦列を離れていた広島の丸が、1軍に復帰した。この日は出番がなかったが「(状態は)全然大丈夫。僕が足を引っ張らないようにしたい」と静かに意気込んだ。 4月28日の阪神戦の守備で負傷。翌日に出場選手登録を外れ、連続試合出場が700で途切れた。2軍戦出場を経ない昇格に、高ヘッドコーチは「当分、先発は無理だと思う。試合勘はずっと出ていた選手だから大丈夫だろう」と見通しを述べた。
◆広島は前回対戦で八回途中まで2点に抑えられた中日の柳を、集中打で攻略した。二回は鈴木のソロ本塁打を皮切りに、打者一巡で6長短打を浴びせて一挙6点を奪った。 投打がかみ合い、貯金は今季最多の12。緒方監督は「前回、名古屋で中盤までほぼ完璧にやられていた相手に、誠也(鈴木)が一振りで捉えてくれた」と打線に火を付けた4番打者をたたえた。
◆中日の藤嶋が六回から2番手で登板し、2回無失点と好投した。4月下旬に1軍昇格して以降、5試合で計9回1/3を投げて1失点と安定している高卒2年目右腕は「結果、ゼロに抑えられてよかった」と安堵の表情を浮かべた。 2死から四球をきっかけにピンチを招いた七回も、大ベテランの新井を内野ゴロに打ち取って切り抜けた。「反省するところは反省して次に向かっていきたい」と藤嶋に慢心はなかった。
◆広島が貯金を今季最多の12とした。二回に鈴木の先制ソロ本塁打や大瀬良の2点二塁打など6安打を集中し、打者10人の猛攻で6点。大瀬良は3失点で今季2度目の完投を果たし、7勝目。中日は柳の乱調が痛かった。
◆この日1軍に昇格した広島の西川が「8番・三塁」で先発出場し、いきなりバットで好結果を出した。1-0の二回一死一、三塁で迎えた第1打席に、左へ適時二塁打を放ち「逆方向にうまく打つことができた」と納得顔だった。 3ボール1ストライクと打者有利のカウントで、甘く入ったスライダーを見逃さなかった。柔らかいスイングで打球を運び、「何とか最低限の仕事をしよう」という謙虚な姿勢が好結果につながった。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 27 | 15 | 1 | 0.643 (↑0.009) | 0 (-) | 100 | 203 (+6) | 164 (+3) | 44 (+1) | 25 (-) | 0.252 (↑0.001) | 3.56 (↑0.01) |
2 (↑1) |
DeNA | 21 | 19 | 2 | 0.525 (↑0.012) | 5 (-) | 101 | 172 (+14) | 160 (+5) | 52 (+3) | 28 (-) | 0.255 (↑0.006) | 3.35 (↓0.02) |
3 (↓1) |
巨人 | 22 | 21 | 1 | 0.512 (↓0.012) | 5.5 (↓1) | 99 | 213 (-) | 179 (+1) | 38 (-) | 21 (-) | 0.274 (↓0.001) | 3.91 (↑0.06) |
4 (-) |
阪神 | 21 | 21 | 0 | 0.5 (↑0.012) | 6 (-) | 101 | 131 (+1) | 155 (-) | 23 (+1) | 25 (-) | 0.225 (↓0.002) | 3.27 (↑0.08) |
5 (-) |
中日 | 20 | 24 | 1 | 0.455 (↓0.01) | 8 (↓1) | 98 | 179 (+3) | 195 (+6) | 32 (+2) | 27 (-) | 0.258 (↓0.002) | 4.1 (↓0.06) |
6 (-) |
ヤクルト | 15 | 26 | 1 | 0.366 (↓0.009) | 11.5 (↓1) | 101 | 175 (+5) | 220 (+14) | 36 (+2) | 26 (+2) | 0.251 (↑0.001) | 4.67 (↓0.24) |
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