☆阪神 v.s. ★ヤクルト(5回戦・岡山県倉敷スポーツ公園野球場)
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ヤクルト
00030 0000 393
阪神
00510 020× 8110
勝利投手:メッセンジャー(7勝2敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(2勝1敗0S)
  DAZN
◆阪神は3回裏、ロサリオと糸井の連続本塁打などで一挙5点を先制する。3点リードで迎えた7回には、大山の適時打などで2点を加えて試合を決めた。投げては、先発・メッセンジャーが6回3失点で今季7勝目。敗れたヤクルトは、先発・石川が試合をつくれなかった。

◆この日に1軍に昇格したヤクルト谷内亮太内野手が4打数1安打1得点で、即スタメン起用の期待に応えた。  「6番一塁」で先発。4回には無死から坂口が四球で出塁した直後の初球を右前に運んで好機を広げ、その後の2得点につなげた。それでも「積極的にいっていいという話だったので、四球の後に狙っている球を打ててよかった。1本出たのは、個人的には2軍でやってきたことを出せたと思うけど、勝たないと意味がない」と、敗戦に悔しさをにじませた。

◆阪神鳥谷敬内野手が6日中日戦(甲子園)以来のヒットを放った。  6回に代打で出場すると、風張の5球目を振り抜き中前へ落とした。この試合前まで13打席ノーヒット。代打としては4月28日広島戦(マツダスタジアム)以来のヒットとなった。  20日の中日戦(ナゴヤドーム)で鳥谷は10試合ぶりに「7番二塁」で先発したが、結果は3打数無安打。連続試合出場を1934試合に伸ばしたが、6回には一塁悪送球の失策もあった。金本監督は記録を今後も配慮するか、と問われると「もちろんね、本人と話さないといけないところもあるだろうし。(片岡)ヘッドはちょくちょく話はしてるんだけどね」と鳥谷と話し合うことを示唆し、新人の04年から続く連続試合出場が止まる可能性も出ていた。  そんな厳しい状況でのヒット。岡山・倉敷のファンから大歓声を浴びた背番号1は、少ないチャンスの中で意地を見せた。

◆阪神の4番ウィリン・ロサリオ内野手に11試合ぶりの本塁打が飛び出した。2-0の3回1死二塁、ヤクルト石川の4球目をとらえると、打球は左翼中段へ飛び込んだ。8日の巨人戦(東京ドーム)以来となる4号。苦しむ中での本塁打に、ロサリオは三塁コーチャーの高代ヘッドコーチと飛び跳ねて喜んだ。  5月は4日まで、無安打で金本知憲監督から「メンタルが参っているね」と心配されたこともあった主砲。「しっかりと自分のスイングをすることができたね。チームに貢献することができて良かった」と倉敷の地で快音を響かせた。  そんなロサリオにつられるかのように、5番糸井嘉男外野手も右翼へソロ本塁打。「ロサリオのホームランを『いいなあ!』と思いながら見ていました。自分もいいスイングをしようと思って打席に向かいました。いい結果になってくれて良かったです」と2者連続ホームランで虎党を沸かせた。

◆阪神がラッキーな敵失で2点を先取した。  3回1死一塁、糸原健斗内野手の打球は二塁山田哲の正面に飛ぶも、併殺を狙った山田哲が二塁へ悪送球。1死一、三塁から、福留孝介外野手の打球をまたも山田哲が二塁へ悪送球。ボールがファウルゾーンを転々とする間に、一塁走者の糸原までが生還した。連続失策となった山田哲は、思わず天を仰いだ。

◆ヤクルト石川雅規投手が、4回途中6失点で今季初失点を喫した。  3回に山田哲の2失策が絡んで2点を先制されると、続くロサリオと糸井に2者連続本塁打を浴びて一挙5失点。4回にも1死満塁から福留に右犠飛を浴び、その後に2死満塁としたところで降板となった。  石川は7日の出場選手登録を抹消後は再調整を続け、中15日でこの日の先発を迎えていた。無難に立ち上がったが3回の味方のミスもあってリズムを崩し、3回2/3を6安打6失点(自責1)で1軍復帰戦を白星で飾れなかった。それでも「あそこで(3回の失策後)しっかり抑えないといけなかった。抑えないと流れは持って来られない。点を取られてから慎重になりすぎて、腕が振れなくなっていた。野球に失策はつきもの。カバーするのが投手の仕事」と自分を責めた。

◆ヤクルトが4連敗で、借金は今季ワーストの9となった。  3回1死一、三塁で、二塁手の山田哲人内野手が阪神福留の一、二塁間へのゴロを二塁へ悪送球。ボールは転々と左翼へと転がり二者が生還した。直前の1死一塁でも糸原の二ゴロを二塁に悪送球しており、山田哲の二者連続の失策で先制点を許すと、続くロサリオと糸井に2者連続本塁打を浴びて5失点。序盤のミスで試合の主導権を握られると、4回に1失点、7回に2失点と着実にリードを広げられて完敗した。  小川淳司監督は「石川には0点のところが5点取られて気の毒だった。(打線も)なかなか塁に出ても得点できない。いつもできるわけではないが、結果となって出ていない。何かサイクルとして変えていかないといけない」と厳しい表情で振り返った。

◆ヤクルトの石川は守備に足を引っ張られ、四回途中、6失点(自責点1)で今季初黒星を喫した。「野球に失策はつきもの。それをカバーするのが投手の仕事。それができなかった」と言い訳をしなかった。  二回に左前打を放ち、新人だった2002年から17年連続で安打をマーク。だが、三回のマウンドで落とし穴が待っていた。1死一塁から併殺を取れそうな当たりを山田哲が2連続で二塁へ悪送球し、2点を失った。リズムを崩すと、「腕を振れなかった」とロサリオと糸井に連続本塁打を浴びてこの回計5失点。四回にも1点を失い、KOされた。

◆ヤクルトの山田哲は0-0の三回の2失策が失点につながり「完全に僕のミスで試合に負けた」と唇をかんだ。  1死一塁から糸原のゴロを捕球し、二塁カバーの遊撃手西浦に投げたが、走者のメッセンジャーに当たり、一、三塁のピンチを招いた。続く福留のゴロでも同様に併殺を狙いにいったが、大きく送球がそれて2走者の生還を許した。先発石川のリズムも崩し、この回5失点と流れを失う原因になった。山田哲は「まだ残り100試合はある。そこでは僕の活躍で勝ちに貢献できるようにしたい」と自らを鼓舞するように言った。

◆阪神のメッセンジャーが6回3失点で、リーグトップの7勝目を挙げた。立ち上がりから制球が不安定だった。7安打に4四死球を与え、三回を除いて毎回走者を背負うピンチの連続だったが、今季最多の131球を投げて踏ん張った。  地方球場との相性が良く、今季も2戦2勝としたエースは「苦しみました。ブルペンでは調子が良かったが、試合に入ったら違う投球になった」と汗を拭い、一息ついた。

◆阪神がヤクルトに快勝し、連敗をストップした。三回にロサリオと糸井が2者連続の本塁打を放つなど、打線は12試合ぶり2桁安打で8得点。先発のメッセンジャーは6回7安打3失点でリーグ単独トップの7勝目(2敗)を挙げた。  阪神は三回一死一、三塁から福留が一、二塁間へ痛烈なゴロ。これを相手二塁手・山田哲が二塁へ悪送球。その間に2者が生還し先制した。なおも一死二塁で打席に立ったロサリオが、左中間へ4号2ラン。さらに続く糸井も2者連続弾となる7号ソロを右翼席へ放ち5-0とした。四回にも一死満塁から福留の右犠飛で1点を追加した。  七回には一死から糸井がこの日3安打目となる中越二塁打。続く中谷は右飛も7番・大山が左中間に適時三塁打を放った。さらに8番・梅野も三塁線へのバントヒットで8-3とヤクルトを突き放した。  "地方の鬼"メッセンジャーは倉敷の地で131球の熱投。制球に苦しみながらも3失点で踏ん張り、地方球場で負け知らずを継続した。  2004年9月から積み上げた連続試合出場記録がストップする可能性も出ていた鳥谷は、六回に代打で登場し中前打。自身の持つ歴代2位の連続試合出場記録を「1935」に伸ばした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
251510.625
(↓0.016)
0
(-)
102188
(-)
158
(+8)
40
(-)
25
(-)
0.25
(↓0.004)
3.58
(↓0.09)
2
(-)
巨人
221910.537
(↑0.012)
3.5
(↑1)
101210
(+8)
169
(-)
37
(+1)
21
(+2)
0.274
(↑0.001)
3.85
(↑0.09)
3
(-)
DeNA
191920.5
(↓0.014)
5
(-)
103155
(-)
153
(+8)
47
(-)
28
(-)
0.248
(↓0.003)
3.37
(↓0.12)
4
(-)
中日
202210.476
(↑0.013)
6
(↑1)
100174
(+8)
186
(-)
29
(+4)
27
(+2)
0.259
(↑0.003)
4.05
(↑0.1)
5
(-)
阪神
192100.475
(↑0.013)
6
(↑1)
103128
(+8)
155
(+3)
22
(+2)
25
(-)
0.225
(↑0.003)
3.43
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
152410.385
(↓0.01)
9.5
(-)
103170
(+3)
204
(+8)
34
(-)
24
(+1)
0.253
(-)
4.48
(↑0.03)