ORIX(☆4対1★)広島 =交流戦1回戦・大阪ドーム=
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広島
00001 0000 120
ORIX
02010 100× 450
勝利投手:アルバース(8勝1敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(1勝0敗17S))
敗戦投手:福井 優也(0勝1敗0S)
  DAZN
◆オリックスは2回裏、大城の2ランで先制する。その後は、4回にT-岡田の犠飛で追加点を挙げると、3-1で迎えた6回には、ロメロのソロでリードを広げた。投げては、先発・アルバースが7回1失点の好投で今季8勝目。敗れた広島は、打線が散発2安打と沈黙した。

◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手(32)が7回1失点の好投で、パ・リーグ単独トップに立つ8勝目(1敗)を挙げた。チームの広島戦の連敗も9で止めた。  5回2死から新井にソロ弾を浴びるまでパーフェクト。その後も乱れることなく、7回まで2安打1四球、96球と余裕を持っての降板だった。  抜群の制球力でテンポよく打ち取る左腕は「点を取って守ってくれた野手のおかげだよ。いつも通りにストライク先行してベースの両サイドを攻めることを意識した」と涼しい顔。福良淳一監督は「いつも通りテンポよくね。守りにもリズムが出るし、攻撃にもつながっていくと思う」と自身6連勝の1年目助っ人に最敬礼だ。  毎年オフには母国カナダで教壇に立つ異色の知性派。お立ち台で、仲間にジェントルマンだと言われていると振られると「はっはっは。実は二面性があって、投げていないときはジェントルマンだけど、マウンドに上がると人が変わって攻撃的になるんだ。なるべく試合がない日はジェントルマンでいたいね」と笑いをとっていた。前日11日に来日した母と姉が観戦した特別な試合で、しっかりと勇姿を見せた。

◆広島の連勝が3で止まった。  打線はベテラン新井が2号ソロを放ったが、初対戦のアルバースに苦しんで今季最少タイの2安打1得点。今季初登板の先発福井は2本塁打を許して6回4失点の黒星だった。15年から続いていた同カードの連勝も9で止まった。  緒方孝市監督の談話は以下の通り。  -福井は丁寧に投げようとしていた印象  緒方監督 いいボールもあった。けれど、詰めの甘さがあった。2回の2ランは低めの変化球をうまくとらえられたけどね。  -2安打にとどまった  緒方監督 最後まで打線がタイミングを合わせられなかったね。

◆オリックス大城の技あり弾が打線を勢いづけた。2回2死一塁で福井のカーブに泳がされながら左中間に運んだ。  10日ヤクルト戦に続く2戦連発の3号先制2ラン。新人の福田に出番を奪われ、先発は2日以来だった。「久しぶりで、やってやろうという気持ちがあった。出たときにしっかり結果を出せるよう準備してきた」と胸を張った。

◆広島新井貴浩内野手(41)が意地の1発を放った。「日本生命セ・パ交流戦」オリックス戦の5回、チーム初安打となる2号ソロを右翼ポール際に運んだ。打線が技巧派左腕アルバースに封じられ、15年から続いていた同カードの連勝は9でストップしたが、この日も多くのカープファンが訪れた大阪のスタンドを、大ベテランが沸かせた。   これぞベテランの技だった。新井は難しい外角球を見事にスタンドイン。高い飛球はファウルゾーンに切れそうで切れず、そのままポール際に飛び込んだ。一瞬の静寂が解け、赤いユニホームのファンから、歓声が一気に響き渡った。  「打ったのはツーシーム気味のストレート。球持ちがいいので、タイミングを合わせづらかった。とらえたと思っても、少し差されたりね。数字も示しているようにいい投手。バッティングカウント(3-1)だったけど、強引にならないように注意していた」  5回2死からの2号ソロ。それまで打線が初対戦のアルバースに1人も走者を出せなかった。そんな中、新井は球を引きつけて流し打った。結局この1本を含めて今季最少タイ2安打のみ。今季チーム最短2時間27分で淡々と試合が終わった。緒方監督も「最後まで打線がタイミングを合わせられなかったね」と悔しがった。それだけに、新井の存在感が際立った。  助け合いの精神を強調する。チームは先の楽天3連戦に3連勝。交流戦に白星先行したが、それまでいまひとつ波に乗れていなかった。特に先発投手陣が崩れるケースが目立った。そんな時に、大ベテランは仲間を鼓舞していた。  「長丁場はいろいろある。投手と野手は持ちつ持たれつ。今は投手が少し苦しい。なおさら野手が点を取ってあげようと思わないと。投手に助けられる試合もいっぱいある。それがチーム一丸ということ」  DH制のパ・リーグ本拠地6連戦を前に緒方監督に「右、左に関係ない」と"切り札"に指名された。そして3試合ぶりのスタメン出場に奮起。5月23日巨人戦以来、3週間ぶりアーチは惜しくも白星に結びつかなかった。チームの連勝は3でストップ。交流戦は再び勝率5割となった。  「今日は終わった。しっかりまた反省するところは反省して、準備していきたい」。後輩に打席で手本を示した41歳。経験豊富なその背中は、まだまだ頼もしい限りだ。【大池和幸】

◆オリックスが広島戦の連敗を9で止めた。アルバースが7回を新井のソロ本塁打による1点に抑え、リーグ単独トップの8勝目。二回に大城の2戦連発となる2ランで先制し、四、六回に加点した。2安打の広島は連勝が3でストップ。

◆オリックスの大城が2試合連続本塁打となる先制2ランで、アルバースを援護した。二回、追い込まれてからファウルで粘り、8球目の変化球をうまくすくうと打球は左中間へ。「三振だけはしないように食らい付いた。越えてくれと思って走っていた」と、3年目で自己最多を更新する3号を喜んだ。  2日以来の先発起用に応えたが、ルーキー福田らと定位置を争っているだけに、歓喜に浸ることはなかった。「(2試合連発は)自分が一番びっくりしている。ホームランバッターじゃないので、こつこつ出塁を心掛けていきたい」と謙虚に話した。 福良監督(打線に) 「大城がうまいこと打ってくれた。ロメロの一発が大きかった」 ロメロ(六回に9号ソロ) 「とにかく甘いボールを積極的に打とうと思っていた」

◆今季初登板先発した広島の福井は2本塁打を浴びるなどして6回4失点。敗戦投手となったが「自分の球をストライク先行で投げられた。全然悲観することはないと思う」と前向きだった。  二回は大城に粘られた末に先制2ラン、六回はロメロに初球を中越えに運ばれた。「向こうの投手も良かったので、もうちょっとロースコアでいきたかった」と敗戦の責任を背負い、「(1軍で次回登板が)あるかないか分からないが、しっかり準備したい」と声に力を込めた。

◆広島の新井が0-3の五回2死走者なしからチーム初安打となる反撃の一発を放った。やや変化しながら入ってきたアルバースの134キロを得意の逆方向へ運ぶ。打球は右翼ポール際に吸い込まれ「バッティングカウントだったが、強引にならないように注意していた」と振り返った。  それまで完璧に抑え込まれていたサウスポーを捉えた、5月23日以来の2号で重たい雰囲気を振り払った。しかしチームはこの1得点のみに終わり、緒方監督は「最後まで打線がタイミングを合わせられなかった」と嘆いた。 鈴木(アルバースに3打数無安打、2三振) 「何でかは分からないが、のらりくらりといかれてしまった」 広島・畝投手コーチ(福井に) 「悪くはなかったけど、全体的にコースが甘かった」

◆真っ赤に染まった左翼席を黙らせた。オリックス・アルバースが快投。7回を2安打1失点でハーラー単独トップの8勝目(1敗)をマーク。異国の地で戦う姿を、ファミリーに見せつけた。  「きょうも野手陣がしっかり点を取ってくれて、しっかり守ってくれた。野手陣のおかげ。感謝したい」  お立ち台では攻撃陣に頭を下げたが、キッチリゲームをつくった。右打者相手には一塁側、左打者には三塁側と投球プレートの位置を踏み換え、「両サイドを使えた」と広島打線を幻惑。失点は五回の新井のソロのみ。2015年から続く広島戦の連敗を「9」で止めた左腕に、福良監督も「本当に安定している。いつも助けてもらっている」と感謝した。 根っからの"勝負師"だ。チームメートからは「ジェントルマン」と呼ばれているアルバースだが、「二面性があると言われるよ」という。普段は穏やかな性格だが、マウンド上では感情をあらわにし、グラブで口元を隠して絶叫することも。それだけ勝利に執着している。  前日には母国・カナダから母、デニスさん(年齢非公表)と姉のパムさん(35)が来日。家族相手でも負けることは大嫌いだとか。「カードゲームでも負けた後は機嫌が悪くなる。勝つまでやるよ」といい、「5歳、6歳の甥っ子相手でも勝ちにいくんだ」と笑った。  この日は白星をゲットし、超ご機嫌。「(家族は)なかなか観に来られない中で、これだけいい投球ができて良かった」とご満悦だ。不機嫌なアルバースは見たくない。これからも勝ち続けていく。 (西垣戸理大)

◆「右膝蓋靭帯炎」により4試合欠場していたロメロが、「5番・DH」で5試合ぶりに復帰。四回の第2打席で左前打を放つと、3-1の六回には二死からバックスクリーンへダメ押しの9号ソロを放った。「とにかく甘いボールを積極的に打とうと思っていた」。帰ってきた主砲の一発でチームも勝利。福良監督も「ロメロの一発が大きかった」と感謝していた。

◆7試合ぶりに「8番・二塁」で先発出場した大城が3号2ランを放ち、先制点をあげた。二回二死一塁。福井が投じた120キロのカーブをとらえ、左翼席に運んだ。「とりあえずつなごう、どうにか食らいついていこうと思った」。途中出場した10日のヤクルト戦でも2号3ランを放っており、プロ初の2試合連発に「びっくりしました。もうないと思うので謙虚にいきます」と冗談交じりに笑顔で語った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332310.589
(↓0.011)
0
(-)
86269
(+1)
239
(+4)
57
(+1)
31
(-)
0.257
(↓0.003)
3.86
(↓0.01)
2
(↑1)
阪神
272800.4909
(↑0.01)
5.5
(↑1)
88184
(+10)
203
(+5)
29
(+2)
31
(+1)
0.234
(↑0.003)
3.21
(↓0.03)
2
(↑1)
ヤクルト
272810.4909
(↑0.01)
5.5
(↑1)
87239
(+3)
258
(+1)
52
(-)
31
(-)
0.249
(↓0.002)
4.11
(↑0.06)
4
(↓2)
DeNA
262720.4906
(↓0.009)
5.5
(-)
88223
(-)
221
(+3)
68
(-)
34
(-)
0.251
(↓0.002)
3.68
(-)
5
(-)
巨人
283010.483
(↑0.009)
6
(↑1)
84270
(+8)
241
(+2)
55
(+1)
30
(-)
0.268
(↑0.001)
3.86
(↑0.03)
6
(-)
中日
273210.458
(↓0.008)
7.5
(-)
83240
(+1)
274
(+5)
41
(-)
33
(-)
0.263
(↓0.002)
4.34
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
342300.596
(↓0.011)
0
(-)
86327
(+1)
250
(+3)
63
(-)
69
(-)
0.275
(↓0.003)
4.11
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
322700.542
(↓0.01)
3
(-)
84241
(+5)
233
(+10)
64
(-)
44
(-)
0.238
(-)
3.72
(↓0.09)
3
(-)
福岡
302800.517
(↓0.009)
4.5
(-)
85249
(+2)
235
(+8)
73
(-)
38
(-)
0.256
(-)
3.94
(-)
4
(-)
ORIX
302910.508
(↑0.008)
5
(↑1)
83212
(+4)
226
(+1)
46
(+2)
35
(-)
0.232
(↓0.001)
3.57
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
282900.491
(↑0.009)
6
(↑1)
86237
(+3)
235
(-)
29
(+2)
57
(-)
0.258
(↑0.001)
3.71
(↑0.06)
6
(-)
楽天
203810.345
(↑0.012)
14.5
(↑1)
84178
(+5)
254
(+1)
46
(-)
30
(+1)
0.228
(-)
4.06
(↑0.05)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
10200.833
(↑0.015)
0
(-)
654
(+3)
34
(+1)
13
(-)
4
(-)
0.238
(↓0.01)
2.56
(↑0.14)
2
(-)
西武
7500.583
(↓0.053)
3
(↓1)
673
(+1)
59
(+3)
17
(-)
13
(-)
0.264
(↓0.009)
4.89
(↑0.18)
3
(↑1)
ロッテ
7500.583
(↑0.038)
3
(-)
646
(+3)
37
(-)
7
(+2)
9
(-)
0.289
(↑0.004)
2.63
(↑0.24)
4
(↓1)
福岡
7500.583
(↓0.053)
3
(↓1)
650
(+2)
50
(+8)
16
(-)
8
(-)
0.24
(↑0.003)
3.83
(↓0.01)
5
(↑1)
ORIX
7500.583
(↑0.038)
3
(-)
641
(+4)
43
(+1)
11
(+2)
7
(-)
0.243
(↓0.004)
3.53
(↑0.24)
6
(↓1)
広島
6600.5
(↓0.045)
4
(↓1)
653
(+1)
60
(+4)
11
(+1)
5
(-)
0.27
(↓0.015)
4.5
(-)
7
(↑2)
巨人
6700.462
(↑0.045)
4.5
(-)
552
(+8)
48
(+2)
15
(+1)
9
(-)
0.252
(↑0.007)
3.49
(↑0.12)
8
(↓1)
DeNA
5600.455
(↓0.045)
4.5
(↓1)
747
(-)
51
(+3)
15
(-)
5
(-)
0.251
(↓0.008)
4.79
(↑0.14)
9
(↓1)
日ハム
5700.417
(↓0.038)
5
(↓1)
665
(+5)
57
(+10)
15
(-)
10
(-)
0.243
(↓0.001)
4.4
(↓0.46)
10
(-)
中日
5800.385
(↓0.032)
5.5
(↓1)
546
(+1)
66
(+5)
8
(-)
5
(-)
0.264
(↓0.009)
5.17
(↓0.04)
11
(-)
阪神
4700.364
(↑0.064)
5.5
(-)
739
(+10)
43
(+5)
5
(+2)
4
(+1)
0.243
(↑0.01)
3.15
(↓0.18)
12
(-)
楽天
3900.25
(↑0.068)
7
(-)
627
(+5)
45
(+1)
6
(-)
7
(+1)
0.225
(-)
3.65
(↑0.25)