阪神(☆1対0★)ソフトバンク =オープン戦2回戦(2026.03.07)・阪神甲子園球場=
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ソフトバンク
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阪神
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勝利投手:大竹 耕太郎(1勝0敗0S)
(セーブ:及川 雅貴(0勝0敗1S))
敗戦投手:尾形 崇斗(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆阪神は、先発・大竹と2番手・高橋がいずれも3回無失点の好投を披露。ローテーションの一員として期待される両左腕が、順調な調整ぶりをアピールした。一方のソフトバンクは、先発・尾形が4回1失点6奪三振。今季から先発に挑戦している右腕が、力強い投球を見せた。

◆阪神は前日に続き、昨季日本シリーズで激突したソフトバンクと戦う。大竹耕太郎投手(31)が古巣相手に先発し、トレードで加入した伏見寅威捕手(35)とバッテリーを組む伏見は、甲子園で初先発出場となる。

◆阪神伏見寅威捕手(35)が、左ひじ付近に死球を受けた。トレードで加入後、甲子園では、「8番捕手」で初先発出場。1-0の2回裏1死一塁で、ソフトバンク尾形の4球目の152キロの直球が、左ひじ付近に直撃。伏見の元にトレーナーがかけつけたが、自らの足で一塁まで進み、ゲームは再開した。

◆阪神伏見寅威捕手(35)が、2打席連続で死球を受けた。トレードで加入後、甲子園では、「8番捕手」で初先発出場。1-0の2回裏1死一塁で、ソフトバンク尾形の4球目の152キロの直球が、左ひじ付近に直撃。伏見の元にトレーナーがかけつけたが、自らの足で一塁まで進んだ。第2打席の4回1死一塁で、バントの構えの伏見に、ソフトバンク尾形の134キロの変化球が腹部に直撃。痛がる伏見にトレーナーがかけつけたが、この回も自力で一塁まで進み、1死一、二塁でゲームが再開した。4回は無得点で終えた阪神。伏見は5回からの守備にも、そのまま出場した。

◆先発ローテ入りを目指すソフトバンク尾形崇斗投手(26)が、同期入団の阪神大竹耕太郎投手(30)との投げ合いに臨んだ。甲子園での阪神戦に先発。4回を投げ3安打1失点、4四死球、6奪三振の内容だった。初回に先頭近本に四球を与え、同1死二塁から3番中川に先制適時打を献上。続く2回は無失点に抑えるも、2四死球などで2死満塁のピンチを招き、立ち上がりから制球面に苦しんだ。3回は3者凡退に打ち取ったが、4回に1死から左前打と死球で一、二塁と得点圏に走者を置いた。後続の熊谷を中飛、近本は一ゴロに仕留め、追加点は与えなかったが、テンポの悪いマウンド上となってしまった。相手先発は元同僚の大竹だった。2人は17年の育成ドラフトでホークスに入団。尾形が同1位、大竹は同4位だった。また同年育成ドラフト2位が周東、同3位はリチャード(現巨人)だった。

◆阪神大竹耕太郎投手(30)と高橋遥人投手(30)がそろって好投した。大竹は先発で3回2安打無失点。高橋は4回から2番手で登板し、3回1安打無失点にまとめた。両左腕は開幕ローテ候補ローテーション入りが有力。昨季日本一に輝いたソフトバンク打線相手に順調な調整ぶりを見せた。

◆阪神木浪聖也内野手(31)が、3打席連続安打をマークした。「7番三塁」で先発出場。2回1死でソフトバンク尾形の137キロを中前打、4回1死では尾形の153キロを逆方向へ運ぶ左前打をマーク。6回1死一塁には、ソフトバンク伊藤の135キロを再び逆方向に運び、左前打。3打席連続安打とした。前日6日のソフトバンク戦(甲子園)は代打で出場し、空振り三振に倒れていたが、この日はオープン戦で今季初の複数安打となった。

◆阪神が2戦連続完封勝利を飾った。先発の大竹耕太郎投手(30)と、2番手の高橋遥人投手(30)がそろって好投。ともに3回無失点にまとめ、開幕ローテーション入りへ首脳陣を安心させた。打線は1回1死二塁で中川勇斗捕手(22)が先制の左前適時打。左翼スタメンを狙う若虎がアピールに成功した。前日6日は開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)から完封リレー。昨年の日本シリーズで敗れたソフトバンクに投打で順調な調整ぶりを示した。

◆阪神ダウリ・モレッタ投手(29=パイレーツ)が1回無失点で甲子園デビューを果たしたが、興奮のあまり3死をとった後に相手ベンチに帰るハプニングを起こした。観客やナインの爆笑をさらい、新助っ人右腕は、報道陣を通じておわびした。1-0の8回に4番手で初めて甲子園のマウンドへ。2死二塁で最後はソフトバンクのオスーナに147キロ内角直球をズバッと決め、見逃し三振。大きく手をたたき、大興奮で向かった先は一塁ベンチではなく、相手の三塁ベンチだった。これには藤川球児監督(45)も笑顔でベンチを飛び出し、手招きした。モレッタは三塁手の佐野に声をかけられ、恥ずかしそうな笑顔。一塁ベンチへと帰った。登板後、試合に応じた右腕は「すみません」と恥ずかしそうに謝罪。「気持ちが高ぶりすぎて、間違えちゃいました...。監督にも、お手数をおかけしてすみませんでした」と苦笑いで謝った。

◆阪神先発の大竹耕太郎投手(30)が、古巣ソフトバンクを相手に3回2安打無失点で、開幕ローテ入りへ順調な調整ぶりを見せた。初回、先頭のソフトバンク柳田に117キロ変化球を右前に運ばれるも、2番栗原を空振り三振。最後は4番山川を直球で中飛に仕留めた。この日は実戦で初めて伏見寅威捕手(35)とバッテリーを組んだ。3回2死から栗原への初球は79キロのスローボールを投じた。「サインはストレートだったんですけど、そういえばそういう話してなかったなと(笑い)。坂本さんの流れで普通に投げちゃいました。何も言われなかったので、大丈夫だったのかなと思います」と頭をかいた。スローボールに、140キロに迫る直球まで持ち味の緩急を自在に操り、タカ打線を手玉に取った。この日のテーマに直球を掲げていた大竹。「収穫としてはしっかり真っすぐで押せたところ。より真っすぐの質、空振りが欲しいところで空振りが取れるだったり、ファウルにできるだったり、その辺はまだまだできると思う」とうなずいた。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(54)も阪神の新外国人ダウリ・モレッタ投手(29=パイレーツ)の勘違いに驚いた。8回2死二塁で育成ホセ・オスーナ外野手(18)が見逃し三振に倒れ、8回裏の投手交代を告げにベンチを出て球審の元へ歩いていると、なぜかホークス側の三塁ベンチへ戻ろうとするモレッタの姿が迫ってきた。小久保監督は試合後「あれ、なんで来たの? 1年目? 初めての甲子園なの? 昨年まで(所属していたチームで)は三塁側がホームやったんかな。投手交代を告げに行ったら降りてきたからびっくりした」と笑い、報道陣から初めての甲子園での投球だったと知り納得してバスへ乗り込んだ。

◆勝ちパターン入りを目指す阪神湯浅京己投手(26)は1回無安打無失点の好リリーフだった。7回から登板し、秋広を一ゴロ、井上を空振り三振、川瀬を二ゴロに仕留めた。特に井上から空振り三振を奪った4球目の直球は154キロを計測。「この前も153(キロ)出てましたし、真っすぐを課題にあげてオフもずっとやってきた。そこは順調なんじゃないかなって感じです」と充実した表情で振り返った。

◆阪神伏見寅威捕手(35)が加入後初めて甲子園で先発マスクをかぶり、左腕コンビの無失点リレーをリードした。初めてバッテリーを組んだ大竹は3回無失点。「相手がどういう反応を取ってくるのか見たかった。どのカウントでもすべての球種を使えるのが彼のよさ」と配球。2番手の高橋もカーブを用いて3回無失点に抑えた。バットでは2打席連続で死球を受け、3日の強化試合侍ジャパン戦(京セラドーム大阪)から実戦は3打席連続。「プロ野球記録ですか?」と問題なしを強調し、笑顔で球場を後にした。

◆阪神の開幕左翼候補の中川勇斗捕手(22)と浜田太貴外野手(25)がアピール合戦した。3番DHで出場した中川は1回1死二塁で虎の子の1点をたたき出す先制&決勝の左前適時打。「思い切ってプレーすることだけを考えている」と無心でソフトバンク尾形のカーブをとらえた。オープン戦打率は3割5分7厘と好調だ。現役ドラフトで加入した浜田は6番左翼で出場し、6回の第3打席で左前打。こちらもオープン戦打率は3割1分3厘。「1、2打席目が三振で初球からいこうと思った」と会心だった。

◆「7番三塁」で出場した阪神木浪聖也内野手(31)が4万人超の観衆の前で、堂々の3打席連続安打をマークした。「アピールし続ける立場で結果は大事で、準備も大事。怠らずにやっていきたい」と真剣な面持ちで振り返った。2回1死の第1打席はソフトバンク尾形の変化球を中前打。4回1死の2打席目は尾形の153キロを逆方向の左前へ。6回1死一塁の3打席目は3番手伊藤に0-2と追い込まれたが、フォークを左前に運んだ。「対応できてよかったけど、今日だけじゃないので。」と慢心はない。この日、新外国人のキャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)がSGLで2軍戦に出場。ライバル不在の間に3年連続の開幕スタメンを猛アピールした。

◆今季から先発に転向したソフトバンク尾形崇斗投手(26)が、150キロ台連発で阪神打線を4回1失点にまとめ、開幕ローテーション入りを猛アピールした。甲子園でのオープン戦で82球、3安打、6奪三振。最速は156キロを計測した。右腕が横振りになってしまうスライダーを封印し、カーブやスプリットと常時150キロ台の直球で勝負した。「65球を超えたあたりから、体が思うように動かなくなってくるのは感じた」。今季から先発に転向しただけに未知の世界も多いが、今後は球数を増やしてもっと長いイニングを投げるていく。台湾遠征に参加した2月25日中信戦(台北ドーム)では6回から3番手で登板し、3回無安打無失点。7個の三振を奪った。「先発ローテーションにパワーピッチャーがいた方がバリエーションも出る」。上沢、大関、松本晴、大津らが並ぶ中に、力で押す尾形が入れば、3連戦で対戦相手の対応も難しくなる。小久保監督は「追い込んだ後になかなか決め球が決まらない。あれだけ球数がかかると先発としては、ちょっとしんどい。課題の変化球も登板によって差がある」と期待が大きいゆえに辛口だった。結果を出し続けて信頼を勝ち取りたい。相手先発は17年育成ドラフト同期の大竹だった。投げ合うのは初めて。「ずっと練習とか一緒にやってきたので、感慨深いものがありましたね」。同期は支配下5人、育成6人が指名されたが、チームに残っているのは尾形と育成2位の周東だけ。先発に転向したプロ9年目、大きな花を咲かせる。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク育成ホセ・オスーナ外野手(18)の初1軍はホロ苦デビューとなった。6回1死から代打で出場。高橋相手に初球から積極的にスイングしたが空振り三振。8回の第2打席はモレッタの前に見逃し三振。来日4年目の18歳は「初めての1軍の試合でとても貴重な経験をさせていただいた」と前を向いた。育成の最速160キロ右腕、24歳のロドリゲスも来日5年目で1軍デビュー。5回に2番手で3者凡退の好投を見せた。小久保監督は「クイックもしっかりできるし、楽しみですよね」と評価を高めた。

◆ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(31)が順調な調整ぶりを示した。7回から4番手で登板し、1回を無安打無失点。阪神打線相手に6球で2死を奪い、最後は中川を三ゴロの3者凡退に打ち取った。オープン戦はこれで3試合連続無失点。昨季はコンディション不良で6月に離脱し、それ以降は1試合登板にとどまった右腕が26年シーズンへ着実にステップを踏んでいる。小久保監督は「今日まではプラン通りにきている」とうなずいた。

◆遥人が村上に続く。開幕カード2戦目となる28日の巨人戦(東京ドーム)に、高橋遥人投手(30)が先発することが有力となった。7日のソフトバンク戦(甲子園)に2番手で登板し、冬の寒さが戻った甲子園で3回を1安打無失点。藤川監督は「全体的で言えば、投手はよかった」と及第点。これまでは故障に泣かされたが、9年目で初の開幕ローテーションに入り、G倒に向かうことになった。マウンドに上がった4回は、右翼高寺の美技にも助けられ、柳町、山川、井上が並ぶ中軸相手に完全投球。5回も3人で斬った。6回2死から栗原に直球を中前にはじき返されたが、しっかり後続を断った。「感覚的にはまだまだ。60点くらい」。自己採点は辛めながら、伏見と組み、カーブでカウントを整える新スタイルも披露した。「カーブも使ってもらって。球速帯が速いボールが多いので。カーブとかすごく大事になってくるので、もっとどんどん投げていこうと思います」。過去のキャリアであまり使いこなしてこなかったカーブの重要性を再認識。伏見も「そういう球種があるのに使わないっていうのはすごくもったいない」とサインを出し、投球の幅を広げていく。2月21日の中日戦(北谷)でオープン戦の開幕投手を務め、2回を4安打1失点。投げるたびに内容、結果ともにレベルを上げ開幕へと向かう。「真っすぐをもっとよくできるように、取り組んでいきたい」。開幕ダッシュの一翼を担う。

◆阪神の育成ドラフト2位・山崎照英外野手(23)=関西独立L兵庫=が1軍に合流。初の甲子園に胸を高鳴らせた。「本当に憧れていた舞台だったので、めっちゃくちゃ広いなって圧倒されました。まさかこんなに早くできるとは思わなかった。代走からチャンスをもらえたら、初球から走れるように準備していきたいです」長崎・佐世保市で生まれ育った山崎は2021年から関西独立Lでプレー。2024年には40試合でリーグ新記録の74盗塁を打ち立てるなど、5年間で計201試合に出場して213盗塁を記録した。今春キャンプは具志川で時間を過ごし、走攻守ともにレベルアップ。4日の春季教育リーグ・ハヤテ戦(ちゅ~る)では代走で途中出場すると、初球に初盗塁を成功させ、初打席で安打をマークした。急な1軍への抜擢にうれしかったです。甲子園なので頑張りたいです」と力を込める。勢いに乗る男が、支配下に向けて自慢の快足でアピールする。

◆前日ソフトバンクに5-0で快勝した阪神は、大竹耕太郎投手(30)が古巣相手に先発する。2022年オフに現役ドラフトでソフトバンクから加入すると3年間で32勝。2年ぶりの2桁勝利を目指す今季の開幕に向けて甲子園のマウンドで調整する。バッテリーを組むのは昨オフにトレードで新加入した伏見寅威捕手(35)。虎党の大声援を受け、本拠地で躍動する。

◆熾烈な定位置争いに身を置く阪神・中川勇斗捕手(22)が先制適時打を放ち、開幕左翼へ持ち前の打棒でアピールした。0-0の一回、先頭の近本光司外野手(31)がソフトバンクの先発・尾形から内角を攻められるも、冷静に見極めてストレートの四球。すかさず続く中野への初球にスタートを切って盗塁を成功させた。1死二塁とし、打席に立った3番・中川がカウント2-2から甘く入った変化球を捉えると、打球は三遊間を破り先制の走者が生還。中川は今オープン戦で5試合に出場し、打率・455(12打数5安打)、2打点と猛アピールしている。

◆先発した阪神・大竹耕太郎投手(30)が、古巣相手に3回無失点投球と好投してマウンドを降りた。一回、先頭の柳田に右前打を浴びたが、続く栗原をチェンジアップで空振り三振。柳町、山川を打ち取り、無失点で切り抜けた。二回は1死から川瀬にセーフティーバントで出塁を許すも後続を断ち、三回は三者凡退に仕留めた。この日の直球の最速は140・2キロ。79キロのスローボールも投じるなど、緩急を巧みに操り、強力打線に仕事をさせなかった。

◆右翼で先発した高寺望夢内野手(23)が好守で甲子園を沸かせた。1-0の四回2死、ソフトバンクの5番・井上が高橋の直球を捉えると打球は右翼ポール際へ。定位置付近を守っていた高寺は打球を追い、フェンスにぶつかりながらのジャンピングキャッチで白球をつかんだ。高寺はここまで2打席で凡退に終わっているが、右翼守備で開幕スタメンへアピールした。

◆「8番・捕手」で先発した阪神・伏見寅威捕手(35)が、ソフトバンクの先発・尾形から2打席連続で死球を受けた。二回1死一塁の第1打席に、直球が左腕に着けたエルボーガードに当たり死球。四回1死二塁で迎えた第2打席ではカウント0-1からバントを試るも、抜けた変化球が体に向かい腹部を直撃。苦悶の表情を浮かべてその場でしゃがみ込み、トレーナー、藤本総合コーチがベンチから駆け寄ったが、プレーを続行した。

◆阪神・高橋遥人投手(30)は3回1安打無失点、2奪三振の好投でマウンドを降りた。先発・大竹の後を受け、1-0の四回から2番手で登板。まずは柳町、山川、井上のクリーンアップを打ち取り、三者凡退のスタートを切ると、五回1死に右打者の正木を内角148キロ直球で見逃し三振。六回2死では代打のオスーナを高め147キロ直球で空振り三振に斬った。前回登板の2月21日・中日戦(北谷)では2回1失点も5奪三振。自身初の開幕ローテ入りへ、持ち味を発揮している。

◆「7番・三塁」で先発した阪神・木浪聖也内野手(31)が3打数3安打と大暴れし、七回の守備でベンチに下がった。まずは二回の第1打席、ソフトバンクの先発・尾形に直球2球で追い込まれるも、1球ファウルで粘り4球目のチェンジアップを中前打。四回の第2打席では同じく尾形から内角153キロ直球を詰まりながらも左前に運んだ。六回の第3打席は3番手・伊藤に対し、カウント0-2からの低めフォークをうまくバットに乗せて左前打を記録。甲子園に集った虎党は大歓声を上げ、センターのビジョンには猛打賞の文字が表示された。

◆投手陣が奮闘し、阪神がソフトバンク相手に〝スミ1〟勝利。前日(5-0)から2試合連続となる無失点ゲームで試合を締めた。先発の大竹耕太郎投手(30)は古巣相手に3回2安打無失点ピッチ。バッテリーを組んだ伏見寅威捕手(35)に向かって79キロのスローボールをノーサインで投げ、「サインはストレートだったんですけど、『そういえばそういう(ノーサインでスローボールを投げることがある)話をしていなかったな』と(笑)。坂本さんの流れで普通に投げちゃいました」と苦笑いしたが、「(あとで)何も言われなかったので、大丈夫かなと思います」と話した。四回から2番手で登板した高橋遥人投手(30)は3回1安打無失点、2奪三振の好投で自身初の開幕ローテ入りへアピール。湯浅京己投手(26)は154キロの直球で空振り三振を奪うなど、1回無安打無失点と本領を発揮した。八回には、新外国人のダウリ・モレッタ投手(29)=前パイレーツ=が本拠地甲子園で初登板。谷川原に安打こそ許したが、1回を無失点で切り抜け、2つの三振を奪った。3アウトを取ったあと、誤ってビジターの三塁ベンチに向かって歩を進めた助っ人右腕。藤川球児監督(45)から、「こっちやで!」というジェスチャーで呼び戻されると、グラウンド上で笑顔が弾けた。打線は一回に1死二塁の好機をつくると、「3番・左翼」で先発した中川勇斗捕手(22)が左前へ決勝打。「7番・遊撃」の木浪聖也内野手(31)は3打数3安打と大暴れした打撃に加え、軽快な三塁守備を披露し、開幕1軍への猛アピールに成功した。

◆阪神の新外国人ダウリ・モレッタ投手(29)=前パイレーツ=が、本拠地・甲子園で"笑撃"デビューを飾った。3アウトを奪った右腕が歩みを進めたのは、ソフトバンク陣営が待つ三塁ベンチ。思わずベンチを飛び出した藤川球児監督(45)から〝こっちだよ〟と言わんばかりのジェスチャーで呼び戻され、新助っ人は笑顔で頭をかいた。「すみません...。自分の中で気持ちが高ぶりすぎて、(帰るベンチを)間違えちゃった(笑)。監督にもお手数をおかけして、すみませんでした」甲子園の笑いを誘った助っ人右腕だが、投球のパフォーマンスは圧巻だった。1-0の八回に4番手で登板すると、先頭の代打・笹川をカウント2-2からスライダーで空振り三振。投げた本人も「どんな変化をするかわからない」という魔球の威力をみせつけた。続く谷川原には安打を許したが、代打・今宮を遊ゴロに打ち取って2死。育成のオスーナに対してはスライダー2球で追い込むと、147キロ直球でズバッと内角を突き、見逃し三振に斬った。「オープン戦にもかかわらず、お客さんがいっぱいいる中で投げられたので楽しめた。この時期は、まずはけがをせずにしっかり投げることが一番だけど、その中でいい結果を出せたし、いい球も投げられた。シーズン(開幕)まで時間はあるから、もっと状態を上げていけるように頑張るよ」一日で虎党の心をわしづかみにした背番号99。実戦の中で万全の状態に仕上げ、3月27日に開幕する1年目のシーズンに挑む。

◆阪神が昨季の日本シリーズで敗れたソフトバンクに2戦連続で無失点勝利を収めた。大竹耕太郎(30)、高橋遥人(30)の両左腕投手が、いずれも3回無失点。その後は湯浅京己(26)、ダウリ・モレッタ(29)、及川雅貴(24)の3投手もゼロを並べた。攻撃では一回1死二塁で「3番・DH」中川勇斗捕手(22)が左前に適時打を放った。

◆高橋の投球を眺めながら、スコアブックに「安定」の2文字だけを書き込んだ。ソフトバンク打線への投球を見れば、何の心配もいらない。キャンプから積み上げてきた順調な調整を、そのまま打者に対して出し切っていて、球審が立っての実戦勘なども問題は見当たらない。立ち上がりから149キロ真っすぐを連投。150キロ台にアップすることもなかったが、球威が落ちることもない。何球投げても、力の入れどころが安定して、同じ力の入れ具合で投げられている証拠。先発投手に最も大事な条件だ。印象的だったのは、五回に正木に対して3球勝負で見逃し三振に仕留めたシーン。スライダー、カットボール。真っすぐの3種を投げ込んだが、いずれも切れ味抜群だった。故障上がりだから球数は気になる。3球勝負できるのは、それだけ球に自信がある証拠ともいえる。現状のマウンドの姿を見せられたら、開幕カードの先発は任せればいい。ただ、何度も指摘してきたことだが、登板後の肩肘の張り具合だけは、投げてみないと分からない。状態によって登板間隔も変わるだろう。慎重に、フルシーズンを投げ抜いてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆本拠地でまたも若虎が躍動した。「3番・DH」で出場した阪神・中川勇斗捕手(22)が、連日の適時打で定位置奪取に向けて猛アピールした。「真っすぐを待ちながら、という感じでした。甘かったのでいい結果になってよかったです」虎の得点パターンでしっかりと役割を果たした。一回。先頭の近本が四球で出ると、すかさず二盗を決める。1死後にカウント2-2から尾形の真ん中付近へのカーブに反応。バットを振り抜いて三遊間を破った。この先制適時打が両軍合わせて唯一の得点。「3番・左翼」に入った6日のソフトバンク戦から2戦連続打点。春季キャンプから持ち味のフルスイングでアピールを続け、オープン戦5試合で打率・357(14打数5安打)、2打点をマークする。それでも2打席目以降は3凡退で「全打席打ちたいですし、そのために練習しているので」と唇をかんだ。捕手登録ながら外野手に挑戦した昨季、プロ初出場、初安打を記録した22歳。今季は残り1枠ある外野手の定位置をつかみにいく。この日は左翼に入った浜田が1安打を放ち、前川は春季教育リーグ・ソフトバンク戦(SGL)で2安打3打点をマーク。高寺、熊谷、小野寺らも参戦するレギュラー争奪戦は激しさを増している。「(定位置争いは)別に何も考えていない。思い切ってプレーすることだけを考えています」5年目で初の開幕スタメンへ。プロ初安打を放った東京ドームが舞台の巨人戦を見据え、残り10試合のオープン戦で結果を積んでいく。(萩原翔)

◆阪神は甲子園で2戦連続の零封リレー。2番手で登板した高橋遥人投手(30)が3回1安打無失点で、自身初の開幕ローテーション入りに大きく前進した。オープン戦2度目の登板で好仕上がりをアピール。順調なら開幕カード、28、29日の巨人戦(東京ドーム)での登板が有力だ。キレのあるボールで鷹打線を封じ、本拠地の大観衆をうならせた。3回無失点。9年目の高橋が自身初の開幕ローテ入りをぐっとたぐり寄せた。「感覚的にまだまだという感じもあるし、60点ぐらい。バッターの反応は別に悪くなかった」辛口の自己評価がなんとも頼もしい。四回から2番手で登板。140キロ台後半の直球を軸に得意のツーシームで揺さぶり、昨年の日本シリーズ第4戦(甲子園)で本塁打を浴びた4番・山川を三ゴロに打ち取る。五回も三者凡退。六回2死から栗原に中前打を浴びたが、難なく後続を断つ。3回を無四球、2奪三振で歓声を浴びながらベンチに引き揚げた。2月21日の中日戦(北谷)でオープン戦の開幕投手を務めた。計5度の手術を経験した左腕にとっては6年ぶりのオープン戦登板で、2回4安打1失点も5奪三振。その後も順調に調整を続け、ルーキーイヤーの2018年以来となる3月の甲子園のマウンドでも貫禄を示した。「故障前を目指しているので、そういう感覚がちょっとずつキャンプで出てきている。もっと良くなるという感じがある」と、好感触を明かしながら先を見据えた。3月に入り、先発陣は開幕ローテを踏まえた起用となっている。6日は27日の巨人戦(東京ドーム)で開幕投手を務める村上が登板。この日先発した大竹、2番手の高橋が3週後、28、29日の同戦に向かうことが有力だ。藤川監督は「全体的で言えば、投手は良かった。次のスケジュールに順調に進むことができればいいなと思います」とうなずいた。「変化球はそんなに意識を置いていなくても投げられる。真っすぐをもっとよくできるように取り組んでいきたい」高橋は前を向いた。もっとできる-。けがに泣いた時間を糧に、球団史上初のセ・リーグ連覇を狙うチームの核となる。(渡辺洋次)...前回登板の中日戦に続いて高橋とバッテリーを組んだ伏見は「ストライク先行ですごくよかった。球種の中にカーブがあるので使ってみて、投げられるじゃんという感じ」と評価した。また初コンビだった先発の大竹については「どのカウントでもすべての球種を使えるっていうのが彼の良さ。150、160キロを投げるわけでもないのに、相手は詰まったりする」とうなった。

◆先発した大竹耕太郎投手(30)は古巣ソフトバンクを相手に3回2安打無失点。トレードで加入した伏見と実戦で初めてバッテリーを組み「昨年の自分の投球を映像ですべて見てくださっていると聞いていた。すごく投げやすかった」。三回2死から栗原への初球は79キロのスローボール。「サインはストレート。坂本さんの流れで(無視して)普通に投げちゃいました」と明かした。オープン戦は2戦連続で計5回を無失点。昨年は下肢のコンディション不良で開幕に出遅れたが、今年は順調そのものだ。先発が有力な28、29日の巨人戦(東京ドーム)に向けてさらにピッチを上げていく。

◆新外国人のダウリ・モレッタ投手(29)=前パイレーツ=が初めて甲子園で登板し、2奪三振と珍プレーで沸かせた。2死二塁で育成のオスーナから真っすぐで見逃し三振を奪ったが、両手をたたきながら足早に歩を進めたのは三塁側ベンチ。一塁ベンチから飛び出した藤川監督に手招きして呼び止められた。実戦で3試合連続無失点の右腕は「自分の中でちょっと気持ちが高ぶり過ぎて間違えてしまいました。監督にもお手数をおかけして、すみませんでした」と苦笑い。藤川監督は「生粋のリリーバーですから、自分が最高潮に達する、そのゾーンみたいなところに持っていってもらいたいのが一番なので」と目を細めた。

◆「6番・左翼」に入った浜田太貴外野手(25)は、ヤクルトから現役ドラフトで移籍後に初めて甲子園の守備に就いた。「必死にやっていた。いっぱい飛んできて、練習ができてよかった」。六回に左前打を放って代走を送られるまでに6つの飛球を処理。三回にはフェンス際の好捕もあり、本拠地の観衆から大きな拍手を浴びた。

◆1-0の七回に登板した湯浅京己投手(26)が打者3人をピシャリ。最速154キロをマークした。「順調です。この時期にこれだけ腕が振れているのは、手術を受ける前以来かな」。2024年に国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」を発症し、同年8月に手術を受けた。復帰した昨季は40試合に登板。負傷離脱の石井に代わるセットアッパーとして期待が懸かる右腕は「まだまだ(速い球が)投げられるようになると思う」と力強かった。

◆意地の猛打賞だ。前日6日に1軍再合流した木浪聖也内野手(31)が「7番・三塁」で出場し、3打数3安打と存在感を示した。「アピールし続ける立場で結果は大事だが、(開幕に向けて)準備も大事だと思う。怠らないでやっていきたい」二回、先発・尾形のチェンジアップを中前へ。四回は153キロ直球を詰まりながら左前に。六回には3番手・伊藤の低めのフォークボールを左前に運んだ。「対応できたのはよかったが、きょうだけじゃない。次に向けてやるだけですね」春季キャンプは8年目で初めて若手主体の具志川スタート。2023年には正遊撃手としてリーグ制覇&日本一に貢献したが、昨年は72試合出場にとどまった。さらに今季は遊撃のレギュラー候補としてディベイニー(前パイレーツ)が加入。木浪のオープン戦出場は4試合目だが、三塁での出場が続いている。「監督に『いけ』と言われたところでいくだけ」まだ31歳。老け込む年ではない。オープン戦は残り10試合。がむしゃらにアピールしていく。(三木建次)

◆阪神・伏見寅威捕手(35)が移籍後初めての甲子園でいきなり2死球を食らった。二回に直球が左のエルボーガードを直撃。バントを試みた四回の打席では体に向かってきた変化球を避けられず、腹部にズドン。苦悶(くもん)の表情でしゃがみ込んだ。「そら当たったら痛いです。実戦3打席連続デッドボールですし。プロ野球記録ですか?」。3日の日本代表との強化試合(京セラ)の三回に死球を受けて以来の打席だった。藤川監督は「伏見トライ(寅威)ですね。タイガースに来て、その勢いで3つ。ラガーメンじゃないのでね。強い体は持っていると思いますけど」と振り返った。

◆日本と韓国が対戦すると、やっぱり一筋縄ではいかない。「負けたら、どうしたらええんや?!」紙面総括の整理部長・芝崎正剛の悲痛な叫び声が響き渡る。一回、いきなりの3失点で、楽観ムードが漂っていたサンスポのごく一部(?)が凍り付いた。だが、中継画面の大谷は笑顔。野球そのものを楽しんでいると、ああいう顔になるんだなぁと、こっちまで和んでしまう。そこから始まった一発攻勢。鈴木誠也が2打席連発。流行語大賞「神ってる」を懐かしんだ方、多かったのでは。吉田正尚が豪快弾。さらにタイムリー。オリックスの黄金時代を思い出した?もちろん、大谷の驚弾も。言葉を失ったファンもいたでしょう。点の取り合い。野球はこうでなければ!今回の侍ジャパンは4番打者ばかり集めて、ちょっと心配?スモールベースボールはどこへいった?いろんな声をまとめて吹き飛ばしてくれたのが、大谷率いるメジャー軍団の規格外の破壊力だった。東京ドームの熱気はすさまじい。「世界一」へ、日本国民の思いは1つ。侍ジャパンの戦いは「国民的行事」になっている。ただし-。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
25
(+7)
12
(-)
1
(-)
5
(+1)
0.322
(↑0.016)
2.450
(↑0.64)
1
(-)
DeNA
411 0.800
(↑0.05)
0
(-)
32
(+9)
26
(+2)
1
(+1)
4
(-)
0.280
(↑0.016)
4.080
(↑0.42)
3
(1↑)
阪神
311 0.750
(↑0.083)
0.5
(-)
21
(+1)
7
(-)
1
(-)
5
(+1)
0.287
(↓0.019)
1.230
(↑0.31)
4
(1↑)
ORIX
210 0.667
(↑0.167)
1
(-)
12
(+8)
3
(-)
0
(-)
0
(-)
0.250
(↑0.06)
0.670
(↑0.33)
5
(-)
日本ハム
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
16
(+5)
16
(+3)
4
(+1)
4
(+2)
0.221
(↑0.015)
2.600
(↓0.1)
5
(4↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
10
(-)
13
(+8)
0
(-)
9
(+1)
0.255
(↓0.009)
2.660
(↓1.41)
7
(1↑)
中日
331 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
29
(+3)
20
(+2)
4
(-)
8
(+2)
0.248
(↑0.002)
1.770
(↑0.13)
8
(3↓)
ヤクルト
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
15
(-)
31
(+7)
0
(-)
3
(-)
0.204
(↓0.012)
3.430
(↓0.51)
9
(1↓)
ソフトバンク
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
16
(-)
23
(+1)
5
(-)
1
(-)
0.253
(↓0.019)
3.630
(↑0.46)
9
(1↓)
楽天
242 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
15
(+2)
26
(+9)
1
(-)
4
(-)
0.183
(↑0.008)
2.920
(↓0.89)
11
(-)
広島
250 0.286
(↓0.047)
3
(↓1)
20
(+2)
21
(+3)
6
(+1)
3
(-)
0.243
(↓0.015)
2.750
(↓0.05)
12
(-)
ロッテ
141 0.200
(↓0.05)
3
(↓1)
11
(+3)
24
(+5)
3
(+1)
7
(+1)
0.221
(↓0.01)
3.860
(↓0.33)