ソフトバンク(☆2対1★)楽天 =リーグ戦8回戦(2025.05.17)・みずほPayPayドーム福岡=
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楽天
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ソフトバンク
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勝利投手:大関 友久(3勝3敗0S)
(セーブ:オスナ(1勝1敗6S))
敗戦投手:松井 友飛(1勝3敗0S)
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◆ソフトバンクは初回、中村の適時三塁打で先制する。同点とされて迎えた5回裏には、1死三塁から栗原の内野ゴロの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・大関が6回1失点の好投で今季3勝目。敗れた楽天は、打線が相手を上回る6安打を放つも、つながりを欠いた。

◆両チームのスタメン発表がされた。ここまで対楽天は1勝6敗と黒星が先行し、本拠地に限れば4戦4敗と苦手にする。トレードで加入したソフトバンク秋広優人内野手(22)は3試合連続となる「6番左翼」で先発出場となった。

◆楽天内星龍投手(23)が、2回途中で危険球により退場となった。0-1の2回2死走者なし、ソフトバンク嶺井への初球、スライダーが抜けて頭部に直撃した。場内では球審が「内投手を危険球で退場といたします」と説明した。内は初回に中村に右翼フェンス直撃の適時三塁打で先制を許し、1回2/3を24球、1安打2四死球1失点で降板となった。2番手で松井がマウンドに上がった。

◆ソフトバンクの嶺井博希捕手(33)が頭部に死球を受けた。1-0で迎えた2回2死の第1打席だった。初球、楽天内のすっぽ抜けた変化球がヘルメットを直撃した。ベンチからトレーナーが駆けつけたが、そのまま一塁へ向かった。嶺井は今季ここまで打率2割6分8厘、3本塁打、11打点(試合前時点)をマーク。この日は「8番捕手」で3試合ぶりに先発マスクを被った。

◆2回途中から緊急登板した楽天松井友飛投手(25)が力投した。先発した内星龍投手(23)が、2回2死走者なしからソフトバンク嶺井への頭部死球で危険球退場となった。マウンドに上がった松井は牧原大を三ゴロに抑えて嫌な流れを断った。3回は制球が乱れ、3四球から2死満塁のピンチを背負ったものの、最後は秋広を150キロ外角直球で見逃し三振。4回は山川を空振り三振、嶺井を遊ゴロ、牧原大を空振り三振で3者凡退とした。5回1死から佐藤直に右翼フェンス直撃の三塁打を許したところで降板。今野が3番手で登板し、栗原の一ゴロの間に1点を奪われたが、最少失点で切り抜けた。松井は2回2/3を1安打3四球1失点、5奪三振で役割を果たした。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(28)にヒヤリとする場面があった。1-1の同点で迎えた5回1死三塁。一ゴロを放ち、ゴロ捕球した楽天一塁手の阿部が本塁へ送球した球が栗原に直撃した。その場でしゃがみ込み、胸付近を抑えた。しばらくして笑顔でベンチへ戻り、大事には至らなかった模様でプレーを続行。チームは勝ち越しに成功した。

◆ソフトバンクが競り勝ち、今季初めて本拠地楽天戦で白星を挙げた。0-0の初回2死一塁で4番中村晃外野手(35)が先制の適時三塁打を放った。1-1の同点で迎えた5回は1死三塁から栗原陵矢内野手(28)の一ゴロ間に勝ち越しに成功した。投げては先発の大関友久投手(27)が6回を3安打1失点、7奪三振の好投で今季3勝目を手にした。前日16日に続いて、この日も女性ファンを意識した取り組みでもある「ピンクフルデー」と銘打たれた一戦で2連敗を阻止。借金を1とし、単独4位となった。

◆楽天が敵地ソフトバンク戦5連勝を逃した。投手陣が継投で踏ん張ったものの、打線が振るわなかった。いきなりのアクシデントに見舞われた。先発内星龍投手(23)が、2回2死走者なしからソフトバンク嶺井に頭部死球を与え、危険球退場。2番手で緊急登板した楽天松井友飛投手(25)が2回2/3を1安打1失点とロングリリーフした。今野龍太投手(30)、西垣雅矢投手(25)、渡辺翔太投手(24)らも相手打線を封じて力投した。だが、打線は中島大輔外野手(23)が5回に放った適時打の1点のみにとどまり、投手陣を援護できなかった。浅村栄斗内野手(34)は2試合連続で無安打に終わり、平成生まれ初の2000安打まで残り2本のまま足踏みとなった。

◆熊本県出身でZ世代を中心にSNSなどで人気のアーティスト乃紫(のあ)がソフトバンク-楽天8回戦(みずほペイペイドーム)で始球式を務めた。「ピンクフルデー」と銘打たれたイベント試合でピンクを基調とした特別ユニホーム姿で登場。捕手役の嶺井に投じた1球は右へ大きく外れ「練習の成果を出せなかった。また(始球式に)呼ばれるように頑張りたい」と話した。試合前には生歌を披露し、場内を沸かせた。

◆楽天先発内星龍投手(23)は2回途中で危険球退場となった。初回2死走者なしから四球を与えると、4番中村に適時三塁打を浴びて先制点を献上。2回2死走者なしから嶺井に頭部死球を与え、球審から退場を宣告された。「ああいうような形で降板してしまって申し訳ない。本当に嶺井さんにも申し訳ない気持ちがあるので、今日は反省することがたくさんあった」。1回2/3を24球、1安打2四死球1失点でマウンドを降りた。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)の平成生まれ初となる通算2000安打達成は、お預けとなった。ソフトバンク戦に「6番DH」でスタメン出場。大記録まで残り2本と迫っているが、3打数無安打に倒れた。2回2死走者なしでの第1打席は、フルカウントから大関のフォークに手が出ず見逃し三振。5回1死二塁では内角140キロ直球を捉えきれず、左飛に打ち取られた。チームとしても左腕を攻略できず、6回を散発3安打1得点に抑えられ「(大関は)全体的に良かったと思います。変化球も真っすぐも精度は良かったんで。その辺が良かったんじゃないかなと思います」と振り返った。1点を追う7回無死一塁の場面では、2番手杉山に遊ゴロ併殺に打ち取られた。2日連続の無安打で大記録は18日以降に持ち越しとなった。浅村は「1本ずつ。あんまり期待しないでください」と言い残し、バスに乗り込んだ。

◆ソフトバンク大関友久投手(27)が3勝目を挙げた。6回101球を投げ3安打1失点にまとめた。4回まで毎回の6奪三振。安定した投球で楽天打線を封じた。初回に打線が先制点をプレゼント。「早い段階で点を取ってくれて、ゆとりもできた」と先制打の4番中村に感謝。1点差の6回無死一塁の場面では小森の右中間への飛球を佐藤直がフェンス激突して好捕。「スーパーキャッチに助けられながら粘れたのでよかった」と野手陣に最敬礼だった。

◆2回途中から緊急登板した楽天松井友飛投手(25)が、嫌な流れを断ち切った。2回2死走者なしの場面で、先発内がソフトバンク嶺井への頭部死球で危険球退場に。急きょマウンドに上がった松井は、牧原大を2球目のチェンジアップで三ゴロに仕留め「2球でパンって終わらせられたので、リズムに乗っていけた」と振り返った。3回は制球が乱れた。3四球を与えて2死満塁のピンチを背負ったが、最後は秋広を150キロ外角直球で見逃し三振に。「左バッターが続くところで低めの球が嫌な見逃し方をされて。最終的に、秋広君で打ち取れたらいいかなっていうぐらいの気持ちだった」と割り切り、無失点で切り抜けた。無安打投球を続けていたが、5回1死から佐藤直に右翼フェンス直撃の三塁打を許したところで降板。代わった3番手今野が内野ゴロの間に勝ち越し点を許し、松井に失点1がついた。松井は「あの三塁打がなければ今野さんに変わることはなかったでしょうし」と悔やんだ。2回2/3を51球、1安打3四球1失点、5奪三振。5回途中でマウンドを降りた4年目右腕は「行けるとこまで行こうっていう感じだったので、5回は投げ切りたかったです」。3敗目を喫したものの、今後につながる投球だった。【山田愛斗】

◆タカの苦労人が大仕事だ! ソフトバンク佐藤直樹外野手(26)が魂のプレーでチームを救った。「2番中堅」でスタメン出場。1点リードで迎えた6回表の守備で大飛球をフェンスに激突しながら好捕。バットでは5回1死から勝ち越し点を呼び込む右越え三塁打を放った。毎年恒例の人気イベント「ピンクフルデー」で埋まった4万人超えのファンも大喜びだ。背番号30の活躍でチームは連敗を阻止し、借金を1に。3位オリックスとは1ゲーム差に迫った。中堅の佐藤直がスーパーキャッチした瞬間、ピンク一色に染まったスタンドが歓声を上げた。"超ビッグプレー"が飛び出したのは1点リードで迎えた6回表の守備だ。無死一塁。楽天の2番小森が放った大飛球が右中間方向へ。抜ければ、間違いなく同点になる...。「捕ることに必死で」。無心で、懸命に、半身姿勢で追う。最後はフェンスに激突し、その場で倒れ込む。ただ、打球はしっかりとグラブに収めていた。駆け寄った右翼手の柳町に問いかけた。「前歯ありますか?」口と鼻を強打し、思わず口元を押さえた。幸いにも無傷で「(歯)あったんで...。強い歯に産んでくれた親に感謝です」と笑った。小久保監督は「今日は直樹の日じゃないですか。今日は彼の活躍で僅差のゲームをものにできた」とガッツある好捕に最敬礼だった。バットでは勝ち越し点を呼び込んだ。1-1の5回1死で右越え三塁打。楽天松井の初球、真ん中直球を仕留めた。打球はフェンスに跳ね返り、ボールが転々とする間に一気に三塁まで激走。続く、栗原の一ゴロで決勝のホームを踏んだ。これで出場6試合連続安打で「しっかり打つべき球を打つことに集中している」。好球必打を徹底し、打撃好調をキープする。さらにこの日は女性ファンを意識した「ピンクフルデー」と銘打った人気イベント試合。タカガールも、ひたむきで必死な背番号30の姿に胸を打たれたに違いない。苦労人だ。19年ドラフト1位で入団も、23年オフに戦力外通告を受けた。育成選手で再出発し、昨年6月に支配下復帰。1度どん底を経験したことで、強く芽生えた感情は感謝だった。「試合に出られてることに感謝して、全力でやることだけを意識しています」と胸を張った。チームは連敗を阻止し、本拠地楽天戦は今季5戦目で初勝利。借金を1とし、3位オリックスには1ゲーム差と迫った。【佐藤究】

◆ソフトバンクが継投で逃げ切った。1―1と追い付かれた直後の五回に佐藤直の三塁打の後、栗原の内野ゴロの間に勝ち越した。大関が6回を1失点の好投で3勝目、九回を締めたオスナが6セーブ目を挙げた。楽天は拙守が響いた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
23151 0.605
(-)
-
(-)
104149
(-)
113
(-)
42
(-)
18
(-)
0.239
(-)
2.450
(-)
2
(-)
西武
22170 0.564
(↑0.011)
1.5
(↑0.5)
104111
(+3)
101
(+2)
14
(-)
33
(+1)
0.240
(↑0.002)
2.410
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
19183 0.514
(↓0.014)
3.5
(↓0.5)
103134
(+2)
146
(+3)
28
(-)
20
(-)
0.265
(↓0.003)
3.330
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
19202 0.487
(↑0.013)
4.5
(↑0.5)
102151
(+2)
127
(+1)
25
(-)
30
(+1)
0.250
(↓0.002)
2.700
(↑0.04)
5
(1↓)
楽天
18210 0.462
(↓0.012)
5.5
(↓0.5)
104114
(+1)
131
(+2)
18
(-)
39
(+2)
0.240
(↓0.001)
3.280
(↑0.03)
6
(-)
ロッテ
13230 0.361
(-)
9
(-)
10789
(-)
130
(-)
18
(-)
13
(-)
0.207
(-)
3.290
(-)