西武(★0対2☆)日本ハム =リーグ戦1回戦(2025.03.28)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:金村 尚真(1勝0敗0S)
敗戦投手:今井 達也(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(1号・7回表ソロ),レイエス(1号・9回表ソロ)

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◆日本ハムは0-0の7回表、清宮幸のソロで試合の均衡を破る。そのまま迎えた9回には、レイエスのソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・金村が9回無失点で自身初の完封勝利。敗れた西武は、先発・今井が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆初めて開幕スタメン出場した投手の矢沢宏太(24)が、外野守備でポテンシャルの高さを披露した。4回1死一塁、西武ネビンの左前打で、一塁走者の西川が三塁を狙ったが、左翼の矢沢が三塁へストライク送球。ぎりぎりのタイミングでのアウト判定に、西武西口監督がリクエストを要求したが覆らなかった。投手登録の矢沢は最速152キロ左腕だが、今季は外野手調整に専念。23日のオープン戦前には新庄剛志監督から直接、守備の指導を受けていた。ネビンの打席の際は、最初から深めの位置で守っていたこともあり西川は三塁を攻めたが、矢沢の俊足を生かした猛チャージからの鋭い送球と、三塁清宮幸のナイスタッチも加わり、ピンチの芽をつんだ。プロ野球開幕!スコア速報はこちら

◆西武のドラフト2位、渡部聖弥外野手(22)が開幕戦でプロ初安打を放った。「5番左翼」でスタメン出場し、2回の1打席目は力ない三塁ゴロに。5回の先頭で迎えた第2打席で、日本ハム金村のスプリットをしぶとくレフト前へ転がした。記念のボールは三塁側ベンチの滝沢夏央内野手(21)が両手を大きく伸ばしてアピール。無事に三塁ベンチへ戻ってきた。広島県出身の渡部聖は広陵(広島)時代は楽天ドラフト1位の宗山とともにプレー。大商大へ進み、昨秋ドラフト2位で西武に指名された。西武の新人選手が開幕戦にクリーンアップで出場するのは03年の後藤武敏以来22年ぶりとなる。プロ野球開幕!スコア速報はこちら

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◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が均衡を破る貴重な1号を放った。0-0の7回先頭で打席に入ると、西武先発、今井達也投手(26)の初球、"好物"の内角151キロストレートを捉え、右翼スタンドに運んだ。先発金村を勇気づける一打に「打ったのはストレートです。金村が粘って抑えてくれて、試合の流れが打たせてくれた一発だと思います。まだ試合は続いているので、気を引き締めていきたいです」とコメントした。清宮幸は2年ぶり2度目の開幕スタメン。開幕戦での本塁打はプロ8年目で初となった。対今井は昨季まで11打席で2安打、本塁打ゼロ。この日も1打席目空振り三振、2打席目は中飛に倒れていたが、対戦14打席目で攻略した。

◆日本ハムの金村尚真投手(24)が完封し、球団では08年ダルビッシュ以来17年ぶりの開幕戦での完封勝利となった。3回まで完全投球。4回から7回まで走者を背負うも、要所を締めた。7回1死の場面では、同学年の田宮裕涼捕手(24)が渡部聖の二盗を阻止するなど、味方の好守にも援護された。初完投での初完封を開幕戦で飾った金村は「去年は9回に打たれるってことがたくさんあったので、成長した姿を見せられたんじゃないのかなと思います」と手応えを口にした。打線は7回に清宮幸、9回にレイエスがソロを放ち、金村を援護した。清宮は「金村が粘って抑えてくれて、試合の流れが打たせてくれた1発だと思います」と話した。

◆西武の新指揮官、西口文也監督(52)があれ...いない!? 開幕戦前の練習開始の午後2時、姿がベルーナドームにない。ベンチ前で待つ報道陣にも「?」が。その頃、指揮官は森の中。2軍球場カーミニークフィールドとドームをつなぐバックヤードにいた。「もう何十回も何百回も」。慣れ親しんだ山道だ。緑に囲まれた階段を軽やかに上る。4回表までイースタン巨人戦を観戦した。「篠原、良かったね。順調に育ってくれれば」。ドラフト5位篠原響投手(18=福井工大福井)がプロ初勝利を挙げた。「この前、狩生も見たよ」。同3位の狩生聖真投手(18=佐伯鶴城)の名前も挙げた。映像では確認済みも「映像と生は違うからね」と歩く。それが1軍監督の就任1年目の、開幕戦であっても。いや、むしろ。「開幕戦だから今日は(1軍の)打撃を見に行くけど、普段はもっと長く2軍の試合見るかも」と言うほどだ。緊張も少ないし、花粉&黄砂襲来の26日には「しんどい。やる気出ないわ」とグダ~ッとしていたほど。開幕戦はこうじゃなきゃいけない-。新監督はこうじゃなきゃいけない-。そういう価値観がない。開幕投手の今井にも共通するものだ。世の荒波をひょうひょうと泳ぐよう。一方で、1軍即戦力ではない高卒新人にも、丁寧に目を届かせる。再建の重責を担う男ならではの、未来まで見すえた行動だった。【金子真仁】プロ野球開幕!スコア速報はこちら

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が2年連続の開幕戦勝利を飾った。7回に清宮幸太郎内野手(25)が右翼スタンドへ8年目で初の開幕弾となる1号ソロを放ち、9回にはフランミル・レイエス外野手(29)も1号ソロを放ち、突き放した。新庄監督は試合前、好投手今井攻略に「予備動作がある」と癖を突いての機動力をポイントに挙げていたが、結果的に5回の田宮が盗塁死しただけで、盗塁成功はなし。長打2本で勝利と、完全に"幻惑"しての白星発進となった。先発の金村尚真投手(24)は6安打完封し、球団では08年ダルビッシュ以来17年ぶりの開幕戦での完封勝利を飾った。プロ野球開幕!スコア速報はこちら

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます最後はガッツポーズ金村尚真 自身初の完封勝利回:9球:105振:4安:6四:1失:0"野球一本" 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/14まで登録はこちら?https://t.co/xuxqErhJa9?プロ野球 (2025/3/28)??西武×日本ハム??Live on DAZN#オレをみろ pic.twitter.com/pVMx8y6Q0x

◆9回、日本ハム・レイエスの打球は左中間スタンド中段に突き刺さった。普通にみれば外野手が処理できる可能性はかなり低い。それでも西武の西川愛也外野手(25)はセンターほぼ定位置から全力で打球方向へ走った。結局、打球はスタンドに入った。2点目を失った。それでも西川は走った。「いや、もう何があるか分からないんで。風が吹いてたんで、あの間から。もしかしたらと思って。(打球が)鳥に当たるかもしれないし。それを捕ればアウトになるので。何があるか分からないので」7回の清宮幸の本塁打もスタンド中段の打球だったが、右翼の長谷川信哉外野手(22)はフェンスによじ登った。西川は代弁する。「入るまでは何があるか分からないんで、そこは変わらずに」。試合は敗れた。自身は2番打者として3安打。それでも第1打席の凡退を「申し訳ないっす。1発目、大事だなと思ってたんで。すぐに切り替えてはいけましたけど」と反省する。何としても不動のレギュラーになりたい西川愛也、いい姿でシーズンを始めた。【金子真仁】

◆日本ハムの金村尚真投手(24)が完封し、球団では08年ダルビッシュ以来17年ぶりの開幕戦での完封勝利となった。3回まで完全投球。4回から7回まで走者を背負うも、要所を締めた。7回1死の場面では、同学年の田宮裕涼捕手(24)が渡部聖の二盗を阻止するなど、味方の好守にも援護された。初めて開幕投手を務めた金村が完封勝ち。日本ハムの開幕投手で完封勝ちは98、99年岩本、08年ダルビッシュに次いで3人、4度目。岩本は2、3度目、ダルビッシュも2度目の開幕投手で完封。初の開幕投手で完封勝ちは98年川村(横浜)以来で、日本ハムでは初めてになる。川村の完封でスタートした98年横浜はリーグ優勝し日本一に輝いたが、今年の日本ハムはどうか。また、金村はこれがプロ初完封。開幕戦でプロ初完封は52年三船(阪神=新人)以来で、パ・リーグでは初めて。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が2年連続の開幕戦勝利を飾った。先発の金村尚真投手(24)は6安打完封し、球団では08年ダルビッシュ以来17年ぶりの開幕戦での完封勝利を飾った。試合後、指揮官は昨年のファンフェスで指名した開幕投手の大役をまっとうした金村を「オフから準備してきたことをすべて出してくれて、安心しかないピッチングをしてくれましたね」とたたえた。その上で「打てそうで打てない。変化球のコントロールも良かったし、タイミングもしっかりね。ランナーいないときもクイック(モーション)してたし」と内容についても評価した。同学年の金村をリードした田宮には「リードも良かった。同級生ということで投げ終わった後もいろいろ話し合いして。しっかり次はどう抑えていこうと話し合える仲なんで。きょう一緒に寝たらいいんですよね。ツイン(ベッド)で」と、ジョークもさえていた。決勝弾の清宮幸については「あれ、打ったっけ? ははは。バナナ食べてたから。まあこれからですよ。きょうのホームランでわあわあ喜んでいるようでは、まだまだですね」。今季も恒例の"清宮イジり"は健在だ。

◆日本ハムの金村尚真投手(24)が完封し、球団では08年ダルビッシュ以来17年ぶりの開幕戦での完封勝利となった。金村は昨年、何度も完投勝利目前までいっていた。6月15日の巨人戦は8回まで0を並べたものの、0-0の9回に岡本に2ランを浴び、敗戦投手に。7月17日の楽天戦では、4点リードで9回2死までこぎつけたものの満塁のピンチを招いて降板。8月6日同戦でも、1-0の9回2死から同点打を浴びて9回1失点で降板。試合は延長戦を制したものの、完投、完封はお預けのままだった。

◆西武今井達也投手(26)が2失点完投も黒星がついた。最速156キロの直球を軸に6回まで無四球投球で無失点に抑えながら、終盤に2本のソロを浴びた。「両方甘いボールでした。振ってくるタイミングで甘くスッて入っちゃったので」と反省。ただ105球での被安打6は「オープン戦よりは良かったかなと思います」とトータルでの手応えも口にした。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)は、西武打線を相手に8回を無失点で投げ終わった金村尚真投手(24)に向かって「(最後まで)行っちゃうよ」と声をかけた。うなずいた右腕は9回もゼロを並べた。3年目で初めて務めた開幕投手で、プロ初完投初完封勝利。球団では08年ダルビッシュ有以来となる開幕戦でのシャットアウト劇に「守りで勝てましたね。金村君もオフから準備してきたことを全て出してくれた」と激賞した。大役を通達したのは昨年11月30日のファンフェスだった。ファンの前でのサプライズ発表。長かったようで短かった開幕までの118日間を、金村は「充実してました。責任感も生まれた」という。この日、心に決めていたのは「先制点を絶対に与えない」こと。昨季は投手戦でも先に崩れるところがあった。完投や完封も手が届きそうで届かなかったが、開幕投手を任された意義を示すような大舞台でのゼロ行進。「開幕投手を言われてからずっと勝つためにやってきた。結果として表れてくれた」と安堵(あんど)した。新庄監督も「安心しかないピッチングをしてくれました」と、一皮むけそうな金村の投げっぷりがうれしかった。頼もしい右腕の姿はバックの攻守も引き出し、7回には清宮幸、9回にはレイエスのソロ本塁打が飛び出す理想的な展開で快勝。「今井君もすごくいいピッチングをして、投手戦になることは分かっていた。予想が1-0か2-1だったんすよ。そしたら2-0やった。外れたぁ」と冗談交じりに笑ったが、最高の船出に「1戦目で1勝したということは...あと2つ、取りに行きます」。信じて開幕を託した金村の快投から、開幕3連勝でのスタートダッシュを見据えた。【木下大輔】

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が開幕オーダーの狙いを明かした。開幕前日会見で、難攻不落の西武先発の今井に対して「スピードを生かしたスタメン」を予告していた。その中で1番起用が予想された五十幡亮汰外野手(26)は9番でスタメン。注目の1番には矢沢宏太投手(24)を起用した。この2人の打順について「ずっと五十幡君が1番でキャンプからやってきて、例えば五十幡君が初回に三振をしたときにムードがちょっと下がったら嫌なんで。五十幡君には...本人は1番と思ってたと思うんですけど、『9番で楽に打席に立ちなさいって』ということは伝えて。矢沢君は(この日の第1打席は遊飛で)フライを上げましたけど(問題ない)。1番バッターに三振はしてほしくないので」と説明した。ちなみに2番には決勝1号ソロを放った清宮幸太郎内野手(25)を起用したが、もう1人の候補もいたという。「例えば、1番矢沢君が塁に出たとして(清宮幸は)選球眼がいいから引っ張って一、三塁もつくれる。でも、レイエスの2番も考えたんですよね。矢沢君が塁に出たときに真っすぐが増えるかなと。(1番から)左、右、左でいきたかったんですけど(結果的に左、左、右)。結果オーライということで。勝ったんで、これが正解ですよ」と笑顔で言った。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が"守のヒーロー"に挙げたのは矢沢宏太投手(24)だった。「矢沢君のサードへの返球と左中間の打球のフライの処理。あれは大きかったですね」。この日、矢沢は外野手として「1番左翼」で初の開幕スタメンに抜てきされた。守備でビッグプレーを披露したのは4回1死一塁の場面。ネビンの左前打で一塁走者の西川が一気に三塁を狙ってきたが、投手として最速152キロの左腕が打球を処理すると三塁へストライク送球で刺した。ぎりぎりのタイミングでのアウト判定に、西武西口監督がリクエストを要求したが覆らなかった。矢沢は冷静だった。「(西川は三塁へ)走るかなって(思っていた)。打球を見ながらランナーを見てたら結構、勢いつけて走ってたんで。(三塁へ)走るのをやめたら二塁で、そのまま行ったらサードへ投げようと思っていた」と、しっかりと状況把握もできていた。もし、送球がそれてセーフになっていたらピンチが広がっていたシーンだけに、新庄監督も「あれは大きかったですね」と絶賛。7回にもセデーニョの左中間への打球を好捕するなど、打撃は4打数無安打だったが、外野守備での貢献度は抜群だった。

◆日本ハムフランミル・レイエス外野手(29)が2年連続となる開幕戦アーチを放った。9回に今井のスライダーを左中間席へ。7回に右前打を放った第3打席も同球種を2球空振りしており、「松本(剛)選手とスライダーをどう打つかを話し合っていた。ちゃんと仕留められた」としてやったり。プロ初完封勝利を挙げた金村も「あれは、でかかった」と感謝した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、開幕戦で"予言通り"の決勝弾をたたき込んだ。0-0の7回、右翼席へ先制&決勝の1号ソロ。試合前、選手間で対話型AIのチャットGPTに試合展開予測を尋ねたところ「中盤に清宮幸がホームランを打つ」。鳥肌ものの初開幕弾で、白星発進に貢献した。清宮幸がAIの驚くべき進化を証明した。0-0の7回先頭で打席に入ると、西武今井の初球、"好物"の内角151キロ直球を迷わずかち上げた。「(初球打ちは)僕の持ち味でもあるかなと思う。ミスショットなく打てた。完璧です」。打球は鮮やかな弧を描き、右翼席に吸い込まれた。試合前、新庄監督の"勘ピューター"をもしのぐ、最先端の頭脳が開幕弾を予言していた。清宮幸は「ロッカーでチャットGPTに今日の展望を聞いたら"中盤に僕がホームラン打つ"って言ってて」。決勝弾は中盤から終盤にさしかかる7回。ほぼ当たっている展開に「鳥肌立ちました。打った時はもう...ベンチのみんな『AIすげえ』みたいな感じでした」と振り返った。AIの予言通りに打つ清宮幸も、またすげえ。昨季はキャンプ直前に負傷し開幕に出遅れたが、今季も柳田との合同自主トレ中に手の指を負傷。何とかキャンプは完走したが、開幕約2週間前には右膝の違和感を訴え、オープン戦を5試合欠場した。またか...と思わせながら初の開幕弾だ。「2年前のエスコンの開幕戦も僕打ってたんで。自信持っていこうと思ってました」。2年前の本拠開幕戦は右中間への二塁打。本塁打ではなかったが、"打った"という前向きな記憶を信じ、しっかり結果につなげた。気になるのは2戦目のAI予想。「いや...怖いですよね。打てないって言われたら寂しいので...」。今度はAIではなく"幸太郎の幸運力"にかける。「僕、オープン戦から声出し(役を)やって、ずっと勝ってるんですよ。開幕戦もやって勝てたので、明日もしっかり験を担いでいきたい」。休まずに打ちまくり、ファンへ「幸」を届け続ける。

◆西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=が開幕戦に「5番・左翼」でスタメン出場し、第2打席にプロ初安打をマークした。新人の開幕戦クリーンアップ出場は球団で2004年の後藤武敏以来、21年ぶり3人目。前日27日に「ミスを恐れてプレーが小さくなるのが一番よくないので自分らしく、ルーキーらしく積極的にやっていきたい」と意気込んでこの日を迎えると、試合前のセレモニーでは満員御礼で埋まったスタンドのファンから大きな拍手で迎えられた。就任1年目の西口監督の初陣となった開幕戦。第1打席は三ゴロに倒れたが、待望の初安打は第2打席で生まれた。0-0の五回先頭。カウント1-1から3球目のスプリットをうまく捉え、左前に運んだ。序盤に何度か訪れた守備機会では冷静な対処でルーキーとは思えぬ落ち着きを見せた。即戦力候補として期待され、新人でただ一人、宮崎・南郷の1軍キャンプに抜擢(ばってき)され、オープン戦14試合で打率・233、6打点をマーク。ルーキーイヤーながら開幕戦・5番スタメンを飾った。

◆2年ぶりに開幕スタメンをつかんだ日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)「2番・三塁」で先発出場。0―0の七回、1号ソロを放ち、均衡を破った。西武先発、今井の初球、151キロの直球を一閃。高い放物線で右翼席へ白球を運んだ。

◆日本ハムの金村が打たせて取ってテンポ良く6安打に封じ、プロ初完投を完封で飾った。0―0の七回に清宮幸のソロで均衡を破り、九回にはレイエスがソロを放った。西武は今井が好投したが、失投を捉えられた。

◆?日本ハム・金村尚真投手(24)が開幕戦でプロ初となる完封勝利。開幕戦で完封勝利を挙げた投手は、2010年のオリックス・金子千尋(○1-0楽天)以来15年ぶり。日本ハム(前身を含む)では1998、99年の岩本勉(○5-0西武→○9-0近鉄、99年の登録名は岩本ツトム)、08年のダルビッシュ有(○1-0ロッテ)に次いで17年ぶり3人目。?開幕戦でプロ初完封勝利を挙げたのは、52年の阪神・三船正俊(○4-0名古屋)以来73年ぶり。日本ハムでは初。

◆プロ3年目で初の開幕投手を務めた日本ハム・金村尚真投手(24)が、6安打に抑えプロ初完投を完封で飾った。「ずっと不安だった。今日勝ててほっとしています」。開幕戦での完封勝利は、球団では2008年のダルビッシュ以来。四回から3イニング連続で得点圏に走者を背負ったものの、全て低めの変化球で空振り三振に仕留めた。「変化球を低めに集めて、後半は真っすぐで押せた」とうなずいた。

◆自身初の開幕弾でチームを勝利に導いた。日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が2023年以来、2年ぶり2度目の開幕スタメンに名を連ね、0―0の七回に均衡を破る決勝の1号ソロを放った。「(自軍先発の)金村が粘って投げてくれていたので、何とか楽にさせてあげたかった」〝ホームランアーチスト〟らしい高い放物線を描いた。昨季最多奪三振のタイトルに輝いた西武・今井の初球、151キロの直球を一閃。逆球となった内角球を右翼席へ運び「完璧でした」と自賛した。常々、清宮幸に対して厳しい態度を見せる新庄監督は「打ったっけ? バナナを食べていた(笑)。今日の本塁打で喜んでいるようじゃ、まだまだ」と愛のある〝新庄節〟で振り返った。AIの予言が的中した。試合前、チームメートが対話型生成人工知能「チャットGPT」で開幕戦の展望を尋ねると、「試合中盤に清宮幸が先制本塁打を打つ」と返答があったという。AIの予想通りとなり「鳥肌が立ちました」と清宮幸。新たな験担ぎになり得るが「打てないと言われたら寂しいので」と笑い飛ばした。「明日は明日で違う日。良い準備をするだけ」。昨季はけがの影響で夏場以降に存在感を放った男が、今季は開幕からチームを引っ張る。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
日本ハム
100 1.000- 1422020 0.1940.000
1
ロッテ
100 1.0000 1428212 0.3161.000
1
ORIX
100 1.0000 1423211 0.2732.000
4
ソフトバンク
010 0.0001 1422801 0.2128.000
4
楽天
010 0.0001 1422300 0.1613.120
4
西武
010 0.0001 1420201 0.2072.000