ソフトバンク(☆4対2★)日本ハム =オープン戦2回戦(2025.03.15)・みずほPayPayドーム福岡=

 123456789
日本ハム
0200000002510
ソフトバンク
00100300X41110
勝利投手:大関 友久(1勝0敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(0勝0敗1S))
敗戦投手:松浦 慶斗(0勝1敗1S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは、周東が3安打2盗塁の活躍。リードオフマンとして打線をけん引し、自身の持ち味をアピールした。対する日本ハムは、先発・バーヘイゲンが5回1失点の投球。開幕ローテーション入りを狙う助っ人右腕が、安定した投球を見せた。また、引退試合を迎えたソフトバンク・和田は先発のマウンドに上がり、打者1人を相手に三振を奪って有終の美を飾った。

◆右膝の違和感で14日まで5試合連続欠場していた清宮幸太郎内野手(25)が「1番中堅」と、スタメンに名を連ねた。初回の第1打席では、この日が引退試合のソフトバンク和田毅投手(44)と対戦し、カウント1-2から空振り三振。打席を離れる際は、1死を取って降板となった和田に一礼し、拍手で見送った。清宮幸は早実(東京)出身で、和田は早大出身。清宮幸は6日の西武戦で今季1号を放つも、8日の試合を休み、9日に膝の違和感を訴え検査を受けたが問題なく、千葉、福岡遠征に同行しながら状態を整えていた。この日の練習前には、和田と談笑するなどリラックス。練習では三塁の守備に入り、キレのある動きを披露していた。清宮幸は1打席限定での出場で、1回裏の守備から今川優馬外野手(28)と交代した。大ベテランの最後の登板に立ち会った清宮幸は「球はとてもキレていました。小さいころから見てきた和田さんの最後の打者として、立たせていただきとても光栄です。同じ背番号21番で、勝手に憧れを抱いていました。22年間お疲れさまでした」とコメントした。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が6試合ぶりに打点をマークした。3回2死二塁からバーヘイゲンのツーシームを左前適時打。「いい感覚が出始めていると思います。佑京(周東)の走塁のおかげでタイムリーになってくれました」。13日の巨人戦(みずほペイペイドーム)では山崎から左手に死球を受け負傷交代。痛みは残っているものの打撃には問題ない。「和田さんの引退試合という特別な日」の気合の一打だった。

◆球界のレジェンド左腕は笑顔でマウンドを去った。昨季限りで現役引退したソフトバンク和田毅球団統括本部付アドバイザー(44)が15日、引退試合に臨み、最後の奪三振を刻んだ。日本ハム戦に先発。同じ背番号21の清宮幸に対し、直球、スライダー、直球、直球でバットに空を切らせた。最速は135キロ。「高校時代は超えられたので満足」。1球だけスライダーを挟んだのは「投げてみたかったので」とおちゃめに語った。ワインドアップモーションでほほ笑んだのは特別なこの日だけだ。「引退は揺るぎないです。今日でやっぱり無理だなって思いました」。潔くユニホームを脱ぐ。島根・浜田-早大を経て02年ドラフト自由枠でプロ入り。「最後のダイエー戦士」として24年まで現役を続け、同年11月5日に現役引退を表明した。NPB通算成績は334試合、160勝89敗、3ホールド、1901奪三振、投球回2099回2/3、防御率3・18。日米通算では165勝を数える。引退セレモニーでプレーバックが映し出され「一生懸命投げてきたんだなって。1球たりとも無駄なボールは投げなかったと思います」と胸を張った。親族、チームメート、日本ハム関係者、ファンに謝意を述べ「いつかはマウンドでスポットライトを浴びる光景を夢に見ていた。最後にかなって良かったです」とすがすがしく話した。しかし、実は次回登板は23日のホークスOB戦。「中7日で次は1イニングって。酷だなぁ...」。最後まで和田毅らしかった。【只松憲】▽ソフトバンク広瀬隆(6回、勝ち越しの2点適時打)「チャンスで何とか1本、芯で捉えるというところを意識しました。憧れの和田さんの引退試合という特別な日に勝ち越しの1本を打つことができてうれしい」

◆ソフトバンク大関友久投手(27)が「土曜の男」に向けて順調だ。引退登板で打者1人を抑えた和田球団統括本部付アドバイザーの後を受けて"先発"。5回2/3を5安打2失点で、直球は常時140キロ中盤を計測した。「出力は右肩上がり。悪くないと思います」。開幕2戦目の29日ロッテ戦での先発が有力。左腕の大先輩にあたる和田アドバイザーについて「長くやられた方。僕もそういう選手になれるように」と刺激を受けていた。

◆一振りにかける「仕事人」がまたしてもきっちり仕留めて見せた。今季から代打一本に絞ったソフトバンク中村晃外野手(35)が、いぶし銀のバットコントロールを見せた。1点を追う6回1死満塁。8番嶺井の代打で出場。左腕松浦のカウント1-0からの2球目。直球を見事に中前にはじき返し試合を振り出しに戻した。「長年チームを支えてきた和田投手の最後の登板を見て感じるものがありました。大変お世話になった先輩の特別な試合で、タイムリーの結果を出すことができてよかったです」。中村は引退試合に登板した先輩和田に敬意を表しながら快打を振り返った。「代打の神様を目指す」-。宮崎キャンプ中に腹を決めた。プロ18年目。中村にとって新たなチャレンジだった。オープン戦は代打で8打数4安打、2打点。驚異の打率5割をマークしている。「(シーズンでは)自分の打席が勝敗を決めることにつながるので、プレッシャーはかかりますが、しっかり結果を残したい」。一昨年までは一塁手として4年連続でゴールデングラブ賞を手にした男もスタメンの欲望は捨て、バット1本での勝負を誓っている。重厚な打線の中でバット1本で存在感を見せつけるつもりだ。

◆右膝違和感で14日まで5試合連続欠場していた日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が1打席限定出場した。1番打者として引退試合だったソフトバンク和田と初回に対戦し空振り三振。試合後の胴上げにも参加し「球はとてもキレていました。小さいころから見てきた和田さんの最後の打者として立たせていただき光栄。同じ背番号21番で勝手に憧れを抱いていました」。新庄監督は「明日出ます」と話しており16日から本格的に戦列復帰する。

◆日本ハムの先発6枠目を懸けた争いが、2球場で展開された。15日、ドリュー・バーヘイゲン投手(34)がソフトバンク戦に登板し、5回6安打1失点と好投。走者は背負いながらも無四球と安定感を見せ、強力鷹打線を抑えた。一方、イースタン・リーグ開幕のロッテ戦(鎌ケ谷)に登板した福島蓮投手(21)も、藤原、角中ら主力が並ぶ相手に5回2安打無失点。無四球で7奪三振と好アピールとなった。バーヘイゲンが、しっかりと前回登板の課題を修正してみせた。8日中日戦は1、3回の先頭に四球を与え「それはダメ」と猛省。この日は5回84球を投げ、無四球1失点にまとめた。「回を重ねるごとに状態が良くなった。四球を出さなかったこと、出塁を許しても落ち着いて投げられたことが収穫。開幕に向け、さらに精度を高めていきたい」と手応えを口にした。4回以外は走者を背負ったが、動じなかった。2回1死一、二塁のピンチでは、嶺井をカットボールで三ゴロ、続く牧原はチェンジアップで二ゴロと、巧みに打ち取った。新庄監督は「打席に立ったイメージをすると、バギーのボールは打ちづらい。真っすぐもどっちに動くのか(分かりにくい)。(腕の)後ろ(の動き)も小さい」と、打者を幻惑させる投法を評価。「上出来。前回から修正というか(開幕に)合わせて来ている」と、状態の良さを感じ取っていた。課題はクイック投法。初回、3回と俊足の周東に二盗を許し「もうちょっとスライド(ステップ)を意識して。タイムを縮めて速く投げられるようにしたい」。新庄監督も「(周東は)意識をしないといけないランナー。(課題は)そこだけ」。経験豊富な助っ人が、最後の詰めの作業に入る。【永野高輔】日本ハムの開幕ローテ争い 3月28日開幕西武戦の金村、4月1日本拠地開幕ソフトバンク戦の伊藤は公表済み。他に加藤貴、山崎、北山のローテ入りは決定的で、北山は開幕3戦目の3月30日西武戦が有力となっている。加藤貴は同29日西武戦、山崎は4月2日ソフトバンク戦の登板が濃厚だ。4月8日楽天戦からは6連戦となるため、6枠目を福島とバーヘイゲンが争っている。

◆ソフトバンクから現役ドラフトで新加入した日本ハム吉田賢吾捕手(24)が15日、古巣との初対戦に「6番・三塁」でスタメン出場し、開幕1軍へアピールとなる1安打を放った。2回1死一塁の初打席で、大関の初球141キロのストレートを捉えた。鋭い打球は左翼線を抜ける二塁打。「古巣とかは全く気にせずにいった」と自身の打撃に集中し、2得点をお膳立てした。新庄監督も新戦力の高い打撃センスに「バッティングはものすごくいいものを持っている。面白い選手の1人」と評価。ただ、三塁で先発した守備については、辛口だった。2回、三遊間への打球に追い付きそうで届かなかった。その後、一塁、捕手と3ポジションを試した上で「サードはもうないかな。捕るのも投げるのも。キャッチャーかファースト」と、まずは2ポジションでの起用を思い描いた。この日は、ソフトバンク時代にともにプレーした和田の引退試合。吉田は前ソフトバンクの田中、早大OB石井、早実OB清宮幸らと試合後のセレモニーまでベンチに残って、和田の胴上げにも参加した。「ことあるごとに人柄が素晴らしい方。若い子に対しての目配り、気配りってところまでしていただいた。僕もその中の1人なんで」と、感謝の思いを行動に移した。オープン戦は、初出場した8日中日戦で4安打を放って以降、スタメン出場した試合は4試合連続安打。「開幕1軍はもちろん狙っている。打つ方でどんどんアピールするだけ」。新天地で活躍する姿を見せることが、お世話になった大先輩への恩返しになる。【永野高輔】

◆昨季限りで現役を引退した元ソフトバンクの和田毅氏(44)の引退試合として行われ、先発した和田氏は打者1人と対戦。日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)を空振り三振に仕留めると、満面の笑顔で充実感を漂わせた。登場曲「光」を、同じ早大出身のシンガー・ソングライター、冨永裕輔の生歌に力をもらい、最後のマウンドへ。抜群のコントロールで2ストライクと追い込むと、内角への真っすぐはこの日最速135キロを計測もボール。最後はキレのある134キロの真っすぐでバットに空を切らせると、大きな拍手と歓声に包まれた。日米通算165勝を積み重ねてきた左腕は、前日も球場でキャッチボールなどで調整。試合前も「調整はしてきました。(清宮には)1球で終わるのはだけはやめてっていいました」と、落ち着いた表情だった。わずか4球だったが、投げ終えると充実感の笑みを浮かべながら、ナインとグータッチ。マウンド上で小久保監督から直接、お疲れさまとばかりに交代を告げられ、選手に出迎えられてベンチへ。試合後には引退セレモニーが行われる。

◆日本ハムで二塁の定位置を狙う石井が気を吐いた。二回1死二、三塁で右翼線への2点二塁打を放ち、オープン戦初打点をマーク。大関の低めの変化球を巧みにさばき「いいところに転がってくれた。まだまだこれから結果を出していかないといけない」と気を引き締めた。この日のソフトバンク戦は早大の大先輩、和田の引退試合だった。セレモニー後の胴上げや記念撮影にも参加し「本当にいい思い出になった」とうれしそうだった。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ヤクルト
830 0.727
(↑0.027)
-
(↑0.5)
37
(+4)
27
(+3)
6
(+1)
9
(+1)
0.233
(↑0.004)
2.080
(↑0.01)
2
(1↑)
ソフトバンク
633 0.667
(↑0.042)
1
(↓0.5)
46
(+4)
37
(+2)
7
(-)
16
(+2)
0.256
(↑0.005
2.610
(↑0.05)
3
(2↓)
日本ハム
532 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1.5)
27
(+2)
27
(+4)
6
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.008)
2.480
(↓0.2)
4
(-)
巨人
641 0.600
(-)
1.5
(↓1)
41
(-)
38
(-)
6
(-)
4
(-)
0.245
(-)
2.850
(-)
5
(-)
中日
543 0.556
(-)
2
(↓1)
43
(+3)
41
(+3)
7
(+1)
11
(-)
0.238
(↑0.01)
3.280
(↑0.12)
6
(-)
西武
332 0.500
(-)
2.5
(↓1)
24
(+3)
22
(+3)
2
(-)
4
(-)
0.244
(↓0.004)
2.570
(↓0.06)
6
(2↑)
ロッテ
551 0.500
(↑0.056)
2.5
(↓0.5)
37
(+4)
32
(+1)
7
(-)
7
(-)
0.204
(↓0.001)
2.130
(↑0.12)
8
(2↓)
DeNA
562 0.455
(↓0.045)
3
(↓1.5)
31
(+1)
39
(+4)
3
(-)
9
(+1)
0.204
(↑0.002)
2.610
(↓0.04)
9
(1↑)
阪神
341 0.429
(-)
3
(↓1)
35
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.293
(-)
3.930
(-)
10
(2↓)
広島
462 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓1.5)
27
(+1)
29
(+4)
7
(-)
2
(-)
0.219
(↓0.001)
2.310
(↓0.15)
11
(-)
楽天
362 0.333
(↑0.083)
4
(↓0.5)
39
(+4)
33
(+1)
3
(-)
12
(+2)
0.226
(↓0.001)
2.650
(↑0.18)
12
(-)
ORIX
281 0.200
(↓0.022)
5.5
(↓1.5)
27
(+3)
53
(+4)
1
(+1)
3
(-)
0.213
(↓0.007)
4.520
(↑0.03)