ロッテ(★1対4☆)ソフトバンク =リーグ戦23回戦(2024.08.31)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
0100021004702
ロッテ
1000000001800
勝利投手:スチュワート・ジュニア(8勝3敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝2敗14S))
敗戦投手:メルセデス(4勝8敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】近藤 健介(18号・2回表ソロ),今宮 健太(4号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは1点を追う2回表、近藤のソロで同点とする。そのまま迎えた6回に石塚の適時打で勝ち越すと、続く7回には今宮のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発のスチュワート・ジュニアが7回1失点7奪三振の粘投で今季8勝目。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。

◆ロッテのメルセデスが得意の本拠地ソフトバンク戦に先発。ロッテ移籍後の23年以降、ソフトバンク戦は通算3勝2敗、防御率3・47。黒星は23年9月7日、24年7月16日にみずほペイペイドームで喫したもので、ZOZOマリンスタジアムでは4試合先発して3勝0敗、防御率1・82。みずほペイペイドームは防御率5・32と打たれているだけに、本拠地ソフトバンク戦の好相性が目立つ。

◆ロッテは千葉市の冠協賛試合「ホームタウン千葉市デー」を開催。パリ2024オリンピックにおいて、スケートボード女子パークで銅メダルを獲得したスカイ・ブラウン(16=英国)が始球式を行った。スケートボードを持って笑顔で登場。振りかぶって投げたボールは大きく右側にそれたが、ファンからは拍手が送られた。「すごく楽しかったです! もう少しうまく投げたかったけど、あまりベースボールやったことなかったので、とにかくうれしかったです! すごくたくさんのお客さんの中でちょっと緊張しましたけど、本当に楽しかったです!ありがとうございました!」とコメントした。スカイ・ブラウンは母が日本人。千葉県一宮町を拠点に活動しており、9月20日~22日に幕張メッセで開催される世界最高峰のアクションスポーツの国際競技会「X Games Chiba 2024/女子スケートボードパーク」に出場予定となっている。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が史上534人目となる通算1000試合出場を達成した。「8番捕手」でスタメン出場。試合が成立した5回終了後に記念ボードを受け取った。育成出身選手では史上初。球団の生え抜き捕手ではダイエー時代の04年9月21日の日本ハム戦で達成した城島健司(現球団会長付特別アドバイザー兼シニアコーディネーター)以来となった。甲斐は大分・楊志館から10年育成ドラフト6位でソフトバンク入団。13年オフに支配下契約を締結した。プロ初出場は14年6月7日の広島戦(マツダスタジアム)。今季は試合前時点で打率2割5分8厘、5本塁打、36打点。4月には国内FA権を取得した。通算1000試合出場=甲斐(ソフトバンク) 31日のロッテ23回戦(ZOZOマリン)に先発出場して達成。プロ野球534人目。育成ドラフトで入団した選手では初めて。初出場は14年6月7日の広島4回戦(マツダスタジアム)。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が8月31日、ロッテ23回戦(ZOZOマリン)に8番捕手で先発出場し、育成選手出身としては史上初となる通算1000試合出場を達成した。プロ534人目。2回に巡ってきた第1打席ではロッテ先発メルセデスの直球を詰まりながらも左前に運んだ。試合が成立した5回終了後には記念ボードを手にスタンドの声援に応えた。「まだまだ(1000試合は)通過点だとは思っている。たくさんの方の支えがあってこういう結果になっていると思う。大きなケガなくできているのは自分の誇り。頑丈な体に生んでくれたかあちゃんに感謝したい」と甲斐は試合後、笑顔で話した。甲斐は大分・楊志館から10年育成ドラフト6位で入団。13年オフに支配下契約。プロ初出場は14年6月7日の広島戦(マツダスタジアム)。自慢の強肩は「甲斐キャノン」と呼ばれ、18年広島との日本シリーズでは育成出身選手初のシリーズMVPにも輝いた。通算1000試合出場=甲斐(ソフトバンク) 31日のロッテ23回戦(ZOZOマリン)に先発出場して達成。プロ野球534人目。育成ドラフトで入団した選手では初めて。初出場は14年6月7日の広島4回戦(マツダスタジアム)。

◆ソフトバンク・スチュワート投手が7回1失点の粘投で8勝目を挙げた。初回、先頭から連続二塁打で1失点。さらに1死一、三塁としたがポランコを一ゴロ併殺に仕留めピンチを脱した。2回以降はカーブ、スプリットなど変化球を巧みに配して無失点投球。「自分がいい投球ができたのは、野手のみなさんが援護してくれたおかげです。何としても今日の試合に勝ちたかった」。敵地ZOZOマリンでは自身初勝利。8月をしっかり白星で締めくくった。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(33)がダメ押しの4号ソロを放った。2点リードの7回1死走者なし。菊地の初球ストレートを左中間ラグーン席に運んだ。「チャンスメークという思いで打席に入った。ホームランとなってよかった」。6月21日のロッテ戦(北九州)以来、約2カ月ぶりの快音だったが、2度あった好機での凡退。「大事な場面で役割を果たせていなかった。チームのことを考えると、そういうところで1本打てるようにしていきたい」と反省も忘れなかった。

◆ソフトバンクがラッキーボーイの一打で連敗を止めた。1-1の6回2死二、三塁で石塚綜一郎捕手(23)が左前に決勝の2点適時打。育成出身の"持っている男"が勝利を呼び、優勝へのマジックナンバーは2つ減って17となった。小久保監督の一問一答は以下の通り。-先制された直後に近藤の18号ソロで追いついた小久保監督 そうね。まぁ今日はカーターやね。すごくいいピッチングをしましたし、初回はゲッツーで切り抜けられたのも大きかった。最近の中で一番いいピッチング。-石塚が6回2死二、三塁で決勝打小久保監督 あんな苦しいところでね。その前の正木がちゃんと打てという話。1アウト三塁以上のバッティングはチャンスなんですけど、そこでプレッシャーを自分で抱えこみすぎているのは感じます。-甲斐が1000試合出場を達成小久保監督 育成選手から支配下になって、日本を代表する選手になってね。まだまだ通過点の数字だと思う。1アウト三塁にいってもあのブロッキングですよね。(7回2死二、三塁での)小川のところとか。ピッチャーが安心して低めに投げ込めるのは(甲斐)拓也の技術の高さだと思う。ブロッキングは日本で一番やと思います。

◆ソフトバンクがラッキーボーイの一打で連敗を止めた。1-1の6回2死二、三塁で石塚綜一郎捕手(23)が左前に決勝の2点適時打。8月21日の楽天戦では2軍再調整が決まっていながらプロ初本塁打を放ち、後日に体調不良者が出て1軍に残った。育成出身の"持っている男"が勝利を呼び、優勝へのマジックナンバーは2つ減って17となった。執念だった。石塚の放った打球は遊撃手と左翼手の間にふらふらと上がる。「今まで本当にチャンスで打てなかったので。『落ちてくれ』と思って」。1-1の6回2死二、三塁。メルセデスの直球を左前に落とし、祈りは実った。一塁ベースに到達すると、即座に赤いバッティング手袋を指さした。「その力だったのかなと思います」。普段から使用する白い手袋は1、2打席目で汗まみれ。困っているところに高谷バッテリーコーチが「貸そうか?」と手を差し伸べてくれた。「高谷さんには『本当にありがとうございます』と思いました」。この一打が決勝打でなり、連敗ストップ。高卒5年目の23歳は笑みを浮かべ、担当コーチに感謝した。"持っている男"だ。7月末に育成から支配下昇格。8月21日の敵地楽天戦では試合前に2軍再調整が決まっていながらプロ初安打、初本塁打まで記録した。「爪痕は残せたと思います」。地元東北で記念球を手にしたが一転、石塚に代わって昇格予定だった中村晃が発熱。石塚にとっては幸運にも1軍同行が継続した。「僕は与えられたところで結果を残すだけですし、これからもずっとそうです」。ラッキーボーイがヒーローだった。小久保監督はかつて「巡ってきたチャンスを生かせるか」と話したことがある。2軍降格から「延命」した石塚について「打席の対応を見たら可能性を感じる。育成から支配下になって『この1打席に』という思いは、今いるメンバーでは断トツに上の方」とうなずいた。プロ初出場から8試合で15打数4安打、1本塁打、3打点。右の大砲候補が奮闘している。2位の日本ハムが敗れ、優勝マジックは2つ減って17となった。8月は14勝11敗で貯金3。指揮官は「7、8月は苦しんでいますけど、マイナスじゃないところは評価できます」と語った。いよいよ9月、優勝へのラストスパートに挑む。【只松憲】

◆ロッテは初回に先制したが逆転負けを喫した。藤原恭大外野手(24)、藤岡裕大内野手(31)の連続二塁打で先制した後に、1死一、三塁のチャンスでグレゴリー・ポランコ外野手(32)が併殺に倒れ、たたみかけられなかった。吉井理人監督(59)は「初回にもう少しやっつけたかった。ポランコいい当たりだったんですけど(打球が)正面いっちゃってダブルプレーだったんで。みんなは頑張ってくれた」と振り返った。藤岡は先制打を含むマルチ安打で、4試合連続の複数安打を記録。指揮官は「上位で元々出塁率の高い子。バッティングの調子がいいんで期待してます」と話した。打線全体については「昨日あたりからみんな積極的にいけるようになってきて、チームとしてはいい方向に行ってるかなと思う」と話し、「打順の並べ方が下手なのかなと思って、選手に申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝した。▽ロッテ国吉(球団記録に並ぶ21試合連続無失点)「言われるまで知りませんでした(笑)。そんなことは気にせずまた次の登板でしっかり抑えられるようコンディションを整えたいと思います」

◆ベテランの存在感が日に日に高まっている。37歳のロッテ・角中勝也外野手が、2試合連続で4番打者として先発出場。2012、16年と2度の首位打者に輝いた抜群のバットコントロールは今も健在で、苦しむ打線を鼓舞している。前日30日から4番として起用する理由を吉井監督は「今うちのチームは打線の調子が悪い。その中で角中が一番頼りになる」と説明。8月は試合前時点でチーム打率・228と不調の中、角中は27日の西武戦(ZOZOマリン)で3打数3安打2得点の活躍をみせるなど好調を維持している。外野手はけが人が増えてきた。開幕から勝負強い打撃でチームを支え、打率・294だった岡が左脚肉離れで離脱。5月にけがから2年ぶりに1軍復帰した高部は、水がたまるなどして負傷していた右膝の状態をみて2試合連続でベンチ入りメンバーから外れた。その中で、開幕前には「チームが勝つためにやるだけ。そこで『行け』といわれたら行くだけです」と頼もしく話した角中が、打線の中心としてけん引している。一回の第1打席では右前打を放った。

◆ロッテ・国吉佑樹投手(32)が1―4の八回に登板し、1回無安打無失点に抑えた。5月29日のヤクルト戦から球団最長記録に並ぶ21試合連続無失点となった。先頭の正木をフォークボールで空振り三振に抑えると、石塚は中飛、甲斐は中飛と3者凡退に仕留めた。球団の21試合連続無失点は、ほかに2017年の松永昂大(6月7日の中日戦―8月2日の日本ハム戦)と、23年の西村天裕(4月2日のソフトバンク戦―6月7日のヤクルト戦)の2人。2021年にDeNAからトレードで加入した身長196センチの長身右腕が、抜群の安定感を見せている。

◆ロッテは逆転負けを喫した。一回に先頭の藤原、藤岡の連打で幸先よく先制したが、その後は得点をすることができず。ソフトバンクを上回る8安打を放ったが、あと1本が出なかった。吉井監督は「初回にもう少しやっつけたかったですけどね。みんなは頑張ってくれた。いつも言いますが、ヒットは出るので、打順の並び方が下手なのかな。選手には申し訳ないなという気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。2試合連続で角中を4番に起用するなどして、つながる場面もあっただけに悔しい結果に。今後の4番起用などについては「相手ピッチャーによって、点が入る方法を一生懸命に考えてやっているので、もう1回一緒とは限らないです」と話した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
73413 0.640
(↑0.003)
M17
(↑2)
26490
(+4)
324
(+1)
95
(+2)
79
(+1)
0.255
(-)
2.560
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
61498 0.555
(↓0.005)
10
(↓1)
25448
(+1)
401
(+2)
87
(-)
75
(+1)
0.248
(↓0.001)
2.900
(-)
3
(-)
ロッテ
60546 0.526
(↓0.005)
13
(↓1)
23418
(+1)
421
(+4)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.210
(↓0.01)
4
(-)
楽天
56563 0.500
(↓0.005)
16
(↓1)
28403
(-)
465
(+6)
61
(-)
69
(-)
0.243
(↓0.001)
3.730
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
54613 0.470
(↑0.005)
19.5
(-)
25329
(+6)
345
(-)
53
(+1)
48
(+2)
0.236
(↑0.002)
2.640
(↑0.02)
6
(-)
西武
37792 0.319
(↑0.006)
37
(-)
25277
(+2)
415
(+1)
47
(+1)
60
(+2)
0.207
(↓0.001)
3.200
(↑0.02)