西武(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦19回戦(2024.08.31)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:今井 達也(7勝8敗0S)
(セーブ:アブレイユ(1勝5敗22S))
敗戦投手:河野 竜生(1勝4敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(1号・8回裏2ラン)

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◆西武は1点ビハインドで迎えた8回裏、代打・栗山の2ランが飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・今井が8回5安打1失点の快投。最終回は守護神・アブレイユが締め、今井は今季7勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、3番手・河野が痛恨の一発を浴びた。

◆日本ハムが8月の快進撃を締めくくる、最高の先取点を奪った。起点はフランミル・レイエス外野手(29)だ。7回1死。三遊間を破る左前打で出塁した。これで8月は出場した全23試合出塁で22試合連続安打(敬遠四球のみの試合を挟む)。セギノールを抜いて球団の外国人選手最長記録を更新し、前夜に続いて記念ボールを要求。一塁塁上で受け取って気分も上々。さらにスイッチが入った。続く郡司の右前打でレイエスは激走した。やや暴走気味に二塁を蹴って三塁へ向かう。右翼・長谷川も少し力んだ。送球がそれて、無事に三塁へ到達。紙一重で好走塁としたレイエスの全力疾走で1死一、三塁とチャンスは拡大した。ここで新庄監督も勝負手を打った。レイエスに代走五十幡。足のスペシャリストを三塁走者とし、上川畑には初球セーフティースクイズのサイン。2回に失策を犯していた一塁・平沼の方へ打球を転がし、ファンブルを誘って五十幡が生還した(記録は犠打失策)。指揮官もガッツポーズだ。チームとしては8年ぶり4度目の月間17勝を目指した1戦。西武今井を、打線を引っ張ってきた助っ人大砲のガッツと指揮官の絶妙な采配で崩したが、8回に栗山に逆転2ランを浴び1-2で敗れた。【木下大輔】

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/魂が震える一打\ミスターレオ #栗山巧今季1号は代打逆転2ラン好投の #今井達也 拳を突き上げる?プロ野球(2024/8/31)??西武×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #seibulions pic.twitter.com/MDD9vDUMpe

◆日本ハムが西武に手痛い逆転負けを喫し、快進撃の8月を終えた。1点リードの8回。3番手の河野が、西武栗山に代打逆転2ランを浴びた。新庄剛志監督は「栗山君をほめるしかないでしょう。ベテランの読み、真っすぐ一本。仕留めてスタンドまで持っていくんですから。大したもんです」と脱帽した。8年ぶり4度目の月間17勝はならずも、指揮官は「いいゲームでした。全然、切り替えられます」。8月は16勝9敗1分けと貯金を7つ増やした。さあ、勝負の9月。「また開幕当初の気持ちでやっていきます。ず~っと開幕戦やから、頭の中では(笑い)。ファンの方もこの接戦を楽しんでもらって、最後には笑う」。力強く言い切った。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)がセギノール超えを果たした。7回に左前打を放って連続試合安打を「22」に伸ばした。06年セギノールがマークした「21」を抜き、球団の歴代外国人選手でトップに浮上した。チームは手痛い逆転負けを喫したが、8月は打ちまくった助っ人大砲の活躍もあって16勝9敗1分けと勝ち越して終了。勝負の9月も頼むぞ、モーレ!レイエスが、また打った。7回1死。「本当に集中して臨みました」。西武今井の初球127キロのカーブを捉えて左前打。「何とかヒットを打ちたいなと思っていたので、打ててよかったです」。ついに22試合連続安打。06年セギノールを超え、球団の歴代助っ人NO・1となった。前夜と同様に、この日も記念球を西武野手陣におねだりして、しっかりゲット。「自分の家に持って帰って飾ろうかな」。一塁塁上で拾い上げて、満面の笑みを見せた。気分上々の愛称「モーレ」は直後に指揮官の"采配ミス"をカバーする激走を見せた。続く郡司が右前打。右中間浅めの打球だったが、そこは豪快な打撃と同様に"迷わずにレイエス"。二塁を蹴って三塁へ向かった。これが右翼・長谷川の焦りを誘い、送球がそれ、三塁まで到達する好走塁となった。新庄監督は試合後に「モーレがヒットを打って記録を更新したから、ファースト(にいた時点)で代えて良かったけど、ちょっと(判断が)遅れて。よく(三塁まで)行ってくれました。あれは僕のミスです」と平謝り。三塁へ進んでから代走五十幡が送られ、上川畑のセーフティースクイズで先取点。レイエスの奮闘が得点につながった。8月は敬遠四球のみの試合も含めて出場した全23試合で出塁し、打率4割3厘、8本塁打、23打点をマーク。「記録については意識せずに自分の仕事をすることに集中したい」。チームの月間16勝に大貢献したヒットパレードを勝負の9月も続ける。【木下大輔】

◆西武今井達也投手(26)が日本ハム打線を8回1失点に抑える好投で7勝目を挙げた。7回に先制を許すも最少点にとどめると、8回に代打栗山の2ランで逆転。115球の熱投に応えるベテランの1発に「努力のたまものというか、さすがだなと思いました」と絶賛した。楽天以外のチームからでは今季初めての白星には「そこはあまり気にしてないです。チームが勝って終わればそれでいい」と話した。

◆ベテランの1発が試合を決めた。西武の栗山巧外野手(40)が今季1号となる代打逆転2ランで勝利に導いた。今季初のお立ち台では、舌も滑らか。「今日の僕のホームラン喜んでもらえたでしょうか? うれしすぎる人は今日寝なくて大丈夫です」とジョークを飛ばして喜びをかみしめた。1点を追う8回2死三塁。日本ハム左腕の河野の初球を振り抜いた。「ちょっとこすったかな」と感じる打球だったが、高々と舞い上がって右翼席へ。05年から20年連続本塁打も達成。ダイヤモンドを1周しながら、周囲から湧き起こる大歓声を聞き、ようやく実感が追いついた。「うれしくて興奮してた。覚えてないんですけど、大きな声援がしてるなというのはわかりました」と焼き付けた。1点が欲しい場面で頼りになる。首脳陣の信頼が厚い男でも、代打起用は慣れないことばかり。集中力を高める方法は「誰か教えてください。何か自分にとってもきっかけ探している」と模索する。だからこそ、ベンチで戦況を追いながらの準備が欠かせない。「相手投手が今日どういう攻めをしているか、今日どんな状態で投げているか、キャッチャーはどうか」。観察眼が今季118試合目での最高の結果に結びついた。チームは前夜、日本ハムに敗れてCS進出の可能性が完全消滅した。「毎日詰めかけてくれるファンのみなさんに優勝争いとか、いいところで9月を迎えられない悔しさ、申し訳なさはあります」と責任を痛感している。「一番は勝つこと。上位を狙っているチームに勝つことが今のチームには必要」と、残り25試合に照準を合わせた。【平山連】40歳11カ月の栗山が代打逆転2ラン。西武で40代選手の代打本塁打は、野村が44歳9カ月の80年4月26日近鉄戦、44歳11カ月の80年6月15日阪急戦で記録して以来44年ぶり2人目で3本目。野村も近鉄戦はスコア5-6から打った逆転3ランでVアーチだった。これで栗山は05年から20年連続本塁打。すでに同僚の中村は04年から21年連続で本塁打を打っており、プロ野球史上初めて同一球団の20年連続本塁打コンビが誕生した。○...渡辺GM兼監督代行が、栗山の勝負強さに脱帽した。8回に代打逆転2ランを放った栗山について「役者が違うという感じじゃないですか」と賛辞を惜しまなかった。前夜に日本ハムに敗れ、CS出場の可能性が完全消滅。頼れるベテランの1発で8月最後の試合で劇的勝利を飾り「今日みたいな試合が毎試合できれば。残りの試合で1つでも上を目指してやっていきたい」と誓った。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(33)が打たせて取るスタイルで7回無失点と快投した。「今シーズン一番の出来でした。全体的なコントロールが一番よかった。真っすぐやツーシームを内外角に投げ分けて(ストライクゾーンで)出し入れがうまくできたからこそ、内野ゴロでたくさん打ち取れたと思う」。惜しくも今季2勝目はお預けとなったが、新庄監督も「良かったね」と投球内容をたたえた。

◆ベテランの1発が試合を決めた。西武の栗山巧外野手(40)が今季1号となる代打逆転2ランで勝利に導いた。40歳11カ月の栗山が代打逆転2ラン。西武で40代選手の代打本塁打は、野村が44歳9カ月の80年4月26日近鉄戦、44歳11カ月の80年6月15日阪急戦で記録して以来44年ぶり2人目で3本目。野村も近鉄戦はスコア5-6から打った逆転3ランでVアーチだった。これで栗山は05年から20年連続本塁打。すでに同僚の中村は04年から21年連続で本塁打を打っており、プロ野球史上初めて同一球団の20年連続本塁打コンビが誕生した。

◆日本ハム・松本剛外野手(31)が、西武のスペシャルアドバイザー(SA)を務めるオレステス・デストラーデ氏(62)と18年ぶりの再会を果たした。試合前に笑顔で談笑。「びっくりした。『覚えてくれているかな?』と思って近づこうとしたら、あちらから『フレンドだ!』と言ってくれた。すごくうれしかったです」と野球少年に戻ったかのように目を輝かせた。出会いは2006年夏。中学1年だった松本剛は埼玉・川口リトルの一員として米国で行われた世界大会に出場し、投手兼主軸打者としてチームを準優勝に導いた。その大会を中継したテレビ局のベンチリポーターを務めていたのがデストラーデ氏。「本塁打を打ったときに(デストラーデ氏がやっていた矢を引くような)ガッツポーズをまねしていました」とニッコリ。22年に首位打者を獲得した際には、デストラーデ氏から日本語の祝福ビデオメッセージが送られてきたことも明かし「(短期間だったにもかかわらず)覚えてくれているのがすごくうれしい」と声を弾ませた。西武戦には「7番・中堅」で先発出場。選手会長としてチームを引っ張る背番号7が一回りも二回りも成長した姿を届けた。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が七回の第3打席で左前打。これで球団の外国人で最長となる出場22試合連続安打をマークした。西武先発右腕、今井の初球、127キロのカーブをたたき、しぶとくゴロで三遊間を破った。直後の走塁では一走として続く郡司の右前打で巨体を揺らし、三塁へ進塁。1死一、三塁となった場面で代走・五十幡が送られ、ベンチに下がった。なおも好機で6番・上川畑がセーフティースクイズを決めて先制。8月好調の助っ人スラッガーが先制点の起点となった。

◆自身3連勝を懸けて先発した西武・今井達也投手(26)はテンポのいい投球でスコアボードにゼロを並べた。「前回は自ら崩れてしまったので同じミスは繰り返さないよう、チームが勝てるように投げたい」前回(8月10日)の日本ハム戦(エスコン)は六回まで無得点に抑えたが、七回に4四死球を与えるなどして3点を失って逆転を許し、敗戦投手となった。その反省を生かし、この日は走者を出しても落ち着いて後続を断ち失点を防いだ。前日に敗れたチームは今季26試合を残し、4位以下が確定。クライマックスシリーズの進出の可能性は消滅した。ただ個人タイトルは狙える。今井はかねて、初の最多奪三振の獲得を目標に掲げる。この日までリーグトップの149奪三振をマーク。「自分が思い描いていたより多く取れているイメージ。あとはけがなく、残り試合で投げ切れるように」と気持ちを新たにした。今井は8回5安打1失点。八回に栗山巧外野手(40)に1号の逆転2ランが飛び出し、7勝目(8敗)をつかんだ。奪三振は5で計154個に上乗せした。

◆西武が0―1の八回2死三塁から代打栗山の1号2ランで逆転した。今井が8回1失点で7勝目、アブレイユが22セーブ目を挙げた。日本ハムは七回に上川畑のスクイズで均衡を破ったが、バーヘイゲンからの継投が裏目に出た。

◆日本ハムは逆転負けで新庄政権3年目で最多となる貯金14は持ち越し。西武戦の連勝が5で止まった。1ー0の八回2死三塁で3番手左腕、河野が代打・栗山に逆転1号2ランを被弾。新庄監督は「もう栗山君を褒めるしかないでしょう、これは。ベテランの読みというか。真っすぐ一本。仕留めてスタンドまで持っていくんですから」と脱帽した。投手陣では2週間ぶりの1軍登板となった先発のバーヘイゲンは7回2安打無失点と好投。身長198センチの長身右腕は「今シーズン一番の出来でした。今日は力強い投球をお見せできた」と語った。打撃陣では「4番・DH」で先発出場したレイエスが七回に第3打席で西武先発右腕、今井から左前打を放ち、球団の外国人では最長となる出場22試合連続安打をマーク。メジャー通算108本塁打を誇る助っ人スラッガーは「何とか安打を打ちたいと思っていた。打ててよかった」と振り返った。

◆西武の今井は8回1失点と好投し、3連勝で7勝目を挙げた。これまで変化球を打たれているケースが多いと分析し、直球の割合を従来より増やしたそうで「それが終盤に生きた」。七回はスクイズで先制を許してなお1死一、二塁のピンチを迎えたが、後続を打ち取った。奪三振数は154でリーグトップ。タイトル獲得へ大事な登板が続く中、「自分がどれだけ満足いく球を確率良く投げられるか」と先を見据えた。(共同)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
73413 0.640
(↑0.003)
M17
(↑2)
26490
(+4)
324
(+1)
95
(+2)
79
(+1)
0.255
(-)
2.560
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
61498 0.555
(↓0.005)
10
(↓1)
25448
(+1)
401
(+2)
87
(-)
75
(+1)
0.248
(↓0.001)
2.900
(-)
3
(-)
ロッテ
60546 0.526
(↓0.005)
13
(↓1)
23418
(+1)
421
(+4)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.210
(↓0.01)
4
(-)
楽天
56563 0.500
(↓0.005)
16
(↓1)
28403
(-)
465
(+6)
61
(-)
69
(-)
0.243
(↓0.001)
3.730
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
54613 0.470
(↑0.005)
19.5
(-)
25329
(+6)
345
(-)
53
(+1)
48
(+2)
0.236
(↑0.002)
2.640
(↑0.02)
6
(-)
西武
37792 0.319
(↑0.006)
37
(-)
25277
(+2)
415
(+1)
47
(+1)
60
(+2)
0.207
(↓0.001)
3.200
(↑0.02)