オリックス(★3対5☆)ヤクルト =交流戦1回戦(2024.06.14)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
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ORIX
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勝利投手:奥川 恭伸(1勝0敗0S)
(セーブ:田口 麗斗(1勝0敗4S))
敗戦投手:カスティーヨ(1勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(9号・9回表ソロ)
【オリックス】杉本 裕太郎(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、村上の適時打で先制に成功する。その後は、3回表にサンタナの適時二塁打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・奥川が5回1失点で3年ぶりの白星をマーク。敗れたオリックスは、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ヤクルトが、今季初先発の奥川恭伸投手(23)の初勝利に向け、3回までに4点を援護した。1回2死二塁から、村上が先制の適時打。3回には武岡が右前打で出塁し、1死一、三塁から長岡の二ゴロの間に追加点を挙げ、サンタナの2点適時二塁打で4点目を奪った。先制打の村上は「奥川が久々の先発で緊張もあると思うので、先に点を取ってあげたかった。先制できて良かったです」とコメントした。

◆ヤクルト丸山和郁外野手(24)が、右肩付近に死球を受け、交代した。1点リードの8回無死、カウント1-2から抜けた速球が右肩付近に直撃し、その場に倒れ込んだ。嶋ヘッド兼バッテリーコーチ、高津監督、トレーナーが駆け寄って、担架も用意されたが、自らの足で一塁に歩き、代走に赤羽が送られた。丸山和は5月22日のDeNA戦の守備でジャンピングキャッチし、右の側頭部がフェンスに直撃。翌23日に脳振とう特例で抹消され、同30日に登録された。

◆ヤクルト奥川恭伸投手(23)が、5回7安打1失点の好投で、21年10月8日阪神戦(神宮)以来となる自身980日ぶりの白星を挙げた。静かに息を吐いた後、力を入れ、投じた1球目は150キロの速球だった。やや力みが見られ、2球連続でボールが抜けたが、3球目以降は修正。先頭の広岡を右飛、1死から失策で1死二塁のピンチを背負ったが、太田を中飛、西川は二ゴロでスコアボードにゼロを刻んだ。2回は先頭の紅林に初安打を許したが、宗を投ゴロ併殺。杉本、西野に連打を浴びるも、若月を空振り三振に抑えた。3回1死一、二塁のピンチは西川を三振、紅林を右邪飛。4回に杉本にソロを許したが、勝利投手の権利がかかる5回は3者凡退でマウンドを降りた。打線からは、3回までに4点を援護された。1回2死二塁から、村上が先制の適時打。3回には武岡が右前打で出塁し、1死一、三塁から長岡の二ゴロの間に追加点を挙げ、サンタナの2点適時二塁打で4点のリードをもらった。登板後、奥川は「すごく緊張しました。野手の方の守備に助けられ、点も取ってもらい、リズム良く投げさせてもらうことができました」とコメントした。重圧がかかる中、最速151キロをマーク。自身808日ぶりの1軍登板で、投球センスの良さを随所に示した。

◆打線が奥川を序盤で援護し、白星をプレゼントした。試合前に嶋ヘッド兼バッテリーコーチから「(奥川が)久しぶりに投げるけど、援護してやろうよ」と号令。1回2死二塁から、村上が先制の適時打を放ち、3回にはサンタナの2点適時二塁打などで3点を奪った。村上は「奥川が久々の先発で緊張もあると思うので、先に点を取ってあげたかった」とコメントした。▽ヤクルト・オスナ(9回にリードを2点に広げる9号ソロ)「貴重な追加点を取れて、チームの勝利に貢献できてうれしいです。(奥川は)ここ2年間、苦しんでいた。やっと復帰して、勝ち投手になれたことは人生の中で非常にうれしい経験になったと思います」

◆オリックスがヤクルトに競り負け、交流戦の優勝が消滅した。3年前の日本シリーズ開幕戦で7回1得点に抑えられたヤクルト奥川に5回1得点にまとめられて復活勝利を献上。中嶋監督は「守備のところだと思います。ダブルプレーの取り損ねとか、クロスプレーにはなってると思うんですけど。それでももたついたりしたのはダメですし。普通に守ってたら取れるフライでしょうし」と悔やんだ。初回は一塁ベースカバーに入ったカスティーヨの落球で先頭西川を生かしてしまい、失点につながった。3回は二塁西野のボールの握り損ねから併殺を取れず。17年以来の1試合4安打を放った西野だったが「打撃より、守備で併殺が取れなかったのがすべてです」と肩を落とした。フェンスぎりぎりに飛んだサンタナの打球も右翼来田が捕球できず、この回3失点。逆にオリックスの安打性はヤクルト守備陣に好捕された。それでも4回に杉本が待望の今季1号。光を今日につなぎたい。【堀まどか】▽オリックス杉本(4回に待望の今季1号。試合前にチームメートにドーナツを大量に差し入れ)「いいことをした効果が出たのかな。もっともっと打ちたいです」

◆ヤクルト奥川恭伸投手(23)が、自身980日ぶりの白星を挙げ、ヒーローインタビューで号泣した。冒頭の質問には「本当に長いこと、ファンのみなさんにたくさん期待してもらっている中ですごい長い時間待たせてしまったので、今日勝つことができて、すごくうれしい気持ちです」と白い歯も見られた。ただ、2つ目の質問で「どんな気持ちでマウンドに上がったか」を聞かれ、「本当に久しぶりだったので緊張しましたし、この2年という期間の中で」と言った後、苦しかったリハビリを思い出すように、言葉が詰まって、目から涙がボロボロとこぼれ落ち、ユニホームでぬぐった。3つ目の質問で「ファンの声援も届いたか」と聞かれ「はい、今日も本当にたくさんのファンの方に温かいご声援をいただいて、本当にうれしかったです」と号泣しながら、声を絞り出すように話した。最後に、チームメートの攻撃、守備について聞かれ「本当に点も取ってくれましたし、守備の方でもチームのみんなに助けてもらいましたね」と感謝。スタンドのファンに向け「これからもまた勝ちに向けて、一生懸命腕を振り続けたいと思います。応援よろしくお願いします」と話した。

◆ヤクルト高津臣吾監督(55)が、奥川恭伸投手(23)の980日ぶりの白星を喜んだ。「内容はともかく、結果が出たというのは非常に大きいかなと。登板することも1つの結果だと思いますけども、5回を1点でいけたっていうのは良かったなと思いますね」と目を細めた。再三、走者を背負いながら、要所を締める投球に「力を入れるところと、コントロールしなきゃいけないところ、打たせて取るところと、いろいろ考えながらできたんじゃないですか」と評価。5回での降板には「球数とかじゃなくて、その辺に来たら。一応5回のメドっていうのが来たらっていうのはずっと思ってました」と話した。この日は7安打を浴びながら、無四球だった。「本人の中では納得してないんじゃないですか。もっと制球面でね、しっかりやっていけるピッチャーだと思っているので。本人それどころじゃないと思いますけど。今日は久しぶりすぎて。徐々にステップを踏んでいけばいいと思ってます」と今後に期待した。今後の登板については「抹消します」と15日に出場選手登録を抹消することを明言。「時間がかかったので、その時間がいい時間だったと思える今後にしてほしいなと。今日はいい結果がついてきましたけれども、また次、また次っていうふうに少しずつステップを踏んでいけばそれでいいと思ってます」と話した。

◆涙なくして語れない道のりだった。ヤクルト奥川恭伸投手(23)が「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス戦に先発。最速151キロで5回7安打1失点と好投し、21年10月8日阪神戦(神宮)以来となる自身980日ぶりの白星を挙げた。808日ぶりの1軍マウンド。22年3月29日の巨人戦(神宮)で右肘痛を発症し、昨年7月の練習中には左足首を骨折。満を持して臨んだ2年ぶりの今春キャンプも、完走前に腰痛で離脱。あらゆるものを乗り越えた復活勝利に、ヒーローインタビューでは号泣した。ある日、知人を介して、1人の人物に出会った。野球を知らないというその人は、奥川にこう尋ねた。「あなたは、何で野球をやっているの?」奥川は答えられなかった。「その人に『その辺は、はっきりした方がいいよ』って言われたけど、その時は本当に分からなかった。でも、やっぱり投げていると楽しいんです」。幾度の故障で忘れていた目的。最近気付いた。「もう僕が勝ったとか負けたとか正直どうでもいいんです。タイトル取りましたってなっても別に。それ以上に支えてくれた人のために。これです」。この日の試合後、「野球は楽しい?」と聞かれた。「投げている最中は、しんどかったですし、つらかったんですけど、それでもやっぱり、そこに立っているっていうことが、僕にとっては幸せなことでしたし、つらかったけど、楽しかったみたいな気持ちでしたね」。今ならはっきりと言える。「支えてくれた人のために野球をやっている」と。【ヤクルト担当=栗田尚樹】

◆涙なくして語れない道のりだった。ヤクルト奥川恭伸投手(23)が「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス戦に先発。最速151キロで5回7安打1失点と好投し、21年10月8日阪神戦(神宮)以来となる自身980日ぶりの白星を挙げた。808日ぶりの1軍マウンド。22年3月29日の巨人戦(神宮)で右肘痛を発症し、昨年7月の練習中には左足首を骨折。満を持して臨んだ2年ぶりの今春キャンプも、完走前に腰痛で離脱。あらゆるものを乗り越えた復活勝利に、ヒーローインタビューでは号泣した。左手で恥ずかしそうに頭をかいた。ヒーローインタビュー。奥川のその手は、すぐに目元へ向かった。「2年という期間の中で...」。右手で覆っても、涙は止まらなかった。3回まで毎回、得点圏に走者を置いた。一時はセットポジションで、マウンドからの18・44メートルが遠く感じることもあった。「どう投げていたっけ?」と恐怖を覚えることもあった。4回には杉本に1発を許した。それでも、崩れなかった。5回79球7安打1失点。「うれし涙もありますし、悔し涙も。今回は支えてもらった人たちとか、そういうの思い出すって感じです」。ようやく吐き出せた。あの時の、心の涙も。2軍の試合で投げる度に、X(旧ツイッター)で「奥川」がトレンドに上がった。興味本位でたどった先のデマに怒りで指先が震えた。「『父親が仕事辞めて、息子のすねをかじっていて、自分の(右肘)手術に反対している』みたいなことが書かれていて。父は別のところで働いているし、手術のことも自分がしない決断をした。一切違うのに勝手に書かれて一番ムカついた。野球選手やってる以上は、たたかれることは覚悟しないといけない。でも家族は別に関係ない」。当時は言えなかった。「リハビリ中に何を言っているんだって思われる」。否定したくても出来ないもどかしさ。「勝った時にようやく言える」。復活の日を心待ちにした。何度空を見つめ、泣いたことか。今年のはじめ。初詣に向かった。何げなく引いたおみくじ。「大吉」とあった。過去の右肘痛、左足首の骨折も癒え「今年こそ大丈夫」と思った矢先、2年ぶりの1軍春季キャンプ中に腰痛が襲った。「呪われているのかなと思いました」。周囲からは、おはらいを勧める声もあった。ただ、おみくじの下にはこう書いてあった。「けがも良くなるでしょう」。囲み取材中も時折、言葉を詰まらせた。「野球の神様っていうか、本当助けられたなって思います。今までいろんな選択がありましたけど、歩んできた道が間違いじゃないことをしっかり証明したいなと思ってた」。涙なくして、帰ってこれなかった。【栗田尚樹】○...奥川は故郷への思いを忘れなかった。今年1月に発生した能登半島地震で被害を受けた故郷・石川の出身。「今年は石川県の皆さんのためにも頑張るって決めたシーズンだったんですけど、それもキャンプで離脱があって」と言葉をつまらせた。「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と号泣した。<プロ入り後の奥川>20年 2軍で7試合先発して防御率1・83。右肘の軽い炎症でノースロー期間が2度あった。チーム最終戦の11月10日広島戦でプロ初登板初先発を果たすも、2回0/3を5失点で黒星を喫する。21年 開幕ローテ入りをつかみ、4月8日広島戦でプロ初勝利。先発の軸として活躍を続けてチーム最多タイの9勝を挙げた。巨人とのCSファイナルステージではシリーズ最年少完封勝利をマーク。22年 キャンプ中からコンディション不良が続き、3月30日に右肘痛で登録抹消。7月には新型コロナ感染もあり、シーズン1試合の登板にとどまった。オフに右肘保存療法を選択し長期のリハビリへ。23年 4月18日の2軍戦で1年ぶり実戦登板。6月までに7試合登板したが、7月4日の練習中に左足首を骨折。10月1日の2軍最終戦で実戦復帰した。その後はフェニックスリーグ登板予定も、コンディション不良で回避。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が「4番・三塁」で先発し、一回2死二塁で先制の中前適時打を放った。オリックス先発・カスティーヨが投じた4球目、149キロの直球をはじき返し「奥川が久々の先発で緊張もあると思うので、先に点をとってあげたかった」。この日は、2学年後輩の奥川恭伸投手(23)が、2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに1軍で登板。主砲が初回から援護した。

◆両球団でプレーしたOBが、笑顔でグラウンドに降り立った。2005―16年途中にオリックス、16年途中―20年にヤクルトに在籍した近藤一樹氏(40)がオリックス―ヤクルト1回戦前に京セラドームを訪問した。ヤクルト側にあいさつに訪れた際には3学年先輩の青木と談笑し「青木さんにはすごくよくしていただいていた。顔を合わせるときに思いが違いますよね。いろいろな話を聞いてくれて、アドバイスをくれます」と感謝を口にした。02年に近鉄に入団。関西ではプロ野球選手としての土台を築き、ヤクルトではリリーフの中心選手として実力を開花させた。両球団での経験は「今に生きているなと感じます」と明かし「一緒にプレーした選手には頑張ってほしい。思い入れが違いますね」とエールを送った。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(33)が今季1号となるソロ本塁打を放った。「久しぶりに打球を上げることができてよかったです!」。0―4の四回、1死走者なしで打席に立ち、808日ぶりの1軍で先発したヤクルト・奥川の初球のストレートを強振し、スタンドにたたき込んだ。今季出場24試合目&71打席目で待望の一発。手応えをかみしめるようにゆっくりとダイヤモンドを一周すると、ベンチで昇天ポーズを決めた。

◆復帰を待ち望んでいたファンに、雄姿を届けた。ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が先発し、2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに1軍戦に登板。5回79球を投げ7安打1失点でマウンドを降りた。「すごく緊張しました。野手の方の守備に助けられ、点もとってもらい、リズム良く投げさせてもらうことができました」四回まで毎回走者を背負ったが、打たせて取る投球は奥川の持ち味。一回は一塁手・オスナがまさかの失策で1死二塁とされたが、太田を中飛、西川を二ゴロに抑えた。直球の最速は151キロを計測。カーブ、スライダー、フォークボールと変化球もうまく投げ分け、オリックス打線から凡打の山を築いた。打線も奥川を援護。一回は村上の先制中前適時打、三回はサンタナの右翼フェンス直撃の2点二塁打などで3点を挙げた。4―1と勝ち投手の権利を持って降板した奥川。あの屈託のない笑顔とともに、1軍の舞台に帰ってきた。

◆オリックス・森友哉捕手(28)が1軍復帰後初安打となるタイムリーを放った。1―4の七回、西野が右前打で出塁。暴投で二進し、若月の三ゴロの間に三進。ここで森が代打で出場し、3番手・石山の3球目のカーブを右中間にはじき返した。その後、太田にも適時打が出て1点差に縮めた。森は1日に右大腿二頭筋の筋損傷で出場選手登録を抹消。13日に1軍に昇格していた。

◆背番号18が1軍のマウンドに帰ってきた。先発投手として、その名が呼ばれると、球場全体が温かな拍手で包まれた。「おかえり」と書かれたボードが敵地で揺れる。ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が808日ぶりに復帰登板。左翼席から響く「頑張れ 奥川」コールに背を押され、力強く腕を振った。「どういう内容であっても、本当に最後まで諦めずに思いっきり腕を振りたい。それが恩返し。とにかく最後まで頑張りたい」。登板前に意気込んでいた通り、粘り強く投げ抜いた。一回は味方の失策が絡み、1死二塁のピンチを背負ったが、右翼手の丸山和や中堅の西川の好守にも救われて無失点。久々の1軍舞台でしっかりとスコアボードに「0」を刻んだ。2022年3月29日の巨人戦(神宮)で右肘痛を発症。長いリハビリ生活を余儀なくされた。昨年4月18日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(戸田)で実戦復帰を果たしたが、同年7月の練習中には左足首を骨折。1軍復帰を果たせないままシーズンが終わった。今春のキャンプは1軍スタートも、終盤に腰痛を発症。度重なるけがに泣き、復帰が遠かった。「もうういいやって思うこともあった」。悔しい思いをしながらも、「(復帰が)今じゃない理由がある」。自らに言い聞かせ、〝そのとき〟を目指して鍛錬を積んできた。京セラドーム大阪は2021年11月20日のオリックスとの日本シリーズ第1戦で、山本(現ドジャース)と投げ合い、7回1失点と好投した舞台。縁ある場所で大きな一歩を踏み出した。この日、敵地では「バファローズ高校」とのイベントが開催され、球場には高校野球に関連した楽曲が流れた。偶然にもイニング間には、奥川が登場曲として使用するOfficial髭男dismの「宿命」が鳴り響いた。「宿命」は右腕が星稜高時代に準優勝した2019年の甲子園大会で「熱闘甲子園」のテーマソングだった。運命のめぐり合わせも右腕の復帰を後押しした。打線は一回の村上の先制打のあと、三回にもサンタナの2点二塁打などで3点を追加した。奥川は四回に杉本にソロを被弾したが、5回7安打1失点で3年ぶりの勝利投手の権利を持って降板した。

◆オリックスは終盤のチャンスをものにできず、連敗。交流戦優勝の可能性が消えた。先発のカスティーヨが序盤に4失点。四回に杉本の1号ソロを放ち、七回に代打・森、太田の適時打で1点差まで迫ったが、八回1死満塁の好機で、若月、代打・頓宮が凡退して無得点で終了した。九回に登板した鈴木がオスナにソロ本塁打を浴びて2点差とされ、その裏の攻撃ではチャンスを作れず試合終了となった。

◆ヤクルトの奥川が5回を7安打1失点と粘り、2021年10月以来3季ぶりの白星を挙げた。一回に村上の適時打で1点を先取し、三回に3点を追加。4―3の九回はオスナのソロが効いた。13安打のオリックスは10残塁で2連敗。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに1軍戦に先発し、5回1失点の好投。2021年10月8日の阪神戦(神宮)以来の白星を挙げた。以下、奥川のヒーローインタビュー。--3年ぶりの勝利「長いことファンの皆さんにたくさん期待してもらってる中で、すごい長い時間待たせてしまったので、本当に今日勝つことができて嬉しい気持ちです」--苦しい時期を乗り越えて2年ぶりの1軍マウンド「本当に久しぶりだったので緊張しましたし、本当にこの2年っていう期間の中で...」ここでこらえきれず涙を流す奥川--ファンの皆さんの声援が届いたと思います「今日も本当にたくさんのファンの方に温かいご声援をいただいて、本当に嬉しかったです」--たくさんの味方の援護もあった「点数も取ってくれましたし、 守備の方でもチームのみんなに助けてもらいました」--ファンに一言「これからもまた勝ちに向けて一生懸命腕を振り続けたいと思います。応援よろしくお願いします」

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が、先発した奥川恭伸投手(23)の980日ぶり勝利に貢献した。打っては一回2死二塁で先制の中前適時打。これが決勝打になった。さらに守っては、1点リードの八回1死二塁で三塁線を破るような強烈な打球を飛びついて好捕。三塁内野安打とはなったが、抜けていれば同点となっていただけに、勝利を呼び込むビッグプレーとなった。村上の主な一問一答は以下の通り。ーー一回に先制の中前適時打を放った「移動ゲームでどうしても重い試合展開にしたくなかったので、ああいうチャンスで打てたのはすごいよかったですし、奥川が投げるので、何とか先に点を取って勝たせてあげたいなという思いがあったのでよかったです」ーー奥川の投げる姿を見て「やっぱりこれからですね。これからだと思いますし、このまま終わる選手では必ずないので、このチームを代表するエースになれるというふうには思いますし、それは彼自身もそういう思いでずっとやってきたと思いますし、これからだと思います。本当に」ーー980日ぶりの勝利を手にして涙する姿を見て「もちろんね、800日ぶりぐらいですかね。投げられずにね、もどかしい思いをしていたと思うんですけど、まだきょうがスタートかなと思いますし、ここで、また終わっても、また後悔するだろうし、それは彼自身の今後の取り組み方だったりとか、そういったところが大事だと思うので。本当に、またきょう新たな気持ちでスタート切れるんじゃないかなと思いますけど」ーー一緒にチームの勝利に貢献したい「もちろんチームとしてよりいい方向に向かっていければなと思いますけど」

◆何とも言えない高揚感と喜びだったはずだ。ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が、2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに登板。21年10月8日の阪神戦(神宮)以来、980日ぶりに勝利を挙げた。同期で同学年の長岡秀樹内野手(22)は「3番・遊撃」で先発出場。三回1死一、三塁で二ゴロを放ち、1打点を挙げるなど勝利に貢献した。「正直僕たちの世代で、高校のときから一番引っ張ってきたし、そんな選手と一緒にできていることが僕はすごくうれしいなと。一緒に勝利を喜び合うのは最高です。本当に自分も光栄だなと思うし、負けていられないなと思う」。長岡にとってもまた、特別な1勝になった。

◆何とも言えない高揚感と喜びだったはずだ。ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が、2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに登板。21年10月8日の阪神戦(神宮)以来、980日ぶりに勝利を挙げた。同期で同学年の武岡龍世内野手(23)は「9番・二塁」で先発出場。同じく同期で同学年の長岡秀樹内野手(22)と二遊間を守り、奥川の後ろを守った。さらに、打っては三回先頭で右前打を放ち、長岡の二ゴロの間に生還。特別な関係な3人が躍動した。「なんかこう、きょうスタメンで、3人で頑張れればいいなと思っていたので、ヤス(奥川)も頑張れたし、秀樹も打点を挙げられて、3人とも活躍できた。(同期の)大西さんも投げて抑えていたので。こんな日めったにないと思うので、みんなでもっと頑張りたいと思います」と武岡。最高の勝利になった。

◆ヤクルトは14日、追い上げるオリックスを5-3で振り切った。先発した奥川恭伸は5回1失点で3年ぶりの白星。ヒーローインタビュの途中で思わず涙した=京セラドーム大阪(撮影・渡辺大樹)

◆オリックス・中嶋聡監督(55)が敗因の一つに三回に起きた守備のほころびにあると言及した。「本当に守備のところだと思います。ダブルプレーの取り損ねとか。クロスプレーにはなってると思うんですけど、そこでもたついたりしたのはダメですし。やっぱり普通に守ってたら取れるフライでしょうし。それができなかったっていうのが負けの原因」指揮官が指摘したのは三回1死一、三塁での長岡の平凡なゴロを捕球した二塁手・西野がワンテンポ遅れて二塁に送球したことで併殺を完成させることができなかったこと。西野は「握り損ねでした」と反省。この二ゴロ間に三走が生還すると、その後のサンタナのフェンス際の打球を右翼手・来田がグラブを伸ばすも捕球しきれず、2点打とされた。球際の部分で小さなミスが連続して起こり、流れを渡してしまった。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が先発で2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりに登板。21年10月8日の阪神戦(神宮)以来、980日ぶりに勝利を挙げた。救援陣も勝利のバトンをつなぎ、同期入団で同学年の長岡秀樹内野手(22)と武岡龍世内野手(23)が攻守で勝利に貢献。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――奥川が980日ぶりの勝利を挙げた「内容はともかく、結果が出たというのは非常に大きいかなと。登板することも一つの結果だと思いますけど、5回を1点でいけたというのは良かったなと思いますね」――再三ピンチがありながら、生還を許さない投球だった「力を入れるところと、コントロールしなきゃいけないところと、打たせて取るところと、いろいろ考えながらできたんじゃないですか」――登板自体は約2年ぶり、勝つのは約3年ぶり。高津監督もいろいろな思いがあった「いやいや、僕よりも彼の方がいっぱいね、思うことはたくさんあると思うんですけど、時間がかかったので、その時間がいい時間だったと思える今後にしてほしいなと。今日はいい結果がついてきましたけれども、また次、また次というふうに、少しずつステップを踏んでいけばそれでいいと思っています」――奥川を勝たせてあげようという攻撃と守備だった「今日はもう(嶋)ヘッド(コーチ)の方から野手にね、『久しぶりに投げるけど、援護してやろうよ』というあれでスタートしました。その通りになって、楽にとは言わないですけども、大きな勇気をもらったんじゃないですか、ヤス(奥川)もね」――リリーフ陣もピンチを防ぎ切った「ランナーを出してもその先に進めない。非常に難しいことですけどね、リリーフとしては。よくしのいだと思います」――奥川は四死球を与えなかったのも、らしい投球だった「本人の中では納得していないんじゃないですか。もっと、制球面でね、しっかりやっていけるピッチャーだと思っているので。本人はそれどころじゃないと思いますけど。今日は久しぶりすぎて。もう少しかなと思います。徐々にステップを踏んでいけばそれでいいと思っています」――5回での降板もプラン通り「球数とかじゃなくて、その辺に来たら、一応5回のメドっていうのが来たらというのはずっと思っていました」――長岡、武岡、大西は同期入団だったが、それをわかっての起用か「いや、わかっていたけど、大西がそうと思ってなかった。大西もそう(同期)なの? ごめんなさい。あの3人は同級生だなと思ったけど、同期ね。うん、そうか。いや、別にそれは何もないよ」――ハイタッチの際に奥川の頭をたたく姿に思いがこもっていたように見えた「いやいや、思いというかね。やっぱりこの球場でいろいろな思い出があるので。(2021年の日本シリーズ第1戦で)ヤスがモヤにホームランを打たれて同点になったとか、スコット(マクガフ)が吉田にホームランを打たれて、サヨナラになったとか、(高橋)奎二が(同第2戦で)完封したとかね、いろいろな思いがあっての今日のヤスの先発だったので、いろいろ思うことありましたけどね」――奥川の今後については「抹消します」――また、間隔を空ける「そうですね。はい」

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス1回戦(京セラ)で2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりの登板を果たし、5回79球を投げて7安打1失点。右肘など度重なるけがを乗り越え、レギュラーシーズンで21年10月8日の阪神戦(同)以来、980日ぶりの白星を飾った。――980日ぶりに勝利を挙げた「(涙を拭い)安心しています、本当に。ほっとしています」――試合前は緊張しているように見えた「本当に久しぶりの登板だったので、今までにないくらい緊張していた」――長岡や武岡ら同期で同学年の選手が守っていた「自分が苦しいときに後ろを見渡したら、同期の2人がいて、他の先輩方もいて、心強かった。この人たちと一緒なら大丈夫だと思って投げていた」――大変な2年間だった。どんな日になった「この2年間、僕に携わって支えてくれた人たちのためにも、勝ちという形で、何とか恩返しをしたいと思っていた。少しは恩返しできたと思う」――野球は楽しいか「本当に投げている最中はしんどかったですし、つらかったんですけど、そこに立っていることが僕にとっては幸せなことでした」――今までのことが報われたと思えるか「すごく大きな1勝になりましたし、野球の神様というか、本当に助けられたなって思う場面がたくさんあった。そういった意味では本当に報われたなと」

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、980日ぶりの白星をつかんだ。サンケイスポーツの歴代担当記者が復活の舞台裏を振り返った。いつも屈託のない笑顔を見せる奥川でも、その笑顔が消えた瞬間があった。2022年3月29日の巨人戦を最後に長い2軍生活がスタート。リハビリ当初は2軍施設の埼玉・戸田球場に行くとあいさつは返してくれるが、笑顔はなかった。青空の下、2人で歩きながら何度も胸の内を聞こうとした。「なんで(けがをするのが)俺なんですかね」「もう逃げ出したいですよ」「どん底まで落ちました」。SNSやネットニュースを一切開かなくなり、不安に駆られて一睡もできないほど悩んでいた時期もあった。記者として何ができるのか。せめてこの時間だけは野球を忘れてほしいと、練習後に1時間以上も趣味や好物の焼き肉についてくだらない話をしたときもあった。記者は2022、23年と奥川の復帰への道のりを取材してきたが、昨年限りで担当がヤクルトからロッテに変わった。最後に会ったのは2軍で両チームが戦った今年4月の試合。「野球って楽しいですよね。見ていてくださいよ」。こんがりと日焼けした肌でこう投げかけられたときの笑顔が忘れられない。やっぱり1軍の試合で登板している瞬間が一番輝いている。(2022、23年ヤクルト担当・森祥太郎)

◆奥川、ここがスタートラインだぞ!! ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が一回2死二塁で先制の中前適時打を放った。これが決勝点となり、2学年後輩・奥川恭伸投手(23)の980日ぶりの勝利に貢献。主砲として、先輩としての思いがあふれた。「ああいうチャンスで打てたのはすごくよかったし、奥川が投げるので、何とか先に点を取って勝たせてあげたいという思いがあったのでよかった」守っても勝利を呼んだ。1点リードの八回1死二塁で三塁線への強烈な打球に飛びついて好捕。三塁内野安打とはなったが、抜けていれば同点となっていただけにビッグプレーとなった。村上も奥川の復活を待ち望んでいた一人だ。昨季、2軍戦で復帰登板を果たした後、LINEに「大丈夫か?」と打ち込んだ。打の柱として、投の柱となるべき後輩の復活を励ました。「このまま終わる選手ではない。このチームを代表するエースになれる。もどかしい思いをしていたと思うけど、また新たな気持ちでスタートを切れると思う」と村上。2人で勝利に導く姿をみんなが待っていた。(赤尾裕希)

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が808日ぶりに復帰登板。5回7安打1失点と好投し、2021年10月以来の白星を挙げた。あのときの奥川はどん底にいた。2022年の故障後はほとんど投げることがかなわず、大好きだった野球を嫌いになりかけていた。何とか気を紛らわそうと、夕食後に一人、車を走らせた。埼玉・戸田寮の門限までのわずかな時間。スターバックスコーヒーに寄り、あてもないドライブで気分転換した。就寝前。4階の自室を出て、同じ階のバルコニーに向かった。外の空気を吸い、夜空を見上げた。「すぐに治してくれる神様が降りてこないかなと。遠くには東京タワーやスカイツリーが見えた。風景を見ているといろいろ思い出して、また明日から頑張ろうと思えた」。前を向くために大切な時間だった。右肘の手術を受けるか悩んだ日々。メスを入れないことを決断し、自分の選択を信じて歩んできた。昨年11月。戸田球場に高津監督が訪れた際、コーチ室に呼ばれた。2人きりの時間。「もう一度マウンドで投げている姿を見たい。『奥川で勝った』という試合を1試合でも多く見たい」と強い言葉をもらった。「泣きそうになりました」。待っていてくれる人がいる。必要としてくれる人がいる。マウンドへの思いがより強くなった。悩み、苦しみ、時に諦めかけそうになっていた姿を見ていたからこそ、記者も胸にこみあげるものがあった。(ヤクルト担当キャップ・赤尾裕希)

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、980日ぶりの白星をつかんだ。ファームで奥川を支えてきた小野寺力2軍投手コーチ(43)は「私たちにとっても長い2年だった」と振り返った。度重なるけがに泣きながらも、「何とかいい状態で1軍に送り出してあげたい」と一箇所に負荷がかからないような体の使い方をともに模索してきた。登板の数日前には毎回、奥川に頼まれてキャッチボールの相手をした。「いまこう投げています。どう思いますか」「それは肘に負担がかかるんじゃない」。10~15球の短い〝会話〟が復活の礎を築いた。「野球が大好きな野球小僧。1軍の救世主になってほしい」と期待した。

◆涙の復活勝利だ!!ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、「日本生命セ・パ交流戦」のオリックス1回戦(京セラ)で2022年3月29日の巨人戦(神宮)以来、808日ぶりの登板を果たし、5回79球を投げて7安打1失点。右肘など度重なるけがを乗り越え、レギュラーシーズンで21年10月8日の阪神戦(同)以来、980日ぶりの白星を飾った。とめどなく流れ落ちる大粒の涙をユニホームで拭った。ヤクルトファンの大声援に包まれた敵地京セラドーム大阪でのヒーローインタビュー。長く苦しかった日々が脳裏をよぎり、ひと目をはばからずに泣いた。奥川がリハビリを乗り越え、復帰登板で2021年10月8日以来、980日ぶりの白星をつかんだ。「ファンの皆さんに期待してもらっている中で、すごく長い時間、待たせてしまった。今日、勝つことができてうれしい。僕にとって、すごく大きな1勝になった」『おかえり』と書かれたボードが掲げられる中で迎えた808日ぶりの1軍マウンド。序盤から走者を背負うなど苦しみながらも、5回を杉本のソロ本塁打による1失点にとどめた。最速は151キロをマーク。79球で降板した後も仲間がリードを死守した。4-3の八回1死二塁では三塁線を抜けそうな打球を村上が好捕し、追加点を阻止。木沢も1死満塁を無失点で切り抜けた。4―3の九回はオスナのソロが効いた。「内容はいいものではなかったけど、チームのみんなに助けられて勝利投手にしてもらった」

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、980日ぶりの白星をつかんだ。サンケイスポーツの歴代担当記者が復活の舞台裏を振り返った。「暗闇」と表現するほど長く苦しいリハビリ生活の中、故郷である石川から届く声が奥川の光になっていた。2022年8月。スポンサー契約を結ぶ大同工業(本社・石川県加賀市)から、地元ファンが記した寄せ書きが贈られた。「調子がいいときだけでなく、苦しんでいるときこそ、われわれが応援したい」という同社の思いから実現した企画。金沢、加賀市内のショッピングモールにパネルが設置され、100人以上が「石川の星」「絶対大丈夫」などと記入した。星稜高時代の19年夏に甲子園大会準優勝に導いた地元のヒーローは「応援してくれる人がいる。また頑張ろうという気持ちになれた」と支えにした。今年の元日。石川県などで能登半島地震が発生した。かほく市出身の奥川も帰省中に被災。津波警報が鳴り、建物を飛び出し、近くの高台まで逃げた。「(食事が)のどを通らなかった」と体重は4キロほど減少。帰京後も地震への不安から真っ暗では眠れなくなった。いまも被災地には避難所で生活を送る人がいる中、地元を気遣い「今度は僕が元気を届けたい」。今季にかける思いは人一倍強かった。今年7月に公開予定のポスターにも、被災者に寄り添う右腕の思いが反映されている。奥川自ら「自分が活躍するシーンを地元の方に見ていただいて、元気を出してもらいたい」とイメージを提案した。復帰戦で投じた79球には、故郷への思いもこもっていた。(ヤクルト担当・武田千怜)

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が14日、980日ぶりの白星をつかんだ。石川・星稜高時代の恩師、林和成元監督(48)は教え子の復活勝利を祝福した。石川・星稜高時代に監督として奥川を指導した林さんは、石川県の自宅で教え子の雄姿を見守った。テレビ観戦し「1軍で元気に投げている姿を見られてうれしい。期待されている分、頑張らなきゃと思う子。苦しんできただろうが、よく乗り越えてここまできた」と喜んだ。最後に会ったのは2023年1月。石川に帰省していた奥川が学校にあいさつに訪れた。「いい表情をしていた。『(治療院が)すごく合っている』と話してくれて『それなら絶対よくなるよ』と言葉をかけました」と回顧した。高校1年秋、奥川は石川県大会と北信越大会で、日本航空石川に計16失点と打ち込まれた。悔しさを糧に冬のトレーニングで鍛錬し、2年春の大会で完封勝利。19年夏の甲子園大会ではチームを準優勝に導いた。困難に直面しても乗り越える姿を見てきたからこそ、林さんは「打たれた経験をプラスに変えていける子。この2年の経験も彼は必ずプラスに変える」と断言する。今後の飛躍にも期待し「まずは1年間けがなく投げられるように。元気な姿を1年を通して見せてほしい」とエールを送った。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1240 0.750
(↓0.05)
-
(-)
259
(-)
40
(+1)
9
(-)
10
(-)
0.254
(↓0.001)
2.140
(↑0.11)
2
(-)
ソフトバンク
1150 0.688
(↑0.021)
1
(↑1)
259
(+2)
43
(-)
8
(+1)
10
(+1)
0.261
(↓0.002)
2.560
(↑0.17)
3
(1↑)
ヤクルト
862 0.571
(↑0.033)
3
(↑1)
262
(+5)
54
(+3)
15
(+1)
8
(-)
0.232
(↑0.001
3.120
(↑0.01)
4
(1↑)
DeNA
970 0.563
(↑0.03)
3
(↑1)
263
(+5)
57
(+1)
14
(-)
6
(-)
0.260
(↑0.002)
3.180
(↑0.14)
4
(1↓)
ORIX
970 0.563
(↓0.037)
3
(-)
241
(+3)
39
(+5)
3
(+1)
6
(-)
0.233
(↑0.008
2.250
(↓0.12)
4
(1↑)
広島
970 0.563
(↑0.03)
3
(↑1)
248
(+1)
34
(-)
6
(-)
11
(+1)
0.229
(↓0.006)
1.690
(↑0.14)
7
(-)
日本ハム
780 0.467
(↓0.033)
4.5
(-)
361
(+2)
47
(+7)
13
(+2)
5
(-)
0.283
(↓0.009)
2.820
(↓0.16)
8
(-)
巨人
790 0.438
(↑0.038)
5
(↑1)
267
(+7)
51
(+2)
9
(+2)
10
(+2)
0.242
(↑0.002)
2.990
(↑0.07)
8
(-)
中日
790 0.438
(↑0.038)
5
(↑1)
231
(+4)
45
(+3)
8
(-)
9
(+2)
0.222
(↑0.001)
2.040
(↑0.02)
10
(-)
ロッテ
592 0.357
(↓0.028)
6
(-)
240
(+3)
77
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.230
(↑0.003)
4.500
(↑0.13)
11
(-)
阪神
5100 0.333
(↓0.024)
6.5
(-)
330
(-)
44
(+2)
3
(-)
4
(+2)
0.218
(-)
2.460
(↑0.01)
12
(-)
西武
4120 0.250
(↓0.017)
8
(-)
225
(+1)
55
(+5)
5
(-)
7
(+3)
0.170
(↑0.001)
3.130
(↓0.06)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
31244 0.564
(↑0.008)
-
(-)
84178
(+1)
140
(-)
26
(-)
35
(+1)
0.238
(↓0.002)
2.150
(↑0.05)
2
(-)
阪神
30294 0.508
(↓0.009)
3
(↓1)
80179
(-)
172
(+2)
26
(-)
19
(+2)
0.222
(-)
2.240
(-)
3
(-)
巨人
30304 0.500
(↑0.008)
3.5
(-)
79180
(+7)
169
(+2)
30
(+2)
35
(+2)
0.232
(-)
2.480
(-)
4
(-)
DeNA
30311 0.492
(↑0.009)
4
(-)
81211
(+5)
227
(+1)
35
(-)
36
(-)
0.248
(-)
3.280
(↑0.04)
5
(-)
中日
27315 0.466
(↑0.01)
5.5
(-)
80157
(+4)
193
(+3)
28
(-)
22
(+2)
0.236
(-)
2.630
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
26324 0.448
(↑0.009)
6.5
(-)
81223
(+5)
211
(+3)
47
(+1)
28
(-)
0.236
(-)
3.220
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
40182 0.690
(↑0.006)
-
(-)
83256
(+2)
145
(-)
39
(+1)
44
(+1)
0.261
(↓0.001)
2.190
(↑0.04)
2
(-)
日本ハム
32262 0.552
(↓0.009)
8
(↓1)
83213
(+2)
187
(+7)
34
(+2)
49
(-)
0.251
(↓0.002)
2.780
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
29275 0.518
(↓0.009)
10
(↓1)
82179
(+3)
214
(+4)
25
(-)
22
(-)
0.239
(↑0.001)
3.230
(↑0.01)
4
(-)
楽天
30301 0.500
(↓0.008)
11
(↓1)
82200
(-)
237
(+1)
23
(-)
41
(-)
0.241
(-)
3.570
(↑0.06)
5
(-)
ORIX
28322 0.467
(↓0.008)
13
(↓1)
81185
(+3)
187
(+5)
20
(+1)
25
(-)
0.241
(↑0.002
2.680
(↓0.02)
6
(-)
西武
19420 0.311
(↓0.006)
22.5
(↓1)
82143
(+1)
222
(+5)
28
(-)
30
(+3)
0.203
(-)
3.250
(↓0.01)