1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | X | 4 | 10 | 1 | 0 |
勝利投手:スチュワート・ジュニア(1勝1敗0S) (セーブ:オスナ(0勝1敗10S)) 敗戦投手:エスピノーザ(4勝1敗0S) |
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◆ソフトバンクが5連勝。ソフトバンクは1点を追う5回裏、三森の適時打で同点とする。続く6回には近藤と栗原の適時打で3点を挙げ、リードを奪った。投げては、先発のスチュワート・ジュニアが6回3安打1失点の好投で今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が好機を生かせなかった。
◆オリックスの新外国人アンダーソン・エスピノーザ投手(26)が初めて複数失点を許し、自己ワースト4失点で降板した。ここまでリーグトップタイの4勝を挙げている右腕。4回までは3安打されながらも無失点でしのいだが、1点リードの5回に3本の長短打で同点とされた。6回には近藤に勝ち越し打、栗原には2点適時打で追加点を奪われた。7回まで93球を投げ、被安打10も来日ワーストだった。登板前日には今季2度目となる首位ソフトバンクとの対戦について「打者がだれとか、どこのチームとか関係なく、同じような気持ちで、いつも通りに早くイニングを終わらせることを目標に投げていければ」と意気込んでいた。チームの先発陣では開幕投手を務めた新エースの宮城が左大胸筋の筋損傷で離脱。エスピノーザはチームにのしかかる重い空気を振り払いたいところだったが、開幕から見せてきたような快投とはいかなかった。
◆ソフトバンクが宮崎開催となった一戦で今季2度目の5連勝を飾った。クリーンアップの3連打で勝ち越した。1-1の6回。先頭の柳田悠岐外野手(35)が二塁への内野安打で出塁。続く山川穂高内野手(32)は中前打でつなぎ、無死一、三塁で近藤健介外野手(30)が右翼線を破る適時二塁打を放った。さらに1死一、二塁から7番栗原陵矢内野手(27)が中前へ2点タイムリー。試合前時点で防御率0点台の相手右腕・エスピノーザを10安打4得点で攻略した。投げては先発のカーター・スチュワート投手(24)が6回3安打1失点。計3四球と制球を乱すも、最少失点に踏みとどまり、今季初勝利を手にした。当地では08年以来となる16年ぶりの勝利。過去5戦は1勝4敗だった。
◆オリックスが逆転負けで2連敗となり、首位ソフトバンクとの差は今季最大9に開いた。3回に1点を勝ち越したが、5回に同点とされ、6回に3点を勝ち越された。打線は元気なく、終盤の反撃も封じられた。中嶋聡監督(55)は6回に先発エスピノーザが勝ち越された場面について「ちょっと偏りすぎたんじゃないですか」とバッテリー間の配球面について指摘。球の走りについては「別に悪くない」と振り返った。新エースの宮城が左大胸筋の筋損傷で前日10日に出場選手登録を抹消され、チームにとって痛い離脱となった。他にも平野佳、小木田、比嘉ら故障者は多く出ている。指揮官は「本当に故障者が多いですけど、こればっかりはしたくてする選手なんか1人もいないんで。何とかやるしかないんじゃないですか」と一丸で戦う姿勢を示した。
◆ソフトバンクが宮崎開催となった一戦で今季2度目の5連勝を飾った。当地では08年以来となる16年ぶりの勝利。過去5戦は1勝4敗だった。以下は小久保裕紀監督(52)の一問一答。-キャンプ地宮崎で16年ぶりの勝利小久保監督 (宮崎県出身の)緒方への声援が一番大きかったですね。-出身地を考慮して7回に代打起用小久保監督 そらそうです。-スチュワートが今季初勝利小久保監督 立ち上がりは、2アウトから四球を3イニング連続。球数も多かったんですけど、5、6回は3者凡退。代えようと思ったイニング(6回)で点を取ってもらったんでね。やっとの初勝利を喜んでいましたね。-打線は開幕2戦目で無得点に抑えられたエスピノーザを攻略小久保監督 開幕シリーズの時は手も足も出ないような感じでしたけど。今日もあまり点は入らなかったけど、個々の対応は比較的できてたんじゃないかなと思います。
◆粘り強い投球でソフトバンクのカーター・スチュワート投手(24)が今季初勝利を手にした。先発で6回を3安打1失点。初回から3イニング連続で四球を与えたが、最少失点で踏ん張った。4回は1死二、三塁と走者を背負ったが後続を2者連続三振。5回、6回は3者凡退とリズムを取り戻した。お立ち台では日本語で「ミヤザキ サイコデ~ス!」と上機嫌。故郷の「フロリダと(気候が)似ている」と宮崎での登板を楽しみにしていた。
◆ソフトバンク藤井皓哉投手(27)が連続試合無失点を10に伸ばした。3点をリードした直後の7回に登板。2死から連打で一、二塁のピンチを招いたが、最後は紅林を三直に打ち取った。開幕直後から状態が上がらず、4月7日に再調整のため出場選手登録を抹消。同17日の1軍再昇格後は、無失点投球を続けている。「いい感じだと思います。あんまり考え過ぎないようにマウンドに上がっています」と落ち着いていた。
◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(27)が2安打2打点と奮闘した。1点リードの6回1死二、三塁。エスピノーザが投じた外角高めスライダーをしぶとく中前へ。2点タイムリーで勝負を決定づけた。「いい流れに続いていくことができた」。2回の第1打席でも中前打をマーク。打撃不振で一時は打率1割台に落ちたが、直近5試合は19打数8安打で打率4割2分1厘と状態は右肩上がりだ。
◆鷹の不動の5番が、キャンプ地の宮崎に08年以来16年ぶりの白星を届けた。1-1で迎えたオリックス戦の6回無死一、三塁。ソフトバンク近藤健介外野手(30)が右翼線に勝ち越し決勝のタイムリー二塁打を運んだ。開幕34試合目、昨季は打率2割4分4厘の低空飛行だったが、今季は8分1厘も上げて3割2分5厘でリーグ首位打者に立つ。チームは今季2度目の5連勝。今季最多の貯金14に大きく貢献した。白球が右翼線に弾んだ。宮崎のホークスファンは大喜びだ。1-1同点の6回、3番柳田、4番山川の連打でつくった無死一、三塁の絶好機。5番近藤が難攻不落のオリックス右腕、エスピノーザのカットボールを仕留めた。「ノーアウトでしたし、三振だけはないようにっていうところは思っていました」。会心の勝ち越しタイムリー。12球団トップクラスの強力クリーンアップで試合を決めた。首位を走るチームと同じく近藤も"開幕ダッシュ"が際立つ。本塁打、打点の2冠を獲得した昨季は、34試合目の打率が2割4分4厘。今季は同3割2分5厘で堂々のリーグ首位打者に立つ。それでも「違いは分からないです。今はいいですけど毎年毎年変わりますし」と泰然自若。生涯打率が3割超の安打製造機は「そんな時(打率が落ちる)も必ずくると思う。あとはどうチームに貢献するか、そこが大事だと思うので意識してやっていきたいと思います」と引き締めた。決勝打は今季2度目。第1打席は中前打に運び、マルチ安打で勝利に貢献した。感謝の勝利だ。キャンプ地の宮崎は、チームにとっても近藤にとってもシーズンが始まる原点の地。「2月はここでお世話になっている。いい状態でシーズンに入れたと思いますので、その勢いのまま皆さんにいい勝利が届けられて良かったです」。舞台はキャンプで使用するアイビースタジアムではないが、車で約40分、20キロ離れたサンマリン宮崎でも思いは同じ。昨年は西武に0-3で敗れており、08年以来実に16年ぶりの宮崎白星を届けた。南国のファンのエネルギーを身にまとい「ここ一番、1本打てて良かったです」と白い歯を見せた。不動の5番に引っ張られ、今季2度目の5連勝で首位がっちり。2位日本ハムとの5ゲーム差は変わらないが、貯金は今季最多を更新する「14」まで増えた。殊勲打の近藤について指揮官は「あれが力じゃないですか。絶好調っていう風には見えないけど、悪くても3割ぐらい打つバッター。技術が抜けている選手だなと思います」と最敬礼。柳田、山川、近藤の3~5番の今季同日安打は13度目。タカの中軸は恐ろしいほど頼もしい。【只松憲】
◆ソフトバンク三森大貴内野手(25)が、"得点圏の鬼"ぶりを発揮して5連勝に貢献した。1点を追う5回1死一、三塁。オリックス先発エスピノーザの初球、内角126キロカーブを右前へ運んだ。過去5試合の得点圏被打率が0割だった右腕から、価値ある同点タイムリーだ。「いいところに飛んでくれた。納得した打撃ができている」。今季の得点圏は12打数8安打で打率6割6分7厘。プロ通算でも235打数72安打で打率3割6厘を誇り、宮崎でも脅威の勝負強さを発揮した。開幕直後の4月2日に右手人さし指を骨折して戦線離脱。全治4週間の診断だったが、超速で同28日に1軍復帰すると、悔しさを晴らすかのように当たりが止まらない。直近は7試合連続「9番二塁」で出場。3回先頭の第1打席では右前打を放ち、2戦連続の複数安打も決めた。規定打席には到達していないが打率3割8分2厘、1本塁打、10打点の絶好調ぶり。上位へつなぐ恐怖の9番として、チームの首位快走に一役買っている。「ランナーが多い時にすごく回ってくる。集中力も高まりますし、ピッチャーの失投も増えると思うので。一発で仕留めていけたら」。強力打線に、切れ目はない。【佐藤究】
◆"宮城ショック"を振り払う白星とはならかった。オリックスが首位ソフトバンクに逆転負けし、借金は今季最多の4、ゲーム差は最大の9に開いた。敵地ながら球団6年ぶり宮崎での公式戦。開幕4連勝だった新外国人エスピノーザが、ワースト4失点で初黒星を喫した。同点の6回に4安打で3点を奪われた。無死から3連打で近藤に勝ち越し二塁打。1死後、栗原には2点適時打を許した。まさに悔やまれる場面だが、中嶋監督は「ちょっと偏りすぎたんじゃないですか」とバッテリー間の配球を指摘。ほころびは序盤から見られた。2回は2死一、三塁とされ、エスピノーザがマウンドに平井投手コーチを呼んだ。右腕は「元々あったプランと違いを感じたので、そこを詰めるために話をした」と明かした。そんな少しのズレが最後まで埋まらず、試合を分ける要因となった。開幕投手を務めた宮城が前日10日に左大胸筋の筋損傷で登録抹消。ドジャースに移籍した山本由伸に代わる新エースの離脱は、チームに重くのしかかる。他にも平野佳、小木田、比嘉ら故障者が続出。指揮官は「(ケガを)したくてする選手は1人もいない。何とかやるしかない」と一丸で戦う姿勢を示した。【大池和幸】
◆オリックス・森友哉捕手(28)が先制点をもたらした。三回2死一塁で打席に立つと、ソフトバンク先発・スチュワートの高めのカットボールを強振。打球は右翼フェンス最上部に直撃し、三塁まで駆け抜けた。「打ったのはカットボールです。とにかく次に繋ごうと思って打席に立ちました。先制点を取ることが出来てよかったです!」。5月1日のロッテ戦(ほっと神戸)以来、自身22打席ぶりのタイムリーを記録した。
◆ソフトバンクが今季2度目の5連勝。1―1の六回に近藤の適時二塁打と栗原の2点打で3点を勝ち越した。6回1失点のスチュワートが今季初勝利、オスナが10セーブ目。オリックスはエスピノーザが7回4失点で初黒星を喫した。
◆オリックスは逆転負けで連敗した。三回に森が自身22打席ぶりのタイムリーで先制点を挙げたが、四回以降は好機を作りながらも追加点を奪えなかった。先発の新外国人、エスピノーザ(前パドレス3A)は五回に三森に同点打を浴びると、六回には3番・柳田からのクリーンアップに3連打を食らい、勝ち越し点を献上。その後も栗原に2点打を許してリードを広げられた。助っ人右腕はここまでリーグトップタイの4勝をマークするなど、5位に沈むチームをけん引してきたが、今季2度目の対戦となった鷹打線に攻略された。来日ワーストの7回4失点で初黒星を喫した。
◆2万5787人が生み出す熱気が球場を包み込む。ソフトバンク・近藤は宮崎での主催試合で16年ぶりに勝利をもたらし、ヒーローインタビューで喜びをかみしめた。「多くのファンに応援していただいて、劣勢でしたけど、ここ一番で打ててよかったなと思います!」1―1の六回だ。試合前時点で防御率0・55を誇ったエスピノーザから柳田、山川が連打で無死一、三塁の絶好機を演出すると、勢いそのままに近藤がたたみかける。甘く入ったカットボールを巧みに右翼線にはじき返し、二塁上で右拳を突き上げた。「最低でも外野フライというところ(気持ち)で打席に入れたのがいい結果につながった」海外フリーエージェント(FA)権を行使し、日本ハムから移籍した昨季は26本塁打と87打点で2冠。今季も開幕から好調を維持し、リーグトップの打率・325と不動の5番打者として打線をけん引する。小久保監督は「あれが力じゃないですか。絶好調という風には見えないけど、悪くても3割ぐらい打つ技術が抜けている選手」と絶大な信頼を置く。5連勝としたチームは2位日本ハムと5ゲーム差をつけ、独走状態。通算1勝2敗で、2008年を最後に白星から遠ざかっていたキャンプ地・宮崎で開催された公式戦でつかんだこの1勝が今後の弾みにもなる。試合後にチームは宮崎から移動し、12日には鹿児島で試合に臨む。オフに7年連続で徳之島で自主トレを行っている近藤にとって、薩摩の地はゆかりのある舞台だ。「いい流れできているし、明日も勝てるように。いい準備をして臨みたい」4年ぶりのリーグ制覇を目指して突き進む鷹の中心には5番にどっしりと構える近藤がいる。
◆ソフトバンクのスチュワートは6回1失点で今季初勝利。4試合目の先発でつかんだ白星に「ちょっと時間はかかってしまったけど、大好きな宮崎で勝ち取れてすごくうれしい」と喜んだ。0―1の四回に連打などで1死二、三塁とされたが、連続三振で脱出。「ピンチでゼロでベンチに戻れたところが(前回登板との)大きな違い。いい流れになって、勝利につながったかな」とうなずいた。(サンマリン)
◆ソフトバンクとオリックスの両球団は12日、鹿児島の平和リース球場で予定されていた試合を雨天のため中止すると発表した。予告先発投手はソフトバンクが大関、オリックスは田嶋だった。前日11日には宮崎のサンマリンスタジアムで同戦が行われ、ソフトバンクが勝利していた。オリックスは36試合目で今季初の雨天中止となった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
23 | 9 | 2 | 0.719 (↑0.009) | - (-) |
109 | 143 (+4) | 78 (+1) | 22 (-) | 28 (-) |
0.261 (↑0.002) | 1.990 (↑0.03) |
2 (-) |
日本ハム |
18 | 14 | 1 | 0.563 (↑0.015) | 5 (-) |
110 | 98 (+3) | 97 (-) | 13 (-) | 27 (+2) |
0.229 (-) | 2.580 (↑0.08) |
3 (-) |
ロッテ |
16 | 17 | 1 | 0.485 (↓0.015) | 7.5 (↓1) |
109 | 99 (-) | 115 (+3) | 14 (-) | 13 (-) |
0.239 (↓0.003) | 3.120 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
15 | 18 | 1 | 0.455 (↓0.014) | 8.5 (↓1) |
109 | 116 (+1) | 125 (+2) | 12 (-) | 25 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.390 (↑0.06) |
5 (-) |
ORIX |
15 | 19 | 1 | 0.441 (↓0.014) | 9 (↓1) |
108 | 95 (+1) | 103 (+4) | 14 (-) | 13 (-) |
0.231 (↓0.002) | 2.470 (↓0.06) |
6 (-) |
西武 |
12 | 22 | 0 | 0.353 (↑0.02) | 12 (-) |
109 | 82 (+2) | 115 (+1) | 18 (-) | 20 (-) |
0.209 (↑0.004) | 2.900 (↑0.06) |
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