広島(★0対4☆)中日 =リーグ戦7回戦(2024.05.11)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:柳 裕也(2勝2敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(0勝4敗0S)
  DAZN
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◆中日は両軍無得点で迎えた6回表、中田の2点適時二塁打で試合の均衡を破る。そのまま迎えた8回には、代打・石川昂の2点適時二塁打でリードを広げた。投げては、先発・柳が7回2安打無失点の好投で今季2勝目。敗れた広島は、打線がわずか3安打と沈黙した。

◆広島は今季7度目のゼロ封負けで連勝が止まった。2回に連打で無死一、二塁としながらも、坂倉が右飛、矢野が一併殺で好機を逃した。その後は柳の前に7回まで無安打無得点。9回2死からの安打も、焼け石に水だった。32試合消化時点で7度のゼロ封負けは59年の30試合で8度のゼロ封負け以来65年ぶり。先発九里は7回に安打と四球で招いたピンチから2点を失い、4敗目を喫した。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-柳投手に抑えられた新井監督 そこはまた私が考えて、という形です。-先発九里投手に会沢選手を組ませた意図は新井監督 (九里)亜蓮もいいピッチングをしているんだけど、勝ちを付けられていないので、アツ(会沢)の力を借りようかなと。亜蓮もナイスピッチングだったと思います。試合もつくってくれましたし。-九里投手の登板試合で得点できない試合が続く新井監督 そうですね。本人も苦しいと思いますが、その中でもしっかり試合をつくってくれている。こちらもよく分かっているので、次こそはと思って今日だったんですけど、また次こそはと思って臨みたい。-無得点試合が今季10試合目新井監督 うん。そこも私が考えたいと思います。-一塁起用した坂倉選手は今後も試合に出しながら復調を待つか新井監督 そうですね。打席の中で修正していってもらいたいなと、そう思っています。-リフレッシュを兼ねて試合から外して調整させる選択肢もある中で起用し続ける狙い新井監督 本人もいろいろ考えていると思うし、苦しいと思う。考え方は2つあると思う。「リフレッシュして来い」というのと「いや、ここ逃がさんぞ」という考え方が2つあると思う。自分は「逃がさんぞ」と思っている。-現状をどのようにみているか新井監督 いろいろ考えすぎている部分があると思う。バッティングは状態が一気にバーンって行くものじゃないけど、いい感じで捉えても「H(ランプ)」が付かなかったらまた「違うんじゃないかな」と考えすぎている部分があると思う。結果はもちろん欲しいと思うけど、結果を欲しがるのではなく、打席の内容。見送りひとつにしても、今の感覚良かったとか。ファウルにしても今のファウル良かったと。そういうのを積み重ねていってもらいたい。やってもらわないといけない選手だし、やれる選手だと思っている。「逃がさないよ」という気持ちです。-負担を減らす意味でも、捕手ではなく、一塁での起用が増えそうか新井監督 それも考えてる。石原も結果出しているし、そこらへんは考えてる。

◆中日先発の柳裕也投手(30)が7回2安打無失点の好投で、チームの連敗を3で止めた。得点圏の走者は2回の連打で背負った1度だけ。無四球5奪三振の安定感を見せた。「1度良かっただけで得意気にはなりたくない。ずっと0-0の気持ちで投げました」。4月5日に同じ敵地で広島に勝ってから約1カ月、5試合ぶりの2勝目にも表情を緩めなかった。前回4日のヤクルト戦(神宮)は2回途中4失点KO。2軍再調整も検討され、5日にはブルペン待機もした。もし、この日も結果を出せなければ...。窮地を脱した右腕を大塚投手コーチが熱烈ハグで迎えた。柳も「まだまだ取り返せていない。次もまた頑張りたい」と連続快投を誓った。打力を買われ、プロ8年目で初の8番で出場。二塁打1本と1四球で応えた。立浪監督も「素晴らしい投球をしてくれた。中心でやってもらわないといけない選手。続けてもらいたい」と開幕投手右腕の逆襲に期待を込めた。【伊東大介】

◆広島は天敵の中日柳を打ち崩せず、今季7度目の完封負けで連勝が止まった。2回無死一、二塁の好機を逃すと、降板する7回まで快音は響かず、柳には今季14イニング連続無得点。32試合消化時点で7度のゼロ封負けは59年の30試合で8度以来65年ぶり。さらに3試合のスコアレスドローを含め10度の無得点試合は、32試合で10度のゼロ封負けの56年以来となった。記録的な得点力不足に、新井監督は「そこも私が考えたいと思います」と責任を背負った。

◆中日中田翔内野手が地元広島在住の母に、1日早い"母の日プレゼント"を贈った。0-0の6回2死一、二塁。広島先発九里から左中間へ均衡を破る決勝の2点二塁打を放った。「柳に遅くなったが先制点をプレゼントできてよかった。1年間通して、苦しい時期は絶対ある。ここから取り返せる時期もある」。6日の巨人戦から4番を細川に譲り、5番を任されているがここ一番で持ち味の勝負強さを発揮。8試合ぶりのタイムリーで故郷に錦を飾った。

◆雨男襲名か!? 広島の新助っ人、トーマス・ハッチ投手(29)=前パイレーツ=が試合前練習に参加し、来日初勝利を懸けて先発する12日の中日戦に向けて調整した。試合当日の降水確率は100%で、雨天中止となった6日の阪神戦に続いて1週間に2度も雨で先発が流れる可能性があるが、「投げる準備はしっかりできている。状態は良いが、天気ばっかりは自分でどうすることもできない。好転することを願っている」と自然体を強調した。前回登板の4月25日のヤクルト戦(神宮)は2回6安打6失点で敗戦投手となっており、リベンジする機会を首を長くして待っている。

◆中日が連敗を3で止めた。柳は緩急を駆使して7回2安打無失点で2勝目。打線は六回に中田の2点二塁打で先制し、八回は代打石川昂の二塁打で2点を加えた。広島は打線が3安打に終わり、6回2失点の九里は未勝利で4敗目。

◆広島の九里が苦しんでいる。6回を3安打2失点にまとめたが、今季32試合目で10度目の無得点に終わった打線の援護がなく4敗目を喫した。開幕戦から登板した7試合で、チームは5敗2分け。「先に点を与えてしまって、チームを勝ちに導けなかった。そこだけ」と唇をかんだ。六回2死一、二塁で中田に左中間への2点二塁打を浴びた。打たれたのは、真ん中に入ってしまった直球。この回を終えて戻ったベンチで新井監督から声をかけられると、申し訳なさそうにうつむき、ショックを隠せなかった。(共同)

◆中日の中田が0―0の六回に価値ある適時打を放った。2死一、二塁の好機に甘く入った直球を強振し、左中間フェンス直撃の2点二塁打。「頑張って投げていた柳に、先制点をプレゼントできてよかった」と拳を握った。開幕から主に4番を務めてきたが、細川が好調なこともあり、5試合続けて「5番・一塁」で先発出場。この場面は細川が凡退した直後に勝負強さを発揮。「やることは変わらない。常に準備して、自分の打撃をするだけ」と頼もしかった。(共同)

◆マツダスタジアムの観客席で応援してくれる母・香織さんに感謝の一打を放った。中日が4試合ぶりに勝利。地元・広島で殊勲を立てた中田が12日の「母の日」を一日前倒しでお祝いした。「広島で試合をしている時は毎試合来る。すごく大きな存在。女手一つで育ててもらった恩もあるし、感謝している」5試合連続で「5番・一塁」で出場し、0─0の六回2死一、二塁。この試合、自身2度目の得点機で打席に立った。九里の直球をとらえると打球は左中間フェンス直撃の2点二塁打。これが決勝点となった。巨人から加入した主砲が均衡を破り、八回には代打・石川昂の2点二塁打で突き放した。8番で起用した投手の柳が四球と二塁打で奇策もハマった立浪監督は「柳は打撃が良い。たまたまうまくいった」としてやったりの表情を浮かべた。チームは今季6度目の零封勝ちで連敗を3で止め、借金は2に減らした。首位阪神とのゲーム差は2・5。日本ハム時代に3度の打点王に輝いたスラッガーが新天地で孝行を尽くす。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
19153 0.559
(↑0.014)
-
(↓0.5)
10694
(+4)
90
(+3)
16
(+2)
19
(-)
0.229
(-)
2.280
(↓0.02)
2
(1↓)
阪神
17144 0.548
(↓0.019)
0.5
(↑0.5)
108116
(+9)
103
(+11)
21
(+1)
10
(-)
0.233
(↑0.004)
2.320
(↓0.2)
3
(-)
広島
14144 0.500
(↓0.019)
2
(↓0.5)
11187
(-)
81
(+4)
12
(-)
13
(-)
0.229
(↓0.004)
2.450
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
16171 0.485
(↑0.016)
2.5
(↑0.5)
109116
(+11)
135
(+9)
15
(+3)
19
(-)
0.245
(↑0.004)
3.550
(↓0.17)
5
(-)
中日
15174 0.469
(↑0.017)
3
(↑0.5)
10799
(+4)
121
(-)
18
(-)
3
(-)
0.245
(↑0.002
3.060
(↑0.09)
6
(1↓)
ヤクルト
14182 0.438
(↓0.014)
4
(↓0.5)
109140
(+3)
122
(+4)
25
(+1)
14
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.460
(↓0.02)