中日(★4対6☆)広島 =リーグ戦4回戦(2024.04.27)・バンテリンドーム=
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広島
02010020161001
中日
0100000304813
勝利投手:森下 暢仁(2勝0敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝1敗6S))
敗戦投手:梅津 晃大(0勝3敗0S)

本塁打
【広島】宇草 孔基(3号・2回表2ラン)
【中日】上林 誠知(1号・2回裏ソロ),カリステ(2号・8回裏ソロ),細川 成也(5号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆広島は2回表、宇草の2ランで先制に成功する。その後3-1となって迎えた7回には、2死満塁から小園の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・森下が7回5安打1失点の力投で今季2勝目。敗れた中日は、打線が8回に1点差まで迫るも及ばなかった。

◆広島の4番打者に1発が出るか。先発4番には堂林翔太が19試合、坂倉将吾が2試合座り、2人合わせて73打数17安打の打率2割3分3厘で4打点。長打は4月6日中日戦で堂林が打った二塁打1本しかなく、セ・リーグで先発4番打者が本塁打を打っていないのは広島だけ。4番打者の打点もリーグで最も少ない。

◆広島が今季対戦4試合目で、ついに中日から得点を挙げた。2回1死一塁で6番左翼で先発した宇草孔基外野手(27)が中日先発の梅津の150キロストレートを捉え、右翼スタンドぎりぎりに飛び込む先制の3号2ランを放った。中日とはここまで5~7日の3連戦をマツダスタジアムで戦ったが、0-1、0-4、0-1と完封されての3連敗。本拠地ファンにため息をつかせていた。29イニング目でついに初の得点を刻んだ。宇草は20日の巨人戦で今季1号を放って以来、出場5試合で3アーチを量産している。

◆中日は今季初の1試合3本塁打の1発攻勢による反撃も及ばす、連敗で勝率5割に戻った。立浪和義監督(54)は「打つ方はホームラン3本出て、負けてしまった。(7回の)ミスからの失点も痛かったが、今年は四球から点が入るケースが多い。やはりここでは守り勝たないと勝っていけない。そこを反省点として明日以降、やっていきたい」と振り返った。4点を追う8回2死。3番オルランド・カリステ内野手(32)が左翼席に2号ソロを運ぶ。中田翔内野手(35)が左前打で出塁すると「なんとか食らいついていきました」と細川成也外野手(25)が右翼席へ5号2ランをたたき込んだ。だが、反撃もここまでだった。2回の上林誠知外野手(28)の移籍1号を含めた本拠地での1試合3本塁打は昨年8月4日以来だったが、頼みの投手陣が今季ワーストとなる10四死球と乱れた4月当初は投手陣が好調で、6日から貯金生活に突入した。4年ぶりの6連勝で最大6にまで貯金を伸ばしたが、3週間で振り出しに戻った。指揮官は「5割になりましたが、しっかり出直せるようにやっていきたい」と守り勝つ野球を追求する姿勢を示した。▽梅津(制球に苦しみ4回途中3失点で開幕から3連敗)「修正できませんでした」▽上林(2回に森下から移籍後初アーチ)「フォークだと思います。いい感触でした」

◆相性抜群の2019年ドラフト同期生の活躍で広島が5割に復帰し、4位に順位を上げた。前回5~7日の対戦で3試合連続完封負けした中日を相手に、宇草孔基が2回に3号先制2ラン。先発の森下暢仁も7回1失点の好投で2勝目を挙げ、援護に報いた。宇草は「もちろんいつでも自分の出せるベストを出そうと思っているんですけど。今日なんとか勝ち切れて、暢仁に勝ちをつけられてよかったと思います」と会心。森下との相性の良さは数字が証明する。この日でプロ8本塁打で、うち4本が森下の登板日だ。15年U18高校日本代表で、東京6大学では明大のエースVS法大の主軸打者として神宮でしのぎを削ってきた。広島で縁がつながり「昨日も、勝ちたいよね。明日、勝とうと話していたので」とバットを短く持って中日梅津の速球に食らいつき、約束を果たした。17日に27回目の誕生日を迎え、同期の石原からおしゃれなゴルフシューズをもらった。「森下には、おねだりします」と笑顔がはじけた。▽新井監督(宇草の先制2ランから5割に戻し)「今日もいいホームランだったね。ここ数試合、徐々にかみ合ってきているなという試合がたくさん出てきているので、そういう意味では手応えはあります」▽森下(7回1失点の好投で2勝目)「「四球(が1個と)少なくいけたらのがよかった。走者を出しても連打とかはなかったので、それが良かったのかなと思います。(宇草は)本当に打つので、また打ってもらいたいなと思います」▽小園(3安打3打点の活躍)「まだ迷っているところはあるし、打席の中でもいい感覚というのはまだ少ない。試合中に修正できるところは、少しずつ成長できているかなと思う。そこだけしっかりやっていく中で、また打てるように明日からやっていきたい」

◆広島・宇草孔基外野手(27)が先制の3号2ランを放った。「打ったのはストレート。同級生の暢仁(森下)が投げているので、暢仁に勝ちを付けられるようにまだまだ頑張ります」。「6番・左翼」で2試合ぶりにスタメン出場し、0-0の二回1死一塁で打席へ。梅津の2-1からの4球目の高めの150キロを右翼席最前列へ運んだ。チームは5~7日の中日3連戦(マツダ)は3試合連続の零封負け。4試合目のこの日も一回は無得点に終わったが、29イニング目で初得点を奪った。

◆広島が勝率5割に復帰。森下が7回をソロによる1点に抑え、2勝目を挙げた。二回に宇草の2ランで先制。四回に矢野の中ゴロ、七、九回には小園の適時打で加点した。中日は八回に2本塁打で反撃するも及ばず、勝率5割に逆戻り。

◆中日の上林が移籍後初本塁打を放った。二回、森下の浮いたフォークボールをすくい上げるように捉え、右翼席へ運んだ。2季ぶりの一発となる1号ソロに「いい感触だった。久々なのでうれしい」と拳を握った。昨季限りで戦力外となったソフトバンクでは、2018年に22本塁打をマークした実力の持ち主。新天地での定位置確保へ「調子も悪くない。この一発を自信にして、もっと打てるように」と意気込んだ。

◆広島の小園が終盤に3打点を挙げ、勝利への流れをぐっと引き寄せた。3―1の七回は相手の失策に乗じた2死満塁で「いい流れのままいけた」と右前に2点打。3点を返された直後の九回2死一塁で右翼線への適時二塁打で大きな追加点をもたらした。得点圏打率4割2分1厘と開幕から座り続けている中軸の役割を果たしている。「打率は気にせず、場面場面で求められる仕事をしっかりできるようにやりたい」と話した。

◆こいのぼりのように舞った打球が右翼席最前列に着弾した。0─0の二回1死一塁。「6番・左翼」で出場した広島・宇草孔基外野手(27)が先制の3号2ランで突破口を開いた。「(中日戦で無得点が続いていたことは)まったく知らなかった。(本塁打は)本当にたまたまで良い結果になった」梅津の150キロを仕留めた。チームは5~7日の中日戦(マツダ)で3試合連続の零封負け。この日も一回無死一塁を生かせず嫌なムードが漂い始めたが、29イニング目で初得点を奪った。これで5戦3発。絶好調男に引っ張られるように打線は10安打6得点で打ち勝った。現役時代に広島と阪神で通算319本塁打を記録した新井監督は「今日も良いホームランだった。ひと振りで点が入るのはホームランの魅力」と絶賛した。宇草は近年、体の可動域を広げるトレーニングを続けている。東京から名古屋への移動休みだった26日には個人契約しているジムの系列店に出向いた。通算4度の最多安打に輝いた秋山から「自分と向き合う時間をつくった方がいい」という助言を受けて始めたもの。昨季は屈辱の1軍出場なしに終わったが、今季は9日に1軍初昇格し、10試合で打率・400(15打数6安打)、チームトップの3本塁打、6打点と打ちまくっている。「昨日、(26日に同期入団の森下)暢仁と『勝ちたいよね』と話していた。勝ちを付けられて良かった」チームは大型連休初日を白星で飾り、勝率5割に戻した。鯉の季節はカープが強い。ここからスイスイと上昇気流に乗る。(柏村翔)

◆広島・森下暢仁投手(26)は二回に上林にソロを浴びたが、7回5安打1失点と粘り、無傷の2連勝を飾った。5-1の七回無死一、二塁を無失点で切り抜けると珍しくガッツポーズをして「自然と出た。何とかゼロで抑えたいという気持ち」と振り返った。右肘の張りで開幕は遅れたが、13日に1軍復帰後は3試合連続で6回以上2失点以下と安定感が際立つ。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1393 0.591
(↑0.02)
-
(-)
11879
(+5)
66
(+4)
15
(+1)
7
(-)
0.227
(↑0.005)
2.100
(↓0.08)
2
(-)
巨人
12103 0.545
(↑0.021)
1
(-)
11861
(+2)
54
(+1)
10
(+1)
12
(+1)
0.226
(↓0.001)
2.010
(↑0.04)
3
(1↓)
中日
11112 0.500
(↓0.024)
2
(↓1)
11960
(+4)
79
(+6)
10
(+3)
3
(-)
0.237
(-)
3.100
(↓0.04)
4
(1↑)
広島
10102 0.500
(↑0.026)
2
(-)
12169
(+6)
56
(+4)
9
(+1)
11
(+2)
0.238
(↑0.003
2.560
(↓0.07)
5
(1↓)
DeNA
10121 0.455
(↓0.021)
3
(↓1)
12069
(+1)
88
(+2)
8
(+1)
13
(+1)
0.245
(↓0.003)
3.200
(↑0.06)
6
(-)
ヤクルト
9131 0.409
(↓0.02)
4
(↓1)
12090
(+4)
85
(+5)
15
(+2)
13
(+1)
0.246
(↑0.002)
3.600
(↓0.08)