西武(☆3対1★)広島 =オープン戦1回戦(2024.03.19)・ベルーナドーム=
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広島
1000000001411
西武
10000002X3711
勝利投手:甲斐野 央(1勝0敗0S)
(セーブ:アブレイユ(0勝0敗2S))
敗戦投手:杉田 健(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】小園 海斗(2号・1回表ソロ)
【西武】中村 剛也(1号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は、先発・平良が5回1失点5奪三振の好投。シーズン開幕に向けて順調な仕上がりを披露した。一方の広島は、小園がオープン戦2号となる先制ソロを放つ。好調なバットで存在感を示した。

◆西武のスタメンが発表された。先発は平良海馬投手(24)が務める。

◆広島秋山翔吾外野手(35)が、5年ぶりにプレーしたベルーナドームで攻守に健在ぶりを示した。1回裏、左翼の守備に就くと、左翼席の西武ファンからも拍手が沸いた。1回1死満塁から飛球を捕球すると、全走者がタッチアップ。ベースカバーに誰もいなかった二塁も狙われたが、ベースカバーに走った一塁シャイナーの動きに合わせて送球し、一塁走者を刺した。「投げちゃいましたという感じでしたけど。球の進みのいいグラウンドだからできたことかなとは思います」。守り慣れた中堅ではなく左翼での出場も、地の利を生かした。迎えた3打席目は、元チームメートで同学年の増田との対戦となった。「あの空間で一緒に野球やるというのはないですから。後ろからしか見ていなかったのでちょっと感慨深いというか、これがもう1回シーズンであるんだなと思うと、楽しみなところもあります」。勝負は2球目。外角スライダーを捉えた当たりが左翼頭上を襲い、フェンス直撃の二塁打となった。「久しぶりにしっかり振れた」と振り返った。この日の安打は二塁打1本だったが「打席に立ったときの景色はやっぱり変わらない。それはすごく気持ち良く入れたなというところはありました」と試合後は思わず表情を緩めた。【前原淳】

◆先発6番手を狙う先発玉村昇悟投手(22)が1回に失点しながらも、5回1失点にまとめた。打線は1回に好調小園が先制ソロを放ち、5年ぶりにベルーナドームでのプレーとなった秋山も二塁打を記録した。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-玉村投手は立ち上がりから修正した新井監督 尻上がりに良くなって、ナイスピッチングだったと思います。要所でいいスライダーが決まっていたと思います。-玉村投手は立ち上がりは課題も、修正能力は良さ新井監督 立ち上がり(が課題)というのは本人もよく分かっていると思う。尻上がりに良くなって、彼のいいところはゲームをつくれるところ。ナイスピッチングだったと思います。-残り1枠の争いは、3投手が好投でうれしい悩み新井監督 今日のタマ(玉村)の内容も含めて。アドゥワにしても、黒原にしても、タマにしてもすごくいいものを見せてくれているので、しっかり考えたいです。-早いうちに決めたいと言っていたが、次回登板まで決断を遅らせる可能性は新井監督 それは(ない)。もう開幕が近くなって、調整もあるから。今日しっかり考えたいなと、悩みたいなと思います。-打線では1回に小園選手が先制ソロ新井監督 いつも言っているけど、ずっといい。昨年の経験を踏まえて、また今年はもう1つ上の小園が見られるじゃないかと期待しています。-秋山選手はこの球場は特別。初回の守備もさすが。新井監督 彼にとっては若い頃、慣れ親しんだ球場だし、久しぶりでしょう。久しぶりに帰ってきてプレーして、昔を思い出したと思うし、今日もナイスヒットだったし、ここまでいい調整ができているんじゃないですか。-今日、おっと思った選手は新井監督 みんなそれぞれに収穫があったと思うんですけど、塹江が前回マツダで久しぶりに本人も納得していない内容だったと思うので、今日どんなピッチングするのかなと思って楽しみに見ていたんですけど、しっかりと修正して、切り替えてマウンドに上がれているのが収穫かな。いつも言っているように、投手も野手もうまくいかなかった次、ミスをした次を見ている。

◆広島の先発玉村昇悟投手(22)が5回1失点と好投し、残り1枠となった先発6番手入りをアピールした。立ち上がりは直球主体の投球も先頭から連続長短打を浴びるなど不安定だった。1死満塁のピンチを1失点にしのぐと、2回以降はフォームが安定。直球に加え変化球も切れ、制球もまとまった。2回から5回まで毎回の5三振を奪うなど、連打を許さず、追加点を与えなかった。「ちょっと力で押しすぎたというか、突っ込んだりしていた。初回から後半くらいの感じで投げられたらなと。それができるように次はやっていきたいと思います」。課題とする立ち上がりにつまずき、自己評価は厳しかった。玉村の好投もあり、先発6番手の最終決定はこの日には出ず、明日20日以降に持ち越しとなった。新井監督は「アドゥワにしても、黒原にしても、タマ(玉村)にしてもすごくいいものを見せてくれているので、しっかり考えたいです。今日しっかり悩みたいなと思います」と若手3投手のアピールにうれしい悲鳴を上げた。

◆西武の「おかわり君」こと中村剛がオープン戦初アーチを放った。1-1と同点の8回2死一塁で、広島の育成右腕の杉田から、左翼スタンドへ運ぶ勝ち越しの2ラン。高めのスライダーを捉えての1発に「ボールの見え方とか、タイミングとか、悪くなかった。(本塁打が)出るに越したことはないので出てよかった」と振り返った。打撃の状態は上向いている。1回1死満塁の好機で回った第1打席では、左犠飛を放って先制点をもたらし、この日3打点を挙げる活躍をみせた。ここまでの仕上がりについて「普通」と控えめながら、オープン戦出場5試合で10打数3安打、打率3割と結果もついてきている。オープン戦は残り4試合。「テーマは特にはないですけど、もうちょっと打撃内容も上げていけると思うので、しっかりそういうのもしていけたら」と気持ちを高めた。

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◆広島小園海斗内野手(23)が1回、西武平良から技ありの本塁打を放った。膝元に落ちる、内角低めスライダーを拾い上げた。「反応で行きました」。打ち上げた飛球は広島ファンが待つ右翼席へ。オープン戦2号先制弾となった。2死走者なしという状況でも大振りしない意識が本塁打という結果につながった。「まったく狙っていなかったです。スイング自体、そんなに思い切り振っていない」。わずかに浮いた変化球に反応できたのは好調の証し。オープン戦打率は4割1分2厘を残す。それでも、プロ入り後スロースターターのシーズンが目立つだけに、表情を緩めることはしない。「自分なりにフォームが固まった感じがある」と手応えを口にしながらも、「(勝負は)シーズンです」と真っすぐ前を向いた。

◆史上9人目の500本塁打へあと29本と迫っている西武・中村剛也内野手(40)が八回にオープン戦1号となる決勝2ランを放った。八回2死一塁から、杉田の高めのスライダーを完璧に捉えて左中間スタンド中段に運び「芯で打てた。(本塁打は)出るに越したことないので、いい気持ちで開幕に向かえる」と振り返った。23年目を迎える今季は、昨年に続き2月のキャンプは2軍メンバー中心のB班(高知・春野)で調整。12日の中日とのオープン戦から1軍に合流すると、ここまで5試合で打率・300、1本塁打、3打点をマークし、開幕に向け順調な仕上がりを見せている。

◆広島の玉村は先発して5回を5安打1失点にまとめ、残り1枠とされている開幕ローテーション入りへ存在感を示した。新井監督は、争っているアドゥワ、黒原、玉村の3人を「すごくいいものを見せてくれている」と評した上で「きょうしっかり考えたい、悩みたい」と話した。一回は「ちょっと力で押しすぎた」と速球主体に投げて2安打1四球で1死満塁を招き、犠飛で失点。二回以降はスライダーなどの変化球を効果的に使い、無四球、5三振と立て直して試合をつくった。それでも「毎回立ち上がりが課題。初回がすごく悔しい」と自らを律した。

◆西武先発陣の軸と期待されている平良は5回1失点と安定感を示した。収穫に挙げたのは五回2死で野間を低めのスプリットで空振り三振に仕留めた場面。「去年と同じコースに投げるとあまりいい結果が出ていなかったので、それを調整した」と、昨季よりも落差が約10センチ増したという球種をうまく操った。三振を五つ奪っても「真っすぐで高めのストライクをあまり投げられていなかった。そこがまとまれば、もう少し増えるかな」と、貪欲な姿勢でいる。(ベルーナ)

◆開幕へ向け、準備万端だ。プロ23年目の西武・中村剛也内野手(40)が「5番・DH」で出場し、八回にオープン戦1号となる決勝2ランを放った。「芯で打てた。(本塁打は)出るに越したことないので、いい気持ちで開幕に向かえる」1-1の八回2死一塁。杉田の高めのスライダーを完璧に捉え、文句なしの一発を左中間席中段に運んだ。2月のキャンプは昨年に続き2軍メンバー中心のB班(高知・春野)で調整し、今月12日の中日とのオープン戦で1軍に合流。ここまで5試合で打率・300、1本塁打、3打点と状態は上向きで、松井監督は「一発は見事だった。足もしっかり動いている」と目を細めた。目標とする史上9人目の500本塁打まで29本。昨季チーム最多の17本塁打を放った40歳の長距離砲は、開幕へ向け「もうちょっとバッティングの内容を上げられると思う」と頼もしかった。(石井孝尚)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
841 0.667
(↓0.06)
-
(-)
55
(+9)
41
(+10)
13
(+2)
12
(+1)
0.260
(↑0.013)
3.180
(↓0.57)
1
(3↑)
日本ハム
635 0.667
(↑0.042)
0
(↓1.5)
51
(+4)
49
(-)
4
(+2)
16
(+1)
0.243
(↓0.005)
3.310
(↑0.26)
3
(2↑)
西武
531 0.625
(↑0.054)
0.5
(↓1.5)
22
(+3)
26
(+1)
5
(+1)
4
(+1)
0.230
(-)
2.880
(↑0.25)
4
(2↓)
ORIX
641 0.600
(↓0.067)
0.5
(↓0.5)
33
(-)
36
(+3)
3
(-)
6
(-)
0.265
(↓0.011)
3.190
(↑0.08)
5
(1↑)
中日
754 0.583
(↑0.038)
0.5
(↓1.5)
42
(+3)
38
(+2)
5
(-)
5
(-)
0.226
(↑0.005)
2.150
(↑0.15)
5
(2↓)
楽天
751 0.583
(↓0.053)
0.5
(↓0.5)
43
(+2)
33
(+3)
2
(-)
13
(+4)
0.267
(↓0.009)
2.350
(↓0.08)
7
(2↑)
巨人
660 0.500
(↑0.045)
1.5
(↑1.5)
43
(+3)
38
(+2)
3
(-)
6
(+2)
0.239
(↑0.005)
2.970
(↑0.09)
7
(1↓)
ヤクルト
661 0.500
(↓0.045)
1.5
(↑0.5)
35
(-)
45
(+4)
8
(-)
9
(+1)
0.213
(↓0.006)
3.330
(↓0.06)
9
(1↓)
広島
564 0.455
(↓0.045)
2
(↑0.5)
43
(+1)
45
(+3)
7
(+1)
8
(-)
0.213
(↓0.006)
2.440
(↓0.07)
10
(-)
DeNA
455 0.444
(↑0.069)
2
(↑1.5)
47
(+3)
33
(-)
10
(+1)
21
(+2)
0.268
(↑0.002)
2.250
(↑0.18)
11
(-)
ロッテ
262 0.250
(↓0.036)
3.5
(↑0.5)
28
(+2)
40
(+3)
4
(+1)
6
(-)
0.231
(↓0.008)
3.860
(↑0.08)
12
(-)
阪神
2111 0.154
(↑0.071)
6
(↑1.5)
44
(+10)
62
(+9)
4
(+2)
6
(+1)
0.229
(↑0.016)
3.550
(↓0.44)