ロッテ(-降雨のため試合中止-)阪神 =オープン戦1回戦(2024.03.12)・ZOZOマリンスタジアム=
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◆午後1時開始予定の試合は早々に中止が決まった。朝から雨が降り、午後には強まる予報になっている。前日11日に千葉入りしている阪神には歓迎されない雨だ。投手のやりくりが難しくなる。この日は、村上頌樹投手(25)が先発、門別啓人投手(19)も複数イニングを投げる予定だった。岡田彰布監督(66)は「決めてるよ」と事前にシミュレーションを終えていることを明かしていた。村上は13日のロッテ戦にスライド登板の見込み。門別は開幕当初のローテーションに入らないため、別の登板機会を探ることになる。ただ、門別は2日の日本ハム戦(札幌ドーム)が最後の登板で、間隔が空きすぎる懸念がある。13日に登板予定だった西勇輝投手(33)は2日後の中日戦または2軍戦に回る。伊藤将司投手(27)はそのまま13日に投げるとみられる。

◆ロッテ戦が雨で流れ、先発予定だった村上頌樹投手(25)は13日の同戦にスライドし、中継ぎ登板することになった。先発は伊藤将司投手(27)で、村上は2番手以降でマウンドで上がる。村上は前回先発予定だった5日の楽天戦も雨天中止になっていた。2週連続でのスライド登板に「気にしていないです」と言いながらも「ヤギさん(青柳)と自主トレしたら、乗り移ったんかなと」と、チーム屈指の「雨男」として知られる青柳晃洋投手(30)の名前を出して笑わせた。「村上投手が雨男の可能性が...」と振られると「じゃないです」とニヤリ。「今日は門ちゃんが後ろにいたから、門ちゃんのせいやと思います」と、この日中継ぎで登板予定だった後輩の門別啓人投手(19)に雨の責任をかぶせて笑った。村上は順調にいけば、開幕ローテーションの一角として4月2日のDeNA戦(京セラドーム大阪)を託される方向だ。「火曜日の男」が、2週連続で水曜日の登板となるが、「(調整は)変わらない」と頼もしかった。

◆9連敗中の阪神は、レギュラーメンバーをスタメンに並べた。「3番左翼」にはシェルドン・ノイジー外野手(29)を起用。森下翔太外野手(23)は「6番右翼」でスタメン。ノイジーと左翼を争う前川右京外野手(20)がベンチスタートとなった。先発は伊藤将司投手(27)。オープン戦は2試合連続で失点しており、開幕へ向けて地元千葉で万全を証明できるか。

◆ロッテ対阪神のオープン戦は、天候不良のため中止が発表された。阪神のオープン戦が雨天中止になるのは5日の楽天戦以来今季2度目となる。開幕4戦目に登板することが濃厚な村上頌樹投手(25)が先発予定だったが、13日の試合にスライド登板となる見込みだ。

◆雨天中止となり、先発予定だった阪神・村上頌樹投手(25)は予定通りに13日でスライド登板することとなった。この日はキャッチボールやダッシュなどで調整した。「バランスよく自分の球が投げられるようにすることが一番(大事)。そこだけです」前回登板は6日の2軍教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で、4回2安打6奪三振無失点。これは登板予定だった5日の楽天戦(甲子園)が雨天中止となったことによるスライドで、今回と合わせて2週連続で登板日を天候に左右される形となった。これには「ヤギさん(青柳)と自主トレをしたら、(雨男が)がうつったのかな」とポツリ。加えて、11日の投手指名練習(甲子園)にて、昨季の2軍戦での先発予定の試合が降雨により10度ほど中止となっていたことを明かしていた2年目左腕・門別もこの日に登板予定だったなかで、「今日はモンちゃん(門別)が後ろにいたから、モンちゃんのせいです」と話し、笑いを誘っていた。「雨柳さん」こと青柳、「大雨降太郎」こと大竹耕太郎に続く〝虎の3代目雨男〟への就任については「ヤギさんと大竹さんで十分です」とやんわり辞退。13日の幕張は雨も降りやむ予定だ。ゾゾマリンでの登板は自身初めてで「すぐ対応できるようにします」と意気込みを口にした。

◆ロッテの角中が1軍に合流した。36歳のベテランはここまで、志願して2軍の試合に出場し、状態を上げてきた。先発出場予定だった阪神戦が雨天中止となり、室内での打撃練習などで調整。「状態は普通。予定通りです」と話した。母校の日本航空石川高が18日に始まる選抜大会に出場する。能登半島地震で大きな被害を受けた後輩たちにパーカをプレゼントしたそうで「目いっぱいやってくれたらなと思う」とエールを送った。

◆ロッテ・角中勝也外野手(36)が1軍合流した。試合は雨天中止となったため室内練習場で打撃練習をこなして汗を流した。「いい状態で(シーズンに)入っていけるようにやっていきたい。(ここまでは)予定通りにきている」18年目を迎える今季は打席数を確保してもらうために、志願して2軍で実戦をこなしてきた。9日の春季教育リーグ、ヤクルト戦では2安打1打点と結果も残して、状態を仕上げてから1軍に上がってきた。母校・日本航空石川高が18日に始まる選抜大会に出場する。後輩たちには私服でも使えるようなパーカーをプレゼント。1月には能登半島地震に見舞われた中で迎える大会に「思い切ってやってほしい。地震のことは置いといて、選手たちが目いっぱいやってくれたらなと思います」とエールを送った。前日11日には自身のインスタグラムに「自分流の追悼」としてドラゴンボール柄のネイルを施した爪の写真を投稿。ドラゴンボールは「アニメスタートで、完全版(の漫画)は全部集めました」と話し、爪は「その月のラッキーカラーを取り入れました。4月がオレンジだったので」と追悼の意味も込めたネイルを行った理由を明かした。

◆阪神・前川右京外野手(20)は雨中のグラウンドで左翼の位置に就き、ノックを受けた。「明日(13日)も風がすごく吹いていると思う。ちゃんと確認をして(いきたい)」。フライ性の打球などを入念にチェックした。甲子園の試合では6日と8日に2試合連続失策を犯し、守備は課題の一つだ。両翼を任されるなかで「選択肢を増やしていただいている。2つともできるようにしたい」と言葉に力を込めた。

◆阪神・森下翔太外野手(23)は課題のインコースを克服するために、打撃フォームの試行錯誤を続けている。8日のヤクルト戦(甲子園)からバットを寝かせはじめ、直近2試合では9打数3安打。「(ドジャースの)大谷翔平さんもバッティング練習中はバットを寝かせた状態から打っていたりもする。もっと自分の中で理想に近づけるようなバッティングができるフォームを模索しながらやりたい」と狙いを明かした。大スターと同じ打撃練習法で理想を追求する。

◆阪神の新外国人右腕、ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が12日、甲子園室内での残留練習に参加。チーム本隊に再合流する15日の中日戦(バンテリンドーム)からのオープン戦残り8試合で〝連投テスト〟を志願することを明かした。昨季セーブ王・岩崎優投手(32)とダブルストッパーとして期待される助っ人、開幕に向けて本番モードに入る。投げるたびに評価うなぎ上りのゲラがシーズン本番を前に総仕上げを行う。残りのオープン戦で〝連投テスト〟を志願することを明かした。「連投にも耐えられる体を作っていかなければいけないので。どこかで連投するのもいいのかなと思っている。チャンスがあれば投げたい」甲子園室内でブルペン投球、ランニング、キャッチボールなどで汗を流すと、チーム本隊に再合流する15日以降を見据えた。キャンプで順調な仕上がりをみせ、オープン戦も3試合連続無失点。甲子園デビュー戦だった6日の楽天戦は、最高気温10度に「サムイ!!」を連呼しながら150キロ超の直球を連発。さらに、岡田監督から高い評価を受けたのは抜群の制球力だった。ゲラは「(ストライク)ゾーンで勝負するのは投手として当然。(シーズンで)50、60イニングになったときを考えると(球数が)少ないにこしたことはないから。ストライクを投げて、勝負することはいつも考えている」とキッパリ。連投の可能性がある救援投手として、球数をいかに少なく抑えられるか-を意識した発言だ。予習もバッチリだ。これまでのオープン戦は、日本の打者の特長を把握するために映像などで徹底チェックしている。「2ストライク以降は大振りしないというイメージ。だから三振を取ることも簡単ではないだろうし、改めて粘り強い打者が多いなと思ったよ」と、直球オンリーではなく変化球のキレや制球の大事さを再確認。残すは〝連投テスト〟だけだ。この日のロッテ戦(ZOZOマリン)は降雨中止。岡田監督は先発投手陣の登板スケジュールで頭を悩ましているが、岩崎とのダブルストッパー構想も検討している助っ人右腕の要望はむげにはできないだろう。「ドームはありがたいね。気温とか天候を心配しなくていいから」ゲラがチームに再合流後の8試合は名古屋(バンテリンドーム)→福岡(ペイペイドーム)→大阪(京セラドーム)と、すべてドーム球場で、登板予定を立てやすい。米大リーグでも2試合の連投は経験しているという優等生助っ人は、すでにシーズン本番での活躍を見据えていた。(三木建次)

◆阪神・岡田彰布監督(66)がロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)が降雨中止となった12日、開幕ローテーションの「予備1番手」に高卒2年目左腕・門別啓人投手(19)を構想していることを明かした。春季キャンプから順調にアピールを続ける若虎は、先発陣の調整に狂いが生じた場合に頼もしい戦力になる。降り続く冷たい雨は弱まることなく、早々に試合の中止が決まった。千葉での登板に備えていた門別も計画の変更を余儀なくされたが、岡田監督の信頼は不動だ。高卒2年目左腕は、球界屈指の先発陣の不測の事態に備えて調整させる。もしものときは、すぐさま投入する。「予備1番手が門別いうことやからな。誰か悪かったら、すぐ門別行くよ。そら当たり前のことや。まだ5イニング投げてるピッチャーいてないのに。開幕からの順番なんか決められへんいうことや、普通に考えても」底冷えするZOZOマリンスタジアムに隣接する室内練習場で練習をチェックし、若虎への期待の高さを明かした。開幕投手の青柳は8日のヤクルト戦(甲子園)で4回無失点と好投し、臀部の張りの影響を払拭した。他の投手陣も個々に調整を続けて状態を上げているが...。才木は発熱で9日のヤクルト戦の先発を回避。左肩のガングリオン(良性腫瘍)除去の処置で出遅れていた大竹は6日の楽天戦(同)でようやく実戦初登板し2回1失点と、これからイニング数を伸ばしていく段階だ。「まだ2イニングしか投げてないピッチャーもおるんやで、そんなん決められへんやん、開幕」この日でオープン戦は2度目の降雨中止となり、投手陣の登板予定をやりくりする虎将も苦笑いを浮かべた。村上は13日にスライド登板。6日の2軍戦で登板し、13日のロッテ戦で登板するはずだった西勇は15日の広島2軍とのウエスタン・リーグ開幕戦(鳴尾浜)へ、門別は翌16日の同戦に回ることになった。悪天候にも泣かされ、1、2軍戦をフル活用する現状で、順調に調整を続ける若虎の存在は心強い。2月の春季キャンプ中には他の先発陣の実績を重視した上で、高卒2年目左腕の開幕ローテ入りについて「100%ないよ」と断言していたが、状況は変わる。開幕が近づく中、主力の調整遅れや結果が伴わなければ、〝予備1番手〟のカードを切る。昨季も開幕2戦目が見込まれていた伊藤将が左肩の違和感のため直前で開幕ローテを外れたが、村上が当初の中継ぎから4月12日の巨人戦(東京ドーム)で巡ってきた先発機会で7回完全と好投。一気に先発陣の柱へと成長した。百戦錬磨の岡田監督の備えがあったからこそ、先発陣の〝穴〟を最小限に防げた。「2戦目決めとってもそうなるわけやからな。門別2戦目行かせなしゃあないやん、そうなったら。みんなが順調になあ、まだ分からへんやんか、投げてみんと」青柳の開幕投手は通達済みだが、巨人との開幕カード(29-31日)の2番手以降に〝もしも〟があれば門別が出撃し、スタートダッシュを支える切り札になる。(新里公章)■この日の門別門別は12日に登板予定だったが雨で流れ、キャッチボールやポール間ダッシュを行った。「投げたかったなというのはあるけど、次が決まったのでそこに備えて練習を頑張ります」。岡田監督が開幕ローテの投手陣をバックアップするために土曜で調整させていくことを明かしたと伝えられると、「チャンスをもらったときにいいピッチングができるように、しっかり準備していきたい」と決意。「開幕ローテに入りたいという気持ちがあったので、(開幕)一回り目で投げられれば一番いい」と気合を入れた。

◆昨季途中からプロ野球で導入された判定基準の「ブロッキングベース」が、今季から米大リーグでも取り入れられることを受け、阪神・岡田彰布監督(66)が12日、〝岡田ルール〟の採用を歓迎した。選手を守り、より円滑にプレーができるように声を上げた行動が、ベースボールの歴史を変えた。海の向こうのベースボールのルールブックに新たなページが増えた。岡田監督が、「ブロッキングベース」を今季から米大リーグも採用することについて言及。選手を守るためのルールが世界に広がることを歓迎した。「ああいうプレーは絶対あかんことやからのう。今まで、そないして決めてなかったいうほうがおかしい。驚きとかそんなんないけど。アメリカでも決まってなかったんやなあと思ったよ」11日に日本野球機構(NPB)の森審判長が、〝岡田ルール〟が米大リーグにも受け入れられたことを明かした。きっかけは、昨年8月18日のDeNA-阪神18回戦(横浜)。九回に熊谷が二盗を試みた際に、DeNA・京田にブロックされる形で失敗した。走塁妨害が認められず、虎将は猛抗議。翌19日には阪神がNPBに意見書を提出して議論が進み、9月5日から急きょ「ブロッキングベース」を適用することになった。改めて「あれはあかん。危ないプレーっていうかな。ホームはキャッチャーはプロテクターを着けとるからなあ。あそこ(二塁)は防具も何も着けてないわけやからな」と二塁でのクロスプレーの多さを強調し、危険性に警鐘を鳴らした。岡田監督の闘志むき出しの猛抗議が、選手を守り、より円滑な試合進行に役立つことになった。日米だけではなく、世界中の野球界に〝岡田ルール〟が浸透する日も遠くない。ブロッキングベース走者が進塁または帰塁の際、野手の不可抗力により塁を完全に塞がれ、その塁に触れることができなかった場合(セーフのタイミング)、走塁妨害とはしないが走者の不利益を取り除き、進塁または帰塁を試みている方向の塁の占有権を認めセーフとする。■ブロッキングベース適用の経過★2023年8月18日 DeNA|阪神(横浜)の九回1死、一走・熊谷が二盗を試みた際、ベースカバーに入った遊撃・京田にスライディングをブロックされる形に。セーフ判定だったが、相手リクエストでのリプレー検証の末にアウトになり、岡田監督は走塁妨害だと猛抗議した。★8月19日 阪神がNPBに意見書を提出。★9月4日 プロ野球の実行委員会が行われ、野手が向かってくる走者に対してベースを完全にふさいだ場合の判定基準を変更し、翌5日から「ブロッキングベース」として運用することが決まった。★2024年3月11日 NPBの森健次郎審判長が、今季から「ブロッキングベース」が米大リーグでも採用されると明かす。大リーグ機構(MLB)が日本球界の規則を追随して取り入れるのは史上初。

◆阪神D5位・石黒佑弥投手(22)=JR西日本=は30球のブルペン投球などで汗を流した。岡田監督は15日からの中日3連戦(バンテリンD)にも帯同させることを明かした。愛知県出身の右腕は「親に見てもらう機会が増える。いい親孝行かなと思うので、投げられたら」と期待で胸を膨らませた。1軍初登板だった10日の巨人戦(甲子園)は堂々の1回無失点。「いまの自分をしっかりと出せるような準備をし、戦力になれるように頑張っていきたい」と話した。

◆阪神・村上頌樹投手(25)が降雨中止を受け、13日のロッテ戦(ゾゾマリン)へスライド登板する。「バランスよく自分の球が投げられるようにすることが一番(大事)。そこだけです」登板が雨天中止となるのは2週連続。調整に水を差される日々は続くが、「ヤギさん(青柳)と自主トレをしたら(雨男が)がうつったのかな」とジョークを飛ばすほどで、心はくもっていない。ただ雨男キャラへの仲間入りについては「ヤギさんと大竹さんで十分です」とやんわり辞退。13日の予報は晴れで、キャッチボールやダッシュなどでしっかりと調整した。4回2安打6奪三振無失点だった6日の教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)に続く好投で、シーズンに向けた手応えを持ち帰る。(須藤佳裕)

◆阪神・岡田彰布監督(66)が報道陣に対応。米国でも採用されるブロッキングベースなどに言及した。主な一問一答は以下の通り。ーーブロッキングベースがアメリカでも採用された「ああいうプレーは絶対アカンことやからのう。今まで決めてなかった方がおかしい。コリジョンいうのが...ホームのアレをやるんやったら、あの時でも決めとかなアカンわな。先にな」ーー日本からメジャーが変わるのは珍しい「それは普通と思うよ。当たり前のことやん。驚きとかないけど。アメリカでも決まってなかったんやなあと思ったよ」ーーアメリカに習うケースが多いが、今後の野球界に向けても大きい「いやいや別に、どうってことないやん。決めとかなアカンことやん。あっこ(二塁ベース)の方が何も着けてないんやから、ホームはキャッチャーはプロテクターを着けとるからなあ。あそこは防具も何も着けてないわけやからな」ーーホームよりも二塁の方がクロスプレーは多い「そうや、クロスプレーは多いよ。盗塁のクロスはな、はっきり言うて。ホームはそこまでクロスプレーになるのは少ないよ、そら盗塁のクロスの方が多いよ。そら」ーー一歩間違うと大けがになる「なる。危ないと思ったら、控えるよな、スライディングしてもな。セカンドのゲッツーにしても今はほとんどクロスプレーもなくなっているわけやからな。昔やったら足上げて阻止しようと思て、やってる。今は、セカンドのゲッツー崩しにしてもないわけやんか。ランナーがよける感覚になっとるから。ホントは、その時点で決めとかなアカンわな」ーー試合は雨「しゃあないわなあ。西と門別はファームで投げささんと。西も(3月15日のウエスタン・リーグ)開幕や、ファームの。西、門別とお前、ファームで、ええピッチャー行けるやん」ーー西勇は開幕の順番を考えても影響はない「ドームで1回投げられるやろ、ファームばっかりで、いきなりいうのもな。1軍のメンバーが守ってるとこで、投げささんと」ーー逆に門別は「6人決めてるわけでもないし、誰かが調子悪かったら、門別行かすんやから、当たり前のことやん。予備1番手が門別いうことやからな。誰か悪かったら、すぐ門別行くよ」ーー去年の伊藤将は開幕ローテから外れた「もうアレや、2戦目決めとっても、そうなるわけやからな。門別2戦目行かせなしゃあないやん、そうなったら。行かす予定にはしとんねんけどな」ーー中継ぎも直前まで調子を見て「9人まで減らしたけどな。1人減らして、8人にするんじゃなしに、ファームに落ちたピッチャーが調子上げて来てな、入れ替えもあるやろうし、ファームと状態を見極めていけと。今日もコーチ会議で言ったけどな。まだ最終決定じゃないからさ」ーー岩貞らはそういう位置づけ「そうそうそう。調子上げて来たら、いいわけやから。報告受けたら、また入れ替えとかするわけやから」ーー石黒はこのまま名古屋も「行く行く。今日ピッチングしたから、見てたよ。まあ、ええよな」ーー試合があったら、どんなメンバーだった「今日はもう雨要員よ。雨寒要員よ。雨寒風要員や」

◆8日から1軍に合流した阪神・高寺望夢内野手(21)は千葉遠征に帯同。練習では昨季ゴールデングラブ賞の大山、中野、木浪ら内野陣とともに1カ所でノックを受け、「緊張感がある。やっぱりみんなうまいので勉強になります」と学びを得た。高いレベルの環境で先輩から吸収しながら、開幕生き残りを目指す。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)は室内練習場でノックを受けた後、右足だけで立った状態からネットスローを繰り返した。10日の巨人戦(甲子園)では悪送球もあったが、今年は春季キャンプから守備に精力的に取り組む。「ちゃんと自分で考えて、いろいろ試したい」と、この日の練習も自ら考案したものだったと明かした。13日は25歳の誕生日を迎える。「帰ってからもストレッチをしたり、いろいろすることあるので、いい時間にしたい」と話して球場を後にした。

◆ZOZOマリンスタジアムの試合中止決定の早かったこと、早かったこと。朝9時半には、トラ番・中屋友那が「ご案内 本日の試合は天候不良で中止となりました」と書いた紙が貼りだされている球場前の風景写真を送ってきてくれた。「どう考えても試合は全く無理そうな天気予報だったので、前の日から取材の狙いを考えていましたから、慌てず対応できました」入社して1年しか経過していない中屋の話を聞いた後に、40年近い記者生活をたどってみると恥ずかしくなる。行き当たりばったりの取材しかしてこなかったのだから。悲しくなるので、自分の過去を振り返るのはやめたい。この時期の中止は、調整段階の選手によっては大問題になることも。2週連続で火曜日の試合が中止になって、一番影響を受けたのは先発登板予定だった村上だろう。「3代目・雨男」の話題が飛び交ったようだが、そんなことより、スライドで先発でうまく調整して開幕を目指してもらいたいと願う。自分のことは振り返らないが、阪神のことは振り返ってみる。ある〝悲劇〟を思い出した。初めて日本一になった1985年、リーグ優勝したときにマウンドにいたのが中西清起。後に投手コーチとしても手腕を振るい、虎党の記憶に残る投手だ。その中西が「ことしは先発に専念したい」と宣言して臨んだのが92年。ところが、オープン戦で登板予定した3試合がすべて雨で中止になった。気の毒ではあるが、あまりに不運な「雨男」に、少し笑いながら話しかけたら...。

◆先発ローテ候補の中で大竹の登板が極端に少なく、気にはなっていた。最近の投球を見ていないので判断は難しいが、調整遅れであることは間違いない。もしものときの代役に門別の抜擢(ばってき)は当然だろう。キャンプ、実戦登板を見ても、開幕ローテに入って何の不思議もない。ただ、先発の順番に関しては、思いはある。青柳に次ぐ開幕2戦目は、巨人に相性のいい伊藤将を投げさせたい。ことしの巨人は侮れない。最初の直接対決の重要性を考えれば、経験のある伊藤将ではないか。門別が巨人戦がダメというのでなく、未知数の若い投手には2カード目がいいのではないかという親心だ。個人的には、門別以外に桐敷を先発にもってくる策もあると感じている。人材不足で仕方なく、ではなく、先発経験があってスタミナもある桐敷のローテ入りは決して奇策ではない。大竹は心配だが、代役が次々と浮上してくる先発陣の層の厚さが阪神の強みだ。13日は村上がスライド先発するようだが、問題はないだろう。むしろ、この先、先発候補が長いイニングを投げ始めたとき、救援陣の登板機会が確保できるか。岡田監督も自分の目で判断して選考作業をしたいはず。雨で心配になるのは先発陣ではなく救援陣だろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
27
(+3)
20
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.253
(↓0.007)
2.900
(↑0.16)
2
(1↓)
ORIX
411 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
19
(-)
17
(-)
0
(-)
6
(-)
0.281
(-)
2.830
(-)
2
(1↓)
日本ハム
414 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
36
(+4)
33
(+4)
2
(-)
9
(-)
0.267
(↓0.003)
3.600
(↓0.05)
4
(3↑)
西武
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(-)
8
(+2)
11
(+1)
3
(-)
1
(-)
0.223
(↑0.015)
2.830
(↑0.63)
5
(1↓)
ヤクルト
531 0.625
(-)
1
(↓0.5)
28
(-)
24
(-)
3
(-)
5
(-)
0.216
(-)
2.630
(-)
6
(1↓)
楽天
431 0.571
(-)
1.5
(↓0.5)
29
(-)
20
(-)
1
(-)
4
(-)
0.292
(-)
2.150
(-)
7
(2↓)
中日
443 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
29
(+1)
30
(+2)
3
(-)
4
(-)
0.205
(↓0.01)
2.570
(↑0.03)
8
(1↓)
巨人
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
31
(+2)
23
(+3)
2
(+1)
4
(-)
0.226
(↓0.009)
2.850
(↓0.08)
9
(-)
DeNA
234 0.400
(-)
2.5
(↓0.5)
27
(-)
25
(-)
6
(-)
15
(-)
0.246
(-)
2.850
(-)
10
(-)
広島
352 0.375
(-)
3
(↓0.5)
27
(+4)
33
(+4)
2
(-)
4
(+1)
0.210
(↑0.015)
2.550
(↑0.06)
11
(-)
ロッテ
122 0.333
(-)
2.5
(↓0.5)
13
(-)
19
(-)
1
(-)
3
(-)
0.220
(-)
3.890
(-)
12
(-)
阪神
090 0.000
(-)
6.5
(↓0.5)
25
(-)
44
(-)
2
(-)
3
(-)
0.205
(-)
3.550
(-)