オリックス(☆3対1★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2024.03.10)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
0001000001600
ORIX
10200000X3510
勝利投手:エスピノーザ(1勝0敗0S)
(セーブ:マチャド(0勝0敗1S))
敗戦投手:ヤフーレ(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは、先発・エスピノーザが4回1失点の投球。開幕ローテーション入りを目指す助っ人が結果を残した。対するヤクルトは、オスナが2安打を含む3出塁を記録。シーズン開幕へ向け、今日も好調な打棒を発揮した。

◆先発ローテを争う新外国人右腕アンダーソン・エスピノーザ投手(26=パドレス3A)は、オープン戦2度目の登板で苦しい投球になった。4回1失点と粘ったが、5安打に2四球で毎回得点圏に背負った。球数も85球と多く「全体としてはあまり良くない内容になってしまった」。中嶋監督も「あれが悪い時なんでしょうね。ボールの暴れ方とか」と振り返った。

◆ヤクルトの不動の遊撃手・長岡秀樹内野手(22)が、3年連続開幕スタメンへまた前進した。4打数2安打1得点のマルチ安打で、2試合連続安打。3点を追う4回は1死走者なしから、遊撃への内野安打で出塁し、相手の暴投で本塁生還した。「アピールしないといけない立場だと思いますけどシーズンに向けて、シーズンで打てるように試行錯誤しながらやっているところなのでそんな感じです」と好調をキープする。高津監督も「このままいけば彼、今年も8番だと思うんですけど、上位に返してもらう役割でもあり、ポイントの1人になると思います」と期待する。長岡は「僕が打って塁に出ればすごい上位打線が待っていますし、本当に僕がチャンスメークしないといけないので。何とか打つだけじゃなくて、どうしたら塁に出られるかとか、考えながら打席に立ちたい」と決して浮足立つことはない。5年目で迎える24年のシーズン。「まだ全然ウカウカしていられないですし、今年1年が勝負だと思っているので死に物狂いでやりたいと思います」と気合の入った表情を見せ、バスに乗り込んだ。

◆ヤクルトの中継ぎ候補の阪口皓亮投手(24)が、あえて直球封印で8回から1イニングを封じた。伊藤投手コーチからの勧めで、ツーシーム、カットボールを直球の球速帯(約145キロ)に近づけるのがテーマ。奪った2三振は伊藤投手コーチ直伝のスイーパーだった。「安心して信頼して出してもらえるように」と2戦連続無安打無失点と好調をキープ。高津監督は「取り組んでることがゲームの中でもしっかりできた」と評価した。

◆ヤクルトの新助っ人、ミゲル・ヤフーレ投手(25)=前ジャイアンツ傘下3A=が来日初先発し、3回4安打3失点だった。一回は2死満塁から押し出し四球を与えて先制点を許すなど3四死球が絡んで1失点。二回は三者凡退に斬ったが、三回は先頭の宗から西川、頓宮の3連打で2点を奪われた。「今日は変化球の精度で少し苦しんだ。甘く入った球を打たれてしまった」と振り返った。三回には紅林から空振り三振を奪う場面もあり「収穫としてはスプリットで三振を取ることが出できたところ」と説明。「今後の課題として、日本の打者はバットコントロールがよくあてるのがうまいので、空振りのとれる球をしっかり練習していきたい」と見据えた。

◆投球するヤクルトのミゲル・ヤフーレ(撮影・根本成)

◆ヤクルトの長岡が2安打と光った。二回は高めの速球に振り負けることなく引っ張って右翼線二塁打、四回は外角速球を三遊間へ転がして内野安打。打力向上を課題としており「シーズンで打てるように試行錯誤しながらやっている」と表情を崩さずに語った。昨年は打率が2割2分7厘。135試合に出たが、台頭する遊撃手がいなかったことも背景にあり、「ことし一年が勝負だと思っている。死に物狂いでやりたい」と力を込めた。(京セラ)

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手(22)が「7番・遊撃」で先発出場し、2安打をマークした。二回は内角高めの速球を引っ張り、右翼線への二塁打とし、四回は遊撃内野安打で出塁。続く松本直の中前打で三塁まで進み、暴投の間に生還した。これでオープン戦は出場8試合で打率・261。「アピールしないといけない立場だと思うので、シーズンで打てるように試行錯誤しながらやっているところ」とうなずいた。昨季は135試合に出場し、打率・227。うち80試合で8番打者として先発出場しており、高津監督は「このままいけば彼は今年も8番。溜まったランナーを返す役割もあり、(出塁して)上位に返してもらう役割でもあり、非常にポイントの一人になると思う」と期待を寄せる。「絶対的なレギュラー」を目標に掲げる5年目遊撃手は「全部やらないといけない。その中でもやっぱりバッティングを頑張りたい」と力強い。8番打者として「僕が打って塁に出れば、(後ろには)すごい上位打線が待っているので、本当に僕がチャンスメークしないといけない。打つだけではなく、どうしたら塁に出られるか考えながら打席に立ちたい」と表情を引き締めた。リーグ優勝奪還を狙うチームのキーマンへ。「全然、ウカウカしていられない。ことし一年が勝負だと思って死に物狂いでやりたい。どんどん成長していきたい」とどこまでも貪欲だった。

◆ヤクルト・阪口皓亮(こうすけ)投手(24)が10日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に八回から5番手で登板し、1回を三者凡退に抑えた。昨年7月にDeNAからトレードで加入した右腕は、投手の基本ともいえる直球を封印し、ツーシームやカットボールなどの変化球のみの組み立てで打者を翻弄。独自のスタイルで結果を残し、開幕1軍入りをアピールした。きれいな真っすぐはもういらない!? 動くボールを駆使して、打者を翻弄した。八回にマウンドに上がった右腕の阪口が、変化球のみの組み立てで1回を三者凡退。直球は一球も投げない独自のスタイルで打者を封じた。「(真っすぐは)今日、一球も投げていないです。スピードガンと勝負しているわけではなくて、相手打者をどう翻弄できるかだと思うので」先頭の福永をツーシームで遊飛に打ち取ると、その後は2者連続三振。昨季終了後から取り組む横に鋭く大きく曲がる変化球「スイーパー」を決め球とし、ゴンザレスを見逃し三振、野口を空振り三振に仕留めた。この日の球数は10。投げた球種はツーシーム、カットボール、カーブ、スプリット、スイーパーだった。投手の基本ともいえる直球の封印。伊藤智仁投手コーチと話し合う中で挑戦が決まった。「僕の球質的に今、ツーシーム、カットボールを主に取り組んでいる。智さんと話して、もう真っすぐはなしで、145キロくらいの球速で投げていこうと」昨秋から習得に励むツーシームは、球速が145キロ前後。右打者に食い込むように変化する球で、反対方向に曲がるカットボールと球速帯が変わらない。150キロ超の直球よりも「145キロぐらい(の球速の方)がカットと〝いいあんばい〟になる」と説明した。「求められているところは、困ったときに長いイニングを投げられる位置だと思う。信頼して出してもらえるように、コツコツ抑えていくのが大事」。開幕1軍へ、〝ムービング阪口〟が存在感を示した。(武田千怜)

◆オリックスは10日、ヤクルトとのオープン戦(京セラ)に3-1で勝利し3連勝。4勝1敗1分けとし、勝率・800で日本ハム、ソフトバンクと並んで首位に立った。国内フリーエージェント(FA)権を行使して広島から移籍した西川龍馬外野手(29)は自身2年ぶりの右翼守備に就き新たな選択肢を示すと、適時二塁打でもチームに貢献した。オープン戦の順位なんて意味がない、という意見は百も承知で、ご報告を。パ・リーグ3連覇中の王者・オリックスが3連勝で首位タイに立った。安定の定位置だ。〝終わってみれば決勝点〟をたたきだしたのは新加入の西川だった。日替わり打順を試されているFA砲は、この日は3番。三回無死二塁から、やや外より低めの変化球を、持ち前の天才的なミートで右中間二塁打に。オープン戦打率は・429と好調キープだ。「飛んだところが良かったし、結果ヒットになってよかった」打つことに対しては意外にクールだった。というより、この日の注目は守備位置。移籍後、初めての「右翼」。実は広島時代の昨年、ほとんどが左翼で、わずかに守ったのが中堅。実戦で最後に右翼の守備位置に就いたのは2022年3月29日。2年ぶりだった。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ORIX
411 0.800
(↑0.133)
-
(↓1.5)
19
(+9)
17
(+5)
0
(-)
6
(+1)
0.281
(↓0.008)
2.830
(↑0.17)
1
(-)
日本ハム
413 0.800
(↓0.2)
0
(-)
32
(+6)
29
(+12)
2
(-)
9
(+3)
0.270
(↓0.007)
3.550
(↓0.72)
1
(1↑)
ソフトバンク
411 0.800
(↑0.05)
0
(↓1)
24
(+9)
18
(+6)
6
(+2)
4
(+3)
0.260
(↓0.019)
3.060
(↑0.03)
4
(1↓)
ヤクルト
531 0.625
(↓0.042)
0.5
(↓0.5)
28
(+6)
24
(+5)
3
(+1)
5
(+1)
0.216
(↓0.006)
2.630
(-)
5
(-)
中日
433 0.571
(↑0.071)
1
(↑1)
28
(+5)
28
(+2)
3
(+1)
4
(+4)
0.215
(↑0.002)
2.600
(↑0.65)
5
(-)
楽天
431 0.571
(↑0.071)
1
(↑1)
29
(+12)
20
(+6)
1
(-)
4
(-)
0.292
(↑0.024)
2.150
(↑0.06)
7
(2↓)
巨人
330 0.500
(-)
1.5
(↑0.5)
29
(+9)
20
(+10)
1
(+1)
4
(-)
0.235
(↑0.015)
2.770
(↓0.71)
7
(4↑)
西武
111 0.500
(↑0.5)
1.5
(↑1)
6
(+5)
10
(+3)
3
(+2)
1
(+1)
0.208
(↑0.02)
3.460
(↑4.42)
9
(4↓)
DeNA
234 0.400
(↓0.1)
2
(-)
27
(+3)
25
(+5)
6
(+2)
15
(+2)
0.246
(↓0.012)
2.850
(↑0.1)
10
(-)
広島
351 0.375
(↓0.054)
2.5
(-)
23
(+2)
29
(+5)
2
(-)
3
(+1)
0.195
(↓0.021)
2.610
(↑0.18)
11
(6↓)
ロッテ
122 0.333
(↓0.167)
2
(-)
13
(+6)
19
(+9)
1
(+1)
3
(+1)
0.220
(↓0.007)
3.890
(↓0.43)
12
(1↓)
阪神
090 0.000
(-)
6
(↓0.5)
25
(+6)
44
(+10)
2
(-)
3
(-)
0.205
(↑0.011)
3.550
(↑0.02)