広島(☆3対1★)ヤクルト =リーグ戦9回戦(2023.05.28)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:アンダーソン(3勝1敗0S)
(セーブ:島内 颯太郎(1勝1敗1S))
敗戦投手:小川 泰弘(2勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(9号・7回表ソロ)
【広島】菊池 涼介(3号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島が同一カード3連勝。広島は初回、菊池の先頭打者本塁打で幸先良く先制する。そのまま迎えた5回裏には、上本の適時三塁打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・アンダーソンが7回1失点の好投で今季3勝目。敗れたヤクルトは打線が精彩を欠き、10連敗を喫した。

◆22歳の誕生日を迎えたヤクルト武岡龍世内野手が、「2番二塁」で2週間ぶりにスタメンに抜てきされた。普段は二塁を守る山田哲人内野手が、下半身の張りで前日に続いてスタメンを外れた。試合前練習でもグラウンドに姿を現さなかった。3番右翼にはサンタナが2試合ぶりにスタメン復帰した。ヤクルトは4年ぶりの9連敗中。交流戦前の最後試合を白星で締めるため、前日に代打で安打を放った4年目の勢いを買った。

◆セ・リーグ2連覇中のヤクルトが、19年以来4年ぶり、高津政権初の10連敗を喫した。17勝28敗で借金は20年以来の11に膨らんだ。前日に自力優勝の可能性が消滅していたが、交流戦前では最後となる試合でも白星はつかめなかった。先発の小川泰弘投手が踏ん張れなかった。初回、菊池に先頭打者アーチを浴びた。2回から立て直したが、5回につかまった。1死一、三塁から上本に三塁線を破る2点三塁打を許した。左翼手の山崎が打球処理にもたつく不運もあったが、小川は「チームを勝ちに導けるような有利な展開に進めることができず申し訳ないです」と反省を口にした。打線はスタメンの2番二塁に、この日に22歳の誕生日を迎えた武岡龍世内野手を抜てきした。武岡は4回にチェンジアップに食らい付いて中前打、6回には直球を中前にはじき返すなど、20年以来3年ぶりプロ通算2度目の複数安打をマークした。守備でも1回にスライディングキャッチ、4回にダイビングキャッチと好守を連発した。7回には先頭の4番村上宗隆内野手が3試合ぶりにリーグトップに並ぶ9号ソロを逆方向の左翼席に運んだ。「打ったのはチェンジアップです。1点ずつかえして勝てるように頑張ります」と話した。2点を追う8回には四球と敵失などで1死二、三塁の好機をつくったが、武岡の代打浜田がワンバウンドのスライダーを振って三振を喫した。続くサンタナはフルカウントまで粘ったが、2番手ターリーの153キロ直球に右飛に倒れた。反撃は届かなかった。ヤクルトの10連敗は、小川監督時代の19年5月14日から6月1日まで16連敗を喫して以来。借金11は、高津監督の就任1年目だった20年以来3年ぶり。同年は最終的に借金28の最下位だった。プロ野球の歴史で借金9以上から逆転優勝したチームはない。26日に下半身の張りを訴えて途中交代した山田哲人内野手は球場入りしたものの、2日連続で試合前の練習でグラウンドに姿を見せなかった。塩見泰隆外野手、青木宣親外野手らを欠いて苦しい状況だが、リーグ3連覇へ向け、30日から始まる交流戦での巻き返しを狙う。

◆広島5年目島内颯太郎投手が2点リードの9回を無失点に抑え、プロ初セーブを記録した。2連投の矢崎に代わりに最終回を任された。2死から連打で一、二塁とするも「制球を乱して走者を2人出したのなら気持ちも違ったが、打たれて出ているので投球は変えずにいこうと思った」と右腕を振った。最後は長岡を空振り三振で締め「僕の中でも自信になる投球だったので良かった」と胸を張った。

◆セ・リーグ2連覇中のヤクルトが4年ぶりに10連敗を喫した。初回にエース小川泰弘投手が、広島菊池涼介内野手に先頭打者本塁打を浴びた。高津臣吾監督は先取点を与えたことにも渋い表情を浮かべたが、とりわけ「油断と隙があった」と苦言を呈したのは2失点した5回1死一、三塁の場面だった。0-1で迎えた5回、小川は先頭の8番中村貴に右前打された。9番アンダーソンはスリーバント失敗で1死としたが、菊池に中前打を浴びた。一塁走者の中村貴は、フルカウントからスタートを切っていたため、中堅左への打球でも一、三塁となった。続く打者は2番上本。この場面で小川はクイックモーションをせずに、3球目に一塁走者の菊池がスタートを切った。「ちょっと油断と隙があった。あれだけ相手に隙を見せると、失点につながってしまうでしょうね」と高津監督。上本の打球はゴロで三塁線を抜けた。左翼手の山崎晃大朗がライン際の打球を後ろにそらして、処理に手間取った。三塁走者は当然として、一塁走者の菊池も一気に生還し、痛恨の3失点目となった。高津監督は「あれは(山崎が)止めてても菊池はホームにかえってるので。そらしたのは(打者走者が三塁まで進んだので)ダメですけど」と見た。その上で「あそこであんなスタート切られちゃダメですよね」と、小川がクイックで投げなかったことが、一塁走者菊池のスタートを誘発したと断罪した。先頭打者アーチは敗因の1つと、高津監督は分析した。「5分後にはゲームを追いかけている展開となっているので。立ち上がりは難しいと思いますが、先に点を取りたかった。先に点を与えたくなかったというのが正直なところ。やっぱりゲームを勝とうと思うと、先に点を取った方が有利に決まっている。プレーボールしてすぐに追いかけていく展開はちょっと避けたかった」。先制点を与えると、攻撃面で作戦の幅が限定される。10連敗中はすべての試合が3点差以内で決着しているが、追いかける展開では相手に主導権を渡してしまう。10連敗のヤクルトは、まさかの借金11で交流戦を迎える。これ以上負けられない状況だけに、投手出身の高津監督は、中心投手の小川へ厳しい指摘をせざるを得なかった。

◆セ・リーグ2連覇中のヤクルトが、19年以来4年ぶり、高津政権初の10連敗を喫した。17勝28敗で借金は20年以来の11に膨らんだ。前日に自力優勝の可能性が消滅していたが、交流戦前では最後となる試合でも白星はつかめなかった。V2チームが、まさかの5位で交流戦に突入することになった。高津臣吾監督は「今年の1月からキャンプからいろんな目標立てた中で、全ての戦力で戦いたいというところができてないのは、もちろん僕のマネジメントもあるんでしょうけども、こういう結果を招いてるのは間違いないと思うので、早くチームがベストな状態に戻るように努力していきたい」と故障者が続出しているチーム状況を苦戦の原因に挙げた。先発の小川泰弘投手が踏ん張れなかった。初回、菊池に先頭打者アーチを浴びた。高津監督は「5分後にはゲームを追いかけている展開となっているので。立ち上がりは難しいと思いますが、先に点を取りたかった。先に点を与えたくなかったというのが正直なところです。やっぱりゲームを勝とうと思うと、先に点を取った方が有利に決まっているので」。2回から立て直したが、5回につかまった。1死一、三塁から上本に三塁線を破る2点三塁打を許した。打線はスタメンの2番二塁に、この日に22歳の誕生日を迎えた武岡龍世内野手を抜てきした。「できることを全力でとは思いながら、毎日いろいろなことを考えて打順を組んだ。そのうちうまくいくのではないかと信じて」と高津監督。武岡は4回にチェンジアップに食らい付いて中前打、6回には直球を中前にはじき返すなど、20年以来3年ぶりプロ通算2度目の複数安打をマークした。だが、どうしても打線がつながらない。得点圏に走者を置いた場面では、2回の山崎、中村、8回の代打浜田、サンタナ、9回の長岡が全員凡退の5打数無安打に終わった。高津監督は「永遠のテーマかもしれないですけど、そういうところで1本出るか出ないかというのは、難しいでしょうけど、何とかしないといけないでしょうね。得点圏打率が2割ないのかな。それは点がなかなか入らない」と嘆いた。得点は村上の9号ソロの1点だけだった。ヤクルトの10連敗は、小川監督時代の19年5月14日から6月1日まで16連敗を喫して以来。借金11は、高津監督の就任1年目だった20年以来3年ぶり。同年は最終的に借金28の最下位だった。プロ野球の歴史で借金9以上から逆転優勝したチームはない。交流戦で巻き返すことが、V3への必須条件となる。

◆広島が先発アンダーソンの好投もあり、今季4度目の同一カード3連勝とした。1回に菊池の2年ぶりの先頭打者で先制すると、5回には上本の適時三塁打で2点を加えた。先発アンダーソンは力強い投球でヤクルト打線を押し、7回4安打1失点で3勝目。8回は3連投のターリーがつなぎ、9回は島内がプロ初セーブで締めた。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-初回、菊池選手の先頭弾で主導権を握った新井監督 キクの先頭打者ホームランも見事だったし、崇司(上本)もしっかりあそこで転がしてくれた。まあでも、アンディー(アンダーソン)がナイスピッチングだった。真っすぐがすごく良かった。たくさん空振りも取れていたし、ナイスピッチングだった。-アンダーソンは無四球でテンポも良かった新井監督 テンポ良く、ストライクを先行させて、高低にしっかり投げ分けていた。真っすぐが低めに決まって、高めにも。ストライク先行で投げ分けていましたし、真っすぐの強さが(あった)ね。-2点リードの9回は島内投手に任せた新井監督 ニック(8回登板のターリー)も3連投になったけど、(同じく2連投だった)矢崎は少し球数が多かったから。昨日30球ぐらい投げたのかな。ニックは13、13(球)で。明日月曜日で休みということで、(2人とも)"僅差になったら行ける"と言ってくれていたけど、球数を考慮したときに矢崎の方が多かったので。-島内投手はランナーを出しても粘りきった。今年の成長を感じさせた新井監督 そうだね。初セーブかな? 頼もしいですね。9回で2点差という厳しい場面でしたけど、ランナーを出しても落ち着いていますし、本当頼もしいです。-貯金2で交流戦へ新井監督 そこはあまり考えていない。そこは皆さんが、数字的なものはね。それよりも、明後日から始まる交流戦のことを考えています。-ヤクルトに3連勝で勢いがついたのでは新井監督 また明日1日空いて、交流戦に入っていくんですけど、ガンガン行ってくれればいい。こちらもガンガンいこうと思っていますし。いつも言っているように、結果に関しては私だけが受け止めればいい。選手は何も気にすることなく、ガンガン行ってほしい。

◆広島の切り込み隊長が、今季4度目の同一カード3連勝にチームを導いた。1番菊池涼介内野手は1回、打席に入る前に風向きを確認。ヤクルト小川の外角球を拾ってバットに乗せた白球は、その風に乗った。「そんなに手応えはなかったんですけど、本当に風があったから」。21年6月13日オリックス戦以来、2年ぶりの先頭打者弾が左中間席最前列に吸い込まれた。連勝中の勢いを加速させ、先発アンダーソンを援護した。1-0の5回1死一塁では、フルカウントから中前打。スタートを切っていた一塁走者を三塁まで進め、上本の三塁打で本塁に生還した。昨季まで2番として求められたつなぎの打撃から、主に1番を任される今季は出塁と得点を意識。「新しい自分の発見もある。日々勉強しながら、考えながら、野球をやっているので楽しい」。4年連続負け越し中と鬼門の交流戦でも、打線をけん引していく。

◆リーグ2連覇中のヤクルトが4年ぶりの10連敗を喫した。先発のエース小川が菊池に先頭打者アーチを許すと、5回にも長短3安打で2失点。高津監督は「(開始)5分後には追いかける展開となった。立ち上がりは難しいと思いますが。先に点を与えたくなかった。やっぱりゲームを勝とうと思うと先に点を取った方が有利に決まっている」。19年以来、監督就任後は初となる2桁連敗を嘆いた。連敗中はすべて3点差以内と競るが、投打がかみ合わない。追いかける展開では攻撃方法も限られる。山田の代役で二塁に入れた武岡は2安打も、その他の打者は3度あった得点圏で5打数無安打。指揮官は「難しいでしょうけど、何とかしないといけない。(チーム)得点圏打率が2割ないのかな(1割9分3厘)。それは点がなかなか入らない」。7回先頭で出た村上の9号ソロによる1点に終わった。下半身の張りで山田が2試合連続欠場し、塩見ら主力を欠く。高津監督は「そのうちうまくいくのではないかと信じて」と、打線の

◆広島・菊池涼介内野手(33)が初回先頭打者ホームランを放った。「良い風が吹いていました。結果的に良い先制点になって良かった」。「1番・二塁」で出場し、一回にヤクルトの先発・小川泰弘投手(33)の外角速球を力強く振り抜き、左中間へ3号ソロを放り込んだ。先頭打者本塁打は通算4本目で2021年6月13日のオリックス戦(京セラ)以来約2年ぶり。二塁部門で13年から10年連続でゴールデングラブ賞に輝いている名手は打撃にも定評がある。16年に最多安打のタイトルを獲得し、2桁本塁打は通算8度をマーク。今季は試合前時点で44試合に出場し打率・294、2本塁打、13打点の成績を残している。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が七回に反撃の9号ソロを放った。「1点ずつ返して勝てるように頑張ります」0―3の七回。先頭で打席に入り、広島先発・アンダーソンの外角133キロのチェンジアップを捉え、左翼席へ飛び込む本塁打。自身5月25日の阪神戦(神宮)以来の一発だった。ヤクルトは5月14日の中日戦(神宮)を最後に白星から遠ざかっており、1分けを挟んで9連敗中。何とか負の連鎖を断ち切りたい一戦で、主砲が反撃のノロシを上げた。

◆先発したヤクルト・小川泰弘投手(33)は5回7安打3失点で降板した。「チームを勝ちに導けるような、有利な展開に進めることができず申し訳ないです」。チームが9連敗中で迎えた登板。一回にいきなり菊池に先頭打者弾を浴びて先制を許すと、五回には1死一、三塁で上本に左翼線2点三塁打を浴びて点差を広げられてしまった。0-3とリードを許してマウンドを降りた。「攻めの投球でしっかり勝負して流れをつくれるようにやっていきたい」と話していた右腕。今季3勝目とはいかなかった。

◆広島が3連勝。菊池の初回先頭打者本塁打で先制し、五回は上本の2点三塁打で加点した。アンダーソンは7回を村上のソロによる1点に抑えて3勝目。島内がプロ初セーブ。ヤクルトは打線がつながらず、1分けを挟んで10連敗。

◆ヤクルトは村上のソロによる1得点が精いっぱい。シーズン最下位に終わった2019年に喫した16連敗以来となる泥沼の10連敗(1分け挟む)で首位阪神とは14ゲーム差。高津監督は「いろいろ考えながらやっているつもり。そのうちうまくいくのではないかと信じて」と祈るように話した。けがで塩見と山田を欠く打線は迫力も、つながりも見られない。二回は1死二塁を生かせず、四回は先頭打者が安打で出ても中軸が倒れた。アンダーソンに七回まで散発4安打に抑えられ、監督は「チームがベストな状態に戻るように努力していきたい」と言葉を絞り出した。(マツダ)

◆広島は投打がかみ合い3連勝で貯金を2に増やした。一回に菊池が先頭打者本塁打、五回に上本の2点三塁打でリードを広げ、投げては先発のアンダーソンが7回1失点で今季3勝目。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は次の通り。ーー菊池の先頭打者本塁打で主導権を握った「キクの先頭打者ホームランも見事だったし、タカシ(上本)もあそこ(1点リードの五回1死一、三塁)で(左翼線へ)転がしてくれた。でも、アンディー(アンダーソン)がナイスピッチングだった」ーー先発のアンダーソンは無四球でテンポがよかった「テンポよくストライク先行させて高低にしっかり投げ分けていた。真っすぐが強く空振りをたくさん取って本当にナイスピッチング」ーー上本はユーティリティープレーヤーとして欠かせない存在「いや、ユーティリティープレーヤーと思っていない。チームにとって欠かせない選手だと思っています。つなげることも、返すことも粘って出塁することもできる。(走攻守だけではなく)バッティングでも三拍子そろって、勝負強いところもある」ーー3─1の九回は島内が登板し1回無失点でプロ初セーブを挙げた「頼もしいですね。九回で2点差という厳しい場面でしたけど、ランナーを出しても落ち着いていますし、本当頼もしいです」ーー今季4セーブの矢崎ではなく島内を起用「(八回に登板し1回無失点の)ニック(ターリー)も3連投になったけど、矢崎は(26、27日の登板で)少し球数が多かった。ニックは13、13(球)で、『明日は月曜日で休みということで僅差になったらいける』と言ってくれていた。矢崎も言ってくれていたけど、球数というものを考慮したときに、矢崎の方が多かった」ーー八回のターリーの降板後、ベンチで長い間話していた「ありがとうと。3連投になったけど、しっかり抑えてくれた。本人もすごくしんどかったと思う」ーー30日から始まる交流戦へ勢いがついた「ガンガンいってくれればいい。こっちもガンガンいこうと思っています。いつも言っているように、結果に関しては私だけが受け止めればいい。選手は何も気にすることなく、ガンガンいってほしい」

◆広島が交流戦前最後のカードを3連勝。今季3号となる先頭打者弾の菊池涼介内野手(33)がお立ち台で声を弾ませた。「打った瞬間、手応えはなかったが、風を見ていったんじゃないかなと思った」一回に小川の4球目の外角速球を振り抜き、左中間席へ。自身2年ぶり、通算4本目の先頭打者アーチで勢いを付けると、1点リードの五回1死一塁では中前打で好機を広げ、上本の追加点をお膳立てした。チームはヤクルト戦6連勝とし貯金2に増やした。「選手たちは結果を気にすることなくガンガンやってほしい」と新井監督。2019年から3季連続で最下位(20年はコロナ禍で開催中止)の鬼門の交流戦で鯉の逆襲が始まる。(柏村翔)

◆3試合ぶりの一発も空砲となった。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が七回先頭で左越えに9号ソロ。1ボールからアンダーソンのチェンジアップを捉え、逆方向へ運んだ。「早めのカウントから仕掛けていけるようにした。しっかり押し込めました」。今季はここまで打率・217と苦しんでおり「全然駄目です。勝てるように頑張ります」と懸命に前を向いた。チームの連敗はついに2桁「10」となった。

◆トンネルを抜けられない。ヤクルトは広島9回戦(マツダ)に1―3で敗れた。14日の中日戦(神宮)を最後に白星から遠ざかり、これで最下位に終わった2019年以来となる10連敗(1分けを挟む)。高津臣吾監督(54)は悲壮感をにじませた。「得点圏で5打数0安打。そういうところで一本出るか出ないかは、難しいでしょうけど、なんとかしないといけない」この日は七回に村上の9号ソロで反撃したが及ばず。1―3の八回には1死二、三塁の好機をつくったが、あと一本が出なかった。チームの得点圏打率はリーグワーストの・193。全て3点差以内で敗れての10連敗はリーグ初。チャンスをものにできればひっくり返せる点差なだけに、得点圏での一本がほしい。主力の穴は大きい。26日の試合で下半身の張りから途中交代した山田は2戦連続で欠場。ここまで塩見、青木、高橋、内山らが故障や体調不良で離脱しており、復帰が待たれる。指揮官は打線やスタメンを入れ替えるなど試行錯誤するが、かみ合わない日々が続く。首位阪神とは14ゲーム差。交流戦前に連敗を止められなかった指揮官は「全ての戦力で戦いたいというところができていない。もちろん僕のマネジメントもあるでしょうけど、早くチームがベストな状態に戻るよう、努力していきたい」。交流戦で心機一転、仕切り直しを図る。(箭内桃子)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
31141 0.689
(↑0.007)
-
(-)
97189
(+4)
131
(+1)
26
(+1)
23
(-)
0.253
(-)
2.640
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
24191 0.558
(↑0.01)
6
(-)
99178
(+3)
166
(+1)
41
(-)
8
(-)
0.263
(↓0.001)
3.590
(↑0.06)
3
(-)
広島
24220 0.522
(↑0.011)
7.5
(-)
97165
(+3)
156
(+1)
33
(+1)
20
(+1)
0.249
(-)
3.080
(↑0.05)
4
(-)
巨人
23240 0.489
(↓0.011)
9
(↓1)
96177
(+1)
195
(+4)
52
(+1)
11
(-)
0.249
(↓0.002)
4.010
(↑0.01)
5
(-)
ヤクルト
17282 0.378
(↓0.008)
14
(↓1)
96160
(+1)
195
(+3)
43
(+1)
27
(-)
0.229
(↓0.001)
3.820
(↑0.01)
6
(-)
中日
17290 0.370
(↓0.008)
14.5
(↓1)
97123
(+1)
149
(+3)
18
(-)
10
(-)
0.239
(↓0.002)
2.820
(↑0.07)