日本ハム(☆4対2★)ソフトバンク =オープン戦2回戦(2023.03.22)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
0001000012611
日本ハム
30100000X41003
勝利投手:加藤 貴之(2勝0敗0S)
(セーブ:石川 直也(1勝0敗3S))
敗戦投手:和田 毅(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】アストゥディーヨ(1号・4回表ソロ)
【日本ハム】今川 優馬(1号・1回裏2ラン),清宮 幸太郎(5号・1回裏ソロ),万波 中正(4号・3回裏ソロ)

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◆日本ハムは、今川、清宮、万波がそろってアーチを描く活躍。期待の若手スラッガーたちが、自慢の打棒を披露した。一方のソフトバンクは、アストゥディーヨがオープン戦1号ソロを含む2安打を記録。ここまで当たりが出ていなかった新助っ人が、待望の快音を響かせた。

◆試合前のエスコンフィールドタワー11のダルビッシュ有投手(36=パドレス)と大谷翔平投手(28=エンゼルス)両投手が描かれた壁画前は記念撮影する来場客でにぎわった。この日のWBC決勝では4番手で日本ハム伊藤大海投手(25)がマウンドに上がった後、6番手でダルビッシュ、抑えで大谷も続いて登板し、「チームファイターズ」の継投リレーが世界一に大きく貢献した。壁画を撮影していたダルビッシュファンの札幌市在住、田賀悠亮さん(26)は「日本のために力投してくれた」と最年長投手の奮闘をねぎらった。壁画前でスマートフォンを構えていた北広島市在住の山下恵美子さん(75)はダルビッシュら日本ハムゆかりの投手の継投リレーを見て、「さすがのピッチングで、頼もしかった。伊藤投手も日本ハムのエースとしてこれからの活躍に期待したい」と語った。

◆日本ハムがソフトバンク戦(エスコンフィールド)で、待望の"花火"を3発打ち上げた。1回に今川優馬外野手(26)が"新球場オープン戦1号"を左翼2階席へ運び、同回に清宮幸太郎内野手(23)も12球団単独トップとなる5号ソロを左翼ポール際へ。3回には万波中正外野手(22)がバックスクリーンへライナーで突き刺して、新球場4試合目で初のナイター開催を彩った。打って、打って、また打った! 新本拠地のエスコンフィールド4試合目。待望のアーチが、せきを切ったように飛び出した。1回無死一塁、まずは北海道出身の今川が、ベテラン左腕和田から先制の1号2ランを左翼2階席へ。自身にとっても27打席目でようやく飛び出した1発に「完璧でした」と胸を張った。さらに2死後、今度は清宮が12球団単独トップの5号ソロを逆方向へぶっ放し、3回には万波がバックスクリーンへ。清宮は「あの辺にいっぱい打てたらいいですね」と、シーズンを見据えてニッコリ。新球場初のナイター開催は、若き大砲候補たちの"打ち上げ花火"に沸き立った。この日は、侍ジャパンがWBCで3度目の優勝を決め、日本中がお祭り騒ぎに。実は日本代表が世界一になった06年と09年、パ・リーグを制したのは日本ハムで、吉兆とも言える結果になった。栗山監督をはじめ、ダルビッシュ、大谷、コーチ陣やスタッフまで、代表チームには球団OBや関係者が多く、稲葉GMは「ファイターズから世界に羽ばたく。そういう選手が裏方さんも含めて、たくさんいてくれた」と大喜びだ。シーズンの行方を占う、若き大砲の覚醒。アーチを描いた3人に加え、開幕4番が濃厚な野村もいる。今川は「公式戦でも打ちたいね。いつも4人で誰が先に(本塁打を)打つかと言っているので、これからもバチバチにやっていきたい」。歴史に名を刻む"新球場1号"をめぐる争いが、間もなく幕を開ける。【中島宙恵】▽日本ハム万波(新球場3号に)「久しぶりに打てて良かった。いくかなと思って走っていた。価値がある本塁打だと思っている」○...オープン戦2度目の内野5人シフトを展開した。7回に左翼の今川が二塁の定位置、二塁の谷内が二塁ベース付近を守り、正木を二ゴロ、上林、谷川原を左ゴロに打ち取って3者凡退とした。狙い通りのゴロを処理した谷内は「(登板していた玉井が)ゴロピッチャーで確実にアウトにするためにああいうところに配置された。シフトに戸惑わないように、これからも準備していきたい」と話した。

◆開幕投手に指名されている日本ハム加藤貴之投手(30)が、最後の調整登板に臨み、6回4安打3奪三振で1失点と、上々の仕上がりを見せた。失点は4回にアストゥディーヨに浴びたソロの1点のみ。6回を77球とテンポ良い投球だった。オープン戦15イニングで自責点1と安定しており「コントロールを見直して、自分の体調管理をしっかりして開幕に備えたい」と、本番での快投を思い描いた。

◆日本ハムの新球場エスコンフィールドで痛い連敗を喫し、ソフトバンク藤本監督は渋い表情でビジターロッカー室から引き揚げてきた。「まあ、打てんね。打てないから明日は(野手の)全体練習にします!」。怒りか焦りか。北の大地2戦で計2得点。打線のつながりにはほど遠く、湿りきった打線の奮起を求めて、指揮官は福岡に戻る移動日に打撃陣の全体練習敢行を決断した。新外国人アストゥディーヨに初アーチが飛び出したとはいえ、打線の核となる主砲柳田のバットが上昇カーブを描かない。3番DHで出場し、1打席目に四球を選んだものの、2打席目は加藤貴のカーブに二ゴロ。3打席目は直球で追い込まれると、118キロのチェンジアップにバットは空を切った。試合前。藤本監督が大きく首をかしげたのは最も信頼を置くキャプテン柳田の不調だ。「心配ですねえ。実績があるだけに。本人はある程度の段階と言っているけど、ちょっといいかげん(調子を)上げてもらわんと試合の中で空振りしている姿がボールに差し込まれている」。WBC決勝で特大の同点弾を放った侍ジャパンの村上の打撃を引き合いに出し、「今日の試合を見ていても村上は前で打っている」と話したほどだった。世界戦で打撃好調だった近藤ら侍組も帰国する。「近藤、牧原大、周東らが帰ってきて変わってくれたらいい」とWBC組の再合流で打線を上向きにしたい考えだが、開幕まで10日を切っただけに「期待感」だけでは光明は見いだせない。「主力が調子を上げてもらわないと」。オープン戦も残り3試合。3年ぶりV奪回を厳命されている藤本監督にとって1日でも早く「快音」を取り戻したいところだ。【佐竹英治】

◆日本ハムの2番に座った今川が一回無死一塁で2ランを放った。「初球から思い切って振った」とベテラン和田の139キロの速球をフルスイングで引っ張り、左翼席へ運んだ。新球場「エスコンフィールド北海道」でのオープン戦4試合目にして、初めての本塁打となった。近藤(ソフトバンク)が抜け、外野のレギュラー獲得へ大きなチャンスが巡ってきた今季。だが、現状では俊足を武器とする五十幡や江越らの後塵を拝しており「自分は打ちまくるしかない」と強い決意で打席に立っている。得意とする左投手を相手に最高の結果を出し、存在感を示した。(エスコン)

◆日本ハムの開幕投手、加藤貴が6回1失点ときっちり仕上げた。オープン戦は計15回を投げて自責点1で「本番を想定した中でいい準備ができた」と納得の表情。新球場で初のナイターも「とくにデーゲームと変わらない」と問題はないようだ。テンポの良さと安定感は相変わらず。ただ、珍しく四球を与えるなどわずかな制球の乱れが気になったといい「もっともっとストライクゾーンに投げたい。反省して修正したい」と貪欲に話した。(エスコン)

◆開幕ローテーション入りが決まっているソフトバンクの和田は、3本塁打を浴びるなど六回途中4失点と苦しい内容になった。状態が「全然良くなかった」と言うように、一回は今川と清宮に高めに浮いた速球を左越えとされ3失点。「反省しないといけない」と顔をしかめた。球に切れがなく、三回には万波に変化球を中越えへ運ばれた。それでも「何とか粘って」と、打たせて取る投球で立て直した。「悪い状況でも、最少失点で抑えることはやっていかないと」と自らに言い聞かせるように話した。(エスコン)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
733 0.700
(↑0.033)
-
(-)
46
(+6)
34
(-)
5
(+1)
6
(-)
0.249
(↑0.012)
2.480
(↑0.21)
2
(-)
日本ハム
1050 0.667
(↑0.024)
-0.5
(-)
64
(+4)
49
(+2)
15
(+3)
24
(+2)
0.243
(↑0.007
2.730
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
742 0.636
(↑0.036)
0.5
(-)
40
(+5)
37
(-)
7
(+1)
11
(+3)
0.211
(↑0.004)
2.340
(↑0.2)
4
(1↑)
巨人
850 0.615
(↑0.032)
0.5
(-)
43
(+6)
36
(+4)
9
(+1)
7
(-)
0.244
(↑0.011)
1.970
(↑0.09)
5
(2↓)
西武
642 0.600
(-)
1
(↓0.5)
33
(+3)
23
(+3)
6
(+1)
15
(+1)
0.203
(↑0.005)
1.710
(↓0.12)
6
(1↑)
ヤクルト
763 0.538
(↑0.038)
1.5
(-)
62
(+2)
64
(-)
8
(-)
20
(+1)
0.241
(↑0.002)
3.740
(↑0.25)
7
(1↓)
阪神
770 0.500
(↓0.038)
2
(↓1)
61
(+4)
47
(+6)
10
(+1)
7
(-)
0.238
(↓0.003)
3.100
(↓0.18)
8
(1↑)
楽天
683 0.429
(-)
3
(↓0.5)
64
(+3)
73
(+3)
9
(+1)
14
(+1)
0.272
(↓0.002)
3.940
(↑0.06)
9
(1↓)
中日
463 0.400
(↓0.044)
3
(↓1)
52
(-)
58
(+6)
6
(-)
2
(-)
0.240
(↓0.009)
4.110
(↓0.2)
10
(-)
ソフトバンク
591 0.357
(↓0.028)
4
(↓1)
40
(+2)
54
(+4)
11
(+1)
5
(-)
0.233
(↓0.004)
3.480
(↓0.07)
11
(-)
DeNA
5110 0.313
(↓0.02)
5
(↓1)
41
(-)
64
(+2)
4
(-)
7
(+1)
0.204
(↓0.004)
3.520
(↑0.08)
12
(1↓)
広島
373 0.300
(↓0.033)
4
(↓1)
37
(-)
44
(+5)
4
(-)
3
(-)
0.223
(↓0.006)
2.810
(↓0.21)