巨人(★0対1☆)DeNA =オープン戦2回戦(2023.03.21)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:小園 健太(1勝1敗0S)
(セーブ:森原 康平(0勝0敗2S))
敗戦投手:横川 凱(2勝1敗0S)
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◆DeNAの先発・小園は5回3安打無失点の投球を披露。対する巨人の先発・横川も、6回2安打1失点の好投。開幕ローテーション入りを狙う両チームの若手投手が、それぞれ首脳陣へのアピールに成功した。

◆侍ジャパンが、メキシコに劇的なサヨナラ勝利を飾った瞬間、東京ドームも沸いた。この日は、午後2時から巨人-DeNAのオープン戦が予定。勝利の瞬間、中堅方向で巨人の投手陣が調整中で、DeNAのナインはベンチ前でウオーミングアップ中だったが、チーム関係者からリアルタイムで結果が伝えられたとみられ、拍手と歓喜の声が上がった。報道陣など、東京ドーム内で戦況を見守った人も多く、オープン戦開始前だったが、侍ジャパンの劇的な勝利に球場全体が盛り上がった。

◆巨人横川凱投手(22)は6回2安打1失点の好投だった。開幕ローテーション入りに猛アピールを続けていた左腕は、また結果を残した。唯一の失点は6回。1死から林に右中間へ三塁打を浴びた。続く佐野のボテボテの一ゴロの間に先取点を失った。実戦の連続無失点も20回で途切れたが、安定感抜群の投球で、先発の仕事を十分に果たした。1回は8球で3者凡退。2回は先頭大田を四球で歩かせたが、けん制で誘い出し、3人で抑えた。先頭佐野に初安打を浴びた4回も、しっかり後続を断ち、ピンチとしなかった。キャンプは育成として過ごしたが、9日に3度目となる支配下登録を勝ち取った。与えた四球も1つだけ。テンポよく6回を81球で投げきった。

◆プロ2年目のDeNA小園健太投手(19)が、巨人とのオープン戦に先発し、5回を3安打無失点と好投した。自身初のドーム球場での登板。中田、丸、坂本をクリーンアップに並べた巨人打線に対し、真っすぐを軸に攻め、カーブ、カットボールなど緩急も有効に使った。相手先発の横川とともに、オフの自主トレでは中日涌井秀章投手(36)に弟子入り。注目された「涌井門下生」対決で、両投手ともに快投した。

◆DeNA三浦大輔監督(49)が21日、WBC決勝の米国戦で侍ジャパンの先発務める今永昇太投手(29=DeNA)にエールを送った。巨人とのオープン戦後に取材に応じ「日本のために頑張ってほしいと思います」と期待を込めた。チームからは牧も選出されるが、WBC期間中は、日本代表でのプレーに集中することを伝え、テレビを通じ、活躍を見届ける。

◆巨人原辰徳監督(64)が、14打席連続無安打の坂本にハッパを掛けた。「5番指名打者」で先発し、2打数無安打2四球。オープン戦では0割8分0厘と数字は上がってきていない。一方、直近3試合は5四球と、球を見極めながら実戦感覚を養っている。その姿に原監督は「本人も懸命にやっているでしょうけどね。もう少し速い球に対応していかないとね。テクニックはあるわけだから。パワーというものにやっつけられてるから。そこはどうやって対策、自分で講じていくか。まあ、まだちょっと時間があるっていうところですね」と、残りオープン戦4試合を見守っていく。

◆巨人中田翔内野手(33)が20打席ぶりの安打を放った。1回2死走者なしの第1打席にライナーで左前打を放った。11日オリックス戦の本塁打以来となる安打。今季は確実性を上げる意識を強め、模索している大砲は「オープン戦なので打席の中でいろいろ試しながらやっています。結果が出ることも出ないこともあるので、続けながら、開幕に向けてしっかり準備をしていきたい」と調整を進めていく。

◆DeNAドラフト3位の林琢真内野手(22=駒大)が、快足でチームを勝利に導いた。0-0の6回1死、巨人横川の初球を右中間にはじき返し、俊足で三塁打。次打者の佐野の一ゴロで決勝のホームを陥れた。「その1点が勝利につながったのはうれしいです」と笑顔。三浦監督は「常にいいものを見せてくれています。いい選手です」と絶賛した。

◆2009年WBCで日本代表を監督として2連覇に導いた巨人・原辰徳監督(64)が、WBC準決勝・メキシコ戦で劇的勝利を収めた侍ジャパンを祝福した。「非常に感動した1勝であったと思います。チーム一丸となり、戦っている姿勢というのは、まさに〝日の丸侍〟という気がします。特に僕の中で目立っているんだけど、栗山采配が見事。あそこのチャレンジ(リプレー検証)で(流れが)変わったしね。見事だと思いますね」七回守備で、相手の二盗をめぐる判定が、栗山英樹監督が求めたリプレー検証の結果、アウトに覆った場面を挙げ、栗山監督の手腕を絶賛した。

◆巨人・原辰徳監督(64)が苦しむ坂本勇人内野手(34)に「本人も懸命にやっているでしょうけどね。もう少し日にちあるので」と奮起を期待した。「5番・DH」でフル出場した坂本は、2打数無安打2四球。この3試合は10打席で5四球を選んでいるが、オープン戦10試合で25打数2安打の打率・080と苦しんでいる。指揮官は現役最多となる2205安打を誇る遊撃手に言葉を続けた。「もう少しやっぱり速い球に対応していかないと。テクニックはあるわけだから。パワーというものにやっつけられてるから、そこはどうやって対策を自分で講じていくか。まだちょっと時間がある」。開幕までの残り4試合のオープン戦での復調を望んだ。

◆巨人・横川凱投手(22)が6回2安打1失点とアピールし、開幕ローテーション入りを確実とした。右手を高く上げるダイナミックなフォームから最速146キロの直球とスライダー、シンカーを操り、凡打の山を築いた。失点は六回1死三塁で佐野の内野ゴロの間に許した1点のみ。「オープン戦の中では一番、感覚よく投げられた」。テンポのいい投球で最少失点にまとめた。安定した投球を見せた左腕に原監督は「一つ一つのパワー、精度というものが上がった」と評価。開幕ローテ入りについては「ねえ、どうでしょう」と明言こそしなかったが、開幕ローテ入りは濃厚。実戦6試合で20イニング連続無失点とアピールし、指揮官の信頼を築いている。育成からはい上がってきた大型左腕は「オープン戦とシーズンは別物だと思う。シーズンで結果を残すためにここにきているので、日々成長しながらしっかり結果を出せるようにやっていきたい」と気を引き締めた。

◆DeNA・山崎康晃投手(30)が1―0の八回に4番手で登板。1回を三者凡退、2奪三振の好投を見せた。「1点差のしびれるゲームで投げられたのはいい練習になった。(開幕が近づき)もう調整とか言っていられないので、とにかく攻めながら頑張っていきたい」と語った。WBCでは米国との決勝に、仲の良い同僚の今永が先発することが決まった。「僕らのチームの代表だと思っている。彼がここで投げることはチームとしても素晴らしいことですので、全力で応援していますし、本当にいい結果が出ることを望んでいます」とエールを送った。

◆2009年WBCの日本代表監督として2連覇に導いた巨人・原辰徳監督(64)が、侍ジャパンの激闘に心を震わせた。「非常に感動した1勝であった。チーム一丸で戦っている姿勢は、まさに〝日の丸侍〟という気がします」。DeNAとのオープン戦(東京ドーム)後の取材で日本代表に言及した指揮官は、試合前の練習中も周囲に試合経過を尋ねるなど注目。自身が率いた14年前以来の決勝進出を喜んだ。3歳下の栗山監督とは大会前に電話で相談を受けるなど親交が深い。準決勝の七回に相手の二盗がセーフとなった後、リプレー検証でアウトに覆った場面を「あそこで(流れが)変わった」とターニングポイントに挙げた。ここまでの戦いぶりを「僕の中で目立っているのは栗山采配。見事だと思いますね」と絶賛した。(谷川直之)

◆DeNAの小園は5回無失点でしのぎ、アピールに成功した。一回に2死満塁のピンチを招いたが、中山を中飛に仕留めて切り抜けるなど要所を締めた。ただ制球がばらついただけに「反省点が多い。いいところはゼロで抑えたことぐらい」と自分に厳しかった。高校出2年目で、今季は1軍デビューを目指す。三浦監督は「調子が悪いなりに抑えるのは先発として非常に大きなポイント」と評価した。

◆右肘付近の違和感を訴えていた巨人の菅野が21日、東京ドームでオープン戦前にキャッチボールを行った。トレーナーと状態を確認しながら約35メートルまで距離を伸ばし、最後は少し力を強めて投げた。18日の日本ハムとのオープン戦で異変を感じ序盤に降板した。

◆DeNAのドラフト3位・林琢真内野手(22)=駒大=が0―0の六回1死から右中間へ三塁打。自慢の快足を披露した。続く佐野のボテボテの一ゴロで果敢に本塁へ頭から滑り込み、決勝点を挙げた。開幕スタメンへ猛アピールを見せる内野手は「結果的にその1点が勝利につながったのはうれしい。毎日が勝負だと思って、一日一日新しい気持ちでやっている」と拳を握った。

◆DeNAの昨年のドラフト1位右腕、小園健太投手(19)が先発。プロ入り後最長の5回を投げ、主力が並んだ巨人打線を3安打無失点に抑えて白星を挙げた。一回は先頭のオコエに死球を与えるなど制球に苦しん。だが、捕手の伊藤からも助言を受け「コースを突こうと思った結果、ボールを制御できていなかったので、割り切って真ん中高めを狙って直球を投げた」と、ハイボールに活路を見いだした。結果的に15アウト中11個のフライアウトを量産。小園の直球は純粋な縦回転に限りなく近いバックスピンで、新人合同自主トレでは上方向への縦の変化量を示す「ホップ成分」がNPB平均を上回る50センチ以上を何度も計測した。「自分の球質的にもフライを打たせる投手だと思っているので、直球でフライアウトが多かったのは良いこと」とうなずいた。奪三振なく、63球で5回を投げ切った。三浦監督も「甘い球も何球かありましたので、そこは不思議なところです。調子自体は良くなかったと思うけど、悪い中でも無失点に抑えるのは投球センスを感じた」と語った。

◆昨年のドラフト1位、DeNA・小園健太投手(19)が21日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発。プロ入り後最長の5回を投げ、3安打無失点と結果を残した。一回は先頭のオコエに死球を与えるなど乱れたが、女房役の伊藤からの助言で修正。持ち味の高スピンの直球を思い切って高めに投じて、フライアウト11個と量産し「球質的にフライアウトを打たせるタイプなので、直球で多く取れたことはよかった」とうなずいた。最速152キロの2年目右腕について、三浦監督は「調子自体は良くなかったと思う。それでも無失点に抑える、投球センスを感じた」と評価。今後の起用法については「何パターンか考えている」と明言を避けた。これがオープン戦最終登板。未来のエース候補は「いいところは無失点だったことだけで、反省点しかない。内容もついてこないと厳しいので、次は内容も残せるように」と高みを見据えた。(浜浦日向)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
633 0.667
(↑0.042)
-
(↓0.5)
40
(+4)
34
(+2)
4
(+2)
6
(-)
0.237
(↑0.008)
2.690
(↑0.07)
2
(1↑)
日本ハム
950 0.643
(↑0.028)
-0.5
(↓0.5)
60
(+5)
47
(-)
12
(-)
22
(+2)
0.236
(↑0.002)
2.780
(↑0.22)
3
(2↑)
西武
641 0.600
(↑0.044)
0.5
(↓0.5)
30
(+2)
20
(+1)
5
(+2)
14
(-)
0.198
(↓0.008)
1.590
(↑0.06)
3
(2↑)
ロッテ
642 0.600
(↑0.044)
0.5
(↓0.5)
35
(+2)
37
(+1)
6
(-)
8
(-)
0.207
(↓0.004)
2.540
(↑0.14)
5
(4↓)
巨人
750 0.583
(↓0.053)
0.5
(↑0.5)
37
(-)
32
(+1)
8
(-)
7
(-)
0.233
(↓0.005)
2.060
(↑0.1)
6
(2↓)
阪神
760 0.538
(↓0.045)
1
(↓0.5)
57
(+1)
41
(+2)
9
(-)
7
(+1)
0.241
(↓0.005)
2.920
(↑0.05)
7
(2↑)
ヤクルト
663 0.500
(↑0.045)
1.5
(↑0.5)
60
(+3)
64
(+2)
8
(-)
19
(+1)
0.239
(↓0.004)
3.990
(↑0.15)
8
(1↓)
中日
453 0.444
(↓0.056)
2
(↓0.5)
52
(+2)
52
(+4)
6
(-)
2
(-)
0.249
(↓0.003)
3.910
(↑0.04)
9
(1↓)
楽天
682 0.429
(↓0.033)
2.5
(↓0.5)
61
(+2)
70
(+3)
8
(-)
13
(+1)
0.274
(↓0.003)
4.000
(↑0.04)
10
(-)
ソフトバンク
581 0.385
(↓0.032)
3
(↓0.5)
38
(-)
50
(+5)
10
(-)
5
(-)
0.237
(↓0.006)
3.410
(↓0.15)
11
(-)
広島
363 0.333
(↓0.042)
3
(↓0.5)
37
(+1)
39
(+2)
4
(-)
3
(-)
0.229
(↓0.004)
2.600
(↑0.03)
11
(1↑)
DeNA
5100 0.333
(↑0.047)
4
(↑0.5)
41
(+1)
62
(-)
4
(-)
6
(-)
0.208
(↓0.009)
3.600
(↑0.27)