巨人(★1対3☆)DeNA =リーグ戦20回戦(2022.09.18)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:大貫 晋一(11勝7敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝2敗34S))
敗戦投手:山﨑 伊織(5勝5敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(28号・6回裏ソロ)

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◆DeNAは6回表、宮崎の適時打などで2点を挙げ、先制に成功する。2-1で迎えた9回には楠本の適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大貫が6回1失点6奪三振の好投で今季11勝目。敗れた巨人は、打線が8安打1得点とつながりを欠いた。

◆巨人の先発投手山崎伊織投手(23)の打撃に注目。今季の打撃成績は24打数6安打、打率2割5分で、得点圏では6打数4安打、打率6割6分7厘の6打点。5試合で打点を記録し、自ら打点を挙げ試合で4勝している。

◆11代目市川海老蔵の長男・堀越勸玄(かんげん)君(9)が始球式で堂々たる投球を披露し、東京ドームは拍手に包まれた。11月に襲名予定の「8代目市川新之助」にちなんで背番号「8」で「KANGEN」と名前入りの巨人のユニホーム姿で登場。360度のファンに丁寧に礼をしてマウンドへ上がった。■「ふーっ」セットポジションから「ふーっ」と息を吐いてバランスの良いフォームから投げ込み、場内は温かい拍手に包まれた。■父から頭ポンポン丁寧に礼をしながらマウンドを後にすると、ベンチの横で見守った父の市川海老蔵に頭をポンポンとなでられた。堀越勸玄君は「東京ドームで投げることができて、とてもうれしかったです。緊張はせずに楽しく投げられました。練習の成果は出たけれど、ボールが横にそれてしまったのは悔しかったので、また機会があればリベンジしたいと思います」と振り返った。

◆巨人岡本和真内野手(26)が28号ソロで反撃ののろしを上げた。2点を先制された直後の6回先頭、無失点に封じられていたDeNA大貫の初球128キロスライダーを強振。右中間席まで運ぶ2試合ぶりの1発で1点差に詰め寄った。主砲は「打ったのはスライダーです。点を取られて後の先頭だったので、何とかしようと思って打席に入りました」とコメントした。

◆3連勝中だった5位巨人がDeNAに敗れ、2年連続のV逸が決定した。両チーム無得点の6回、先発の山崎伊織投手(23)がDeNA佐野から3連打で先制を許すと、無死満塁から嶺井のボテボテの投ゴロを捕球できず2失点目。そのまま降板を告げられた。打線は6回に岡本和真内野手(26)が28号ソロで1点を返したが、以降はDeNAの救援陣に抑えられた。第3次原政権4年目、原監督の3年契約1年目の今季は、若手の積極起用を打ち出した。開幕から堀田、戸田、赤星、大勢、平内、山崎伊、直江がプロ初勝利を挙げ、プロ野球最多タイ記録の1シーズンの初勝利7人。ドラフト1位大勢は守護神として球団の新人記録を更新するセーブ数をマークするなど、若手が成長の可能性を示した。一方で主軸の坂本勇人内野手の3度の離脱や、主砲の岡本和真内野手の不振が痛かった。5月20日を最後に首位を明け渡し、夏場の大失速でBクラスにも沈んだ。巨人は残り9試合。クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性は残っている。

◆DeNAが1点差を守り切って、連敗を3でストップした。0-0で迎えた6回無死一、二塁、宮崎敏郎内野手(33)が左前へ先制適時打を放った。さらに相手の適時失策で1点を追加した。宮崎は前日の広島戦で通算1000安打を記録。一夜明けて、1001本目のヒットが決勝打となった。チームは4試合ぶりに勝利を収めた。先発大貫晋一投手(28)は6回7安打1失点と粘投し、チーム最多の11勝目を挙げた。

◆2年連続のV逸決定という現実を、巨人原辰徳監督(64)は真正面から受け止めた。DeNAに競り負け、連勝も3で止まった。試合後、厳しい表情を崩すことなく「可能性がある限り、ベストを尽くして戦っていくということですね」と言葉に力を込めた。CS進出、その先の日本一への挑戦権を得るための戦いへと、かじを切り替えていた。原監督の第3次政権4年目、3年契約1年目の今季は若手の積極起用による「育成」と「勝利」を掲げた。開幕からここまで、プロ野球最多タイ記録の1シーズンの初勝利7人を記録するなど、若手たちが未来への第1歩は刻んだ。先発した山崎伊は、今年に芽吹いた1人だった。5回まで3安打無失点でDeNA大貫と投手戦を展開したが、6回にボテボテの投ゴロを捕球できず適時失策するなど2失点で降板した。同じく初勝利7人衆の5番手平内は2イニング目の9回2死、2ストライクからの3球目を桑原に中前打とされ、続く楠本に適時二塁打と決定的な3点目を献上。勝負どころで、新星たちに若さが出た。ただ、チームに上がり目もある。4番中田はこの日は無安打も勝負強さを発揮しはじめ、不振に苦しんできた岡本和は反撃の1発を放った。残り9試合。5月20日を最後に首位を明け渡して大失速も味わったが、CS進出の可能性は残っている。【浜本卓也】○...山崎伊が6回に捕まり、5敗目を喫した。5回までは無失点投球を続けていたが、6回に先頭の佐野から3連打を浴び先制されると、無死満塁から投ゴロの処理を誤り、2点目を献上。6回途中6安打2失点で降板し「先発として、もう少し長いイニングを投げられずに悔しい」と話した。手術明けの今季はプロ初勝利を含む5勝をマーク。一定の飛躍を見せた2年目右腕に桑田投手チーフコーチは「復帰1年目としては上出来」と評価した。

◆DeNA大貫晋一投手(28)がキャリアハイの11勝目を挙げ、チームの連敗を3でストップした。両チーム0行進の接戦。勝負どころは、いつも先発で投げ合った巨人山崎伊の打席だった。2回は2死一、二塁、4回は2死満塁。投手とはいえ、今季得点圏では6打数4安打6打点の"強打者"だったが、いずれもスプリットで空振り三振で切り抜けた。「しっかりと要所を締められた」。6回6安打1失点でまとめた。2本の指の間に、深くボールを食い込ませる。今季からスプリットの握りに変化を加えた。「安定して落差を出すにはどうしたらいいか考えてやった結果」。握りだけでなく腕の振りも変化を恐れずマイナーチェンジ。回転数や回転軸というデータと、投球感覚を組み合わせるハイブリッド効果で成長を遂げ、プロ4年目で最多を更新する11勝目をマーク。エース今永を抑えチーム単独1位に躍り出た。ヒーローインタビューで右のエースの自覚を問われ「ありません」と断言。それでも唯一3者凡退だった3回以外は毎回安打も、失点は6回の岡本和に浴びたソロ弾1点にとどめた。3戦連発中だった中田は2三振含む3打席無安打でシャットアウト。打たれながらも踏ん張る姿に、自然と「右のエース」の肩書もついてくる。チームは2位ながら、今季貯金11のホームで8試合を残し、首位ヤクルトとの直接対決も4試合ある。「まだまだ上を目指せると思うので、また1つでも2つでも勝ち星を重ねられるように上を見てやっていきたい」と大逆転Vを信じて腕を振る。【栗田成芳】▽DeNA三浦監督(連敗脱出し) 選手も今日こそっていうところで練習前からいい表情だったと思いますし、終わった後も盛り上がってますし。明るいチームの雰囲気っていうのが、DeNAベイスターズの良さなんで、貫いていくだけです。○...宮崎の通算1001本目のヒットが決勝打となった。0-0で迎えた6回無死一、二塁のチャンスで、左前へ先制適時打を放った。前日の広島戦で通算1000安打を記録。一夜明けて、1001本目がV打となり「追い込まれていましたが食らいついていきました。大貫が頑張っていたので、ランナーをかえすことができよかったです」と、頼れるベテランが援護した。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が0-0の六回に均衡を破る先制打を放った。六回無死一塁から牧の三塁線の当たりを岡本和がはじき(記録は三塁内野安打)一、二塁とすると、宮崎が通算1001安打目となる左前適時打を放った。左翼のポランコの中継への送球も乱れ、宮崎は一気に二進して二、三塁に。続くソトは四球で無死満塁と好機を広げた。ここで嶺井の当たりは一塁前へのボテボテの当たりとなったが、これを山崎伊がファンブルし、DeNAは2点目を奪い、山崎伊を降板させた。巨人のまずい守備もあり、DeNAが2点を先行した。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が28号ソロを放った。2点を追う六回先頭。大貫が投じた初球、高めのスライダーを強振し、右中間席まで運んだ。2本塁打を放った13日のヤクルト戦(神宮)以来の一発で反撃ののろしを上げた。5年連続の30本塁打まで残り2本とした。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(33)が0-0の六回に均衡を破る先制打を放った。六回無死一、二塁から通算1001安打目となる左前適時打をマークした。「追い込まれていましたが、食らいついていきました。(先発の)大貫が頑張っていたので、ランナーをかえすことができよかったです」。左翼ポランコの送球も乱れ、宮崎は一気に二進して二、三塁。続くソトは四球で無死満塁と好機を広げた。このあと嶺井の一塁前へのボテボテの当たりを投手の山崎伊がファンブル。2点を先制した。先発の大貫はこの裏に岡本和にソロを浴びたが、6回1失点で11勝目(7敗)の権利を持って降板した。

◆DeNAが連敗を3で止めた。六回に宮崎の適時打などで2点を先取。1点差の九回に楠本の適時二塁打で加点した。大貫は要所で踏ん張り、6回1失点で11勝目。山崎が34セーブ目を挙げた。巨人は優勝の可能性がなくなった。

◆5位・巨人は接戦を落とし、連勝が3でストップ。2年連続でリーグ優勝の可能性が完全消滅した。原辰徳監督(64)は「可能性がある限り、ベストを尽くして戦っていくということですね」と残り9試合でクライマックスシリーズ(CS)進出争いへ全力を注ぐ。試合は2点を奪われた直後の六回、岡本和の28号ソロで1点を返したが、その後は再三のチャンスを生かせず、指揮官は「打線がなかなか、つながらなかった」とため息。八回に登板した平内が九回も続投し、楠本に適時二塁打を浴びて痛い3点目を献上した。

◆DeNA・大貫晋一投手(28)が6回6安打1失点でキャリアハイとなる11勝目を挙げた。自身の連敗を3で止め、チームの連敗も3でストップさせた。「両方とも負けが続いているというのは頭にあったので、なんとかいい流れで自分が持ってきたかった。自分自身もまた一つ勝って波に乗りたいなというのがあったので、初回から飛ばしていきました」。6イニングで三者凡退は三回だけだったが、スライダー、ツーシーム、スプリットを効果的に使い分け、失点は岡本和に浴びた六回のソロ1本に封じた。19日の同カードには、同学年の10勝左腕の今永が先発する。大貫は「きっと僕以上のピッチングをしてくれると信じています」と好投を期待した。

◆巨人・山崎伊織投手(23)が六回途中6安打2失点で5敗目を喫した。序盤はカットボールが効果的に決まり、走者を背負いながらも要所を締め、五回まで無失点。六回に先頭の佐野から牧、宮崎と3連打を浴び先取点を献上。さらに無死満塁の場面では嶺井が放ったボテボテの投ゴロをファンブル。2点を奪われたところで降板し、「先発としてもう少し長いイニングを投げれずに悔しい」と肩を落とした。次回登板について桑田投手チーフコーチは「この後、みんなでミーティングをして決める」と明言はしなかった。右肘の靱帯再建術(トミージョン手術)から復活した2年目右腕は、今季18試合に登板し、5勝をマーク。同チーフコーチは「(復帰1年目で)5勝できたのはすごく評価できる。100イニング、ファームでも10イニングぐらい投げているので、100ちょっと投げることができた。復帰1年目としては上出来といいますか、本当によくやったなと思います」と評価した。

◆巨人・山崎伊織投手(23)は六回途中6安打2失点で5敗目(5勝)を喫した。0―0の六回にミスが続いた。無死一塁から牧の三塁線の当たりを三塁・岡本和がはじき内野安打に。一、二塁となり宮崎に均衡を破る左前適時打を浴びた。このとき左翼のポランコの送球が乱れ、さらに二、三塁のピンチ。ソトには四球で無死満塁とされ、嶺井のボテボテのゴロを山崎伊がファンブルし、2点目を献上したところで降板した。不運な当たりや自身の失策もあり、山崎伊は「先発として長いイニングを投げれずに悔しい」と唇をかんだ。

◆巨人・岡本和真内野手(26)が2試合ぶりの本塁打となる28号ソロを放った。六回に大貫のスライダーを一閃。右中間席に運び「点を取られた後の先頭だったので、何とかしようと思った」と振り返った。この打席の前の守備で、三塁線のゴロをはじき内野安打にし、先制点につながるピンチを招いていた。八回にも好機を演出する二塁打を放つなど2安打をマークしたが、チームは敗戦。残り9試合。原監督が成し遂げられなかった5年連続のシーズン30本塁打まで「2」とした。

◆セ・リーグ5位の巨人は連勝が3でストップ。2年連続でリーグ優勝の可能性が完全消滅し、原辰徳監督(64)は「可能性がある限り、ベストを尽くして戦っていく」と、残り9試合でのクライマックスシリーズ(CS)進出争いへ気持ちを切り替えた。2点を奪われた直後の六回、岡本和が28号ソロを放ったが再三の好機で決定打が出ず。指揮官は「打線が、なかなかつながらなかった」と悔しさをにじませた。〝第3次政権〟3年目の昨季、リーグ3位に終わった後、原監督は新たに3年契約を結んだ。今季は両リーグ最速で貯金10に達するなど出足は良かったが、7月には新型コロナウイルスの感染者が続出。優勝争いから後退した。投手陣は守護神に登用したD1位・大勢(関西国際大)、2年目の山崎伊ら7投手が初勝利を挙げ世代交代が進んだ一方、チーム防御率が12球団ワーストの3・74と安定感を欠いた。野手では大黒柱の坂本が故障で3度離脱。主砲の岡本和も苦しみ、勢いに乗れなかった。ただ、CS圏内まで0・5ゲーム差。日本一への道が断たれたわけではない。広島、阪神との3位争いで意地を見せる。(谷川直之)

◆DeNA・大貫晋一投手(28)が6回6安打1失点と粘りの投球を見せ、自己最多の11勝目をマーク。自身の連敗とチームの連敗を、いずれも3で止め「両方とも負けが続いているのは頭にあった。何とか良い流れを自分が持ってきたかったし、自分自身も波に乗りたい思いがありました」と息をついた。体重73キロの細身の体をしなやかに使い、スライダー、ツーシーム、スプリットを際どいコースに決め続けた。ドロンと曲がり落ちるカーブも効果的だった。一回に二塁打を許した丸を、次の打席で「タイミングが合っていたので間合いを変えよう」と、2段モーションや走者なしでのクイックで惑わせ三振に斬った。五回には中田に全4球とも異なる球種を投げて空振り三振と、投球術が光った。チームでただ一人、開幕から先発ローテーションを守る。三浦監督は「状態をしっかり維持してくれている」と称賛。11勝はチーム単独トップで、リーグトップの巨人・戸郷、阪神・青柳に1勝差と最多勝の初タイトルも狙える位置にいる。「まだまだ上を目指せると思うので、また1つでも2つでも勝ち星を重ねられるようにやっていきたい」そう話す大貫の脇を、オースティンが「スーパーね」とウインクして通り過ぎた。19日は同学年の今永が同じく11勝目を懸けて巨人・菅野と投げ合う。大貫は「きっと僕以上の投球をしてくれる」と勝利のバトンを託した。残り14試合で首位と6・5ゲーム差。まだ燕の後ろ姿を見失うわけにはいかない。(湯浅大)■データBOX?DeNA・大貫が今季11勝目(7敗)を挙げて、2020年にマークした10勝を上回る自身最多勝利数。最多勝争いで1位の阪神・青柳晃洋と巨人・戸郷翔征に1勝差と迫った。DeNA(前身を含む)で最多勝のタイトルを獲得したのは過去4人(6度)で、1993年の野村弘樹(17勝)が最後。28年間輩出しておらず、現12球団で最も遠ざかっている。?DeNAの投手がシーズン11勝以上を挙げたのは、19年の今永昇太(13勝)以来3年ぶり。右腕では16年の山口俊(11勝)以来6年ぶり。三浦大輔監督の現役時代のシーズン最多は98年と05年の12勝で、あと1勝で並ぶ。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
74543 0.578
(↑0.003)
M7
(↑1)
12571
(+1)
531
(-)
160
(-)
67
(-)
0.251
(↓0.001)
3.590
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
67602 0.528
(↑0.004)
6.5
(-)
14456
(+3)
486
(+1)
102
(-)
48
(-)
0.251
(-)
3.480
(↑0.02)
3
(-)
阪神
65693 0.485
(↓0.004)
12
(↓1)
6465
(-)
405
(+1)
78
(-)
103
(+2)
0.244
(-)
2.640
(↑0.02)
3
(1↑)
広島
65693 0.485
(-)
12
(↓0.5)
6531
(-)
515
(-)
85
(-)
26
(-)
0.257
(-)
3.510
(-)
5
(-)
巨人
63683 0.481
(↓0.004)
12.5
(↓1)
9522
(+1)
563
(+3)
155
(+1)
63
(-)
0.245
(-)
3.740
(↑0.01)
6
(-)
中日
59712 0.454
(-)
16
(↓0.5)
11378
(-)
460
(-)
60
(-)
57
(-)
0.246
(-)
3.310
(-)