1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 8 | 15 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 4 | 10 | 1 | 1 |
勝利投手:竹安 大知(1勝0敗0S) 敗戦投手:千賀 滉大(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆オリックスは、先発・竹安が3回無失点。開幕ローテーション入りへ、順調な仕上がりを見せた。対するソフトバンクは、開幕投手に内定している千賀が登板。3回8安打4失点と、両先発で明暗が分かれる結果となった。
◆開幕ローテーション入りを狙うオリックス竹安大知投手が3回を2安打無失点と結果を残した。
◆スタメン最年長だった30歳のオリックス・ラオウ杉本裕太郎外野手は4回2死三塁からオープン戦初安打となる中前適時打を放った。
◆若牛打線爆発! オリックスはオープン戦開幕となったソフトバンク戦(宮崎アイビー)で15安打8得点の猛攻を見せ、白星スタートを切った。 スタメン最年少は19歳の来田で最年長が30歳のラオウ杉本の平均24歳のヤング打線を組んだ。千賀、2番手和田の先発ローテーション投手から、6回までに15安打8得点を奪った。中嶋聡監督(52)は「(相手は)調整登板でしょう」と前置きしながらも「テレビで見てたような人たちですからね。新しい選手たちが名前負けしないように。これがトップのクラスだと感じるには良かったのかなと思います」と収穫を口にした。
◆ソフトバンクはオープン戦初戦で、先発千賀が3回4失点を喫するなど完敗。藤本博史監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。
◆レギュラー返り咲きを狙うソフトバンク上林誠知外野手(26)がオープン戦初戦のオリックス戦でチーム1号の2ランを放った。18年に22本塁打をマークした持ち前の「長打力」を生かしつつ、今季はここまで実戦で高打率を残している。「ハイブリッド型」のニュー上林で、中堅の座をがっちりつかみ取る。
◆途中出場のソフトバンク井上朋也内野手(19)が二塁打2本で気を吐いた。
◆開幕投手に指名されているソフトバンク千賀滉大投手(29)が先発で3回61球を投げ8安打4失点と打ち込まれた。 「自分のやりたいことができなかったのが第一印象」と振り返ったが、150キロ超の直球もオリックス若手打者に簡単にヒットにされた。4失点となった2イニング目は長短5安打を許した。
◆ソフトバンクの先発ローテが確定している千賀、和田、東浜の豪華メンバーがオリックスとのオープン戦初戦にそろって登板した。3年ぶりの開幕投手に指名されているエース千賀が先発マウンドに上がり、和田、東浜と3イニングずつのリレー。スタンドに詰めかけたお客さんもキャンプ地で最初で最後のオープン戦だけに勝敗は度外視と言えども大きな期待を持って見つめていたことだろう。
◆ソフトバンクはオープン戦初戦を大敗。千賀滉大投手(29)、和田毅投手(41)がそれぞれ4失点と振るわなかった。試合後、藤本博史監督(58)が代表取材に応じた。 --取材に出てくるまで時間があった 「ミーティングやっとった」 --オープン戦の1戦目 「まあね、4点も取られたらね。千賀も試す球があったやろうけど、バッテリーとしてしっかり話していたかというところ。オリックスが積極的に打ってきたのは見事やと思うし。千賀の速い球に負けじと。早いカウントから単打が多かった。ああいうのはシーズンに入ったら注意しないといけないし。そのへんのミーティングをしました」 --和田も4失点 「いい球もあったけど、悪い球もあった。まだ1カ月あると思うんじゃなくて、もう1カ月しかないというくらいの感じで。調整をあげていってもらいたいと投手コーチにお願いしました」 --井上が二塁打2本 「悪い悪いといわれる中で井上とか野村大とか、上林もホームランが出て。これで乗っていってくれたらいいんじゃないかと。本当にね、ギラギラ感がもっとほしいよね。淡々とゲームに入っている。今、競争しているんだというのを見せてくれているのは本当に井上と、野村大。この2人が特に目立つ。あとは横一線。みんな淡々と打席に入っているようにしか映ってこない。そこを3月2日、向こう(福岡)に帰ってからね。これから振り分けないといけないので。ベンチで声は出ているんだけど」 --2番手捕手のアピールも物足りない 「きょう千賀、和田、東浜の球を受けるってときに、投げる前にちょこっと話をしただけじゃ、ね。3人ともローテーションに入って実績もある投手なんだから。何を試したいとか。千賀ならシンカーを試したいとか、いろいろあったと思う。そういう話をもっと話し合って試合に挑まないと。どこでシンカーを投げるとか、勝負球なのかカウント球なのかとか。そういう話をしっかりとやらないと」 --オリックスの若手にギラギラ感も感じた 「思い切りがあったよね。結局、打ったからそういうふうに見えるのかもわからないけど。逆になっているかもわからないですから」 --今後の入れ替えは 「(3月)2日からは多少なりとも。そこからA組、B組じゃなくて1軍と2軍ですから。2日からは人数的には18人から20人くらいで。そこから減っていくだろうけど。まだ誰と決まったわけでもないし」
◆外野の定位置奪取へ燃えるソフトバンクの上林が、オープン戦チーム1号を放った。六回2死二塁で迎えた第3打席。村西の真ん中付近に来た直球を捉え、右翼席へ運び「完璧だった。自分のスイングで、コンタクトすることができた」と手応えをにじませた。 四回の第2打席は積極性が生き、初球を右前打とした。ここ数年試行錯誤を繰り返した打撃で、しっくりくるものが見つかってきたという。3月25日の開幕戦出場へ向け、勢いづく出だしとなり「あと1カ月は長いようで短い。本番で結果が出るオープン戦にしたい」と、気を引き締めた。
◆昨季リーグ最多の32本塁打を放ったオリックスの杉本がオープン戦初戦で初安打初打点をマークした。四回2死三塁で和田の直球を中前にはじき返し「大振りせず、いつも通りのヒット狙いで打てたので良かった」とほっとした様子だった。 昨季は6年目で初の規定打席に到達し、本塁打王に輝いた遅咲きの30歳。今季はマークがさらに厳しくなるため、内角打ちの技術向上に励んでいる。「もっと体に染みこませないと。レギュラーで出続けたいので若い子に負けない気持ちでやっている」と意気盛んだった。
◆今季も正遊撃手として活躍が期待されるオリックスの紅林が3安打1打点と存在感を示した。「投手の仕上がりもまだ調整段階だと思う。ヒットを打てたのは良かったけど気にせずやっていきたい」と冷静だった。 千賀から2安打をマーク。一回は直球、二回はフォークボールに食らい付いて右前適時打した。新型コロナウイルス感染で出遅れたが、しっかりと状態を上げてきている。開幕まであと1カ月。「レベルアップしないといけない立場。もっと試合に出ていい選手になれるように頑張る」と意欲に満ちていた。
◆マウンド上には日本を代表する鷹のエース。威圧感たっぷりの剛腕から、いきなりHランプを灯した。オリックスのドラフト4位・渡部遼人外野手(22)=慶大=が、ソフトバンク・千賀から適時打を含むマルチ安打。俊足堅守のルーキーが外野手のレギュラー奪取へ、猛アピールだ。 「名のある投手からヒットを打てたことが、素直にうれしかった。自分のスイングができたことが良かった。(千賀投手は)球が速くて、変化球もキレている方だったので、とにかく気持ちでさされないようにと思って打席に立ちました」 まずは一回、千賀が投じた1ボールからの2球目153キロ直球を振り抜いて、右翼線へ二塁打を放った。2─0の二回2死二、三塁では中前適時打。すぐさま二盗を決めて得点圏に進むと、続く紅林の右前打で一気に本塁へ突入。相手捕手のタッチをヘッドスライディングでかわし、3点目をもぎ取った。 「もともとすべて行くつもりで走るので。そこで(三塁コーチャーが腕を)回していたので、行ってやろうと思って走りました」 六回の第4打席では、ベテラン左腕の和田から一塁内野安打。50メートル5秒9の快足を見せつけ、4打数3安打1打点1盗塁。躍動したルーキーに、中嶋監督も「新しい選手たちが、名前負けしなかった。そこは良かった。(千賀や和田は)テレビで見ていた人たちでしょうから」とうなずいた。 渡部が目指すのは、開幕1軍からの定位置奪取だ。「守備走塁が自分の武器なので、そこは確実性を持って取り組むことが、いい結果というか開幕1軍とかにつながっていく。そこはしっかりやっていきたい」と力を込めた。楽しみな新鮮力が吉田正、杉本、福田という外野のレギュラー陣に挑んでいく。(西垣戸理大)
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