日本ハム(★2対4☆)西武 =リーグ戦18回戦(2021.10.01)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:ギャレット(3勝3敗2S)
(セーブ:平良 海馬(2勝2敗19S))
敗戦投手:堀 瑞輝(2勝2敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(19号・7回表ソロ),山川 穂高(20号・8回表3ラン)

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◆西武は1点を先制された直後の7回表、山川のソロで同点とする。続く8回には、山川の2打席連続本塁打となる3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・ギャレットが今季3勝目。敗れた日本ハムは、先発・立野が好投するも、救援陣が振るわなかった。

◆日本ハム栗山英樹監督(60)が1日、試合前の札幌ドームで取材に応じ、今季限りでの現役引退を発表した斎藤佑樹投手(33)について「ああいう風な立場でプロに入って来て、苦しかったと思うし、大変だったと思う。苦しみながら絶対に諦めないで必死にもがき続けて前に進む姿を、見せる責任があると思っていた。それを、最後までしっかりやったということだけは、本当に一生忘れない。全力で1日1日歩めたということに『お疲れさん』と言ってあげたい」と、感慨深げに話した。 引退の決断を本人から聞いたのは「先週の大阪だったかな。火曜日か水曜日(9月21~22日)くらい」という。「『心の中で、けじめがついたのか?』ということだけは聞いた。佑樹の中で『こうなんです』というものが、はっきりあるならば、次に進んで行っていい。それが、大事だった。『未練なく、努力をやりきれたのね?』と」と、やりとりの一部を明かし「その時の、淀みとか曇りは、なかった」と、愛弟子の大きな決断を受け止めた。 監督就任1年目の12年。大卒2年目の斎藤を、開幕投手に抜てきした。斎藤はプロ初完投勝利を飾り、その年、チームはリーグ制覇。「(あの1勝は優勝に向けて)すごく大事なものだった。期待に応えて、よく投げきってくれた」と思い出を振り返り「佑樹の人生はこれからよ。これからなんだよ、本当の勝負が始まるのは」と、斎藤佑樹の第2幕に期待した。

◆西武山川穂高内野手が5年連続20本塁打を達成した。1点を追う7回先頭の打席で19号同点ソロ。さらに8回2死一、二塁で左翼ポール直撃の20号逆転3ランを放った。いずれも初球を仕留め試合をひっくり返した。「打ったのはチェンジアップです。(手応えは?)切れるなーと思いながら打球を見ていました。切れなくてよかったです!」。1試合2発は6月以来約4カ月ぶりとなった。 山川は9月29日ソフトバンク戦でスタメンから外れた。翌30日の試合で復帰すると安打こそ出なかったが、4四球で逆転勝利に貢献。辻発彦監督からは4安打の中村を引き合いに「追い込まれてからコンパクトに打ってつなぐ気持ちでバッティングをしてくれる。これだけ400本以上ホームラン打っているバッターがそういうことをするわけだから、山川とかが見習っていかないといけない」とハッパを掛けられていた。

◆日本ハム立野、西武与座の両先発。立野は3回まで1安打、与座は3安打投球で、ともに無失点と上々の立ち上がり。 西武は6回から継投策。日本ハムは2番手水上を攻め、1死一塁から近藤が右中間へ先制適時二塁打を放ち均衡を破った。 西武は7回、山川が左席へ19号同点ソロ。8回にも左ポール直撃の20号3ランで逆転勝ち。ギャレットは3勝目。日本ハムは救援陣が誤算で3連敗。堀は2敗目。

◆西武山川穂高内野手(29)が約4カ月ぶりの1試合2発で、5年連続20本塁打に到達した。 1点を追う7回先頭の打席で同点ソロ。さらに8回2死一、二塁で左翼ポール直撃の20号逆転3ランを放った。4打点でチームを2連勝に導き、6月以来の1試合2発に「ホームランはチームに流れを持ってくることができると思います。こういう勝負どころで打てたら最高だといつも思っています」と振り返った。 いずれも初球を仕留める集中力を発揮。「集中できていたと思います。どう転ぶかわからない中でしたが、個人的には集中できていたからこそ、あのような結果になったと思いたいです」。前夜は4四球を選び、"目"でチームの逆転勝利に貢献。「もう残り試合が少なくなってきましたので、1日1日を大切にやっています。謙虚にやっていきたいです」と言い聞かせた。 2本目はお決まりのどすこいパフォーマンスはやらなかった。「ファンの方が声を出して応援できるようになるまで、封印ですね」と、バットで存在感を発揮していく。

◆日本ハム立野和明投手が今季限りでの現役引退を発表した斎藤佑樹投手へ贈る快投を披露した。 先発前夜、立野は斎藤と連絡を取り合っていた。その中で「俺に勝利を届けてくれ」とメッセージが届いたが、真意は気付いていなかった。一夜明け、現役引退の一報を耳にして驚いた。入団時から世話になっており「つらいところを表に出さない人。見習っていきたい」と尊敬する先輩の節目の日に託された思いに応えるべくマウンドへ上がった。 初対戦の山賊打線にもひるむことなく立ち向かった。初回1死一,二塁のピンチを招くも「焦らずいこうと優心さんと話していたので落ち着いていました」と冷静だった。「ここ最近真っすぐの調子が良い」と4番中村を144キロの直球で空振り三振。後続も打ち取り無失点で立ち上がり勢いに乗った。2回は5球、3回は8球で3者凡退。テンポよくアウトを重ねた。 6回再び1死一,二塁のピンチで中村の場面。「疲れもあったけど、途中で代わりたくはなかった」と力を振り絞った。スライダーで3球三振。続くピンチで呉念庭に一、二塁間へ痛烈な打球を浴びるも、一塁手の高浜が横っ跳びで好捕。この日最大のピンチを脱し安堵(あんど)の表情でベンチへ帰った。 6回3安打無失点で勝ち投手の権利を得て降板も、チームは逆転負けで斎藤に白星は届けられなかった。それでも試合後の立野は「勝てなかったけど全力でやって無失点に抑えられたので、良かったと思います」と振り返った。次の登板で白星を届ける。【小林憲治】

◆西武の与座は持ち味の低めを突いて打たせて取る投球で5回3安打無失点と好投した。二回2死一、二塁では清水を右邪飛に仕留め、三回無死一、二塁のピンチでは西川を中飛、野村を三ゴロ、近藤を左飛と後続を断って得点を許さなかった。 8月22日以来の先発だった。ファームでは、データを参照して改めて自分がどの球で打ち取っているかを分析。制球と緩急についてもう一度見つめ直したという。「(コントロールの)精度は高まってきていると感じている。その点は自信を持っていい。自分のペースでいかに抑え込めるかが大事だと思う」という言葉通り、無失点のままマウンドを降りた。(札幌ドーム)

◆西武が逆転勝ちした。1点を先制された直後の七回に山川のソロで追い付き、八回には山川の20号3ランで勝ち越した。4番手のギャレットが3勝目を挙げ、平良が19セーブ目。日本ハムは3連敗を喫した。

◆日本ハムの立野は6回3安打無失点と好投した。4勝目はならなかったが、切れのある速球で押して4三振を奪い「序盤から真っすぐに手応えを感じ、それを軸にしっかり試合をつくることができた」と納得の表情だった。 一回1死一、二塁、六回1死一、二塁のピンチで、ともに中村を空振り三振、呉念庭を一ゴロに仕留めた。プロ2年目の今季は6月5日にプロ初登板を果たすと同30日に初勝利を挙げ、後半戦は先発として成長を見せている。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
614916 0.555
(↑0.005)
-
(-)
17493
(+2)
458
(+1)
118
(-)
39
(-)
0.252
(-)
3.440
(↑0.03)
2
(1↓)
ロッテ
584717 0.552
(-)
0.5
(↑0.5)
21524
(-)
487
(-)
109
(-)
101
(-)
0.244
(-)
3.730
(-)
3
(-)
楽天
575314 0.518
(-)
4
(↓0.5)
19471
(-)
448
(-)
95
(-)
45
(-)
0.246
(-)
3.470
(-)
4
(-)
ソフトバンク
535319 0.500
(↓0.005)
6
(↓1)
18497
(+1)
419
(+2)
113
(-)
78
(+1)
0.250
(-)
3.190
(↑0.01)
5
(-)
西武
485918 0.449
(↑0.006)
11.5
(-)
18471
(+4)
536
(+2)
102
(+2)
76
(-)
0.243
(↓0.001)
4.120
(↑0.01)
6
(-)
日本ハム
436017 0.417
(↓0.005)
14.5
(↓1)
23377
(+2)
453
(+4)
64
(-)
62
(+1)
0.230
(-)
3.480
(-)