中日(5対5)DeNA =リーグ戦15回戦(2021.07.11)・バンテリンドーム=
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DeNA
10000003151211
中日
0000050005601
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(12号・8回表2ラン)
【中日】ビシエド(14号・6回裏3ラン)

  DAZN
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◆中日は1点を追う6回裏、ビシエドの3ランなどで5点を挙げて、逆転に成功する。一方のDeNAは、8回に牧の2ランなどで3点を奪い1点差に迫ると、続く9回には佐野が適時打を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。その裏はDeNA・三嶋が無失点に抑え、試合は規定により引き分けに終わった。

◆このカードで好調の両軍3番打者に注目。 中日大島洋平外野手(35)は、14試合中13試合でヒットを打つなど、打率3割5分7厘。DeNA佐野恵太外野手(26)は8試合で複数安打を記録するなど、打率4割2分と、ともに大当たり。

◆DeNA森敬斗内野手(19)が「2番遊撃」でスタメン出場する。森のスタメンは今季初、昨年10月31日阪神戦以来となる。 三浦監督は練習前に「(俊足が)持ち味なので期待してます。全体的によくなっているし、守備もノックを見ていて確率的にはミスが減っている。バッティングの力強さも練習を見ていて、よくはなっている」と期待していた。 森は19年に地元の桐蔭学園(神奈川)からドラフト1位で入団した高卒2年目。2軍では63試合に出場し、打率2割5分5厘、6本塁打、27打点でチーム最多の14盗塁をマークしている。 10日に1軍に昇格し、9回に代打で出場し、三塁ゴロだった。

◆DeNAは1回、オースティンの適時打で1点先制。先発ロメロは中日打線を3回まで1安打無失点の立ち上がり。 DeNAは6回、無死満塁を逃す。中日はその裏、2四球と敵失で同点。大島の犠飛で逆転し、ビシエドの3ランで5-1とした。 DeNAは8回、牧の2ランなどで1点差とし、9回に佐野の適時打で同点。その裏、中日は1死満塁を生かせず、引き分けた。

◆高卒2年目、DeNA森敬斗内野手(19)が走攻守に大暴れした。前日に1軍昇格したばかりだが、2番遊撃で今季初スタメン。真骨頂は9回に訪れた。2死からプロ初のマルチ安打となる右前打で出塁。守護神R・マルティネスのチェンジアップを捉えた。続く佐野恵太の2球目にスタートを切ると、プロ初盗塁を決めた。佐野が右前打を放つと、快足を飛ばして本塁にすべり込んだ。アウトになれば試合終了という状況で決めた盗塁が生きた。 森劇場はまだ続く。9回裏は1死満塁、サヨナラ負けのピンチを迎えた。木下拓の打球は遊撃ゴロ。これを捕球し、素早く本塁に送球。捕手伊藤光から一塁に転送され、併殺で試合終了となった。強肩が生きた。 森は「スタメンとして緊張はありましたがファームでやってきたことをしっかり発揮しようと思って試合に臨みました! 試合中も仁志ファーム監督をはじめコーチの方々に言われたことを思い出し自分のやれることをやろうと思いやりました。それがいい結果つながってうれしいです」とコメントした。 3回に前段があった。打撃では二塁前へのゴロに全力疾走。俊足を生かして内野安打としていた。これが今季初安打。佐野の打席で二盗に失敗していたが、1軍で初めて盗塁を試みた。失敗を9回に生かした。守備では高橋周平の三遊間の深いゴロをさばいて一塁へ矢のような送球を見せていた。 三浦監督は9回2死からの森の盗塁について「常に狙っていけと話している。昨日抑えられた投手からヒットを打って、ああいう場面でセーフにできたのは森の武器だと思う。3回に失敗して、どうしようというマインドにならなかったのが大きい。思い切ってできたのは大きな財産」と高く評価した。9回裏の守備については「しっかりホームゲッツーを取れた。森の肩が強いのは知っている。助かりますね」と話した。 2軍から昇格したばかりで、1軍最年少の森が活躍した。「チームにとってもいい刺激になる。他の選手にとっても」と三浦監督。7回終了時の1-5から同点に持ち込んだだけに「9回2死走者なしから森が出て、佐野もよく打った。よく追いついた。あきらめなかった結果だと思う。もちろん勝って(甲子園に)行きたかったが、負けなかったというのは明日につなげていく」と話した。12日から前半最後の阪神3連戦に臨む。【斎藤直樹】

◆中日は今季初の同一カード3連勝を逃し、リーグ最多12度目の引き分けに終わった。1-5の8回に3点を返され、9回にR・マルティテスが追いつかれた。その裏の1死満塁も木下拓が併殺に終わった。与田剛監督(55)との一問一答は次の通り。-9回1死満塁のサヨナラ機も木下拓が併殺 与田監督 それはもう、しようがない。期待していたけどね。 -4連投のR・マルティネスが追いつかれた 与田監督 1点取られましたが、同点で抑えてくれたし、4連投の疲れの中でよく投げてくれたと思う。 -8回には福が3失点 与田監督 そういう時もある。次は抑えてくれるでしょう。 -6回に5点を奪い逆転したが 与田監督 ワンチャンスで5点というビッグイニングをつくれたのはよかったと思いますが、その前後のところではしぶといバッティングというか、ヒット数は多くはなかったのでしぶとさが出せればなと思う。 -6回に井領がソトの送球を頭部付近に受けて交代したが 与田監督 今のところ特に問題はないという報告なので。 -根尾を初めて2番で起用 与田監督 いろいろコーチとも相談しながらね。きょうもヒットもあったし、四球もあったし、守備もいいところあったし、ね。 -4連勝はお預けとなったが2カード続けて勝ち越し 与田監督 (9連戦中で)選手も疲れていると思いますが、前半戦の残り3つ、なんとか勝てるようにやっていきたい。

◆中日は今季初の同一カード3連勝を逃し、リーグ最多12度目の引き分けに終わった。 1-5の8回に3点を返され、9回にR・マルティネスが追いつかれた。その裏の1死満塁も木下拓が併殺に終わったが、与田監督は「しようがないね。(R・マルティネスは)1点は取られましたが、4連投の疲れの中でよく投げてくれたと思う」と選手を責めることはなかった。 ▽中日R・マルティネス(4連投で9回2死から同点に追いつかれる) 疲れとかは関係ない。スリーアウトしっかり取って終わらせたかった。申し訳ない。 ▽中日勝野(6回6安打1失点) 初回、四球から始まり簡単に点を取られてしまった。立ち上がりはテーマにしているところですし、引き続きよくできるよう取り組んでいきたい。 ▽中日根尾(初の2番で6回に逆転につながる右前打) とにかく後ろにつなごうと考えていました。初球からファウルにすることなく自分のバッティングができました。

◆DeNAの高卒2年目・森敬斗内野手(19)が「2番・遊撃」で今季初のスタメンに起用された。 神奈川・桐蔭学園高からドラフト1位で入団し、2年目のシーズン。ルーキーイヤーの昨季は10月27日の巨人戦(横浜)で初出場。プロ初打席でビエイラ(巨人)から左二塁打を放ち、鮮烈なデビューを飾った。プロ初スタメンは10月31日の阪神戦(横浜)で、「2番・遊撃」で出場して4打数無安打だった。 今季は7月9日の中日戦(バンテリンドーム)で柴田が負傷したことを受け、前日10日に初昇格。10日の同試合には九回2死で代打で出場し、R・マルティネス(中日)に対し三ゴロに倒れていた。 昨季、2軍監督として森を見守っていた三浦監督は「(昨日)ノックで守備を見ていて、去年に比べれば確率的にミスも減っている。打撃練習を見ていても、スイングの力強さがあると思う」と成長を感じていた。

◆DeNAのD2位・牧秀悟内野手(23)が2―5の八回2死二塁の場面で12号2ランを放った。 「どんな形であれランナーをかえすことを意識しました」。1―5で迎えた八回、1死一塁でまずは宮崎が左中間へ適時二塁打を放って3点差に。牧は2死二塁で打席に入ると、カウント2―2からの5球目、141キロ直球をジャストミート。打球は左翼席に飛び込む2ランとなり、1点差に迫った。 牧の本塁打は6月10日の西武戦(メットライフ)以来。前日10日には痛恨の適時失策を犯す場面もあったが、一夜明けて名誉挽回の一発となった。

◆DeNAが引き分けに持ち込んだ。1―5の八回に宮崎の適時二塁打と牧の2ランで反撃。九回は2死から佐野の適時打で追い付いた。ビシエドの3ランなどでリードした中日は福とR・マルティネスが誤算。九回1死満塁も逃した。

◆中日は4点リードを守れず、今季2度目の4連勝はお預けとなった。九回は三嶋を攻め、2安打と四球で1死満塁としながら木下拓が遊ゴロ併殺打に倒れた。与田監督は「期待していたところだったが、仕方ない」と複雑そうだった。 5―1の八回は3番手の福が牧の2ランなどで1点差とされて降板。この回は3連投の又吉が後続を断ったが、九回は4連投のR・マルティネスが2死から森に安打と二盗で得点圏に進まれた。佐野には同点打を浴び「疲れは関係ない。3アウトをしっかり取って終わらせたかった、申し訳ない」と自分を責めた。 先発の勝野が6回1失点と粘り、4月28日以来の勝利を目前にしていただけに痛い引き分けとなった。

◆中日の井領が負傷交代した。六回1死一、二塁で京田が一塁にゴロ。一塁走者の井領はDeNA・ソトが二塁に投げた送球が首付近に直撃した。倒れ込んだ後、代走を送られて退いた。球団によると意識はしっかりしており、今後はアイシングなどをしながら様子を見る。

◆猛スピードでダイヤモンドを駆け抜けた。「2番・遊撃」で今季初の先発出場を果たしたDeNAの高卒2年目・森敬斗内野手(19)が、打っては2安打、走ってはプロ初盗塁。九回2死から土壇場の同点劇を演出し、初々しく笑った。 「緊張はありましたが、ファームでやってきたことを発揮しようと臨みました。いい結果につながって良かったです」 1-5から1点差に迫って迎えた九回。18試合連続無失点中だった相手守護神R・マルティネスを前に、チームは簡単に2死を取られた。負ければ2カ月ぶりの4連敗となる崖っぷち。森は、このピンチを実力証明のチャンスに変えた。1ボールから137キロの2球目を捉え、右前へ運んだ。 そして、ここからが真骨頂。続く佐野への2球目で果敢にスタートを切って二盗を決めると、50メートル5秒8の快足を生かし右前打で本塁に生還した。その裏には1死満塁からの遊ゴロを捕球し、強肩を生かして本塁へ送球。併殺を完成させた。 神奈川・桐蔭学園高から昨年ドラフト1位で入団。スピード感あるプレーと母校の先輩でラグビー日本代表の松島幸太朗の愛称から「ハマのフェラーリ」の異名を取る。昨年10月31日以来プロ2試合目のスタメンで、イタリア製の高性能車よろしく輝きを放った。 三浦監督は「あそこで(盗塁に)成功できたことを自信にしてくれたら。チームにとっても、いい刺激になる」と賛辞を惜しまなかった。12日からは前半戦最終カードの阪神3連戦(甲子園)。巻き返しへ、19歳の韋駄天が新たなピースとして加わった。(箭内桃子)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
47313 0.603
(↓0.007)
-
(-)
62334
(-)
289
(+1)
80
(-)
70
(-)
0.251
(↓0.003)
3.280
(↑0.03)
2
(-)
巨人
433010 0.589
(↑0.006)
1.5
(↑1)
60344
(+1)
280
(-)
108
(-)
50
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.230
(↑0.04)
3
(-)
ヤクルト
40329 0.556
(-)
4
(↑0.5)
62341
(-)
322
(-)
79
(-)
50
(-)
0.252
(-)
3.740
(-)
4
(-)
中日
323912 0.451
(-)
11.5
(↑0.5)
60244
(+5)
277
(+5)
47
(+1)
41
(-)
0.239
(-)
3.230
(↓0.02)
5
(-)
DeNA
294311 0.403
(-)
15
(↑0.5)
60329
(+5)
394
(+5)
83
(+1)
18
(+1)
0.260
(↑0.001
4.530
(↑0.06)
6
(-)
広島
274210 0.391
(-)
15.5
(↑0.5)
64282
(-)
344
(-)
57
(-)
39
(-)
0.258
(-)
3.950
(-)