ヤクルト(1対1)巨人 =リーグ戦17回戦(2020.10.20)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆巨人は両軍無得点で迎えた6回表、坂本が適時打を放ち、試合の均衡を破る。対するヤクルトは1点ビハインドの9回、2死満塁から山田哲が押し出し四球を選び、土壇場で同点とした。試合はそのまま延長戦に突入するも決着はつかず、規定により引き分けに終わった。

◆20日ヤクルト戦に先発する巨人戸郷翔征投手が、新人王へラストスパートを掛ける。 8勝で並ぶ広島森下は防御率2・21、112奪三振、105回2/3。戸郷はここまで防御率2・76、85奪三振、84回2/3と下回る。「長いイニングを投げられるように精いっぱい頑張ります。マジックを減らせられるようにチームに貢献したいです」。勝利とともに、タイトルをグッと引き寄せる。

◆始球式に、元バドミントン日本代表の潮田玲子さん(37)が登場した。 ドット柄のパーカーでマウンドに上がり、大きく振りかぶり、ノーバウンドでストライク投球。笑顔でスタンドにあいさつした。 2度目の始球式の登板で「(自分の)試合を思い出すくらい、緊張しました」と振り返った。自宅の鏡の前でフォームなどを練習していたそうで、自己採点は「85点くらいかな」。 昨年、秋田県で開催されたイベントで石川と会い、今年も注目して試合を見ていたという。21日の巨人戦で先発予定の石川に向けて「40歳で開幕投手など、活躍されているのは、本当にすごいこと。力を見せつけて、頑張ってほしいです」とエールを送った。

◆首位巨人が最下位ヤクルトに引き分けた。

◆ヤクルトは高梨、巨人は戸郷の先発。戸郷は初回、3四球を出すも無失点。高梨は、3回まで巨人打線から5奪三振。 巨人は6回、坂本の適時中前打で1点を先制した。高梨は5回2/3を1失点で降板。ヤクルトは6回、満塁のチャンスも無得点。 ヤクルトは9回、2死満塁から2番青木が押し出し四球を選んで同点に追いついた。1-1で延長10回、引き分けた。

◆ヤクルトは2試合連続、今季8度目の引き分けに終わった。9回に押し出しで1点を挙げて追いつき、完封負けは免れた。 打線は初回、6回と満塁のチャンスで巨人戸郷から無得点。投手陣が踏ん張っただけに、高津監督は「1本出させないというところが勝てる投手の条件でもあると思うが、そこで1本出すか出さないかということ。こういうゲームをしたときは、勝たなきゃいかん」と話した。

◆巨人坂本勇人内野手が2安打を放ち、2000安打まで残り17本とした。 両軍無得点の6回無死三塁。フルカウントからヤクルト高梨の139キロを打ち返した。打球は前進守備の二塁手の横を破る中前適時打。「何とかバットに当てようと思っていました。戸郷が頑張っていたので援護できて良かった」。戸郷に9勝目をプレゼントすることはできなかったが、また1歩、節目に近づいた。

◆巨人原監督は試合後「何とか1点をね、みんなで守ろうとしたんだけどね。1点を守り切るのは非常に至難の業ですな」と切り出した。 先発戸郷は6回無失点で粘り、目標の新人王に向けて9勝目の権利を持ってマウンドを降りた。指揮官は「懸命にね、彼はチームの勝ちというものとは違ったものとも戦っている。その分、何とか、というのはあったんだけどね」。 タイトルのためにも戸郷の勝ち星は消したくない。1点リードの9回に守護神デラロサを送り込んだが、四球と安打で1死一、三塁とピンチを招く。2死後、左打者の青木を迎えた場面で大江に交代。だが四球で2死満塁とピンチを広げると、イニング3人目となる田中豊を投入した。「最善策の中でいったけれども」と、押し出し四球で追い付かれた。延長10回引き分けで優勝マジックは7で足踏みとなった。最短優勝は24日に持ち越された。

◆巨人の戸郷翔征投手(20)は自己最多の134球の熱投実らず、9勝目はお預けとなった。 6四球を与えながら6回3安打無失点。6回に2死満塁のピンチを背負ったが、代打西浦を空振り三振に切った。「四球が多かったことが反省点ですが、6回のピンチで粘ることができたことは良かった。次の登板は反省をいかしたピッチングができるようにしたい」。目標の新人王へ糧とする。

◆元バドミントン日本代表でタレントの潮田玲子(37)が始球式に登場し、ノーバウンド投球を披露した。  トレーニングウエアでマウンドに上がった潮田は、しなやかなフォームで捕手・嶋が構えるミットに投げ込んだ。始球式は2度目で「以前は北京五輪の前なので、本当に12年ぶりくらいです。(バドミントンの)試合のときぐらい緊張しました。試合前を思い出しましたね」と笑顔で振り返っていた。

◆ヤクルトが九回に追いついて引き分けた。巨人は優勝へのマジックナンバーを減らせず7のままとなった。  ヤクルトは一回に3四球を選び2死満塁としたがエスコバーが中飛に倒れて無得点。巨人も一、四回と得点圏に走者を進めながらあと1本が出ず、ともに五回まで無得点だった。  巨人は六回、先頭の松原が中越え三塁打を放つと、続く坂本が二遊間を破る適時打を放ち先制。その裏、ヤクルトは2死満塁で代打・西浦が空振り三振。七、八回も1死からの併殺打で反撃の足がかりをつかめなかった。九回、ヤクルトは巨人の守護神・デラロサを攻めて2死一、三塁し、青木が代わった左腕の大江から四球を選んで満塁に。7番手・田中豊から山田哲が押し出し四球を選んで同点とした。

◆気合がみなぎっていた。夜風が肌寒くなってきた神宮のマウンドで、戸郷は1球、1球に力を込めた。  「長いイニングを投げられるように精いっぱい頑張ります。マジックを減らせられるようにチームに貢献したい」  中8日の登板へ意気込んでいた戸郷。一回は3四球で2死満塁のピンチを背負うも、エスコバーを中飛に仕留めて切り抜けた。その後はリズムを取り戻し、フォークボールと150キロ近い直球を軸にヤクルト打線を翻弄。六回2死満塁では、代打・西浦を5球すべて直球で空振り三振に仕留めた。6回3安打無失点。今季最多134球で9三振を奪った。  2年目右腕は新人王の栄冠を争っている。8勝で並ぶ広島・森下は防御率2・21、112奪三振、105回2/3。対して戸郷は試合前時点で防御率2・76、85奪三振、84回2/3と劣勢にある。  6月の開幕から先発ローテを担い、8月までで7勝を挙げた。新人王レースは圧勝化に思われたが、9月以降は6試合で1勝3敗。シーズン終盤で正念場を迎えている。  「新人王は今シーズン意識しながら入っている。そのライバルとなる森下さんは同じように勝っている。僕も負けじと」と、戸郷は森下へメラメラと燃やす対抗心を隠さない。新人王はたった一度のチャンス。最後まであきらめない。(谷川直之)

◆巨人はヤクルト戦に1-1で引き分け、18試合を残して全球団からの負け越しなしを決めた。中日、阪神、広島には既に勝ち越しを決めており、DeNA、ヤクルトに全敗しても上回られることがなくなった。DeNA、ヤクルトについては1試合でも勝つか引き分ければ勝ち越しが決まる。  この日は新人王を狙う2年目右腕、戸郷が粘りの投球を見せて自己最多134球を投げ、6回無失点で9勝目の権利を手にしてマウンドを降りた。しかし、九回に同点に追いつかれ、原監督は「何とか1点をみんなで守ろうとしたんだけどね。やっぱり1点を守り切るというのは非常に至難の業ですな。(戸郷は)懸命にね、チームの勝ちというものとは違ったものとも戦っているというね。その分、何とか、というのはあったんだけどね」と振り返った。  今季の巨人の球団別対戦成績は以下の通り。  中日 12勝10敗2分け(勝ち越し、残り0試合)  阪神 14勝6敗(勝ち越し、残り4試合)  DeNA 12勝8敗(負け越しなし、残り4試合)  広島 12勝7敗2分け(勝ち越し、残り3試合)  ヤクルト 11勝4敗2分け(負け越しなし、残り7試合)

◆ヤクルトは3度の満塁機で決定打が出なかった。0-1の九回2死満塁で山田哲が田中豊から押し出し四球をもぎ取ったが、続く村上は一ゴロに倒れた。高津監督は「走者をためてのもう一本が出るか出ないか。今はそこで出せない」と、もどかしげに話した。  一回は3四球と不安定な立ち上がりだった戸郷を捉え切れず、立ち直らせてしまった。投手陣は踏ん張っただけに「こういうゲームをした日は勝たないといかん」と投打がかみ合わない現状を嘆いた。

◆ヤクルトは前日19日の阪神戦(甲子園)に続き、2試合連続で1-1で引き分けた。9四球をもらいながら、0-1の九回の山田哲の押し出し四球による1得点だけ。高津臣吾監督(51)は「走者が得点圏に行ってからあと一本、あと一本だね」と繰り返した。  打者有利の神宮球場を本拠地にしながら総得点はセ・リーグ5位(413)、本塁打数は同4位タイ(99)。青木、村上はリーグ屈指の打撃成績を残しているが、三回は青木、村上が四球で歩かされるなど要所では勝負を避けられ、後続が打ち取られる場面が目立つ。  火曜日は11連敗中だったが、投手陣の奮闘で敗戦は阻止。今季残り18試合、打撃陣の奮起はなるか。 (横山尚杜)

◆戸郷に白星をつかんでもらいたい-。原監督の思いが伝わってきた。  五回終了時で投球数は109。六回に先取点が入った時点で、これまでなら、その裏から交代だったろう。さすがに1点だけで、残る4回を逃げ切るのは苦しい。そこで続投。もう1回を抑えて自ら白星をもぎ取れ、というハッパの意味も、あったかもしれない。  九回にはデラロサが走者をためると、大江、田中豊と"一人一殺"狙いで細かくつないだ。成功していれば、してやったりだが...。現状のリリーフ陣では、1点だけで3回を逃げ切るのも難しい、ということか。  戸郷自身は134球を要して、6回無失点。この球数だと7-8回は、いってもらいたいところだが、四球か三振か、という感じで、よくしのいでいた。  自己最多投球と無失点という事実は、白星を抜きにしても自信になる。新人王レースと日本シリーズをにらむと、課題はいうまでもなくコントロールだ。 (本紙専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
61356 0.635
(-)
M7
(-)
18472
(+1)
354
(+1)
118
(-)
67
(+2)
0.259
(↓0.001)
3.340
(↑0.02)
2
(-)
中日
52475 0.525
(↑0.005)
10.5
(↑0.5)
16380
(+6)
413
(+1)
59
(-)
28
(+2)
0.252
(↑0.002)
3.750
(↑0.03)
3
(-)
阪神
49486 0.505
(↓0.005)
12.5
(↓0.5)
17425
(+1)
409
(+5)
99
(-)
68
(-)
0.246
(↓0.001)
3.550
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
49505 0.495
(↓0.005)
13.5
(↓0.5)
16456
(+1)
417
(+6)
122
(+1)
25
(-)
0.267
(↓0.001)
3.810
(↓0.02)
5
(-)
広島
425110 0.452
(↑0.006)
17.5
(↑0.5)
17454
(+5)
490
(+1)
100
(-)
51
(+1)
0.263
(↓0.001)
4.390
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
36588 0.383
(-)
24
(-)
18413
(+1)
517
(+1)
99
(-)
55
(+1)
0.248
(↓0.001)
4.730
(↑0.04)