ロッテ(★2対5☆)日本ハム =リーグ戦23回戦(2020.10.18)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:有原 航平(7勝8敗0S)
(セーブ:宮西 尚生(2勝1敗6S))
敗戦投手:美馬 学(9勝4敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは1点ビハインドの5回表、宇佐見と近藤の適時打で一挙4点を奪い、試合をひっくり返す。続く6回には、2死満塁から平沼が押し出し四球を選び、リードを広げた。投げては、先発・有原が7回1失点の好投で今季7勝目。敗れたロッテは、先発・美馬が試合をつくれなかった。

◆ロッテ美馬学投手(34)は今日勝てば17年以来の10勝に到達。FA移籍1年目で2桁勝利を挙げたのは19年西勇(阪神)まで過去6人(7度)。今季5勝0敗の本拠地ZOZOマリンで、美馬が7人目の記録を目指す。

◆日本ハム宇佐見真吾捕手(27)が0-1の5回1死二、三塁から、逆転の2点適時打を放った。 ロッテ先発美馬の外角低めに落ちる変化球を、片手1本で拾った技ありの一打。「追い込まれていたので、食らいついて打ちました。(先発の)有原さんをしっかりと援護することができて良かったです」と、出場11試合ぶりの打点にホッとしていた。

◆先発は3年ぶり2ケタ勝利がかかるロッテ美馬と、今季ロッテ戦3戦3勝の日本ハム有原。ロッテが1回、中村奨の適時打で1点。 日本ハムが5回、宇佐見と近藤の2点適時打で4得点し逆転。6回も押し出しで1点。ロッテ美馬は5回1/3を5失点で10勝目ならず。 日本ハムが逃げ切った。7回1失点の有原が7勝目。ロッテは5回以降たびたび好機をつくりながら、1点追加にとどまった。ロッテ美馬は4敗目。

◆ロッテは逆転負けで天敵の日本ハム有原に今季4戦4敗となった。 四球と足を絡めた理想的な形で先制したが、攻守にほころんだ。勝ち頭の美馬は走者を背負った5回に崩れ、味方の失策もあって一気に4失点。打線は得点機に2度併殺に倒れ、5回以降毎回走者を出しながら暴投による1点しか奪えなかった。中軸が振るわず、井口監督は「ここんとこずっとですからね。そこが打たないとチームが勝てない」。首位ソフトバンクと直接対決を6試合残すも、苦しい5・5ゲーム差をつけられた。 ロッテ美馬(5回1/3を5失点。3年ぶり2ケタ勝利ならず)「いい形でゲームに入っていけましたが、走者を出してからがうまくいかなかったです」

◆試合前、大田、矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐、ロッテ沢村の元巨人組の輪に入ってあいさつしていた日本ハム宇佐見真吾捕手が、攻守で勝利に貢献した。 1点を追う5回1死二、三塁で、追い込まれながらも逆転の決勝右前2点適時打。「内野ゴロを転がせば1点でも入ると思った」と食らい付いた。守っては有原を7回1失点の好リードだった。

◆日本ハム有原航平投手が、ロッテキラーぶりを発揮した。1回、四球を起点に先制を許すも、2回以降は緩急織り交ぜ的を絞らせなかった。7回4安打1失点で7勝目を挙げ、対ロッテに昨季から5連勝。今季だけでも4戦4勝、防御率0・96と抜群の相性のよさを示した。 今季ワーストタイ4四球ながら、打たせて取る投球で攻撃にもリズムを生んだ。「ゴロを打たせると野手がしっかり守ってくれて、点を取ってくれるので粘り強く投げられたと思う」。調子自体は「あまり良くなかった」と自己評価したが、「守備と宇佐見のリードに助けられたと思います」とチームメートへ感謝した。 雨でのスライド登板だった9月13日楽天戦は3回途中9失点KO。前日17日のロッテ戦が中止になると、いつも以上に入念に調整してきた。「やっぱり前回やられている。何としても勝ちたいという思いと、昨日(中止となって)休みの中、練習に付き合ってくれた裏方さんの思いを感じながら、本当に今日は勝てて良かったです」とエースの心意気を見せた。栗山監督も「やっとここにきて、自分らしくなってきた」と評価していた。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)が18日、ロッテ23回戦(ZOZOマリン)で、5回の右前2点適時打を含む2安打を放ち、打率3割4分3厘をキープした。トップのオリックス吉田正との差を7厘に詰め、初の首位打者獲得も射程圏。2度タイトルを獲得した実績がある小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(46)は、打席での修正能力を高く評価し、逆転タイトル獲得のカギは好不調の波の減少とエールを送った。いとも簡単に、安打を飛ばした。逆転した直後の5回1死満塁。ロッテ美馬の外角低め変化球をとらえ、鋭く一、二塁間を破った近藤は「下位打線からつないできたチャンスだったので、なんとかモノにしたいという気持ちでした。難しいボールでしたが、しっかりと捉えることができてよかったです」。得点圏打率はリーグトップ(3割7分5厘)、満塁時の打率は4割2分9厘にものぼる。本人も大満足の一打だった。 4回にも右前打を放ち、打率は3割4分3厘を維持。この日打率を下げたオリックス吉田正に7厘差と迫った。残り17試合。現役時代に2年連続首位打者を獲得した小笠原ヘッド兼打撃コーチは、「毎日毎日、1打席1打席、起こったことを自分で分析して、修正しようとする。自分の中でしっかりしている部分があるから、すぐにゲームの中で対応できる」と、打撃技術を高く評価。逆転での戴冠へ「好不調はあるわけだから、そのムラをなくすことが大事」と"道"を示した。 昨季タイトルを獲得した最高出塁率は、今季もリーグトップ。それも歴代6位に相当する4割7分と高い水準を誇る。首位打者との"2冠"も狙える位置におり、栗山監督は「ここから、ますますチームが勝つためにもエンジンをかけてくれたら」と期待を込めた。"打撃の申し子"が、シーズン最終盤の主役になる。【中島宙恵】

◆日本ハムが下位打線からそつのない攻撃で、逆転勝ちにつなげた。 1点を追う5回無死一塁。7番清宮幸太郎内野手が四球を選び、8番樋口龍之介内野手の犠打で1死二、三塁と好機を広げて宇佐見が逆転打を放った。6回もリプレーのように清宮の四球、樋口の犠打で1死二、三塁とし、追加点につなげた。栗山監督は「(犠打が)難しい中で樋口は頑張った。幸太郎(清宮)も良く見えているし、あの四球は大きい。象徴的な試合だった」と、名脇役の2人をほめた。

◆日本ハムは17日のロッテ戦の降雨中止を受け、18日から25日まで8連戦を行い、一日あけて27日から11月4日まで9連戦という過密スケジュールをこなす。  栗山英樹監督(59)は一日あく26日に、都内でドラフト会議出席のため"18連投"。だが「俺は(普段から)会議とかいろいろあるから。ずっと仕事をしているのは普通」と気にしていない。  一方で、選手起用には「ちょっと使い方を少し考えてあげないと」と疲労軽減に細心の注意を払う。17日は開始4時間前の午前10時に降雨中止発表。栗山監督は「よかったよね。(発表が)早めでね」と指名練習などを行わず休養日にあてた。  エース有原は降雨中止発表後、ゆとりを持って18日のスライド登板に向けて調整。今季ロッテ戦3戦3勝の右腕は、満を持して敵地のマウンドに立つ。

◆日本ハムは0-1の五回に宇佐見と近藤の2点適時打で4点を奪い逆転し、六回に平沼の押し出し四球で加点した。有原は7回4安打1失点で7勝目。九回は宮西が締めた。ロッテは一回に先制したが、中盤から再三の好機をつぶした。

◆日本ハムが5-2でロッテを下し、先発の有原航平投手(28)が7回を4安打1失点で7勝目を挙げた。  有原は一回1死二塁で中村奨に先制の中前適時打を浴びたが、二回以降は無失点に抑え「四球が多くて(4四球)リズムが悪かったんですけど、ゴロを打たせると野手がしっかり守ってくれて、点を取ってくれるので、粘り強く投げられたと思う」と打線の援護に感謝した。  打線は0-1の五回1死二、三塁から、宇佐見真吾捕手(27)の右前2点打で逆転した。さらに1死満塁から近藤健介外野手(27)の右前2点打が飛び出し、五回に4安打で4点を挙げた。  栗山英樹監督(59)は「よく頑張ったね」と宇佐見の一打を評価。近藤の2安打については「こっからチームが勝つためにもエンジンをかけてくれる」と、残り17試合でのさらなる活躍に期待を寄せた。

◆鷹の姿がかすんでいく...。ロッテは打線がつながらずに6安打2得点。日本ハムに敗れ、首位・ソフトバンクと5・5ゲーム差に広がった。  「(有原に対し)初回からいい形で先制したが、チャンスがそうそうあるピッチャーじゃないのでワンチャンスでいかないと」。井口監督も厳しい表情だ。  一回に中村奨の中前適時打で幸先のいいスタートを切ったが、日本ハム先発・有原にわずか4安打。4番・安田、5番・井上、6番・福田秀がいずれも無安打に封じられ、相手エースには今季4戦4敗を喫した。  9日にはソフトバンクとの直接対決を制し、ゲーム差なしまで迫っていたが、その後はズルズルと後退。ついに5・5ゲーム差まで開いた。「明日から引き締めていきたい」と指揮官。残り18試合。最後の瞬間まで15年ぶりのリーグ制覇は諦めない。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
60395 0.606
(↑0.004)
-
(-)
16451
(+11)
354
(+4)
114
(+1)
82
(+3)
0.247
(↑0.001)
3.070
(-)
2
(-)
ロッテ
55452 0.550
(↓0.006)
5.5
(↓1)
18404
(+2)
419
(+5)
80
(-)
78
(+1)
0.237
(-)
3.900
(-)
3
(-)
楽天
49504 0.495
(↓0.005)
11
(↓1)
17472
(+4)
451
(+11)
102
(-)
59
(-)
0.258
(↑0.001)
4.230
(↓0.07)
4
(-)
西武
48503 0.490
(↑0.005)
11.5
(-)
19409
(+3)
455
(+2)
95
(-)
66
(-)
0.238
(↓0.001)
4.330
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
46534 0.465
(↑0.006)
14
(-)
17433
(+5)
445
(+2)
79
(-)
65
(+1)
0.252
(-)
3.940
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
38596 0.392
(↓0.004)
21
(↓1)
17386
(+2)
431
(+3)
75
(-)
81
(-)
0.249
(-)
4.010
(-)