1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 7 | 14 | 1 | 2 |
勝利投手:ムーア(5勝3敗0S) 敗戦投手:塩見 貴洋(4勝8敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクが6連勝。ソフトバンクは初回、グラシアルからの4者連続適時打で幸先良く4点を先制する。5-2で迎えた3回裏には、松田宣の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ムーアが7回3失点8奪三振の粘投で今季5勝目。敗れた楽天は、先発・塩見が誤算だった。
◆楽天先発の塩見貴洋投手(32)が2/3回、28球で緊急降板した。腰部に痛みを訴え、大事をとった。病院へは行かずに、患部治療で様子を見る。 1回1死から6者連続で単打を許し4失点。7番松田宣に左前適時打を許した後、2死二塁で8番バレンティンを迎える場面でベンチへ訴え、伊藤投手チーフコーチとトレーナーがマウンドへ駆け寄った。 塩見は伊藤コーチから腰に手を置かれ、ともにベンチ裏へ入った。約3分後に三木監督が2番手酒居への投手交代を告げた。酒居はバレンティンを1球で二飛に抑えた。 塩見は今季ソフトバンク相手に2戦2勝、防御率0・66と好相性ぶりを見せていた。負ければ自力でのCS進出の可能性が消滅する一戦で痛い降板となった。
◆ソフトバンクは初回、6連打で4点を先制。2、3回にも甲斐、松田宣の1発で3点追加。楽天は3回に下水流が1号2ラン。 楽天は4回2死一、二塁から下水流の左前適時打で1点を返した。ソフトバンクは小刻みな継投の前に4回から6回まで無得点。 序盤のリードを守りソフトバンクが完勝。同カードの今季勝ち越しを決めた。チームは今季2度目の6連勝。先発ムーアは5勝目。楽天塩見が8敗目を喫した。
◆楽天が自力CS進出の可能性が消滅した。ソフトバンク戦今季2戦2勝の先発塩見貴洋投手が1回1死から6者連続単打で4失点。腰の違和感を訴え2/3回28球で降板した。2番手以降も流れを切れず3回までに7失点。 2位ロッテに連勝で福岡へ乗り込むも、押し切られた。三木肇監督は「シーズン終盤になるといろいろなものが進んでいく。何も確定していないので必死に戦うしかない」と前を向いた。 ▽楽天塩見(腰に違和感を訴え2/3回28球4失点で降板) チームの皆さんに申し訳ないです。 ▽楽天下水流(8月26日ロッテ戦以来のスタメン出場で1号2ランを含む2安打3打点) ここまできたら技術というより強い気持ちだけ。最初が一番大事だと思っていたので結果が出せてよかった。
◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が貴重な中押し弾を放った。 初回に4点をリードした直後の2回裏。先頭で楽天酒居のカウント1-1からの3球目をとらえた。打球は左翼スタンドに飛び込む9号ソロとなった。「打ったのはスライダーです。しっかり芯で打つことができました。点数は何点あってもいいと思っているので、追加点になりよかったです」。1日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、半月ぶりの1発に言葉も弾んだ。
◆ソフトバンクの先発マット・ムーア投手が7回107球を投げ、3失点(自責2)の粘投で5勝目を挙げた。150キロ超の直球に変化球を駆使し、8三振を奪った。 「チームがいい流れということは分かっているし、自分もその流れに乗っていけば勝てると思っていた」。5回1死一塁の場面では主砲浅村を151キロの速球で空振り三振に仕留めた。「今日は立ち上がりからバランスよく投げることができたし、球速も出ていたので自分らしい投球だったと思う」と、納得のマウンドを振り返った。
◆ソフトバンク松田宣浩内野手(37)が8年連続の2桁本塁打となる10号2ランを放った。5点差から3点差に迫られた直後の3回無死一塁で、相手を突き放す効果的な1発になった。 15年以降は20本以上、ここ2年は30本塁打を超えていたベテランは「やっと10本ですけど、正直、6月に開幕してから10本も打てないかと思っていた」と心中を明かした。 開幕前から3年連続30本塁打を目標に掲げていたが、今季は本来の打撃をできずに先発落ちも経験。14年から続いていた連続試合出場も9月にストップした。だが10月は打率3割3本塁打と、勝負どころでようやくらしさが出てきている。「今まで20本、30本を打っていたのでいい数字ではないかもしれないですけど。でも途切れそうだった2桁をなんとかクリアできた。そこは自信を持ちたいし、これから1本1本続けて、20本に近づけていきたい。残り20試合も切っていますし、ベテランと若い力を融合させて戦い抜きたい」。悲願の3年ぶりリーグ優勝へラストスパートをかけるつもりだ。
◆ソフトバンク5G打線だ。初回速攻で6連打4得点。つながる高速大容量攻撃で楽天を圧倒し、連勝を6に伸ばした。2位ロッテも勝ったためゲーム差は4のままだが、快勝に工藤公康監督(57)は「理想的すぎる攻撃ですね。今年は勝つぞという思いを持って試合してくれているのが何より大きい」と目を細めた。 初回1死から川島が左前打で出ると、続く柳田も左前打。一、二塁で4番グラシアルが左前に先制タイムリーを放つ。さらに栗原、中村晃、松田宣も続いて4者連続適時打。すべて単打の6連打で、過去2度の対戦で無得点に抑えられていた楽天塩見を攻略した。 連勝中は次々と苦手投手を破っている。11日ロッテ戦では、試合前時点で今季4戦4敗だった美馬に勝利。オリックス3連戦では山本、山崎福、田嶋といずれも苦戦させられていた相手を打ちカード3連勝を決めてきた。この日は3回に10号2ランも放ち、8年連続2桁本塁打とした松田宣は「どこのピッチャーもいいですから。その中で勝ちきっているからこその6連勝だと思う。続けていきたい」とうなずいた。 初回適時打の栗原、グラシアル、松田宣らがそろって、日光のまぶしさを抑える「アイブラック」を付けてプレー。なぜドーム球場のナイターでも付けるのか。栗原は「ジュリ(グラシアル)が『一緒に塗ろうぜ』と。ドームでは効果はわかりません(笑い)。ワクワクするような、試合を楽しむ感じを出すためです」と明かす。終盤戦に向けて、この一体感と楽しむ心が武器だ。【山本大地】 ▽ソフトバンク・グラシアル(初回先制打。3連打目)「チャンスでランナーを返すことができて良かった。初回から先制できたし、いいところに飛んでくれました」 ▽ソフトバンク栗原(初回2点目の適時打。4連打目)「いい流れに乗れました。追い込まれていたし、次につなぐことができて良かったです」 ▽ソフトバンク中村晃(初回3点目の適時打。5連打目)「いい流れで回ってきたので、自分もつなぐことができて良かったです」
◆ソフトバンク・笠谷俊介投手(23)が先発投手陣の練習に合流した。工藤公康監督(57)は「(登板間隔を)空けるなら空けて、いい調整をさせた方がいい。先発のひとつの枠として考えようと」と説明した。 ペイペイドームでは先発とリリーフが別々でウオーミングアップする鷹投手陣。これまで笠谷はリリーフ組での練習で、中継ぎ待機する試合もあったが、この日は先発投手陣に合流した。13日のオリックス戦(京セラ)では5回無失点で3勝目。週の頭を制したことで、ローテーションのひとりになるまでの信頼を勝ち取った。 指揮官は「急に中4日とかは無理なので。コーチと話もしています。選択肢が増えたのは確かですね」と明言。次回登板は20日からの日本ハム戦(札幌ドーム)になる見込みだ。
◆ソフトバンク・東浜巨投手(30)がキャッチボールなどで調整。17日の楽天戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けて汗を流し「ここまできたら状態うんぬんじゃない。目の前の1試合をしっかり投げること」と意気込んだ。 今季の楽天戦は3試合に登板して防御率3・93。今季唯一の黒星を喫したのも楽天だ。「チームの状態もよくなってきているので。その流れにしっかり乗りたい」。前回登板だった10日のロッテ戦(ペイペイドーム)では8回1失点で7勝目。勢いたっぷりに、イヌワシ打線に向かっていくつもりだ。 9月以降は5戦5勝という抜群の安定感を誇っているが「少しずつ自分のやれることは増えてきている。常に最後(のイニング)まで投げる意識を持って」と油断はない。開幕投手を託された2020年。東浜自身もラストスパートに突入する。
◆1軍昇格した、楽天・下水流(しもずる)昂外野手(32)が、「8番・右翼」で先発出場し、右中間席に1号2ランを放った 5点を追う三回無死一塁。相手先発、ムーアの5球目をたたいた。球団広報を通じて、「打ったのはストレートです。しっかり捉えることができました。まだ序盤なので、早く追いつけるように頑張ります」とコメントした。
◆楽天・塩見貴洋投手(32)が先発し、今季最短となる2/3回を6安打4失点で緊急降板した。 3点を失った、一回なお1死一、二塁。松田に左前適時打を喫したところで、28球で交代した。球団広報によると、腰部に痛みを訴えたため、大事をとっての交代で、病院には行かず、患部の治療を行い様子をみるという。
◆ソフトバンクが6連勝で楽天戦の6年連続勝ち越しを決めた。一回にグラシアルの適時打など6連打で4点を先制。二回に甲斐のソロ、三回は松田宣の2ランで加点した。ムーアは7回3失点で5勝目。楽天は投手陣が崩れた。
◆楽天は19試合を残して自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅した。一回に塩見が6連打で4点を失うと腰痛を訴えて降板。首位相手にいきなりの大量失点は重かった。 これでソフトバンク戦は6年連続負け越しが決まった。鈴木大ら積極的な補強をして迎えたシーズンだったが、力の差を見せつけられた。2位ロッテとも5ゲーム差に広がった。ただ、三木監督は「何も確定していない。みんなで一戦一戦、必死に戦うだけ」と語った。(ペイペイドーム)
◆ソフトバンクが帰ってきた本拠地で今季最長の6連打。先制打を放ったのは4番のグラシアルだった。 「チャンスでランナーを返すことができてよかった。初回から先制できたし、いい所に飛んでくれました」 1死から川島、柳田の安打で一、二塁となり、打席に向かった。2ストライクから133キロのフォークをとらえると、打球は三遊間を突破。チームに勢いを与えた。 なお一、二塁から栗原、中村晃が右前適時打。松田宣にも左前適時打が生まれ、初回から一気に4得点。工藤監督が常に繰り返してきた打線の「つながり」が最高の形となった。 楽天・塩見には今季2戦2敗、防御率0・66と苦しまされてきた。試合前に工藤監督は「緩急や落ちるボールがある。コントロールのいい投手なので狙い球を絞って」と指摘。確かに狙ったように4者連続適時打の全てが変化球だった。松田宣が適時打を放ったところで楽天ベンチは塩見から酒居にスイッチ。わずか28球でノックアウトだ。 試合前の時点で10月は9勝3敗1分け。5連勝で今季最多の貯金「18」として、本拠地に戻ってきた。3点差に迫られた三回無死一塁では松田宣が右中間に10号2ラン。8年連続の2桁本塁打に「いいスイングで、しっかり押し込めて打てました」。鷹打線が湿っていく気配は、まだまだなさそうだ。(竹村岳)
◆ソフトバンクが6連勝。貯金を今季最多の「19」とした。試合後、工藤公康家督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --6連打というつながり 「素晴らしい攻撃だったと思います。塩見君の変化球をみんなしっかりと自分のタイミングで打てた。今まで攻略できず苦労した投手のひとりだったので。よく打ってくれたと思います」 --研究の成果が出た 「負けられない試合が続くというのもあったと思いますが、1打席の中でいい見極めをしてくれた。あの4点は大きかったです」 --松田宣の2ランも大きかった 「ちょっと嫌な感じがあっただけに、あそこでしっかりとホームランで2点を返したのはチームにとっても大きかったですし。投げている投手にとっても勇気になるホームランだったと思います」 --ムーアの評価は 「少しコントロールに苦しんでいるところはあったんですけど。球威がありましたし変化球も曲がっていたので。そんなに大崩れはしないかなと見ていました。3点目はエラーというのがありましたので、あの投球ならナイスピッチングだったと思います」 --勝ちパターンを使わずに勝利できた 「そこも大きいと思いますし。競る試合もあると思うので、そういうときにしっかりつぎ込めるように。休めるときには休められるように僕らもやっています」 --グラシアルが序盤で交代 「ちょっと背中か腰か、張りが出たというところがあったので。きょうは早めに代えようと。あしたもゲームがあると思いましたので。早めに代えさせてもらいました」
◆ソフトバンクのグラシアルは一回に先制の適時打を放ったが、二回に代打を送られ、退いた。工藤監督は「腰か背中かに張りが出た。(17日の)試合もあるので早めに代えた」と説明した。(ペイペイドーム)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
58 | 39 | 5 | 0.598 (↑0.004) | - (-) |
18 | 435 (+7) | 350 (+3) | 111 (+2) | 78 (+1) |
0.246 (↑0.002) | 3.100 (↑0.01) |
2 (-) |
ロッテ |
55 | 44 | 2 | 0.556 (↑0.005) | 4 (-) |
19 | 402 (+5) | 414 (+1) | 80 (+3) | 77 (+2) |
0.237 (-) | 3.900 (↑0.04) |
3 (-) |
楽天 |
49 | 48 | 4 | 0.505 (↓0.005) | 9 (↓1) |
19 | 468 (+3) | 435 (+7) | 102 (+1) | 59 (-) |
0.258 (↓0.001) | 4.150 (↓0.04) |
4 (-) |
西武 |
47 | 49 | 3 | 0.490 (↑0.006) | 10.5 (-) |
21 | 405 (+2) | 449 (+1) | 95 (-) | 66 (+1) |
0.239 (-) | 4.350 (↑0.05) |
5 (-) |
日本ハム |
45 | 53 | 4 | 0.459 (↓0.005) | 13.5 (↓1) |
18 | 428 (+1) | 443 (+5) | 79 (-) | 64 (-) |
0.252 (↓0.001) | 3.960 (-) |
6 (-) |
ORIX |
37 | 58 | 6 | 0.389 (↓0.005) | 20 (↓1) |
19 | 380 (+1) | 427 (+2) | 73 (-) | 81 (+3) |
0.248 (↓0.001) | 4.040 (↑0.02) |
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