阪神(★0対9☆)中日 =リーグ戦17回戦(2020.09.30)・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
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勝利投手:大野 雄大(7勝5敗0S)
敗戦投手:青柳 晃洋(6勝7敗0S)

本塁打
【中日】シエラ(1号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆中日は1点リードの3回表、シエラの適時打などで2点を加点する。そのまま迎えた5回には、阿部、木下拓、大野雄の3者連続適時打が飛び出すなど、5点を挙げ相手を突き放した。投げては、先発・大野雄が9回無失点の快投で今季7勝目。敗れた阪神は、打線が沈黙した。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が青柳晃洋投手(26)、中日が大野雄大投手(32)。 阪神はクリーンアップの3番と5番を組み替え、大山、サンズ、原口の順で座る。29日に3番で決勝2ランの糸井が外れ、大山が5番から3番へ、7番だった原口が5番に昇格した。大山の3番は今季2度目。 青柳は8月27日の中日戦以来、約1カ月ぶりの白星を狙う。今季はここまで14試合に登板して6勝。うち中日相手に4試合で3勝と好成績を残している。13連戦2戦目も白星で飾り、勢いに乗りたい。

◆阪神が痛恨の失策から先制点を献上した。 1回表無死一塁。2番京田の遊ゴロを小幡竜平内野手(20)がトンネル。捕球していれば少なくとも二塁は封殺できたが、無死一、三塁にピンチを広げた。 これで両リーグワーストの失策数は61に。ここから1死満塁とされ、5番高橋の中犠飛で先制された。

◆阪神がまたも失策から失点した。 1点ビハインドの3回無死一塁。3番アルモンテに三遊間を抜かれると、左翼ジェリー・サンズ外野手(33)が平凡なゴロをファンブル。一瞬の隙を見逃してもらえず、一塁走者京田の三塁進塁を許した。先発青柳はここからこの回2失点。リードを3点に広げられた。 チームは1回にも痛恨の失策から先制点を献上していた。1回表無死一塁。2番京田の遊ゴロを小幡竜平内野手(20)がトンネル。捕球していれば少なくとも二塁は封殺できたが、無死一、三塁にピンチを広げ、最後は1死満塁から5番高橋に中犠飛を浴びた。 これで両リーグワーストの失策数は試合前の60から62まで増えた。

◆阪神先発の青柳晃洋投手(26)が、プロ5年目で自己ワーストとなる8失点。5回9安打5四球と乱れ、マウンドを降りた。 4回以外はすべて先頭打者に出塁を許した。1、3回は味方の失策も絡んで失点を許したが、特に虎党にフラストレーションがたまったのは3点ビハインドの5回だった。 先頭の京田に左中間への三塁打を浴び、続くアルモンテの左犠飛で1点を献上。2死後、高橋に四球を与えてそこから4連打。中堅手近本の後逸もあったが、投手の大野雄にすら2点適時三塁打を許す始末だった。 青柳は登板3試合連続で5四球。この日も5回で115球を要した。矢野監督は「得点は全部四球が絡んでる。味方が足を引っ張ってるところもあるし、2死から粘れない。本人もチームを引っ張る立場でいたいって部分も持っていると思うし。成長していかないと」と次回登板でのリベンジを促した。

◆阪神梅野隆太郎捕手(29)が9月30日、特例2020代替選手変更で出場選手登録された。 右腹斜筋の筋挫傷による登録抹消から12日間で復帰。「1軍に合流したからには結果で示さないといけない」と気合十分で臨んだ中日戦(甲子園)は6回に代打で右飛に倒れた。 また、梅野に代わって上本博紀内野手(34)が出場選手登録を抹消された。上本は25日に特例2020の代替選手として登録されており、特例で10日間を経ずに再登録もできる。

◆阪神は失策数を62とし、両リーグワーストを更新した。打線も精彩を欠いた。 初回と3回に、失策から失点という同じパターンを続けた。 初回、先頭大島に四球を与え無死1塁。2番京田の遊撃への当たりを小幡がトンネルしてピンチを招き、1死満塁から5番高橋に先制の犠飛を許した。3回にはこの回先頭の2番京田に四球、3番アルモンテの左前打をサンズが打球処理の際にファンブル。1死満塁から5番高橋のニゴロ併殺打の間に1点、6番シエラの中前適時打でもう1点を失った。四球と失策でためた走者がいずれも失点につながった。 矢野監督は試合後、小幡について「難しいプレーじゃないんでね。チャレンジして取りにいったとかそういうプレーじゃないから。ああいうところはしっかりやっていく。結果的に(投手の)球数が増えて、そのあとのイニングとかにも絶対的に影響してくるから。竜平(小幡)自身も守りで信頼を得て、勝ち取っていくというか。そういう選手だと思う」と20歳の若虎に奮起を促した。 打線は昨季ノーヒットノーランを食らった大野雄の前に沈黙。先発青柳は5回9安打8失点。味方の失策も絡むなど不運な場面もあったが、5回には下位打線に4連打を浴びて5点を失うなど、相手打線の勢いにのまれた。

◆中日が初回と3回に敵失絡みで作った好機で着実に得点を重ねた。先発の大野雄は3回まで1安打と安定した立ち上がり。 中日は5回、5本の長短打を集めて5点を追加した。阪神先発の青柳は5回8失点で降板。打線は2回以降ノーヒットと沈黙。 中日先発の大野雄は、9回2安打完封で今季7勝目を挙げた。阪神は失策数を62とし両リーグ最多。連勝も2でストップした。

◆阪神のコロナ禍による「緊急昇格組」の谷川昌希投手は反省の1回無失点だった。7回に3番手で3カ月ぶりの登板。先頭シエラへの初球シュートがすっぽ抜けて死球となり、その後無死一、二塁のピンチを背負ったが、後続は抑えた。 「先頭打者への死球やヒットを打たれてしまった投球を反省しなければいけない。信頼を得るためにも次の投球に生かせるように頑張りたいです」と切り替えた。

◆阪神長坂拳弥捕手は年をまたいでの3打席連続アーチとはならなかった。 9回からマスクをかぶり、その裏1死から打席へ。大野雄の前に空振り三振に倒れた。昨季唯一の打席となった6月1日広島戦で1発を放ち、今季初打席となった9月20日中日戦でも1発。今季2打席目に注目が集まったが、数少ないチャンスを生かせなかった。

◆阪神は失策数を62とし、両リーグワーストを更新した。打線も精彩を欠いた。 初回と3回に、失策から失点という同じパターンを続けた。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。   -青柳は立ち上がりで味方の失策もあってリズムに乗り切れない 矢野監督 まあ、両方あるわな。四球出してるし、得点は全部、四球が絡んでるでしょ。味方が足を引っ張ってるところもあるし、2死から粘れないっていうね。課題はまだあるし、(失敗の)回数を減らしていくとか、なんていうのかな、成長していかないとね。これで、あいつ自身も貯金はなくなったのかな。何年かしてね、本人もチームを引っ張るって立場でいたいって部分も持っていると思うし。1年間やってく中ではいろいろあるにしても、そういうのを減らしていく、思いだけじゃなくて結果でも出していかないと。みんな課題がさ、菅野ぐらいになればないのかもしれんけど、やっていく中で課題がないことなんてないし、もちろん減っている部分もあるし、やられる時のパターンはそういうのが多いから、フォアボールが得点に絡むし、1つのアウトをどう取れるか。もちろん必死にいっての結果なんだけど、そこで踏ん張れるというのは全然違うので。 -守備はサンズのミスはもったいなかった 矢野監督 難しい打球じゃなかったけどね。チャレンジして取りにいったとかそういうプレーじゃないから。ああいうところはしっかりやっていく。リズムとかさ。結果的に球数が増えて、そのあとのイニングとかにも絶対的に影響してくるから。あいつは、竜平(小幡)自身も守りで信頼を得て、勝ち取っていくというか。そういう選手だと思うんでね。そういう結果を踏まえてどうしていくかというところだと。サンズもまあ、跳ねているのは跳ねているんだけども。それも言い訳にはできない。 -大野を相手に打線を組み替えたりいろいろ工夫していた 矢野監督 組み替えたりというか遠征もあるからさ。嘉男(糸井)もずっとというわけにもいかないんでね。そういう中で、いるメンバーの中でどうしていくかというのを考えた結果。 -大野の状態はどう見えたのか 矢野監督 すごくいいというわけではないけど。緩急というか、大きなスピード差の緩急というわけでなくて。小さな緩急が2段階くらいつけられるんで。横から見ているよりも、簡単じゃないんだろうなというのは思って見ているけれども。それにしてもね。 -梅野が昇格して代打で起用した。今後は 矢野監督 こっちにいるんだからスタメンも考えるし。それは当たり前。

◆鬼門甲子園での連敗を9で止めたのは、やはりエース中日大野雄大投手だった。 唯一のピンチは7回先頭北條に左前打を許した場面。それでも大山は遊飛、サンズを併殺に打ち取った。9回2安打完封。今季7勝目を手にした。「野手が守ってくれて、初回に先制してくれて、楽に投げられた」。今季最少107球の省エネ完投。6連戦の中でリリーフ陣に休養をプレゼントした。 15年7月8日以来の甲子園での白星にも「嫌いでも、いやなイメージもない。何とか俺で勝ちたかった」と、チームが勝てない敵地でも意に介さなかった。プロ初勝利の地で打席の思い出も作れた。5回2死一、二塁でプロ入り初の三塁打。「中学生以来じゃないですか」と、頭をかいた。 ハーラーは巨人菅野が独走する。それでも大野雄は巨人エースを5つ上回る8完投、115奪三振でリーグ首位。この日の完封で菅野を上回るキャリアハイの4完封も決めた。3位DeNAには1・5差。「残り試合1つも落とさないつもりでやる。全部勝つつもりでやる。借金なしのAクラスにいかないと」。ミスター完投は、まだまだ数字を積み重ねる。 中日与田監督(大野雄の完封に)「いい意味での脱力感があった。球数も少なく不安はなかった」

◆阪神4番手能見篤史投手は3試合ぶりに無失点だった。 8回1死から内野安打と四球で一、二塁としたが、5番高橋を3-6-1の併殺に打ち取った。無失点は9月9日のDeNA戦以来。チーム内で新型コロナ感染が相次ぎ、特例2020で25日に緊急昇格したベテラン左腕は、大量ビハインドの展開で役割を果たした。

◆甲子園にヤジが飛んだ。「いつまでたっても終わらんぞ!」。3点ビハインドの5回だ。阪神先発青柳がサンドバッグ状態になった。先頭の京田に左中間への三塁打を浴び、続くアルモンテの左犠飛で1点を献上。2死から高橋に四球を与えると、まさかの4連打...。投手の大野雄にも2点適時三塁打を許す始末で、試合を0-8とぶち壊した。 右腕のもどかしさを代弁するかのように矢野監督が口を開いた。「味方が足を引っ張ってるところもあるし、2死から粘れないっていうね。課題はまだあるし、(失敗の)回数を減らしていくとか、成長していかないとね」。5回9安打5四球と乱れ、自己ワーストとなる8失点。白星から1カ月以上も見放されて7敗目(6勝)。ついに黒星が先行した。 確かにスタートから味方のミスが連発した。1回無死一塁。京田の遊撃へのゴロを小幡がトンネル。捕球していれば少なくとも二塁は封殺できたが、無死一、三塁にピンチを広げ、1死満塁から高橋に先制の犠飛を浴びた。1点ビハインドの3回には無死一塁からアルモンテに三遊間を抜かれると、左翼サンズが平凡なゴロをファンブル。無死一、三塁となり、ここからこの回2失点。5回は失策こそつかなかったが、大野雄の打球にチャージをかけた近本が捕球できず後ろにそらし、傷口を広げた。 両リーグワーストの62失策。2失策が失点につながる最悪の展開に、矢野監督も手厳しかった。「あいつは、竜平(小幡)自身も守りで信頼を得て、勝ち取っていく選手だと思う。そういう結果を踏まえてどうしていくか。サンズも(打球が)跳ねているんだけども、それも言い訳にはできない」。開幕から甲子園の中日戦は7戦全勝、昨年から9連勝だったが、先発右腕の自滅と守備のミスで勝利を手放した。好投手大野雄の前に打線も2安打と沈黙し、12球団最多となる今季10度目の完封負けを喫した。コロナ禍に苦しむ虎。沈んだ空気を何とか吹き飛ばしたい。【桝井聡】

◆鬼門甲子園での連敗を9で止めたのは、やはりエース中日大野雄大投手だった。9回2安打完封。今季7勝目を手にした。「野手が守ってくれて、初回に先制してくれて、楽に投げられた」。今季最少107球の省エネ完投。6連戦の中でリリーフ陣に休養をプレゼントした。★大野雄記録メモ ◆シーズン2度の2試合連続完封 大野雄は22日ヤクルト戦でも2安打完封で、2試合連続完封は今季2度目。これは18年菅野(巨人)以来で、中日では73年渋谷以来47年ぶり。 ◆2試合連続2安打完封 被安打2本以下の2試合連続完封は、18年武田(ソフトバンク)以来だが、セ・リーグでは73年高橋一(巨人)以来。中日では56年杉下以来64年ぶり。 ◆月間3完封 大野雄は今月1日広島戦でも2安打完封。月間3完封は、10年7月の金子千(オリックス)以来で、セ・リーグでは93年6月の伊藤(ヤクルト)以来。中日では89年9月の西本以来31年ぶりとなった。また、2安打以下の完封を月間3度は、43年10月の野口二(西鉄)以来77年ぶりで、2リーグ制後では初の快挙。

◆中日の新外国人シエラが来日初タイムリー、初本塁打、初猛打賞をマークした。 3回2死三塁で先発青柳のスライダーを中前へ運ぶ適時打。5回に右前打を放ち、9回には斎藤から来日1号をバックスクリーンに放り込んだ。「チームの勝利の一員になれてうれしい。(本塁打は)しっかりと力が伝わった」と笑顔で振り返った。

◆阪神の青柳が中日打線につかまった。5四球と制球が乱れ、味方の拙守にも足を引っ張られてリズムに乗れない。「自分の投球ができれば、勝つチャンスはあると思う」と意気込んでいたが、5回を投げて今季ワーストの8失点でKO。8月27日の中日戦以来の7勝目はならなかった。  先頭の大島に四球を与えた一回は、続く京田の遊ゴロを小幡が失策。1死後にビシエドを歩かせて満塁を招くと、高橋の犠飛で先制された。0-3の五回は4安打などで3点を失い、投手の大野雄にも2点三塁打を浴びた。  29日から13連戦が始まり、先発の柱として「長いイニングを投げ、抑えられるように」と意気込んでいたが、ふがいない内容で劣勢を招いた。

◆阪神は中日に0-9で敗れ、今季10度目の完封負けを喫した。  先発した青柳は一回1死満塁から高橋の中犠飛で先制点を献上。三回には無死満塁から高橋の併殺打の間とシエラに中前適時打を浴びて2点を失った。  五回には1死三塁からアルモンテに左犠飛。その後、2死一、三塁から阿部、木下拓に連続適時打を許すと、大野雄にも左中間に2点三塁打。5回9安打5四球で、自己ワーストの8失点(自責7)と試合を作れなかった。  打線は中日の先発、大野雄に対して、ボーア、北條の単打2本のみ。二塁すら踏むことを許されず、完封負けを喫した。今季、開幕から7連勝中の甲子園での中日戦だったが初の黒星となった。

◆中日の大野雄が今季4度目の完封を無四球で飾り、7勝目を挙げた。散発2安打に封じ、二塁を踏ませなかった。打っても五回に2点三塁打を放ち、チームの甲子園での連敗を9で止めた。阪神は青柳が8失点と崩れ、守りも乱れた。

◆竜のエースが頼もしい。中日・大野雄は阪神打線を相手にスイスイと封じた。前回9月22日の広島戦(ナゴヤドーム)でリーグ最速となるシーズン100奪三振(106個)に到達した左腕がまたも好投した。  「早くここで勝ちたい思いはあるけど、だからといって戦い方がどうこう(変わる)ということではない」  前日29日は甲子園で開幕7連敗。中盤に試合をひっくり返され、2008年以来12年ぶりの屈辱を味わい、与田監督は必死に前を向いた。  中7日でマウンドに送り出したのはエース。今回は変化球中心の組み立てでゴロの山を築いた。四回からはギアをあげ、伸びのある直球でコースを攻め、三振を奪っていった。  実は屋外球場が苦手だ。2017年9月20日のヤクルト戦(神宮)から勝ち星がなく、甲子園では15年7月8日から5年間も白星から遠ざかる。今季も7月17日に6回2/3を4失点と打たれた。同じ場所でリベンジを期するマウンドでもあった。  バットでも魅せた。阪神・青柳から野手陣が得点を重ねると、6-0の五回2死一、二塁では低めの139キロ直球を左中間へはじき返し、プロ入り初の三塁打で2点を追加。自らを援護する一打に笑顔を見せた。大野雄のエースらしい活躍が光った。(須藤佳裕)

◆五回を投げ終えてスコアは0-8。ベンチに戻る阪神・青柳の目は、うつろだった。5回9安打5四球で、今季ワーストの8失点で降板。コロナショックの中、3連勝を目指したチームに水を差した。  「(最近は)長いイニングを投げることができていないので。長いイニングを投げたい」  登板前に力を込めたが、制球が定まらないうえに、走者を許して守備陣に足を引っ張られる悪循環だ。まずは一回。先頭の大島に四球。続く京田の遊ゴロを小幡が後逸。1死満塁とされて、高橋の中犠飛で先制されると、三回も同じパターンでやられた。  またも先頭の京田を四球で歩かせ、続くアルモンテは左前へ。サンズが捕球しそこねて、京田は一気に三塁へ。12球団ワーストの62個目の失策で、ピンチは拡大。さらに四球で無死満塁から併殺打の間とシエラに中前適時打を浴びてリードを3点に広げられた。  極めつけは五回だ。アルモンテに左犠飛。さらに阿部、木下拓に適時打を浴び、投手の大野雄にも左中間に2点三塁打。サンドバッグ状態だった。  相手先発は、エース大野雄。今季は2試合の対戦で勝ち星は献上していないが、防御率2・31。昨季はノーヒットノーランを食らうなど、虎打線が苦手にしている。青柳の乱調による大量失点は、あまりにも痛すぎた。(三木建次)

◆阪神は中日・大野雄の前に今季ワーストタイの2安打に終わり、完封を許した。今季10度目の零封負けで連勝がストップした。矢野燿大監督の主な一問一答は以下の通り。  --先発の青柳は味方の失策でリズムをつかめない部分もあった  「まあ、両方あるわな。四球出してるし、得点は全部、四球が絡んでるでしょ。味方が足を引っ張っているところもあるし、2死から粘れないっていうね。課題はまだある。(失敗の)回数を減らしていくとか、成長していかないとね。何年かしてね、本人もチームを引っ張る立場でいたいという部分も持っていると思うし。それは思いだけでなく、結果でも出していかないと」  --一回の小幡、三回のサンズの失策も失点につながった  「こっちも軽いミスはしても(仕方がない)と思っているけど。それにしても、難しいプレーじゃないんで。チャレンジして捕りにいったとかそういうプレーじゃないから。(投手の)リズムとか、結果的に球数が増えて、その後のイニングとかにも絶対に影響してくる。あいつは、竜平(小幡)自身も守りで信頼を得て勝ち取っていくというか、そういう選手だと思うんでね。サンズもまあ、(打球が捕球直前に)跳ねているのは跳ねているんだけども。それも言い訳にはできない」  --好投手の大野を相手に打線も組み替えた  「連戦もあるからさ。嘉男(糸井)もずっと(出る)というわけにもいかない。いるメンバーの中でどうしていくかというのを考えた結果」  --中日・大野の調子はどう見ていたか  「緩急というか、大きなスピード差の緩急というわけではなく、小さな緩急が2段階くらいつけられるんで。横から見ているよりも簡単ではないんだろうなと。それにしてもね」  --右脇腹痛から復帰した梅野が代打で出場したが、今後は先発起用も考えるか  「こっちにいるんだからスタメンも考えるし、それは当たり前」

◆中日は阪神に9-0で勝利し、甲子園での開幕からの連敗を7で止めた。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。  --大野雄の投球はどう見ていたか  「いい意味で脱力感があって、真っすぐも140キロ中盤の球速でしたけど力もあり、ベンチから見ていても伸びも感じた。コースも低めに決まっていた」  --今季4完封だが  「頼もしいのひと言ですね。きょうで8完投。リリーフ投手をこれだけ休ませてくれる。特に今年は日程が過密なので助かっていますよね」  --シエラが一発を含む3安打2打点  「きのうもスイング的には非常によかった。彼をこうやって1軍に上げたのは2軍でいい状態に仕上げてくれたからだし、彼のファイティングスピリット、一つ一つのプレーがチームを鼓舞してくれていましたので。そういったところがひとつチームのために必要だと思った」  --阪神・青柳の被打率は左の方が悪い中でシエラを起用した  「初対戦ということもあり、長打力もある。そのなかで彼の鋭いスイングがあって、ゴロアウトの多い投手ではありますけど、間を抜いてくれるんじゃないかとか、そういう部分でプレッシャーをかけたかったというのはある」  --甲子園での連敗をとめた  「あまりそこを意識して戦っているわけではない。ただ、そういうふうにいわれるから。いい数字ではないのは十分、分かっていますけど、甲子園でどうこうというよりタイガースに今年は非常に分が悪いので、そういった意味で一つずつ勝っていかないといけないとは思います」

◆中日の新助っ人、モイセ・シエラ外野手(32)が「6番・右翼」で出場。来日第1号を含む3安打2打点と活躍した。  「しっかりと力が伝わった打球だった。日本の第1号は、とてもうれしいし、使ってもらっていることに感謝したい」  8-0の九回、先頭で迎えた第5打席だった。相手の5番手・斎藤が2ボールから投じた3球目、外角の151キロ直球をとらえると、打球はグングンと伸び、中堅右へ着弾。ダイヤモンドを一周すると、チームメートから大きな祝福を受けた。  2-0の三回2死三塁では中前へ、来日初打点となる適時打を放ち、五回にもチャンスを拡大する右前打。デビュー2戦目で猛打賞の大暴れだ。  対した阪神・青柳は試合前時点で、被打率が左の・293に対して右が・172。だが、遠藤や井領ではなく助っ人を起用した。その意図について与田剛監督(54)は「長打力がある。ゴロアウトの多い投手ではありますけど、間を抜いてくれるんじゃないかとか、そういう部分でプレッシャーをかけたかったというのはある」と説明。変則右腕から2安打を放ち、最後の一発につなげた。  助っ人は「チームが勝ったことの一員になれたことが、とてもうれしい。こうして1軍でプレーするチャンスを与えてくれた球団に感謝したいし、自分の力が出せるように今後も準備して練習して試合に臨みたい」とさらなる活躍を誓った。

◆阪神は大野雄に単打2本と抑え込まれ、今季10度目の零敗を喫した。昨年9月に無安打無得点試合を許した天敵にこの日も快投を許し、矢野監督は「横から見ているよりも簡単ではないと思うが、それにしても...」と嘆いた。  中軸にも迷いが見られた。七回は先頭の北條が安打で出塁しても、1死後にサンズが変化球に泳がされて遊ゴロ併殺打。井上打撃コーチは「完全に攻めの投球をされてしまった。球種や狙い球を絞るという状況まで持っていけなかった」とお手上げだった。

◆「2番・二塁」で4試合連続スタメン出場の北條が、0-8の七回先頭で大野雄のフォークを左前に運んだ。この日チーム2本目となる安打に、やや控えめのガッツポーズ。チーム内のコロナ感染を受けて、9月25日に緊急昇格後、5試合に出場して打率・313(16打数5安打)。エース左腕からのヒットを自信にしていく。

◆六回1死、右脇腹痛から復帰した阪神・梅野が代打で出場した。「合流したからには結果で示さないと。最後まで戦い抜くことをモットーに、また頑張っていきたい」。右飛に倒れたが、矢野監督は「スタメンも考えるし、それは当たり前」と今後の先発起用を見据えた。窮地で戻った選手会長は「スローガンにも(「オレがヤル」と)あるように、一人一人がやってやるという気持ちを前面に出してプレーすることでチームも1つになる」と意気込んだ。

◆阪神・谷川は0-8の七回に登板し、1回を無失点に抑えた。「先頭打者への死球やヒットを打たれてしまった投球を反省しないといけない。次の投球に生かせるように頑張りたい」。先頭のシエラに死球、阿部の右前打で無死一、二塁とされたが、木下拓を空振り三振。大野雄の犠打を処理して三塁封殺に抑えると、大島を一ゴロに打ち取った。3年目の今季は開幕1軍スタートも6月29日に抹消。非常事態でまわってきた出番で信頼される投球をみせる。

◆阪神は大野雄対策として、好調の糸井をスタメンから外して3番に大山、5番に原口を起用したが、ともに3打数無安打。井上打撃コーチは「相手は手ごわい大野投手だったので。原口が最近、調子がいいし、どう生かして使おうかと考えて、きょうの(打線の)並びになった」と説明した。2安打に封じられた大野雄について「自信を持って投げているなというのはすごく感じた。球種や狙い球を絞る状況まで持っていけなかったというのが正直なところ」と脱帽するしかなかった。

◆先発の軸として一本立ちを願う投手に、ふさわしくない姿だ。阪神・矢野監督は自己ワースト8失点(自責7)でマウンドを降りた青柳に苦言を並べた。  「全部、四球が絡んでるでしょ。2死から粘れないというね。やられるときのパターンはそういうのが多い。成長していかないと」  一回先頭の大島の四球から先制され、三回も2四球から2点を失った。五回も1失点の後、さらに2死から四球の後に4連打。5回115球。同じイニングを60球で通過し、107球で完封した大野雄との差は歴然だ。  ワーストタイの自身4連敗。6勝7敗で初めて黒星が先行した。将は「本人もチームを引っ張る立場でいたいという部分も持っていると思う」と期待するからこそ、厳しい言葉を選んだ。  「それは思いだけでなく、結果でも出していかないと」。開幕直後はカード初戦を任せた。チームを支えるべき右腕で連勝ストップは辛い。

◆ボーアは二回2死。大野雄の初球、147キロの直球をとらえ、一、二塁間を破る右前打でチーム初安打。ソロを含む2安打を記録した9月25日のヤクルト戦(神宮)以来、4試合ぶりの安打となった。五回1死では外角の右翼へ大飛球を放つもフェンスは越えず。虎党のため息が甲子園に広がった。

◆また守乱...。阪神は中日に0-9で大敗し、今季10度目の完封負け。小幡竜平内野手(20)とジェリー・サンズ外野手(33)の失策がどちらも失点につながった。今季62失策は12球団ワースト。またしても課題を露呈し、矢野燿大監督(51)の表情も険しかった。  阪神は早々に立ち込めた不穏な空気が、惨敗に直結した。一回先頭でいきなり青柳が四球を出すと、続いて遊撃・小幡がトンネル。三回には左翼・サンズが進塁を許すお手玉を犯し、ともに失点につながる最悪の展開。またしても守乱が重くのしかかった。  「竜平(小幡)のも難しいような打球ではなかったけどね。チャレンジして捕りにいったとか、そういうプレーじゃないから」  いつも前を向く矢野監督も、さすがにうつむいた。一回無死一塁、京田の打球は完全に併殺コースに転がったが、打球に追いついたはずの小幡の股の下を通り過ぎて左前へ。ピンチが拡大すると、その後1死満塁から高橋に中犠飛を許し、無安打で先制を献上することになった。  9月25日に7人の感染が発覚するなど、コロナがチームを直撃した影響で5試合連続「8番・遊撃」で先発となった高卒2年目。指揮官は「こっちも軽いミスはしても(仕方がない)と思っているけど」とかばいながらも「守りで信頼を得て勝ち取っていくというか、そういう選手だと思うんでね」と苦言を呈するミスだった。  三回無死一塁からはアルモンテの左前打をサンズがキャッチしきれず、もたつく間に一走の三進を許した。続くビシエドに四球で、無死満塁から高橋の二ゴロ併殺の間に追加点を献上。矢野監督は「まあ(打球が捕球直前に)跳ねているのは跳ねているんだけども。それも言い訳にはできない」と断罪した。  これで今季62失策。首位巨人(24失策)の倍以上で12球団ワーストだ。昨季102失策の屈辱をバネに改善を誓ったはずが、通常通りの143試合で換算すると103失策ペースで、まさかの悪化。打線も取り返すどころか大野雄にねじ伏せられ、今季ワーストタイの2安打で完封負け。目を覆いたくなる惨劇だった。  巨人が敗れてゲーム差を縮めるチャンスが、お付き合いしてマジックを減らす結果となった。悪癖を改善できないままの虎では、ライバルの背中も遠のくばかりだ。(大石豊佳)

◆アハハハハ~、見事なまでの負けっぷり。俺、半世紀は阪神のスコアブックを毎試合書いているから...。ま、少なく見積もっても、これまで130×50=6500試合は、虎を見続けてきたけど、本日はその中でも、とりわけ最悪の『金返せー試合』なのだ!!  プレーボール直後の四球に遊撃手・小幡のトンネルで一、三塁...。アタタタ~、相手投手が大野雄じゃ、厳しい~!! そこからとられるわ、とられるわで気付いたら五回を終わって0-8。大負けとか結果は二の次で、言いたいことは今季開幕から白星を重ねた青柳が、自ら四球で自滅して黒星を増やしたことなのだ。  一方、打撃陣は"巧投手"大野雄に普通に打ちにいって、打てるかいな!! その昔なら、セーフティーバントにカット、カットのファウルなのに...。『昔野球、現在(いま)はベースボールとなりました』ってことなら、寂しいね~。

◆阪神は30日、中日に0-9で大敗。この日、新たに1軍スタッフ1人の新型コロナウイルス感染が判明した中、連勝が2で止まった。先発した青柳晃洋投手(26)は5回8失点(自責7)と崩れ、自身4連敗で9月は白星なし。3試合連続5与四球となったが、球団OBの上田二朗氏(73)=本紙専属評論家=は、制球を気にするより球威で勝負するよう求めた。  この日の青柳の投球内容は、最近では一番よくなかったと感じた。技術どうこうではない。言いたいのは、少々ボールが暴れてもいい、しっかり腕を振れ、打者と勝負しろ、ということだ。  9月は5試合登板で一度も勝てず、四球も確かに増えているが、青柳は元々、四球が多いタイプだ。細かい制球力で勝負する投手ではない。ただ、しばらく勝てていない上に、この日は相手が大野雄。点をやれない、丁寧にコースを突いていかないといけない...。そんな思いが、相当強かったのではないか。  一、三回の先頭打者への四球が痛恨となったが、イニングの先頭への四球が絶対にいけないことなど、誰でもわかっていることだ。ただ、制球のことばかり意識しすぎると、腕を7、8割の力で"合わせ"にいってしまう。思い切り振れなくなる。そして細かいコースを狙いすぎ、少しずつ外れる。審判の手も微妙なコースに上がらなくなる。まさに悪循環だ。  腕を合わせにいって四球、コースを狙いにいって四球。青柳のようなタイプの投手にとって、これは一番、やってはいけない。リズムもよくないから、エラーも出る。試合前のコメントを読んだが「自分の投球をすれば勝つチャンスはある」とあった。では、自分の投球とは何なのか。  彼の魅力は球威だ。サイド気味で腕を強く振って、ボールを"切って"いく。その勢いが打者にとって一番嫌なはずだ。青柳や藤浪のような投手は、コースはアバウトでもいい。ボールが多少暴れることは気にせず、強く投げ込むことが最大の武器となる。  柱になれる投手。だからこそ青柳らしく腕を振って、打者と勝負する姿を見せてほしい。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
54274 0.667
(↓0.008)
M22
(↑1)
35402
(+1)
285
(+4)
104
(+1)
51
(-)
0.260
(-)
3.240
(↓0.01)
2
(-)
阪神
42404 0.512
(↓0.007)
12.5
(-)
34367
(-)
348
(+9)
88
(-)
54
(-)
0.246
(↓0.001)
3.570
(↓0.06)
3
(-)
DeNA
42425 0.500
(↓0.006)
13.5
(-)
31377
(+3)
346
(+5)
90
(-)
22
(-)
0.267
(↓0.001)
3.710
(↓0.01)
4
(-)
中日
40435 0.482
(↑0.006)
15
(↑1)
32310
(+9)
361
(-)
52
(+1)
21
(+1)
0.246
(↑0.001
3.840
(↑0.05)
5
(-)
広島
33458 0.423
(↑0.007)
19.5
(↑1)
34366
(+4)
414
(+1)
85
(+1)
38
(+2)
0.263
(↑0.001)
4.450
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
33476 0.413
(↑0.008)
20.5
(↑1)
34365
(+5)
433
(+3)
85
(+1)
49
(+1)
0.252
(↑0.001)
4.660
(↑0.01)