日本ハム(★1対2☆)ロッテ =リーグ戦20回戦(2020.09.30)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:小島 和哉(6勝6敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝2敗26S))
敗戦投手:バーヘイゲン(6勝5敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは初回、マーティンの適時打で先制する。そのまま迎えた7回表には、藤岡のスクイズで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・小島が6回2安打無失点の好投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、先発・バーヘイゲンが好投するも、打線が沈黙した。

◆日本ハムはバーヘイゲン、ロッテは小島が先発。ロッテは1回、マーティンの中前適時打で先制。小島は3回まで1安打無失点。 日本ハム、ロッテともに中盤以降は無得点。日本ハムは4、5回と得点圏に走者を置きながら好機を生かせず、終盤に突入した。 ロッテは3連勝。小島は6回無失点で6勝目。日本ハムは8回、渡辺の左前適時打で1点差に迫るも反撃及ばず3連敗を喫した。バーヘイゲンは5敗目。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手が7回6安打2失点の力投も、苦手パターンにハマり白星を逃した。1回1死から福田に安打を許し、次打者の2球目に二盗を許した。その後、マーティンに決勝点となる適時打を献上。機動力封じを課題としているが、盗塁を起点に失点を許した。 前回対戦ではマーティン、和田に3盗塁ずつ許し、かきまわされた苦い経験がある。この日は2回1死でも二盗を許したが、後続は断った。「走者を出した場面でのセットポジションも、自分なりに工夫をしながら投球することができていました」。手応えを得ながら今季最多112球を投じたが、実らなかった。 自身2連敗で5敗目も、粘投には納得。「自分としては、投球の内容は良かったと思います。全体を通してコントロールも安定し、ストライク先行でいけました」。次回は結果で応えて、リベンジを果たす。

◆日本ハムの渡辺諒内野手が異名通りの直球打ちで、沢村から1点を奪った。 8回2死一、二塁。巨人からトレード移籍後、8試合連続無失点中の沢村と対戦。9球粘り「直球破壊王子」の名のごとく、156キロを捉え左前適時打とした。「四球でもいいという気持ちでしたが、最後、しっかりと捉えることが出来てよかった」。1点差に詰め寄ったが、反撃はここまでだった。

◆日本ハム大田泰示外野手の連続試合安打が「21」でストップした。 4回2死一、二塁の好機では三ゴロで凡退。1点差に迫った直後の8回2死一、三塁の大チャンスでは、沢村の前に一邪飛に倒れるなど4打数無安打に終わった。9月5日西武戦からの連続試合安打で、球団記録の「24」も視界にとらえていたが、自己最長をさらに更新することはできなかった。

◆日本ハムが2試合連続の1点差負けで今季4度目の3連敗となった。2点を追う8回にロッテ沢村から1点をもぎ取ったのが精いっぱい。 4番中田は今季ワーストタイの4試合連続無安打と元気がなく、栗山監督は「(シーズン大詰めの)苦しいところ、主役が頑張ってくれることを願っています」と主軸の奮起に期待した。 ソフトバンクも負けたため、自力CS進出の可能性はつながった。

◆逆転優勝がかかる10月へ、アクセルを踏んだ。ロッテが3連勝で、ついに首位ソフトバンクとのゲーム差を「0」にした。 1-0の緊迫を打破したのは、今季19盗塁、スピードスターの和田康士朗外野手(21)だ。7回無死、代走で二塁走者になると、1死三塁から8番藤岡のスクイズで悠々、決勝点となるホームを踏んだ。 陰のヒーローは「ぼく、今日何もやってないですよ」と謙虚に笑い、報道陣の前に現れた。代走に出て、送りバント、スクイズ。「想定通りです」と振り返った。日本ハム・バーヘイゲンの左足が上がった瞬間、一気に右足に体重を移して加速。3秒強、15歩でホームを踏んだ。「もう余裕だなと思いました」とスライディングも避けた。 45日前が懐かしい。8月16日にプロ初スタメン。3安打3盗塁3得点で、バーヘイゲンを崩した。打撃の調子が上がらず、今は試合後半の代走や守備を任される。この日も好走塁と好守備で、タフな終盤にチームを白星に寄せた。「後半の守備はいつもきつい場面。しっかり守れる選手になりたいです」と話す。 チーム打率2割4分3厘は依然、12球団の12位だ。圧倒的な打撃力はない。井口監督も「正直、毎日同じメンバーで勝てるのが理想」と話しながら、チーム戦略部と連携し、打順や戦略を徹底して練る。「うちのチームの戦い方は、こうしないとまだ勝てないメンバーなので」。切り札の和田が一瞬で輝いての、今季18度目の1点差勝利。この方が案外、ロッテに勢いを生む。【金子真仁】

◆ロッテ沢村拓一投手が巨人から移籍後、9試合目で初失点を許した。2点リードの8回に登板。連続三振を奪うも2死一、二塁のピンチを招き、日本ハム渡辺に適時打を打たれた。 この日の直球は最速157キロ、スプリットは同153キロ。直近10試合のうち7試合に登板するが、疲れはまだ見えない。9回は守護神益田が3人で抑え、26セーブ目を挙げた。

◆日本ハムはロッテに2試合連続の1点差負けを喫し、今季4度目の3連敗となった。 2点を追う8回に1点を返すのが精いっぱいで、2カード連続の負け越し。首位ソフトバンクが敗れたため、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性は残したが、上位2チームとは8・5ゲーム差。最下位オリックスには5・5差とされて、9月の戦いを終えた。反撃が遅かった。栗山監督は「一気にいきたかったけど、なかなかそうさせてはくれなかった」と振り返ったのは、2点を追う8回2死一、二塁の場面。ロッテに移籍後は8試合連続で無失点を続けていた沢村から、渡辺がフルカウントに持ち込むと栗山監督が動いた。一塁走者の中田を下げ、代走谷内を投入。自動スタートとなる状況で沢村にプレッシャーをかけて、渡辺が左前適時打を放った。 なおも2死一、三塁で21試合連続安打中の大田が打席へ。一塁走者には渡辺を下げて、代走中島を起用。打てる手は打って、ここまで無安打だった大田に全てを託す状況を整えたが、結果は一邪飛。記録ストップとともに、チームの3連敗も、ほぼ決した。指揮官は「なんとか、とにかく、ピッチャーも頑張っていたので取りたかったですけど...」と、この日唯一の勝負どころで1点止まりに終わった場面を悔いた。 ロッテ戦は今季12敗目となり、シーズンでの勝ち越しの可能性も消えた。前夜を含めて、ロッテ相手には1点差負けが6度目。接戦をものにできない、フラストレーションがたまる試合が続いている。試合前も栗山監督は「今年、なかなか、そういう風に(接戦を勝って)リズムを作れないのは事実。何が足りないのか、ものすごく考えている」と苦悩を吐露していた。 投打が、かみ合わなければチームも波に乗ってこない。そんな戦いが続いた9月は11勝15敗と負け越して終了。借金は5に増えて、気付けば上位2チームよりも最下位オリックスに迫られる状況だ。例年ならシーズンが終了している10月が、今季の総決算月となる。栗山監督は「(シーズン佳境の)苦しいところ、主役が頑張ってくれることを願っています」と話した。9月を4試合連続無安打で終えた4番中田ら主力が勝負強さを発揮しなければ、奇跡なんて起こせない。【木下大輔】

◆水曜日の男、ロッテ小島和哉投手(24)が6勝目を挙げた。「四球が多かったですが、とりあえず先発としての役目は果たすことができたと思います」とホッとした表情を見せた。 自分のことは、自分が一番良く分かる。「本当に顕著に、2回までに点を取られたらズルズルというか、勝つ確率が低いのは分かっていたので、本当に2回までは全力でいきました」と飛ばした。2回まで30球を投げ、ボール球は9球のみ。初回は直球主体、2回は変化球も増やしながら、課題の立ち上がりを切り抜け、流れを作り上げた。 開幕から15週連続で、水曜日の先発マウンドを任される。好投手との投げ合いも多く、ここまで6勝6敗となかなか白星が先行しない。カットボールやチェンジアップの精度も高まり、防御率は3・50と安定。パ・リーグでもオリックス山本、楽天涌井に次ぐ3位となる...はずだった。 6回で降板し、この日は規定投球回数の到達に2/3回足りなかった。7日間に1回の登板はシーズン終盤も続く。先発投手として1年間戦い抜いた証しにもなる。「そこは目標には立ててやって来たことなので、いけるように頑張りたいと思います」とシーズン終盤へあらためて誓った。【金子真仁】

◆ロッテの2年目左腕・小島和哉投手(24)が先発し、6回2安打無失点(4四球、2三振)の好投で、勝利投手の権限をもって降板した。  「前回は5回で降板してしまったので、明日は1イニングでも多く投げてチームの勝利に貢献したいです。まずは初回、初回をしっかり入れるように頑張ります」  登板前日に意気込みを語って臨んだこの日のマウンド。自ら課題に挙げる一回は走者を背負いながらも無失点で切り抜けると、その後も要所を締めるピッチングで先発としての役割を果たし、93球でマウンドを降りた。

◆ロッテが3連勝。一回にマーティンの適時打で先制し、七回に藤岡のスクイズで加点した。小島は6回2安打無失点で6勝目。継投で逃げ切り、益田が26セーブ目を挙げた。日本ハムは7回2失点のバーヘイゲンを援護できず3連敗。

◆ロッテ・マーティンが第1打席に中前へ運ぶ先制適時打を放って、チームに流れを呼び寄せた。  「打ったのはスライダー。打てるボールを待ってしっかりと自分のスイングができた。先制できてよかったよ」  一回1死二塁。相手先発・バーヘイゲンのスライダーをうまく捉え、中前にはじき返して二走・福田秀が先制のホームを踏んだ。  ビジターでの日本ハムとの3連戦初戦(札幌ドーム)となった前日(9月29日)の試合では、1点差に詰め寄られた九回に右翼席に吸い込む貴重な24号ソロ本塁打を放つなど、2005年以来となるリーグ優勝を目指すチームの主軸の一人として打線を支えている。  "マーティンがホームランを打てば勝つ"というチームの不敗神話は、23号ソロを放った同26日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に敗戦し、途切れるまで12試合続いた。井口監督は「毎日、打ってもらわないと困ります」と野球王国・キューバから助っ人に大きな期待を寄せる。  先発した2年目左腕・小島は自ら課題に挙げる一回を無失点で切り抜けると、時折走者を背負いながらもピンチをしのいで相手打線を六回まで2安打無失点に抑えた。  七回には藤岡のスクイズで2点目を奪った。2005年以来のリーグ優勝へ向け、チームは一気に連勝街道を突っ走る。(石井孝尚)

◆ロッテの和田が自慢の俊足で攻守に貢献した。1-0の七回無死二塁で代走として出場すると、犠打で三塁に進み、藤岡のスクイズで本塁を駆け抜けた。「(スクイズは)想定通り。余裕のタイミングだった」と涼しげに振り返った。  中堅の守備に就き、七回1死一塁では左中間への当たりを好捕。代走からの守備固めという役割が固まりつつあり「試合後半の守備はきつい場面。そういうところでしっかり守れるようになりたい」と貪欲に話した。

◆2年目左腕の小島が6回2安打無失点の好投で、今季6勝目(6敗)を挙げた。「4四球は少し多かったが、先発の役割は果たせたと思う」。課題の立ち上がりを無失点で切り抜けると、その後は走者を背負いながらも要所を締めた。井口監督は「よく6回まで頑張ってくれた」とねぎらった。

◆ロッテが3連勝で首位・ソフトバンクとゲーム差なしの勝率1厘差に肉薄。井口資仁監督(45)の采配が光った。  「1点が欲しいところだった。カウントを見ていこうかなと思った」  1-0の七回。先頭の菅野が二塁打で出塁すると、迷わずに50メートル5秒8の俊足を誇る和田康士朗外野手(21)を代走に起用した。中村奨の犠打で三進。藤岡の打席で、カウント1-1からスクイズのサインを出した。  藤岡が捕前に転がし、スライディングせずに悠々と生還した和田は「今日、何もやっていないですよ」と笑いながら「想定通り。余裕のタイミングだった」とサラリ。不動のレギュラーではなくても、リーグ3位の19盗塁をマークするスピードスターが、貴重な2点目をもぎ取った。  ソフトバンクと激しい優勝争いを繰り広げる中、指揮官は選手起用について、こう語る。「毎日同じメンバーで勝てるのが理想だが、すごく調子のいい選手がいるわけではない。相手投手を攻略するために、どうしようかという戦略でやっている」。チーム打率・243厘は12球団ワースト。圧倒的な打撃力はなくても適材適所の選手起用で、1点差勝利は12球団トップの18度を数える。  八回に登板した沢村が巨人から移籍後9試合目で初失点したが、またも1点のリードを守り切った。2005年以来15年ぶりの優勝へ、残り32試合に全身全霊をかける。 (石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48364 0.571
(↓0.007)
-
(-)
32375
(+3)
317
(+9)
98
(-)
63
(-)
0.244
(-)
3.260
(↓0.07)
2
(-)
ロッテ
49372 0.570
(↑0.005)
0
(↓1)
32368
(+2)
379
(+1)
71
(-)
66
(+2)
0.243
(-)
4.130
(↑0.04)
3
(-)
楽天
43423 0.506
(↑0.006)
5.5
(↑1)
32421
(+9)
392
(+3)
92
(+1)
50
(+1)
0.258
(-)
4.270
(↑0.02)
4
(-)
西武
40442 0.476
(↓0.006)
8
(-)
34361
(-)
395
(+5)
83
(-)
57
(-)
0.243
(↓0.002)
4.420
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
40453 0.471
(↓0.005)
8.5
(-)
32378
(+1)
385
(+2)
67
(-)
47
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.960
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
33496 0.402
(↑0.007)
14
(↑1)
32340
(+5)
375
(-)
68
(+1)
70
(-)
0.247
(-)
4.040
(↑0.05)