ロッテ(☆8対4★)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2020.09.27)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:美馬 学(8勝2敗0S)
敗戦投手:二保 旭(4勝5敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが首位攻防カードを勝ち越した。ロッテは初回、井上と福田秀の適時打で一挙4点を先制する。続く2回裏には井上と福田秀がともに2打席連続となる適時打を放ち、試合の大勢を決めた。投げては、先発・美馬が今季8勝目。敗れたソフトバンクは、先発・二保が乱調だった。

◆移籍1年目のロッテ美馬学投手(34)はZOZOマリンで無傷の3勝0敗。 楽天時代の昨季も楽天生命パークで4勝0敗と負けておらず、本拠地での試合は18年6月17日阪神戦から移籍を挟んで8連勝中。

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(ロッテ)が27日のソフトバンク15回戦(ZOZOマリン)の1、2、3、5、7回に四球を選んで記録。 1試合5四球は14年10月4日銀次(楽天)以来6人、7度目で、ロッテでは初めて。なおプロ野球記録は91年10月13日落合(中日)の6四球。

◆ロッテ美馬、ソフトバンク二保が先発。ロッテは井上が2打席連続で2点適時二塁打を放つなど、3回までに7点を挙げた。 ソフトバンクは4回に中村晃の適時打など4連打で3点。5回にも1点を返した。6回を終わって8-4でロッテがリード。 ロッテが必勝リレーで4点差を守り抜いた。美馬は8勝目。貯金を10に戻し、首位ソフトバンクと再び1ゲーム差に迫った。ソフトバンクは2連勝逃し、二保は5敗目。

◆ソフトバンク先発二保旭投手が、2回途中7失点で無念のKO降板だ。 前回16日の日本ハム戦(札幌ドーム)の登板後、疲労回復のため出場選手登録を抹消。中10日で休養十分のマウンドだったが、結果を残すことはできなかった。初回1死から2四死球をきっかけに4失点。2回も連続四球から崩れた。「大事な試合を壊してしまい、申し訳ないです」。広報にコメントを託すと、ベンチでうなだれた。

◆6番に入ったロッテ福田秀平外野手が4安打3打点と暴れた。1回、2回と続けて適時打。「(5番の井上)晴哉が打ってくれたので、ぼくも晴哉の勢いに乗らせてもらいました」と集中打での古巣ソフトバンク撃破に貢献した。 「優勝するためには必ず勝ち越さなければいけないヤマ場。みんな強い気持ちでやっていた」とカード勝ち越しを喜んだ。

◆ロッテ美馬学投手が苦しみながらも、リーグ単独2位の8勝目を挙げた。 3回まで無失点も4回、5回に計6安打を集中され4失点。5回でマウンドを降りた。 「たくさん点を取ってもらったのに、中盤にかけて流れを悪くしてしまい申し訳ないです」と反省しきり。6回途中からはベンチで懸命に声援を送り、救援4投手が無失点での勝利を喜んだ。

◆天敵の本拠地で、ソフトバンクが「恐怖症」を再発させて完敗した。ロッテ相手に先発二保が制球を乱し、2回もたずにKOされた。打者14人に4四死球4安打7失点。味方の失策もあったが、打者と勝負する前に自滅した。 井上に2打席連続適時二塁打で4打点、元チームメート福田秀には2打席連続適時打を含む4打席連続安打の3打点を許した。投手陣が同じ打者に同じように打たれたばかりでなく、中村奨に2打席連続四死球、マーティンにいたっては全5打席四球を与えた。結局、ロッテに対して今季3度目の2ケタ10四死球。投手陣が「恐怖症」に襲われた。工藤公康監督も「本人としては(四死球を)出そうと思って出してるわけではないけど、出してしまうと勝負してないと見えてしまう」と頭をかかえた。 ロッテ美馬には5回まで7安打4得点も、4戦4敗。結局、ロッテを上回る12安打を放つも、2回までの7点ビハインドは大きかった。これで9月の成績は2試合を残して10勝12敗2分けとなり、月間勝ち越しを逃した。今季はコロナ禍で変則日程だが、9月に勝ち越せなかったのは工藤監督となって初めて。日曜日も4連敗で、9月は1勝もできず。シーズンの勝負どころで、波に乗れない。 ZOZOマリンでまたも負け越して、今季3勝5敗1分け。昨年2勝10敗の「鬼門」をなかなか克服できず、またもゲーム差を1とされた。「しっかりとこの借りは返さないといけない」(工藤監督)。この日は王球団会長も球場に足を運んだが、今季初の3カード連続の負け越し。「打線は粘り強さが見えた。反省はするが、次への準備の方が大事」と、気持ちの切り替えを強調した工藤監督。傷を癒やすには、勝利しかない。【浦田由紀夫】

◆敗戦の中、ソフトバンク中村晃外野手が3安打1打点と気を吐いた。 2回に中前打を放つと、7点を追う4回には無死満塁から左前にタイムリー。「打ったのはカットかスライダーだと思います。点差があったので、次につなぐことを考えていました」。7回にも2死から三遊間を割ってチャンスメークしたが、チームは大敗。今季6度目の猛打賞で4番の存在感を示したが、笑顔はなかった。

◆ソフトバンクの1番周東佑京内野手が、2戦連続の猛打賞でリードオフマンの役目を果たした。 4回に二塁内野安打で出塁し、3得点の口火を切った。5回には右前打、9回にも中前打を放ち「1番打者としてチャンスメークできたのでよかった。来週からもいいものが継続して出せるようにしたい」。5連敗を止めた前日(26日)は3安打4打点。自慢の足とともに打撃も上昇気配で、終盤戦の活躍を誓った。

◆アジャが目覚めた。ロッテ井上晴哉内野手(31)が1回、2回と2打席連続で左中間に2点適時二塁打を飛ばし、首位攻防戦の勝ち越しに大きく貢献。「焼き肉をおごってもらっているので、恩返しができたと思います」と、今季3度の焼き肉で景気づけてくれている中大先輩の美馬学投手に、8勝目をプレゼントした。 不調に自打球、何かと苦しいシーズンだ。1試合2長打は7月28日の楽天戦以来、約2カ月ぶり。凡退しながらも「下を向かないように」と明るく振る舞ってきた。今は下を向くとあごがチクチクする。2日前に3安打をマークし、ヒゲは伸ばしたまま。思わずげんかつぎするほど、大事な時期の復調はうれしい。 活躍し、すがすがしく上を向く。2本目の適時打で相手投手をKOし、二塁上で眺めた。「うわぁ、いっぱい入ってるな」。今季最多1万1902人の観衆。懐かしい景色にほほ笑んだ。アジャと親しまれ7年目。期するものは大きい。「体がちぎれてもいいから優勝したいです」と誓う。 首位ソフトバンクと再び1ゲーム差に迫った。「場所が変わるから」とひげをそり、札幌での日本ハム戦へ旅立つ。猛打賞、2長打の次は、1カ月以上ごぶさたの"ごっちゃし"ポーズを。豪快な本塁打で、チームはさらに上向きになる。【金子真仁】

◆先発したソフトバンク・二保旭投手(30)は一回にいきなり打者一巡の攻撃を浴びるなど、1回2/3を投げ今季自己ワーストの7失点(自責6)。「大事な試合で試合を壊してしまい申し訳ないです」と頭を下げるしかなかった。  一回1死から四死球で一、二塁とされると、安田が放ったゴロは一塁・中村晃の元へ。これを二塁に転送するが走者に当たり満塁にピンチが広がった(記録は失策)。井上には左中間を破る2点二塁打。続く福田にも2点中前打で、一回から4点のビハインドを背負う展開となった。  工藤監督も試合前に「彼の場合は立ち上がり。二、三回までに最少失点でいってくれれば、リズムをつかんでくる」と期待していたが...。二回も2四球で2死一、二塁とし、またも井上に2点二塁打を浴び6失点。スイッチした笠谷も福田に右前適時打を浴び、二回までに7点を失った。  2ゲーム差で迎えた首位攻防戦は序盤から大量点を追いかける苦しい展開となった。

◆ロッテが序盤に大量点を奪い、4カードぶりに3連戦に勝ち越した。一回に井上、福田秀の連続2点打で4点を先行。二回は井上の2点二塁打、福田秀の適時打で加点した。美馬が5回4失点で8勝目。ソフトバンクは二保が崩れた。

◆ソフトバンクは序盤から大量リードを許す展開で連勝ならず。ロッテの美馬学投手(34)には今季4戦4敗となった。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --二保は四死球から  「初回の4点だけならね。少しずつよくなってきている打線ならというふうには思っていた。彼らしい投球になってくれればと思っていたんですけど。代えざるを得ない状況になってしまいました」  --打線は離された中でも粘りを見せた  「粘り強く見えましたよ。よくいわれる、あと一本というところだったのかもしれないですけど。そういうケースを作ることはできているし。決して前半に7点を取られたところでもチャンスを作っていたので。これが次の戦いに、しっかり結びついてくれればと思っています」  --ZOZOマリンで苦しい  「みなさん(報道陣)にはそういうふうに、どうしてもここでというのはあるかもしれないですけど。まだここでも残り試合はありますし、ペイペイでもやりますので。借りを返さないといけないと思っています」

◆ロッテの美馬がチームトップの8勝目を飾った。二回までに味方が7得点と大量援護に恵まれ、今季のソフトバンク戦は4戦4勝とした。  ただ、四回に4連打などで3点を失い、五回は先頭への四球が響いて1点を奪われた。5回で降板したことで「たくさん点を取ってもらったのに、中盤にかけて流れを悪くして申し訳ない」と後味が悪そうだった。

◆ロッテの福田秀が2年ぶりの4安打をマークした。一回に中前に2点適時打を放つと、二回も右前に適時打。四、六回も立て続けに快音を響かせ「チームの勢いに打たせてもらった。正直、自分の中ではうれしい」と、昨年まで在籍したソフトバンク相手の活躍を素直に喜んだ。  大事な首位との直接対決で3連戦を勝ち越した。再び1ゲーム差に迫り「優勝争いできるのは幸せなこと。気負うことなく自分自身もこの状況を楽しみたい」と語った。 井口監督(5番井上、6番福田秀とした打線が機能) 「走者をためた想定であの打順にした。はまったかなと思う」

◆ロッテはこの日、ファン感謝デー「マリンフェスタ」を実施。各選手が、背に愛称を入れた特別ユニホームで試合に臨んだ。井上は昨年末に初対面も果たした女子プロレスラー、アジャコングに似ていることからついた「AJA(アジャ)」で登場。沢村はポケモンのキャラ「サワムラー」、菅野は似ていると評判のアニメ「崖の上のポニョ」の主人公の名前を選んだ。

◆ロッテ・井上晴哉内野手(31)が27日、ソフトバンク15回戦(ZOZOマリン)で先制打を含む2打席連続の2点二塁打を放ち、二回までの大量7得点を演出した。中大の先輩で先発の美馬学投手(34)を強力に援護し、8-4の勝利に大きく貢献。チームは2005年以来となるリーグ優勝へ、本拠地で首位・ソフトバンクに2勝1敗と同一カード3連戦での勝ち越しを決め、再び1ゲーム差に詰め寄った。  "神様"のため、チームのため、力強く振り抜いた。一回1死満塁。井上は、二保の外角低めのスライダーに両腕を伸ばし、左中間を真っ二つ。二塁打で先制の2点をたたき出した。  「先輩の学さん(美馬)が投げていたので、いつものように気合を入れて打席に立ちました」  自軍先発は、楽天からフリーエージェントで今季加入した美馬。井上にとって中大の3学年先輩で「神様の中の神様だった」存在だ。後輩の強力な援護射撃に、ベンチ前でキャッチボールをしていた右腕もグラブをたたいて喜んだ。  アシストは、さらに続く。井上は4-0の二回2死一、二塁で二保から再び左中間へ2点二塁打を放った。長打2本で計4打点。首位チーム相手の一戦で、二回を終えて7-0という圧倒的な優位に導いた。  1万1902人の観客で埋め尽くされたこの日のスタンド。ヒーローインタビューで114キロの巨漢は「(美馬には)焼き肉をおごってもらっているので、しっかりその恩返しはできたと思います」と笑みを浮かべた。  この日最終回を迎えたTBS系ドラマ「半沢直樹」では俳優、香川照之演じる大和田暁常務の「施されたら施し返す。恩返しです」というせりふが話題となったが、まさに井上の思いも同じ。先輩右腕とは同僚になった今季、3度ほど焼き肉店でごちそうになった。感謝の思いをバットで返した。  4点リードの八回には、もう一人の中大の先輩で1学年上の沢村が登板。3人でピシャリと抑え、巨人から移籍後7イニング連続無失点とした。"中大トリオ"がそれぞれの役割を果たし、勝利に貢献。首位に再び1ゲーム差に迫り、井口監督は「打線がしっかりと点を取って、美馬もしっかり投げてくれた」とうなずいた。  残り34試合。連戦でタフなスケジュールが続く中でも、井上は「10月は、体がしびれてもいいから優勝したい」と15年ぶりのリーグVをにらんだ。悲願達成へ、その巨体を揺らし、最後まで走り抜く。(石井孝尚) 5回7安打4失点も打線の援護でチームトップの8勝目を挙げたロッテ・美馬 「たくさん点を取ってもらったのに、中盤にかけて流れを悪くしてしまい申し訳ない」 ★ひげで験担ぎ  24日まで3戦連続無安打と苦しみ、打点は15日が最後と不調が続いた井上だが、首位攻防3連戦で全て複数安打を放った。この3日間は験を担いでひげをそらなかったものの、次カードに向けては「そる」と即答。力士が懸賞をもらう際のしぐさを本塁打後のパフォーマンスに取り入れている大砲は「場所が変わるので。明後日の取り組みがある」と笑った。流れを変え、8月21日のソフトバンク戦を最後に遠ざかる一発を狙う?

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
47354 0.573
(↓0.007)
-
(-)
34366
(+4)
306
(+8)
97
(-)
62
(-)
0.244
(↑0.001
3.200
(↓0.05)
2
(-)
ロッテ
47372 0.560
(↑0.006)
1
(↑1)
34362
(+8)
375
(+4)
70
(-)
63
(-)
0.242
(-)
4.180
(↑0.01)
3
(-)
楽天
42413 0.506
(↓0.006)
5.5
(-)
34410
(+2)
383
(+6)
91
(+2)
49
(-)
0.259
(↓0.001)
4.300
(↓0.02)
4
(1↑)
西武
40422 0.488
(↑0.007)
7
(↑1)
36361
(+6)
387
(+2)
83
(-)
56
(-)
0.246
(-)
4.440
(↑0.03)
5
(1↓)
日本ハム
40433 0.482
(↓0.006)
7.5
(-)
34374
(+8)
379
(+12)
66
(+2)
46
(-)
0.257
(-)
3.980
(↓0.1)
6
(-)
ORIX
31496 0.388
(↑0.008)
15
(↑1)
34332
(+12)
375
(+8)
66
(+1)
69
(+3)
0.247
(↑0.003)
4.140
(↓0.05)