西武(☆6対2★)楽天 =リーグ戦17回戦(2020.09.27)・メットライフドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:松本 直晃(4勝3敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】ロメロ(20号・4回表ソロ),小深田 大翔(1号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は初回、外崎の適時打で幸先良く先制する。続く2回裏にはメヒアの適時打で2点を加えると、3回には岡田のスクイズと金子の適時打でリードを5点に広げた。投げては、先発・松本が7回4安打2失点で今季4勝目。敗れた楽天は、先発・瀧中が試合をつくれなかった。

◆西武松本航投手(23)が今季14試合目の先発マウンドに臨む。 ここまで3勝3敗で防御率4・06。前回登板の20日オリックス戦は5回5安打も、うち3被弾が響き、自身3連勝を逃した。この1週間の調整については「キャッチボール等ではしっかり体のバランス、フォームのバランスを意識してより丁寧にやるのを意識して、トレーニング面では体の使い方だったり、自分の動きの確認をもう1度やるように意識した」と確認作業に重点を置いた。 連勝ですでに今カードの勝ち越しを決めている楽天打線を封じ、チームとして同一カード3連勝を狙う。「クリーンアップや上位打線でしっかり得点が入っているイメージ。ポイントゲッターの前に走者をためないことだったり、大量失点を防いでいきたい」と相手打線を警戒した。

◆楽天ドラフト6位の滝中瞭太投手(25)がプロ2度目の先発登板に臨んだが、3回途中6安打3四死球5失点と崩れた。 1回1死から西武スパンジェンバーグに右中間二塁打を許すと、2四死球で2死満塁とピンチを招き、外崎に先制適時打を打たれた。 2回は2死二、三塁からメヒアに右中間を破る2点適時二塁打。3回には先頭山川に死球。1死を挟み木村に右前打を打たれ一、三塁とピンチをまねき、60球で池田駿へ交代を告げられた。 「慎重に行き過ぎてカウントを悪くしてしまい苦しい投球になってしまいました。攻められなかったです。長いイニングを投げられずに中継ぎの方々に申し訳ないです」と悔やんだ。 プロ初登板となった前回19日ソフトバンク戦では6回途中1失点と好投。初勝利を目指したが、山賊打線にはね返された。

◆楽天ステフェン・ロメロ外野手(31)がソロ本塁打を放ち、2年ぶりの20号に到達した。 5点を追う4回1死、西武松本の内角直球にうまく体を回転させ、左翼席上段へ運んだ。「打ったのはストレート。カウント3-1だったからね。ゾーン甘めにきたら強くコンタクトしようと思っていたよ。良いスイングができたね」と振り返った。 17年にオリックスへ加入。来日3年間で69本塁打を記録し、今季から楽天へ移籍。打線の軸を担っている。

◆獅子が誇る「山賊打線」が目覚めた。 1回に外崎の2試合連続適時打となる左前打で先制。2回は下位打線の岡田、金子が連打で上位へつなぎ、メヒアが右中間への2点適時打でリードを広げた。さらに3回1死一、三塁で岡田がスクイズ(記録は犠打野選)を決め、なお1死一、二塁で金子が適時打。序盤の3回までに5得点でたたみ掛けた。 先制打の外崎は「打ったのは真っすぐです。2死満塁で、まわしてもらったので、何とかランナーをかえそうと思っていました。先制点を取ることができて良かったです」。 メヒアは「打ったのはストレート。試合の序盤で松本を援護する追加点が取れて良かったよ」。内角直球に体勢を崩しながら投前に転がした 岡田は「真っすぐをうまく転がすことができました。トノ(外崎選手)が良く走ってくれました。それに尽きます!」。 金子は「打ったのは真っすぐです。岡田さんのスクイズに続くことができました! チャンスだったので、いい流れに乗って自分の仕事ができて良かったです」とコメントした。金子は5回無死一塁の守備でも代打銀次の左中間の華麗なスライディングキャッチでもり立てた。

◆楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24)がプロ1号のソロ本塁打を放った。 4点を追う7回2死。カウント3-1から西武松本の真ん中143キロ直球を強振。右翼席前段へ運んだ。 大阪ガスから入団。50メートル5秒9の俊足と堅守を武器に、7月中旬から出場機会を増やし、主に遊撃手でのスタメン出場が続く。試合前時点で77試合に出場し、打率2割7分3厘、17打点、13盗塁を記録しており、新人王の有力候補の1人と挙げられる。

◆西武は1回、外崎の適時打で先制。2回はメヒアの2点適時打で追加点。3回に岡田のスクイズ、金子の適時打でリードを広げる。 楽天は4回、ロメロの20号ソロで1点を返した。西武の先発松本は6回まで3安打1失点の好投で終盤戦に進んだ。 西武が2試合連続の2ケタ安打、6得点で今季初の同一カード3連戦3連勝を飾った。楽天は投打がかみ合わず、手痛い3連敗。西武松本が4勝目、楽天滝中は1敗目。

◆西武金子侑司外野手が攻守で存在感を示した。2回無死一塁で中前打を放ちチャンスメーク。 3回1死一、二塁からは右前適時打を放った。守備でも5回に左中間に抜けそうな打球をスライディングしながら好捕。6回には頭上を襲った打球をフェンスに激突しながらスーパーキャッチでもり立て「バッティングでも守備でも、勝利に貢献できて良かったです」と振り返った。

◆西武松本航投手が自身3連勝、チームを今季初の同一カード3連戦3連勝に導いた。 7回4安打2失点で、失点はソロ2本。5回2死一、二塁のピンチで相手打線の枢軸を担う浅村を3球三振に仕留めるなど「気持ちを入れて、気持ちで負けないように投げた」と3打数無安打、3奪三振と圧倒した。9月は無傷の4戦3勝で4勝目。「もっと良くなるようにやっていきたい」と先を見据えた。

◆西武先発の松本航投手(23)が7回4安打2失点の好投で4勝目を挙げた。 序盤から直球主体の強気の投球を貫き、相手打線の主砲浅村を3打数無安打、3奪三振。今季最多タイの121球の力投でチームを3連勝に導き「いつもアウト1つずつという気持ちで、1人ずつ投げている。大量失点されなかったのが良かったと思う」と振り返った。 今季4勝のうち、9月が登板4試合で3勝と好調をアピール。要因については「アウト1つずつという気持ちで投げているのが、いい結果につながっていると思います」と繰り返した。 100球を超えて向かった7回のマウンドは闘志をみなぎらせた。「志願というか、監督に声を掛けられたので『いかせて下さい』と言いましたが、志願というのか分かりません。そんなに優しいものじゃなかった。カツを入れられた感じだったので『いかせて下さい』と言いました」と6回終了後のベンチでの辻監督とのやりとりを明かした。 序盤の3回までに大量5点の援護をもらいながらも、4四球に課題を残した。「指に掛かったボールをしっかりと押し込めた。フライアウトは1つの持ち味。強い真っすぐで押せた部分は良かったと思います」。10飛球でのアウトには手応えを示す一方で「大胆にという中でコースにいって、入らなかったり、1個ずれたりというのが今日は多かった。もっとゾーン内で勝負ができれば良かったかなと思います」と課題も口にした。 辻監督は松本の投球内容について「全然楽じゃないですよ。苦しかったですよ。本当に。3回まではまあまあ、いい感じで投げていたんですけど。4回にホームラン打たれたのもそうだし、あとはやっぱり慎重になりすぎて、いいところ投げようとして。今日のアンパイアはね、有隅さんは非常にきっちりと見てくれる審判だったので、そういう意味では苦しみましたね。ちょっとリズム的にはいただけないところもあったけれど、どうにか粘った」と評した。

◆3位楽天が4位西武に手痛い3連敗を喫した。首位ソフトバンクに2勝1敗、2位ロッテに3連勝。今季初の5連勝で所沢へ乗り込んできたが、一時は2・5まで迫ったロッテとのゲーム差は再び4・5に。波に乗りきれなかった要因はどこにあったのか。 (1)打線沈黙 前カードで計20得点を挙げた打線は今カード計7得点と、つながりを欠いた。大黒柱の3番浅村が3試合計11打数無安打7三振。この日は4点を追う5回2死一、二塁で、西武松本の高め145キロ直球に空振り三振するなど4三振を喫した。7三振中5三振の決め球が直球。西武バッテリーの大胆な攻めに封じ込められた。三木監督は「浅村に助けてもらったこともたくさんある。あさってからしっかりやってくれると思う」と変わらぬ信頼を寄せるが、チーム浮上に主砲の復調は不可欠だ。 (2)キラー不在 西武戦で打率4割3分3厘、4本塁打、18打点を誇る"山賊キラー"茂木の不在も響いた。26日の試合前に腰の張りを訴え、ベンチ入りしたが大事をとり欠場。この日はベンチ入りメンバーも外れた。指揮官は「治療、コンディションを整えるリカバリーの日に当てた」。17日から8戦連続で4番に入った主将の復帰が待たれる。 (3)対外国人 2人の助っ人を抑えきれない。メヒアには9打数4安打5打点、スパンジェンバーグには11打数5安打2打点。対策を練り、この日は高めのつり球を活用も、2回に先発滝中がメヒアにつり球を2点適時二塁打とされた。 29日からはソフトバンクとの本拠地3連戦が控える。初戦の先発には4日オリックス戦中にベンチ裏で転倒し右手を負傷した則本昂が有力。2戦目は涌井、3戦目は松井が準備する。シーズンの行方を左右する3試合となる。【桑原幹久】

◆西武が快勝で3連勝を飾った。一回に外崎の適時打で1点を先制。二回にメヒアの2点二塁打、三回には金子の適時打などで2点を加えて序盤で主導権を握った。松本は7回2失点で4勝目。楽天は投打に精彩を欠いて3連敗を喫した。

◆楽天は27日、西武17回戦(メットライフ)で鉄平(土谷鉄平)打撃コーチ(37)をベンチ登録から外し、今季限りでの現役引退を表明している渡辺直人内野手兼打撃コーチ(39)を打撃コーチ専任でベンチ入りさせた。三木監督は「言い方が難しいが、深い理由はない」とした上で「ビジターに来て一昨日、昨日と連敗という形になったので、渡辺コーチに今日はベンチに入ってもらった。それだけ」と説明した。  楽天はチーム打率・259、410得点ともにリーグトップ。ただ25日は6安打4得点、26日は6安打1得点と打線がやや低調気味だった。チーム全体としての気分転換の意味合いが大きいとみられる。

◆28日に25歳の誕生日を迎える楽天のドラフト1位・小深田大翔内野手(大阪ガス)が、前祝いの"祝砲"。チームは西武に同一カード3連戦3連敗を喫したが、ルーキーがプロ初本塁打で一矢報いた。  「完璧に捉えることができた。バッティングカウントで甘いストレートを狙っていた」  七回、松本の143キロの5球目を右翼席中段に運んだ。この日まで両リーグ規定打席到達者の中で本塁打0は小深田と西武・源田だけ。プロ277打席目での一発に「ホームランボールは実家(兵庫)に送りたいと思います」と照れた。  神戸国際大付高から近大、大阪ガスを経てドラフト1位で入団。50メートル5秒9の俊足と堅実な守備で78試合に出場し、新人王の最有力候補に挙がる。身長168センチの小兵は「野球は体じゃないということを見せようと頑張ってきた」と話す。  元阪神・赤星憲広の大ファン。小深田が、2001年の新人王に輝いた憧れの人に続く。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
47354 0.573
(↓0.007)
-
(-)
34366
(+4)
306
(+8)
97
(-)
62
(-)
0.244
(↑0.001)
3.200
(↓0.05)
2
(-)
ロッテ
47372 0.560
(↑0.006)
1
(↑1)
34362
(+8)
375
(+4)
70
(-)
63
(-)
0.242
(-)
4.180
(↑0.01)
3
(-)
楽天
42413 0.506
(↓0.006)
5.5
(-)
34410
(+2)
383
(+6)
91
(+2)
49
(-)
0.259
(↓0.001)
4.300
(↓0.02)
4
(1↑)
西武
40422 0.488
(↑0.007)
7
(↑1)
36361
(+6)
387
(+2)
83
(-)
56
(-)
0.246
(-)
4.440
(↑0.03)
5
(1↓)
日本ハム
40433 0.482
(↓0.006)
7.5
(-)
34374
(+8)
379
(+12)
66
(+2)
46
(-)
0.257
(-)
3.980
(↓0.1)
6
(-)
ORIX
31496 0.388
(↑0.008)
15
(↑1)
34332
(+12)
375
(+8)
66
(+1)
69
(+3)
0.247
(↑0.003)
4.140
(↓0.05)