1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0 | X | 5 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:森脇 亮介(4勝0敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝0敗22S)) 敗戦投手:牧田 和久(1勝1敗1S) |

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◆西武は1点を追う5回裏、メヒアと中村の連続適時打で3点を挙げ、試合をひっくり返す。直後に同点とされるも、7回に1死二塁からスパンジェンバーグが適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・森脇が今季4勝目。敗れた楽天は、4番手・牧田が誤算だった。
◆苦戦を強いられている山賊に、さらなる試練が待ち受けていた。西武は中堅・金子侑司外野手(30)が、24日の日本ハム戦で左膝を強打し途中交代。さらに、9回の第4打席では山川穂高内野手(28)が豪快な空振りの際、痛めていた右足首を再び悪化させた様子を見せていた。試合後に辻発彦監督(61)は「もうけが人だらけだよ。また(山川)右足首やったみたいで、痛めたところまた痛そうだし」となげいた。 打線不調の上に、けが人続出という負の連鎖が巻き起こっている。スパンジェンバーグが死球を受けた影響で同日欠場した。レギュラー争いを繰り広げていた鈴木は、右足首を痛め2軍調整が続いている。野手陣のけが人続出は、打って勝ってきたチームにとって、大きな痛手。巻き返しを図りたい中、戦力がなかなか整わず、悩ましい状況のまま終盤戦での戦いを強いられている。 右手首痛の中村と、急性腰痛の木村が戻ってきたことは救い。23日に所沢移転後、通算3000勝を収め、翌24日には中村が同一球場通算200号となるアーチを描き、メモリアルが続いていた。同監督は「記録どうこう言っている場合じゃない、我々は」。目の前の1勝を、がむしゃらに奪いにいく。
◆西武は先発ニールが1回と3回を3者凡退に抑えた。楽天塩見は2回に2死二塁と走者を背負ったが、西武外崎を一直に打ち取った。 楽天は4回、島内の適時打で先制。1点を追う西武は5回、メヒアの2点適時打で逆転した。楽天は6回、銀次が同点犠飛を打つ。 西武は7回1死二塁、スパンジェンバーグの中前適時打で勝ち越し。2試合ぶりの勝利を収めた。森脇が4勝目、増田が22セーブ目を挙げた。楽天は連勝が5でストップした。牧田が今季初黒星。 ▽西武辻監督(4勝目の森脇に)「日に日に(評価が)増してますよ。本当に動じなくなった。ピンチでも、堂々とインコースに真っすぐ勝負できるし、変化球も投げられるし。大きな自信を付けてきていると思います」
◆楽天島内宏明外野手(30)が2本の適時打を放つも代走を送られ、途中交代した。 2点を追う6回無死一塁。ニールのチェンジアップを右前へはじき返した。右翼前へ落ちた打球を右翼手外崎が後ろへそらし、三塁へ進塁(記録は適時三塁打)。西武が宮川へ投手交代している間にベンチ裏へ下がった。「手当てを行っている」とのアナウンスが流れたが、代走岡島がコールされた。 4回にも左中間を破る適時二塁打を放った後、二塁の島内へベンチからトレーナーが駆けつけ状態の確認を行ったが、そのままプレーを続行していた。
◆西武4番エルネスト・メヒアが3打点の活躍で勝利に導いた。 4回に同点適時打、勝ち越された5回には逆転の2点適時打を放った。対楽天は打率3割9分4厘で、中でも先発の塩見には、6打数5安打5打点、打率8割3分3厘と驚異的な数字を誇る。お立ち台では「本日、自分のオジが天国に旅立ちまして、自分にとって本当に難しい1日だった。こうやって活躍できて、勝ちを届けることができた」と天国へささげた。
◆プロ2年目の西武森脇亮介投手(28)が、楽天打線を寸断した。 4-4の7回に登板し1番田中を高めの直球で二ゴロ、続く鈴木大も直球を詰まらせ三飛。最後は本塁打、打点2冠の浅村をカウント2-2から、外角カットで引っかけさせて三ゴロに仕留めた。その裏に勝ち越し、今季4勝目を呼び込んだ森脇は「いろんなボールでいろんなパターンが自分の中でつくれている」と手応えを口にした。 防御率を着実に向上させてきた。チームが苦戦をする中、今季30登板で自責はわずか4点。防御率1・19を誇る。9月に入って勝ちパターンでの登板が増えても安定感は変わらなかった。前回楽天戦(8月30日)で失点後、豊田投手コーチから言われたことがある。得点圏での打者に対し、内野ゴロを狙っていたが、三振を狙って取りにいく場面だったことを指摘。「そういう考え方もあるんだと、目からうろこが落ちた。より強い球を出していかないといけないと、変わることができた」という。 昨季26歳で2児のパパにしてプロ入りした遅咲き。最速152キロの直球に、フォーク、カット、カーブ、今はどれでもストライクがとれている。昨年広島バティスタに打たれた特大本塁打が今も脳裏に残っている。「プロで打ち取るには、内を使わないと打ち取れない」。洗礼を浴びた昨季29試合をちょうど上回り、防御率も抜群の安定感。「自分の結果にとらわれずチームに貢献していけたらいい」。終盤戦追い上げの起爆剤になる。【栗田成芳】
◆楽天が所沢に潜む2人の「天敵」につかまり、連勝は5で止まった。 1人目はメヒア。1点を先制直後の4回に同点適時打。再び1点を勝ち越した直後の5回には2点適時打を許した。今季の対戦成績は打率3割9分4厘、6本塁打、14打点。先発塩見に限れば6打数5安打、打率8割3分3厘、1本塁打、5打点とはね上がる。8月30日の前回対戦では2点リードの9回、守護神ブセニッツが2ストライクから逆転3ランを被弾。悪夢を払拭(ふっしょく)できなかった。 2人目はスパンジェンバーグ。同点の7回に牧田が決勝の勝ち越し適時打を打たれた。対戦成績は打率4割7厘、1本塁打、11打点。山賊打線が誇る助っ人2人に計4打点を許した。三木監督は「ちょっと同じバッターに打たれすぎな感じがある。今日も対策はしているが、しっかり対策をしていかないと」と頭を悩ませた。2カード前に2勝1敗とした首位ソフトバンクと、前カードで3連勝した2位ロッテがつぶし合う中、シーソーゲームを落とし、上位とのゲーム差を縮めることができなかった。
◆西武は4-4の七回にスパンジェンバーグの適時打で勝ち越した。救援4投手が無失点でつなぎ、3番手の森脇が4勝目、九回を締めた増田が22セーブ目を挙げた。楽天は七回に牧田が先頭打者への四球から崩れ、連勝が5で止まった。
◆楽天の島内が六回に三塁打を放った後に代走を送られて退いた。球団広報によると、右脚がつったためで、病院へは行かず26日以降は状態を見て判断するという。
◆楽天は競り負けて連勝が5で止まった。4-4の七回に登板した牧田が先頭打者に四球を与え、1死二塁でスパンジェンバーグに中前へ適時打を許した。今季38試合目の登板で初黒星を喫し「特に言うことはありません」と言葉少なだった。 攻撃では4-5の八回1死二塁で、暴投の間に二塁走者の茂木が一気に本塁を狙ったがタッチアウトとなった。三木監督は「積極的な走塁だし、仕方ない。そういう経験をまた生かして、ということでいいと思う」と責めなかった。
◆西武・森が「8番・捕手」で3試合ぶりに先発出場を果たした。昨季は打率・329で首位打者を獲得したが、今季はここまで打率・254。スタメンマスクをかぶった試合は6連敗中。捕手としても"不振"に陥っている。 辻監督は「あいつには心身ともに復活してもらいたい。他の捕手を使うのは簡単だけど、うちの打線に必要なバッターなんでね」と復調に期待を込めていた。 この日は森と同様に本調子ではない山川に代わって、23日の日本ハム戦(メットライフ)から4番に座るメヒアのバットが火を噴いた。 1点を追う五回。楽天先発・塩見の直球を豪快に振り抜き、右翼フェンス直撃の2点打。「チャンスでまわしてもらったので、ランナーをかえすことに集中したよ」と胸を張った。四回にも中前適時打を放った。 楽天戦はここまで8試合に出場し、打率・367、本塁打6本塁打、11打点と大当たり。この日も五回までに3打点を稼ぐなど"楽天キラー"ぶりを発揮した。(樋口航)
◆楽天が1点を追う八回1死二塁だった。 西武・平良がロメロに2ボール2ストライクからの10球目に投じたカーブがワンバウンド。捕手・森のレガーズに当たって、ボールが一塁ベンチ前まで転々とするのを見て、二走の楽天・茂木栄五郎内野手(26)は一気に本塁を狙ったが、ヘッドスライディングも及ばず憤死。三木監督のリクエストも判定は覆らなかった。 "冒険"をしなければ、1死三塁で攻撃続行の場面。三木監督は「いろいろな備えの中で、本人が行けると思って行ったんだから仕方ない」と責めることはなかった。ただ一方で、「選手は積極的にやってくれた中で結果としてうまくいかなかったことは、チームとして反省、見直す必要はある」とも話した。 今春キャンプから「1つ」ではなく、「2つ先の塁を狙おう」というチーム方針を掲げてきた。5年目、26歳の若さで今季からキャプテンに就任し、17日から4番に座る茂木が、そのチーム方針を果敢に実践したが、改めて野球における"一つの判断"の難しさを再認識する結果となった。
◆プロ2年目、28歳右腕の森脇が同点の七回に3番手で登板し、1回を三者凡退。直後の勝ち越しを呼び、4勝目を手にした。「何とかゼロで帰ってこられるように。友哉(森)の配球とマッチして投げることができた」。この日が30試合目の登板で、昨季の29試合を上回った。防御率は1・19。辻監督は「ピンチでも動じなくなったし、堂々と真っすぐで勝負できる。大きな自信をつけてきている」とたたえた。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
46 | 34 | 4 | 0.575 (↓0.007) | - (-) |
36 | 355 (+4) | 295 (+7) | 97 (+1) | 60 (+1) |
0.242 (↑0.001) | 3.160 (↓0.01) |
2 (-) |
ロッテ |
46 | 36 | 2 | 0.561 (↑0.005) | 1 (↑1) |
36 | 351 (+7) | 364 (+4) | 69 (-) | 63 (+1) |
0.242 (↑0.002) | 4.180 (-) |
3 (-) |
楽天 |
42 | 39 | 3 | 0.519 (↓0.006) | 4.5 (-) |
36 | 407 (+4) | 372 (+5) | 89 (-) | 48 (-) |
0.260 (↓0.001) | 4.260 (↓0.01) |
4 (-) |
日本ハム |
39 | 42 | 3 | 0.481 (↓0.007) | 7.5 (-) |
36 | 360 (+2) | 362 (+9) | 64 (-) | 46 (+1) |
0.256 (-) | 3.870 (↓0.04) |
5 (-) |
西武 |
38 | 42 | 2 | 0.475 (↑0.007) | 8 (↑1) |
38 | 350 (+5) | 384 (+4) | 83 (-) | 55 (+1) |
0.245 (↑0.001) | 4.510 (↑0.01) |
6 (-) |
ORIX |
30 | 48 | 6 | 0.385 (↑0.008) | 15 (↑1) |
36 | 315 (+9) | 361 (+2) | 61 (+2) | 65 (+2) |
0.243 (↑0.001) | 4.080 (↑0.02) |
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