ソフトバンク(3対3)オリックス =リーグ戦21回戦(2020.09.24)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【オリックス】ロドリゲス(6号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】グラシアル(8号・2回裏ソロ),中村 晃(5号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは同点で迎えた5回表、若月の適時二塁打などで2点を加え、勝ち越しに成功する。対するソフトバンクはその裏、中村晃の2ランが飛び出し、試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆今季のソフトバンク和田毅投手(39)は5回以降の防御率が5・19に対して1~4回は1・88。序盤は安定しており、先発11試合のうち7試合は4回まで無失点。 今季5勝はすべて4回まで0点に抑えて挙げたが、今日は?

◆ソフトバンクは2回、先頭グラシアルが8号ソロを放ち先制した。先発和田は3回まで1安打に抑え無失点投球。 オリックスは4回に同点とすると、5回に2点を挙げ勝ち越し。だがソフトバンクも直後に中村晃の5号2ランで同点とした。 ソフトバンクは8回2死二、三塁としたが松田宣が遊ゴロに倒れた。6回以降は両軍ともに決め手を欠き、延長戦に入った。 ソフトバンク高橋礼、オリックス富山が延長10回を抑え、引き分けた。ソフトバンクと2位ロッテのゲーム差は2に開いた。

◆前日23日に今季初めて欠場していたソフトバンク柳田悠岐外野手が元気な姿を見せた。 2戦ぶりに先発出場すると初回に中前打。3回には二塁打を放ち、5回も右前打で猛打賞とした。中堅守備にも就いてフル出場で、首の張りの懸念も払拭(ふっしょく)して見せた。工藤監督は「本人にも『大丈夫』と聞いている。良かったです。何よりです」と復帰を喜んだ。

◆ソフトバンク選手会長・中村晃外野手のバットが試合を振り出しに戻した。 2点を追う5回2死二塁から右翼ポール際に同点に追いつく5号2ラン。「(5回の先頭打者だった)マッキー(牧原)の中前打をヒントにいい打撃になってくれました」。2点差をつけられた直後だっただけに、味方打者の打撃もきっちり参考にして快音を響かせた。

◆ソフトバンクが執念継投で引き分けに持ち込んだ。今季ワースト4連敗中だったチームは5回に中村晃の2ランで同点に追いつくと、6回以降は「勝ちパターン」のリリーフを惜しみなくつぎ込んで無失点リレーで粘りきった。工藤公康監督(57)は「リリーフ陣も頑張って抑えてくれた。形は悪くないと思う」と前を向いた。 この日は名物イベント「鷹の祭典」最終日。すでに負け越しが決まってはいたが、球場だけではなく街中が特別なユニホームでホークス一色に染まるお祭りだ。オリックス戦を終えると1週間の遠征に出ることもあり、工藤監督は「今日はなんとしても勝たなくてはいけない。鷹の祭典をしっかりいい形で終わって、ファンのみなさんにいい姿を見せたい」と気合が入っていた。 同点の6回から嘉弥真を投入。7回の松本ともに、走者を出しながら無失点でしのいだ。8回にはセットアッパーのモイネロ。9回は守護神の森。延長10回もサブマリン高橋礼がそれぞれ3人ずつで抑えた。最後の攻撃は2死一、二塁で真砂が見逃し三振に倒れサヨナラ勝ちとはいかなかったが、敗れた2位ロッテとのゲーム差は2に広がった。 25日からは勝負の6試合となる。昨季から苦手としているロッテと敵地で3連戦。週明けは仙台で3位楽天とぶつかる。指揮官は「今まで通りです。日々新たな気持ちの中で、しっかり戦っていくことが大事」と口元をきゅっと結んだ。【山本大地】

◆疲労回復の登録抹消から復帰したソフトバンク先発和田毅投手は5回3失点で降板した。 先制してもらったが、4回に同点とされると5回には2点を失いマウンドを降りた。「ホームランもタイムリーも打たれるべくして打たれたボールだと思う」と、反省の言葉が口をついた。

◆オリックスは今季8度目の延長戦も勝ちきることができなかった。これで延長戦は2敗6分け。中嶋監督代行は試合後、厳しい表情でバッテリーに苦言を呈した。5回、中村晃に同点2ランを打たれた場面だ。「あの場面でのバッテリーは違う気がしますね。あの攻め方はちょっと違うと思いますね。あそこの攻め方はあまり納得がいかない。そこの不用意さっていうのは、ものすごくもったいない」と反省を促した。 今季6度目の引き分けには「(最後まで)粘りましたけどね...。負けなかったけど、勝てなかった。勝ちたかったですけど」と肩を落とした。今カードは2勝1分けで、首位ソフトバンクに勝ち越したが、指揮官は「勝つチャンスがある展開になったら勝ちきりたい。そこを勝ちきれなかったのはまだまだ足りない」と力を込めた。

◆3年ぶりのリーグVを目指すソフトバンクにとって「忘れてはいけない日」がある。ちょうど1年前の9月24日。シーズン141試合目。チームは敵地・仙台で楽天に敗れた。優勝マジックを「2」としていた1位西武はロッテに大勝。辻西武の2年連続Vが決まった日だった。ホークスにとっては「終戦」の日となった。 V奪回を合言葉に戦い、夢を叶えることはできなかった。18年も同じだった。V逸からクライマックスを勝ち抜き2年連続の日本一に上り詰めた。西武の前に2年連続して優勝を逃したものの、3年連続の日本一には立った。称号を手にしてもリーグ制覇を達成できなかった悔しさがまさったこの2年だった。雪辱を誓った今春のキャンプイン。想像もしていなかった新型コロナウイルスの影響で開幕は約3カ月遅れとなった。試合数も120試合に減った。それでも目指す「目標」は1つ。リーグVである。この日、チームはオリックスに勝てなかった。連敗を止めることはできなかった。苦手とするロッテと25日から敵地・千葉で3連戦が待ち受ける。3年ぶりのV奪回へ、ここからが本当の勝負。「悔しさ」という最大の武器を思い出してもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆互いに決め手を欠いて延長十回引き分け。オリックスは1-1の五回に若月の適時二塁打などで2点を勝ち越し。ソフトバンクはその裏に中村晃の5号2ランで追いついた。その後は両チームの救援陣が粘って追加点を許さなかった。

◆ソフトバンクは引き分けで連敗ストップならず。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --延長十回のサヨナラの場面で真砂に声を  「緊張もしているかなと思ったので。思い切りいってこいと。あと真っすぐがきたら絶対に遅れるなと。そこだけですね。フォークは待って打てる球でもないので。それがきたら仕方ないと」  --柳田が復帰したが、表情やプレーは  「1日空いて、本人も大丈夫ですという話は聞いていますし。トレーナーからもゼロではないけどほとんど問題ないという話だったので。守備にも就いてもらいました」  --鷹の祭典が終了  「まだまだシーズンはこれから続くので。そこに向けて切り替えないといけないと思いますし。今年の鷹の祭典は負け越すという形にはなってしまいましたが、医療従事者のみなさんに感謝の気持ちをあらわしたいという思いであり、このユニホームだと思うので。選手もその気持ちを持ってやってくれたと思いますので」  --上位との連戦。意気込みは  「今まで通りです。3連戦では勝ち越すことを考えてやっていきたいと思っています。遠征はどこのチームにもあることなので、1試合1試合日々新たにという気持ちを持って戦っていくということが一番だと思います」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46334 0.582
(-)
-
(-)
37351
(+3)
288
(+3)
96
(+2)
59
(+2)
0.241
(-)
3.150
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
45362 0.556
(↓0.007)
2
(↓0.5)
37344
(-)
360
(+3)
69
(-)
62
(+1)
0.240
(↓0.001)
4.180
(↑0.01)
3
(-)
楽天
42383 0.525
(↑0.006)
4.5
(↑0.5)
37403
(+3)
367
(-)
89
(+1)
48
(-)
0.261
(-)
4.250
(↑0.05)
4
(-)
日本ハム
39413 0.488
(↑0.007)
7.5
(↑0.5)
37358
(+12)
353
(+2)
64
(+1)
45
(-)
0.256
(↑0.003)
3.830
(↑0.04)
5
(-)
西武
37422 0.468
(↓0.006)
9
(↓0.5)
39345
(+2)
380
(+12)
83
(+1)
54
(+2)
0.244
(↓0.001)
4.520
(↓0.1)
6
(-)
ORIX
29486 0.377
(-)
16
(-)
37306
(+3)
359
(+3)
59
(+1)
63
(-)
0.242
(↓0.001)
4.100
(↑0.02)