1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 8 | 1 | 1 |
巨人 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1X | 5 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:デラロサ(2勝0敗13S) 敗戦投手:フランスア(2勝3敗9S) 本塁打 |
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◆巨人がサヨナラ勝利。巨人は2-3で迎えた5回裏、岡本の2ランで逆転する。その後同点とされた直後の9回には、2死三塁の好機から吉川尚の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・菅野が8回3失点の力投。敗れた広島は、5番手・フランスアが誤算だった。
◆巨人エスタミー・ウレーニャ内野手(21)とチアゴ・ビエイラ投手(27)が1軍に合流し、試合前練習に参加した。 ウレーニャは今季、イースタン・リーグ54試合に出場。打率2割9分2厘、11本塁打、37打点をマークし、17日に支配下登録を勝ち取ったばかり。ビエイラは今季11試合に登板し0勝0敗、1ホールド、防御率3・27。2軍ではイースタン・リーグ16試合に登板し、0勝0敗5セーブ、防御率1・76の成績を残していた。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)のライブ評論をライブ評論します。巨人の優勝は99・9%決まっていると思っています。巨人が負けても、巨人を追う球団も負けるんですから。となると、ここから巨人が危うい状態になると仮定すると、それは菅野が残り全敗するしか考えられないんですよね。そういう目でこの広島戦を見てます。初回のピッチングと、広島の上位打線を見ると、今日も菅野は調子が良さそうですね。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)のライブ評論をライブ評論します。遠藤は立ち上がりから、どんどんストライクを投げ、ストライク先攻のピッチング。強気というのは、インコースに投げることじゃない。ストライクゾーンにどんどん投げるということ。ストライクゾーンに投げると打たれる可能性もあるが、ストライクが先行しなければ、打者有利なカウントになり、さらに打たれる可能性は高くなる。そういう点で、遠藤は後手に回らないピッチング。菅野にも負けずとも劣らない内容。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)のライブ評論をライブ評論します。遠藤は2回までできていたストライク先攻のピッチングが、一転して3回はボール先行に。大城には2ボールからヒットを許し、菅野送りバント失敗も吉川尚に四球。松原に対してもボール先行となり、坂本に回したくないという気持ちがあったのか、甘めで勝負するしかなくなり、そこを痛打された。ボール先行になった途端の失点は、技術的な問題か、それともメンタルに原因があるのか。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)のライブ評論をライブ評論します。菅野はここまで右打者へは9割方アウトコースへのストレート、スライダー、フォークで、インコースはほぼなかった。その中で長野は2-0からスライダーをファウル。4球続けてのスライダーに、最後は甘めに入ったところを、アウトコースへ踏み込んだ長野の読み勝ちと言えるホームランだった。ただ、その前の松山が、1打席目で追い込まれるまでは1球もストライクゾーンを振れずに、結果ショートゴロ。その消極的な打席を生かし、初球を積極的に打ってつなげたヒットが非常に大きかった。菅野からすれば2アウトからの3失点は非常に痛い。
◆広島長野久義外野手が4回に菅野から本塁打を放ち、現12球団すべてから本塁打を記録。全球団から本塁打は今年7月22日のロメロ(楽天)以来、プロ野球39人目。 巨人戦で打って達成は81年富田(中日)07年ローズ(オリックス)10年二岡(日本ハム)に次いで4人目。ちなみに、長野は巨人戦通算22試合目となったが、菅野との対戦はこの試合が初めてだった。
◆巨人松原聖弥外野手(25)が、先制の2点適時打を放った。3回2死一、二塁。広島先発遠藤のチェンジアップを右翼線へ引っ張った。 「少しタイミングをずらされましたが、気持ちでバットに当てにいきました」とコメントした。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)をライブ評論した。5回の遠藤は再びボール先行。松原への四球と、そして岡本にも2ー0とカウントを悪くしてから逆転2ラン。1、2回はストライク先攻、3回はボールが先行して2失点。そして4回も2四球で2死満塁として菅野を三振に打ち取り何とかしのいだが、5回も同じ展開での2失点。立ち上がりは遠藤のいいところが出て、回を追うごとに悪いところが出てしまった。
◆巨人岡本和真内野手(24)がリーグ単独トップとなる22号逆転2ランを放った。 1点を追う5回2死三塁、広島遠藤の高めの直球を捉え、左翼バルコニー席への特大の1発とした。「菅野さんが頑張っていたので勝ちを付けたいという思いはありました。いいスイングができました」とコメント。球団新記録となる開幕投手からの12連勝を目指すエースを援護した。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)をライブ評論した。菅野は4回以外は完璧だった。コントロールミスもなく、いつもの菅野の力を発揮したピッチングと言える。巨人にとっては、エースが抑え、4番が打つという試合展開。菅野も逆転2ランを放った岡本に救われて8回を投げきった。
◆巨人菅野智之投手(30)の開幕12連勝は、次回登板にお預けとなった。8回まで6安打3失点。 4-3で勝利投手の権利を持って降板したが、9回に抑えのデラロサが失点。同点に追いつかれ、勝ち投手の権利は消滅した。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)をライブ評論した。松山の同点打が光った。この試合で松山に対して巨人バッテリーは4打席あった中で、インコースは第1打席6球目のスライダーの1球のみ。そして松山も菅野を念頭に引っ張るスイングはしていない。その中で1点を追う9回1死一塁、デラロサの初球真ん中のストレートを引っ張らずにセンター方向へ。巨人バッテリーがインコースを見せて来なかったことも伏線としてあるが、松山のアウトコースを意識したスイングが貴重な同点適時打につながった。
◆巨人は3回2死一、二塁から松原が右翼線へ適時二塁打を放ち2点を先制。先発は開幕12連勝を目指す菅野。広島先発は遠藤。 広島は4回に長野の5号3ランで逆転。巨人は5回に岡本の22号2ランでひっくり返し、1点リードで終盤に入った。 広島は9回に松山の適時打で同点。巨人はその裏、2死三塁から吉川尚の右前打でサヨナラ勝ち。巨人は3連勝で、優勝へのマジックを1つ減らして30。広島は3連敗。負け投手はフランスアで3敗。
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が22日の巨人-広島戦(東京ドーム)をライブ評論した。広島はフランスアのけん制悪送球で自滅した格好だ。あそこまで一塁走者を警戒する必要があったのか。あれだけクイックのけん制をするなら、打者に対してクイックでしっかり投げるべき。2死一塁だったので、打者でアウトを取れば延長に入れた。必要以上に一塁走者にこだわったところで、2死三塁となり結局、吉川尚にサヨナラ打を許した。よく粘って同点に追いついたが、最後の場面で救援陣の冷静さという課題が見えた9回の詰めの部分だった。
◆巨人守護神のルビー・デラロサ投手(31)が9回に同点に追い付かれ、菅野智之投手(30)の球団記録を更新する開幕投手からの12連勝はお預けとなった。 菅野は2点リードの4回2死一、三塁、長野に一時逆転を許す3ランを浴びたが崩れず。7回にこの日最速156キロを計測するなど、5回以降1安打に抑え8回3失点と好投していた。
◆巨人がサヨナラ勝ちした。4-4の同点で迎えた9回裏2死三塁。1番吉川尚輝内野手(25)が右前にサヨナラ打を放った。 8回まで菅野智之投手が6安打3失点と粘りの投球を見せた。4-3で勝利投手の権利を持って降板したが、9回に抑えのデラロサが失点。同点に追いつかれ、菅野の勝ち投手の権利は消滅していた。
◆巨人が両リーグ一番乗りで50勝目。巨人が開幕79試合目に50勝到達は、89年(71試合目)以来31年ぶり。原監督としては、就任1年目だった02年の80試合目を上回る最速での50勝到達となった。
◆広島が今季6度目のサヨナラ負けで3連敗を喫し、借金は今季最悪の「11」に膨らんだ。 1点を追う9回、1死一塁から松山の左中間への適時打で同点に。しかしその裏、フランスアが2死一塁からけん制悪送球で三塁まで走者を進め、直後に吉川尚に痛恨の右前サヨナラ打を浴びた。 佐々岡監督は「粘り強く追いついたところまではよかった。1つのミスでこうなってしまう。(借金11に)1戦1戦必死になってやるしかない」と懸命に前を向いた。 ▽広島遠藤(先発で5回4失点)「(5回、岡本に逆転2ランを浴び)本塁打の前の四球が余計だった。コースが甘くなってしまった。あと1個アウトを取るところで、甘さが出てしまった」
◆元ロッテで日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)がライブ評論で注目プレーを解説。 先発は巨人が菅野、広島が遠藤。巨人は3回に松原の適時二塁打で2点先制。 広島は4回に長野の5号3ランで逆転。巨人は5回に岡本の22号2ランでひっくり返し、1点リードで終盤へ。 広島は9回に松山の適時打で同点。巨人はその裏、2死三塁から吉川尚の右前打でサヨナラ勝ち。巨人は3連勝で、広島は3連敗。
◆巨人吉川尚輝内野手が、今季2度目のサヨナラ打を放った。9回2死三塁、右前にしぶとく落とした。 1日のDeNA戦でも菅野の勝ちが消えた後の9回にサヨナラ打を放っており「エースが投げる負けられない試合。同点に追い付かれたけど、全員が集中力を切らさずに」。9月の月間打率は3割9分7厘と調子を上げており、原監督は「勝負強さも存在感も出てきて、素晴らしい」とたたえた。
◆12試合連続スタメンの巨人松原聖弥外野手(25)が、先制点をもぎ取った。 3回2死一、二塁。フルカウントからチェンジアップを右翼線へ引っ張り、2点適時二塁打とした。「少しタイミングをずらされましたが、気持ちでバットに当てにいきました」。原監督は「あそこに飛ばなければ2点入らないというシチュエーション」と評価した。
◆広島長野久義外野手(35)が古巣相手に球団通算8500号&プロ野球39人目の全12球団からの本塁打となる5号3ランを放った。開幕11連勝中と無敵を誇る巨人菅野から放った一時逆転の一撃は、チーム、そして個人にとっても記念の1発となった。しかしチームは今季6度目のサヨナラ負けで3連敗。借金は今季ワーストの「11」となり、記念弾は勝利につながらなかった。「6番、レフト、長野」。東京ドームに鳴り響く場内アナウンスが流れると同時に、左翼席の左端を赤く染める広島ファンだけにとどまらず、客席の大半を埋め尽くす巨人ファンからも大きな拍手が湧き上がった。1万6732人の歓迎ムードにも後押しを受けたのか、長野の放った打球は左中間スタンドに向かってぐんぐん伸びた。 「2アウトから誠也と松山がチャンスを作ってくれたので返すことができて良かったです」 山本浩二、緒方孝市、前田智徳、鈴木誠也...。名だたる名プレーヤーが放ってきた球団のメモリアル弾に「長野」の文字が加わった。2点を追う4回、2死から鈴木誠、松山が連打でつないで迎えた一、三塁の打席。カウント2-1からの4球目、巨人菅野の外角スライダーに食らいついた。一時逆転となる1発は、球団通算8500本目のメモリアル弾となった。同時に、巨人戦並び東京ドームでは移籍後初の1発で、プロ野球39人目となる全12球団からの本塁打を達成した。 広島に移籍してから2年目。今ではチームになくてはならない貴重な役割を担っている。今季加入した新助っ人のピレラには"手裏剣ポーズ"を伝授。最近ではお互いが打つ度に、両手を高く上げ、その後抱き合って喜びを分かち合う。今季は不振続きで、苦しむ同い年のK・ジョンソンにも自ら歩み寄るなど、外国人選手にも率先してコミュニケーションを図る。そんな心遣い、気遣いがあるからこそ、チームメート、鯉党、そして古巣のファンからも愛される。 記念のアーチは惜しくも決勝弾とはならず、チームはサヨナラ負けで3連敗。借金は今季ワーストを更新する「11」にまで膨らんだ。依然苦しい状況は続く。長野は「チームが勝てればよかったんですけど...。また明日から1戦1戦頑張ります」と切り替えた。残り41試合、最後までフォアザチームで戦い抜く覚悟だ。【古財稜明】
◆巨人吉川尚輝内野手(25)がサヨナラ打を放った。9回2死三塁、カウント1-1から広島フランスアの直球を捉え、右前に落とした。 「なんでもいいので、とにかく落ちてくれと思った。思い切って行こうと思ったので、その結果が最高の形になってよかった」。一、二塁間で歓喜のシャワーを浴びた。 今季3度のサヨナラ勝ちのうち、2度のサヨナラ打を放っている。前回は1日のDeNA戦。全員が永久欠番の背番号16を背負った「川上哲治生誕100年記念試合」で打った。同戦の先発もエース菅野で、8回に走者を背負った状態で降板。中川が同点に追い付かれ勝ち星が消えていた。菅野が投げる試合は落とせない。吉川尚は「エースが投げる負けられない試合。同点に追い付かれたけど、全員が集中力をきらさずに」とこの日も執念で勝利に導いた。 今の姿は、2カ月前からは想像もできない。7月9日の阪神戦前、原監督から熱心に指導を受けた。直近出場7試合で13打席1安打。2割8分6厘あった打率は2割6厘まで下がっていた。原監督に「あれが本来(の姿)だったら、改名せにゃいかんよ。名字から悪川かな。悪川君。吉川君にならなきゃ」とハッパをかけられた。 指導を受けた2日後には本塁打を放つなど、徐々に調子を上げ、7月の月間打率は2割6分3厘まで上昇。8月に一度調子を落としたが、9月の月間打率は3割9分7厘をマークする。原監督は「勝負強さも、存在感も出てきて、素晴らしい」とたたえた。「吉川君」の一打でチームは50勝一番乗り。優勝マジックを30に減らした。
◆なぜ負けないのか。巨人菅野智之投手(30)の投球の随所に、確かな理由があった。巨人など4球団で投手コーチを務め、練習から菅野を見つめてきた小谷正勝氏(75)は、連勝できる投手の条件に<1>加工球<2>球威<3>コントロール<4>駆け引きを提示。3つを備えれば超一流だが、広島戦の中盤以降には4要素すべてが備わっていた。8回3失点で勝ち投手の権利を得たが、デラロサが救援失敗。開幕戦からの12連勝は持ち越しとなった。試合は9回、吉川尚がサヨナラ打。両リーグ最速で50勝に到達し、優勝マジックを30とした。菅野が勝ち続けられる理由が、要所の6回以降に詰め込まれていた。昨年まで巨人の投手コーチとして菅野と接し、多くの名投手を育てた小谷氏が「連勝できる投手」として挙げる4つの要素。「3つの要素があれば勝てる」としたが、すべてを満たしていた。 <1>加工球(6回2死=鈴木誠) フルカウントからの6球目、外角スライダーで左飛に抑えた。加工球の条件は「相手が分かっていても、打ち取れる球」。直前まで速球の軌道で進み、打者の直前で真横に大きく曲がる。イメージ通りの軌道を空間に描く、最も深い信頼を置く球種で芯を外した。 <2>球威(7回2死=堂林) カウント1-2からの4球目、この日最速タイの156キロの速球で中飛にねじ伏せた。100球を超えた7、8回で速球は14球。全て150キロオーバーとスタミナ、パワーで圧倒した。 <3>コントロール(8回2死一塁=菊池涼) カウント1-2からの4球目、外角低めの152キロの速球で見逃し三振。試合前の時点で今季の与四球率は1・54。この日も無四球でバトンを渡した。 <4>駆け引き(7回1死=長野) カウント1-2からの5球目、145キロのフォークで空を切らせた。2回、一時逆転の3ランを浴びた4回は速球、スライダーで外中心だったが、この打席は1、2球目に内角攻め。勝負は外とにおわせ、縦変化のフォークで勝負した。 菅野は「失点した回は甘くなってしまったことと、配球の面でも反省するべきところがあったのでしっかりと修正したい。引き続き長いイニングを投げて、チームの勝ちにつながるピッチングをしたいです」と言った。21世紀に入って大型連勝した好投手と比較しても際立つ安定感。次戦、球団新&リーグ新記録となる開幕戦からの12連勝を目指す。【久保賢吾】 ○...小谷氏は、82年に開幕戦から11連勝を達成した広島北別府の勝てる3要素を「<1>加工球<2>コントロール<3>球威」と挙げた。「北別府と言えばカーブ。浮き上がってから、落ちる独特の軌道だった。一瞬ボールに見えるがベース板近くで急降下する」。82年の与四球率は1・48。菅野同様「真っすぐの力」も推した。
◆広島は四回に長野が放った5号3ランでプロ野球6球団目の通算8500本塁打を達成した。チーム1号は1950年3月16日の中日戦で白石が記録した。
◆広島・長野久義外野手(35)が「6番・左翼」でスタメンを飾り、球団通算8500号&12球団制覇のWメモリアルを達成。「打ったのはスライダー。2アウトから誠也(鈴木誠)と松山がチャンスをつくってくれたのでかえすことができてよかったです」と振り返った。 四回二死から鈴木誠、松山が連打でつなぎ、公式戦初対戦の元同僚の菅野の外角スライダーを左中間席に突き刺した。1打席目は右飛に倒れたが、2打席目に自身出場12試合ぶりの5号逆転3ラン。球団新の開幕12連勝を狙うGエースを苦しめた。
◆巨人が吉川尚の適時打でサヨナラ勝ちし3連勝。優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「30」とした。2番手のデラロサが2勝目を挙げた。 巨人は三回2死一、二塁で松原が右翼線への2点二塁打を放ち先制。四回2死一、三塁から長野の巨人戦初アーチとなる左中間席への5号3ランで逆転されたが、五回2死三塁で岡本が左翼席に22号2ランを放ち再び試合をひっくり返した。九回、抑えのデラロサが1死一塁で松山に左前打へ運ばれ、代走の一塁走者・曽根の生還。土壇場で追いつかれた。これで菅野の白星がなくなった。 しかし、巨人はその裏、先頭の石川が右前打を放ち、2死後にフランスアの牽制悪送球の間に代走で出ていた若林が三進。吉川尚が右前に弾き返し試合を決めた。
◆連勝街道を突き進む菅野が、前日21日から観客数が上限1万9000人に増えた東京ドームのマウンドに上がった。 今季はここまで無傷の11連勝。開幕戦からの12連勝となれば、1938年春のスタルヒンを抜いて球団最長となる。「数々の素晴らしい記録を残されている方と知っている。まさか自分がそこに並べるとは思ってもなかった」と敬意を表す伝説の303勝投手の記録更新に挑んだ。 一回は東海大相模高、東海大で同級生だった田中広を空振り三振、菊池涼を三ゴロ、坂倉を遊飛に仕留める三者凡退の好スタート。三回に先制点をもらったが、四回に広島打線の反撃を浴びた。 2死から鈴木誠、松山に連打でピンチを招き、長野に投じた4球目の外角高めのスライダーを左中間席へ運ばれ、逆転を許した。 試合前に「広島打線は後半も粘り強く点を取ってくるイメージがある。最後まで気が抜けない」と警戒していた通り、あっさり引き下がらないのが広島打線。2018年までチームメートとしてプレーし、FAで加入した丸の人的補償で広島へ移籍した元同僚に、手痛い一発を食らった。 それでもエースの連勝を援護しようと、五回に4番・岡本が左翼席へ逆転の22号2ラン。菅野も五-八回を1安打を許しただけで踏ん張った。しかし、九回にデラロサが同点を許し、記録更新は持ち越された。(谷川直之)
◆広島は巨人に4-5でサヨナラ負けを喫し、2カード連続の負け越しが決まった。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。 --九回に一度は追いついたが、守護神・フランスアが吉川尚にサヨナラ打を浴びた 「粘り強く、追いつくまでは良かった。(フランスアの)牽制(けんせい)。(一塁走者を)ノーマークにはできないし、警戒するのは当然だが、一つのミスがこうなってしまう」 --長野が四回に菅野から一時逆転の5号3ランを放った 「相手が菅野でなかなか点が取れないという中で、逆転3ランという最高の結果になった。あそこで逃げ切れていたら一番だったが、遠藤の五回のところ。(岡本に対して)インコースを投げ切れていなかった。ちょっと甘く入った。攻めないといけないんだけど」 --借金は今季最多の「11」に膨らんだ 「一戦一戦やるしかない」
◆長野が0-2の四回2死一、三塁、公式戦初対戦の菅野のスライダーをとらえ、左中間席へ5号3ラン。「(鈴木)誠也と松山がチャンスを作ってくれたので、かえすことができて良かったです」。巨人から移籍2年目。古巣からの初アーチで12球団を制覇し、球団通算8500号を飾ったが...。九回に守護神・フランスアがサヨナラ打を浴び、3連敗で2カード連続の負け越しが決定。借金は今季最多の11に膨れ上がり、長野は「勝てれば良かったけど。また一戦一戦頑張る」と話した。
◆菅野先輩の登板試合で負けるわけには行かない。4-4で迎えた九回2死三塁。巨人・吉川尚輝内野手(25)が劇的なサヨナラ打で、優勝マジックは1つ減って「30」となった。 「何とかチームに貢献したいと思ってやっている。絶対に決めてやろうという気持ちだった」 広島の守護神・フランスアが内角高めに投じた速球を4年目内野手が右前へ運んだ。今月1日のDeNA戦(東京ドーム)に続き、プロ2度目のサヨナラ打でシーソーゲームにケリをつけた。 先発の菅野は8回6安打3失点で交代。1点リードで勝利投手の権利を手にし、球団新で2004年に岩隈久志(近鉄)がマークしたプロ野球記録に並ぶ開幕投手からの12連勝が目前に迫っていた。だが、九回にデラロサが崩れて、同点。本拠地に漂う重い空気を最後に振り払った。 4戦連続で1番に起用された吉川尚は、9月の打率が・397と絶好調。原監督も「非常に打率も上がってきて、勝負強さも出てきている。存在感というものが出てきて素晴らしい」とほめちぎった。 3連勝でチームは両リーグ最速の50勝に到達した。勝利の瞬間にベンチから飛び出し、殊勝打の後輩をたたえた菅野は「調子は良かった。引き続き、長い回を投げて勝ちにつながる投球がしたい」と誓った。チームメートに背中を押され、エースは再び開幕12連勝に挑戦する。(谷川直之)
◆初めて、巨人は強いなあ、と思った。他チームが無為無策で、独走させてくれているだけ...と主張してきたエモトも、こんな勝ち方を見たら、シャッポを脱ぐしかない。 菅野からデラロサへの交代は、采配としては、仕方がない。逃げ切る型を確立しておきたい、との思惑からだろう。それが裏目に出た。これまでなら、よくて引き分けという展開だよ。 そこから代打・石川、代走・若林がサヨナラ機をおぜん立て。吉川尚が左対左もなんの、フランスアのインハイの速い球を打ち返す。脇役と準主役のトリオで、勝利をもぎ取るとはね。 そもそも、九回2死一塁から、若林がけん制悪送球で一気に三進したのも、巨人のしぶとさが、広島をとことん追い詰めていた証拠だろう。 冷静に考えれば、けん制はヨシとして、あれほどしつこく、無理に刺そうとする必要などない。優先されるべきは、打者との勝負に集中することなんだから。 主役、準主役、控え組が総出で襲い掛かる。相手を、そうした"負"の空気で、がんじがらめにする。それこそが巨人の強さ。「もう無駄な抵抗はやめて、おとなしく手を上げなさい」-。巨人の"拡声器"の声が聞こえてきたのは、エモトだけかな。 (本紙専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
50 | 25 | 4 | 0.667 (↑0.005) | M30 (↑1) |
41 | 373 (+5) | 269 (+4) | 100 (+1) | 49 (+1) |
0.258 (-) | 3.280 (↓0.01) |
2 (-) |
阪神 |
40 | 36 | 4 | 0.526 (↑0.006) | 10.5 (-) |
40 | 347 (+6) | 321 (+3) | 84 (+1) | 49 (-) |
0.246 (↑0.001) | 3.530 (-) |
3 (-) |
DeNA |
38 | 39 | 5 | 0.494 (↓0.006) | 13 (↓1) |
38 | 351 (+3) | 325 (+6) | 83 (+1) | 21 (-) |
0.268 (-) | 3.780 (↓0.04) |
4 (-) |
中日 |
37 | 40 | 5 | 0.481 (↑0.007) | 14 (-) |
38 | 279 (+3) | 334 (-) | 47 (+1) | 19 (-) |
0.242 (-) | 3.790 (↑0.05) |
5 (-) |
広島 |
30 | 41 | 8 | 0.423 (↓0.006) | 18 (↓1) |
41 | 346 (+4) | 389 (+5) | 80 (+1) | 34 (-) |
0.267 (-) | 4.560 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
30 | 44 | 6 | 0.405 (↓0.006) | 19.5 (↓1) |
40 | 340 (-) | 398 (+3) | 78 (-) | 45 (-) |
0.252 (↓0.002) | 4.550 (↑0.02) |
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