中日(☆9対3★)ヤクルト =リーグ戦16回戦(2020.09.21)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:勝野 昌慶(2勝3敗0S)
敗戦投手:山中 浩史(1勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(16号・2回表ソロ)
【中日】アルモンテ(7号・3回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は1点を追う3回裏、アルモンテの2ランで逆転に成功する。その後1点を加えて迎えた5回には、阿部の適時二塁打などで一挙4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・勝野が6回途中3失点で今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・山中が試合をつくれなかった。

◆ヤクルトは、20日広島戦で球団史上最年少で先頭打者弾を放った浜田太貴外野手が、6試合連続で1番に入った。 「2番・中堅」には田代将太郎外野手が入り、今季3試合目のスタメン。 「7番・左翼」には中山翔太外野手が名を連ね、9月15日DeNA戦以来のスタメン出場となった。 山中浩史投手と松本直樹捕手の先発バッテリー。

◆ヤクルトの4番、村上宗隆内野手(20)が2戦連発の16号先制ソロを放った。 0-0で迎えた2回、先頭でカウント2-2と追い込まれてから、中日の先発勝野の149キロ直球をとらえ、左翼スタンド最前列へ運んだ。 ゆっくりとダイヤモンドを1周し、チームメートとハイタッチを交わした。「追い込まれていましたが、しっかり集中して打つことができました。先制できてよかったです」とコメントした。

◆ヤクルトの先発山中浩史投手が、4回を被安打5の3失点、64球で降板した。 初回はわずか7球で3者凡退。1点リードで迎えた2回は、2死一、三塁のピンチで木下拓を外角の114キロスライダーで右飛に抑え、無失点でしのいだ。 しかし、3回にアルモンテに2ランを許すと、4回も2安打を浴び1失点。64球と球数は少なかったが5回の打席で代打を送られた。ベンチでは悔しそうな表情を見せ「今日は調子自体よりも、先制してもらったのに守りきることができなくて、申し訳ないです。もう少し長いイニングを投げたかったです」とコメントした。 1球ごとにプレートの踏む位置を一塁側、三塁側に変えるなど工夫をしていたサブマリンだったが、今季2勝目を挙げることはできなかった。

◆中日ソイロ・アルモンテ外野手が3回2死一塁でヤクルト先発山中から7号2ランを右翼席に運んだ。 2-2から低めのシンカーをすくい上げる逆転弾。「うまく捉えられた。高く上がったけど、ホームランになって良かったよ」。 2回2死二塁の守備では松本直の左前打を素早く処理して本塁へダイレクト送球。二走の中山を本塁で刺し、攻守で存在感を見せた。

◆ヤクルトは2回無死走者なしから、村上の16号ソロで先制。中日は3回2死一塁からアルモンテの7号2ランで逆転した。 中日は4、5回に平田の適時二塁打などで5点を追加。ヤクルトは6回に坂口の適時打などで2点を返した。 中日は7回に木下拓の適時二塁打で2点を追加し、3連勝。先発勝野は6回途中3失点で2勝を挙げた。ヤクルト山中は2敗目。

◆2年目の中日勝野昌慶投手が6回途中8安打3失点で8月1日ヤクルト戦以来の今季2勝目を手にした。 4回1死満塁のピンチでは中山をスライダーで二ゴロ併殺打に仕留める粘りを披露。昨季のプロ初勝利を含め、通算3勝のすべてをヤクルトから挙げ「たまたまだと思います。どのチームでも勝てる投手になりたいです」。次戦は28日からの阪神3連戦(甲子園)が有力だ。

◆ヤクルトがセ・リーグワーストとなる今季20度目の逆転負けで、初戦を落とした。 先発山中を4回で交代させ早めの継投に出たが、中継ぎ陣も踏ん張れず。打線は1番浜田の7試合連続安打、4番村上の2戦連発と若手が奮起している。 高津監督は「いいお手本もたくさんいるし、ゲームはいろんなものが見つかる素晴らしい場所。成功と失敗を繰り返して、成長していってくれたら」と話した。 ▽ヤクルト村上(先制の16号ソロ。15試合連続出塁)「追い込まれていましたが、しっかり集中して打つことができました」 ▽ヤクルト山中(4回5安打3失点で2敗目)「調子自体よりも、先制してもらったのに守りきることができなくて、申し訳ないです。もう少し長いイニングを投げたかったです」

◆ヤクルトは逆転負けで、2カードぶりに初戦を落とした。 先発の山中は、8月2日の中日戦で8回無失点の好投を見せていたが、この日は相手にしっかり研究され、痛打された。4回3失点で降板。早めの継投に踏み切った高津臣吾監督は「これ以上点をやれないと思った。山中だったらというか、もっといろいろなことをやって、もっと粘れたんじゃないかと思う。先頭の入り方も淡泊だったり、走者をためてから、もっとできることがあったんじゃないかなと思う」と振り返った。

◆中日ソイロ・アルモンテ外野手が攻守で存在感を見せた。 3回2死一塁で右翼へ逆転の7号2ラン。5回は無死一塁から中前打で好機を広げてマルチ安打とした。2回2死二塁の守備では左前打を処理し本塁へダイレクト送球で二走の中山を本塁で刺した。 ヒゲのスイッチ砲は「(本塁打は)チームが勝てると思う一撃だった。(守備も)チームの役に立てるように頑張ってきた」と胸を張った。

◆打撃低調だった中日平田良介外野手(32)が目を覚ました。今季初の4安打で2打点。2回に右前打を放つと、1点リードの4回1死二塁ではフルカウントから山中の内角120キロ直球を捉え、左中間を深々と破る適時二塁打とした。「阿部選手がすごくいい形でつないでくれたので、絶対にランナーをかえそうと思いました」。直前に6番阿部が犠打。ベンチの期待に応え、大勝への流れをつくった。5回は星から中押しの中前適時打、7回には近藤から左前打を放った。6月27日広島戦以来の猛打賞で3連勝に貢献した。 開幕から攻撃型な2番を任されたが右肘痛で7月中旬に2軍落ちした。炎天下のナゴヤ球場で練習と試合を重ね、40度近い気温の中で特打を受けた際には軽い熱中症で倒れたことも。全ては本来の打撃を取り戻すためだった。8月下旬の1軍復帰から1カ月がたち、打率を2割台に戻し「調子は戻ってきている。今までは打ち損じばかりだったので、後はどの球を打つかだと思う」と胸を張った。 平田に呼応した打線は12安打9得点。福-祖父江-R・マルティネスの勝利の方程式に休息を与え、与田監督は「3連投させずに済んだ。打者に感謝です」と喜んだ。3位DeNAへ2差と迫った。【伊東大介】

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が「4番・三塁」で先発し、二回に左翼越えの16号ソロを放ち先制した。  カウント2-2から中日先発・勝野が投じた外角低めの149キロの直球を完璧にとらえ、ヤクルトファンが陣取る左翼席まで運んだ。「追い込まれたが、しっかり集中して打つことができました。先制できてよかったです」と笑顔を見せた。  2試合連続となる本塁打で直近6戦4発と状態はさらに上向いてきた。

◆ヤクルト・浜田太貴外野手(20)が「1番・右翼」で先発し、五回2死から左中間へ二塁打を放った。これで7試合連続安打とし、6試合連続での1番起用に応えた。  前日20日の広島戦(神宮)では、球団最年少となる20歳0カ月で先頭打者本塁打をマーク。「チームの役に立てるように、自分ができることをやっていきたいと思います」と話していた若武者が、存在感を示し続けている。

◆ヤクルト・山中浩史投手(35)が先発し、4回64球を投げ5安打3失点で降板した。  「今日は調子自体よりも、先制してもらったのに守り切ることができなくて申し訳ないです。もう少し長いイニングを投げたかったです」  一回は大島を一ゴロ、京田を中飛、アルモンテを二ゴロに抑え、三者凡退の好スタートを切る。だが、1点リードの三回に2死一塁からアルモンテに右越え2ランを被弾。続くビシエドは左飛に抑えたが、四回だ。  先頭・高橋に右前打とされると、1死二塁から平田に中堅左への適時二塁打を浴びた。この回は最少失点で切り抜けたが、五回の打席で代打を送られて交代。粘りの投球を見せたが、今季2勝目はお預けとなった。

◆ヤクルトは3-9で中日に大敗した。二回に4番・村上の16号ソロで先制するも、三回に先発・山中がアルモンテに逆転2ランを被弾。四回にも1死二塁から平田に適時二塁打を浴びた。五回から登板の2番手・星も、阿部の2点二塁打など長短打を集められて1回4安打4失点。六回に坂口の適時打、中山の右犠飛で2点を返したが反撃はここまで。逆に七回に登板の4番手・近藤が四球絡みで満塁のピンチを招き、木下拓に2点二塁打を浴びて突き放された。  山中は4回5安打3失点で2敗目(1勝)。「今日は調子自体よりも先制してもらったのに守り切ることが出来なくて申し訳ないです。もう少し長いイニングを投げたかったです」とコメントした。

◆中日の勝野は5回1/3を3失点で、8月1日のヤクルト戦以来となる今季2勝目を挙げた。村上にソロ本塁打を浴びるなど8安打されながらも直球を軸にスライダーを織り交ぜ、粘りの投球。大量援護も受け「きょうは野手の方に感謝しかない」と控えめに喜んだ。  安打と京田の失策で迎えた四回無死二、三塁の大ピンチを無失点でしのいだ。西浦を打ち取り、四球で満塁となってからは中山を二ゴロ併殺打に仕留めた。「何としてでも勝てるように最善を尽くしたい」との意気込み通り、試合をつくった。

◆中日はヤクルトに9-3で勝利し、3連勝を飾った。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。  --前回苦しんだ山中への対策は  「前回も対策を練っていったんですけども、その中でうまく選手たちが、前回から今回に向けて修正できたんじゃないかなと。狙い球を絞る。低めのボールは打ちにいくとゴロになってしまうので、少しストライクゾーンを上げていくとか」  --平田が4安打。打線に厚みが増す  「もちろん、それはそうですよ。やっと2割を超えてきたのかな。2軍に行っているときもそうだったし、平田の存在は大きいですからね。(よくなった部分は)ひと言でいうとバランスだけど、打ちにいくタイミングの取り方、間の捕り方とかかな」  --勝野は六回を投げてほしかった?  「欲をいえば七回とかはもちろん、投げてもらいたいところでしたけど、前半からボールが高めに浮いたりする傾向もあった。でも久しぶりの登板で四回のマウンドで京田のエラーから始まったピンチを本当によく抑えてくれた」  --点差が開いて福、祖父江、R・マルティネスを休ませることができた意味は大きい  「八回も福で行く可能性もあったところだし、3連投させないで済んだというのは打者陣に感謝ですよね」

◆中日は9-3でヤクルトに圧勝。平田良介外野手が4安打2打点と大暴れした。  「(アンダースローの山中投手は)いままでも戦ったことのある投手なので、その時のイメージを持って臨みました。来た球を打とうと思いました」  二回に第1打席で右前打を放つと、2-1の四回1死二塁では左中間を破る適時二塁打。6-1の五回1死二塁でも中前打で追加点を挙げた。  まだ終わらないのが覚醒の証し。七回1死一、二塁でも左前打を放ち、怒とうの4安打。続く木下拓の2点打につなげてみせた。  20日の阪神戦(ナゴヤドーム)で2安打2打点と活躍。ヒーローインタビューでは「僕の打撃の調子も4打席目(右前打)でいいと思えた。みなさんにヒットを見せられると思うので応援よろしくお願いします」と口にしていただけに、有言実行の固め打ちだった。  「とにかく結果を求めてやっていきたいと思います」  開幕から苦しんできたが、打率も・212まで上げてきた。昇竜復活に必要不可欠な男のバットも、ここからノンストップだ。

◆中日・アルモンテが1点ビハインドの三回に、流れを呼び込む逆転2ランを放った。「高く上がったフライだったけど、ホームランになるという手応えはあったよ」。二回2死二塁では松本直の左前打で本塁に突入した二走・中山を強肩で刺すなど、攻守にわたって大活躍。お立ち台では「あしたも全力で戦って勝利がつかめるように頑張るよ」と誓った。

◆3-9で敗れたヤクルトだが、その中で2000年生まれの2人が奮闘した。6試合連続で1番に座った大分・明豊高出身の2年目、浜田太貴外野手(20)が7戦連続安打を記録。高津監督は「成功して、失敗してを繰り返して成長していってほしい」と、さらなる飛躍に期待した。  五回に左中間二塁打、七回には右翼フェンス直撃の二塁打を放った。前日に球団最年少の先頭打者弾をマークし、球団初の初回先頭打者からの3連発の口火を切った若武者が連夜の活躍だ。  浜田と同じ20歳で1学年上の村上も二回に2戦連発となる16号ソロを放ち「しっかり集中して打つことができました」とうなずいた。若手の活躍が光になる。(赤尾裕希)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
49254 0.662
(↑0.004)
M31
(↑1)
42368
(+10)
265
(+3)
99
(+2)
48
(-)
0.258
(↑0.003)
3.270
(↑0.02)
2
(-)
阪神
39364 0.520
(↑0.006)
10.5
(-)
41341
(+5)
318
(+3)
83
(+1)
49
(-)
0.245
(↑0.001)
3.530
(↑0.01)
3
(-)
DeNA
38385 0.500
(↓0.007)
12
(↓1)
39348
(+3)
319
(+5)
82
(+1)
21
(+2)
0.268
(↓0.001)
3.740
(↓0.01)
4
(-)
中日
36405 0.474
(↑0.007)
14
(-)
39276
(+9)
334
(+3)
46
(+1)
19
(-)
0.242
(↑0.002
3.840
(↑0.01)
5
(-)
広島
30408 0.429
(↓0.006)
17
(↓1)
42342
(+3)
384
(+10)
79
(+1)
34
(-)
0.267
(↓0.001)
4.570
(↓0.07)
6
(-)
ヤクルト
30436 0.411
(↓0.006)
18.5
(↓1)
41340
(+3)
395
(+9)
78
(+1)
45
(-)
0.254
(↑0.001
4.570
(↓0.07)