楽天(★2対9☆)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2020.09.10)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
0200000002811
勝利投手:東浜 巨(3勝1敗0S)
敗戦投手:松井 裕樹(1勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(21号・3回表3ラン),柳田 悠岐(22号・8回表ソロ)
【楽天】岩見 雅紀(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが同一カード3連勝。ソフトバンクは2点を追う3回表、柳田の3ランで逆転に成功する。4-2で迎えた9回には、甲斐の適時打などで5点を挙げ、試合を決めた。投げては、先発・東浜が5回2失点で今季3勝目。敗れた楽天は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆ソフトバンク東浜巨投手が10日楽天戦で8月21日ロッテ戦以来、20日ぶりの先発マウンドに上がる。 首の張りが出て同26日に出場選手登録を抹消。1軍に同行しながら調整し、今月4日にウエスタン・リーグ広島戦に登板した。今季3勝目に向け「ずっとローテーションで回りたい気持ちがあったので、悔しい思いはあります。早く投げたいと思って過ごしていました」と気合十分だった。

◆楽天岩見雅紀外野手(26)が3年目でのプロ初安打が初本塁打となった。 7番DHで今季初スタメン。2回先頭でソフトバンク東浜の初球カーブを捉えた。最後は左手一本となったが、108キロの巨体を生かしたパワーで左翼席へライナー性で運んだ。駆け足でダイヤモンドを1周。ベンチでは跳びはねながら、チームメートの祝福を受けた。 慶大から17年ドラフト2位で入団。1年目の18年は12試合に出場し24打数無安打。昨季は1軍出場がなかった。今季は8日に1軍初昇格。9日ソフトバンク戦で代打出場し捕邪飛に倒れた。通算26打席目で待望の一打に「打ったのはカーブです。浮いてきたきたボールはなんでも打ってやろうと思ってました。結果ホームランになって良かったです」と喜び「(初安打まで)長かったです。ずっと応援してくれている両親、祖母に伝えたいですね」と感謝の思いを示した。

◆ソフトバンク東浜巨投手が雨に苦しみながらも試合を作った。 初回は37分の中断があったが、2死満塁を無失点でしのいだ。その後も雨に降られる時間は長く、2回に2失点。それでも3回以降はピンチで粘り5回2失点で降板した。 前回登板後に首の張りが出て、中19日での1軍マウンド。「試合を壊すことなく最低限の投球はできたと思います。勝っている状況で中継ぎにつなぐことができて良かった」と振り返った。

◆計1時間32分の中断を経て、午後10時49分に試合が再開した。 楽天が1点を追う7回1死一、二塁、打者岩見の場面で大雨が降り午後9時54分から中断。懸命の整備作業で再開。ソフトバンクの投手はこの回から登板のモイネロから松本に交代。岩見は二ゴロ併殺に倒れた。 1回裏2死一、二塁の場面でも降雨のため、37分間中断していた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が今月初アーチを放った。2点を追う3回1死一、三塁。松井のカウント1-0からの2球目。143キロの外角球を振り抜くと打球は左翼席へ飛び込んだ。 逆転の21号3ラン。「打ったのはストレート。自分のスイングで打つことができました。晃(中村)がつないでチャンスをつくってくれたし、最高の結果になってよかった」。柳田にとって8月30日の日本ハム戦以来、9試合ぶりの1発。さらに1点リードのまま迎えた8回2死では貴重な22号ソロを放った。

◆ソフトバンク球団歴代2位だった松田宣浩内野手の連続試合出場が815試合で止まった。 14年8月26日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)から足かけ7年、試合に出続けていた鉄人。だが今季は打撃不振が続き、前日9日からは2試合続けてスタメン落ちだった。工藤監督は「彼はチームに必要な人間。1日も早く復調してほしい」と話した。なお球団最多は飯田徳治(南海)の898試合。

◆10日の楽天-ソフトバンクは、1時間32分の中断。パ・リーグでは史上8番目の長さで、70年以降では同リーグ最長となった。 なおパ最長は2時間14分で、63年8月29日南海-阪急戦の降雨のため。 2リーグ分立後の最長は2時間29分で、64年6月30日広島-阪神戦での判定を巡るトラブルが原因だった。

◆楽天は2回、DHでスタメンの岩見がプロ初安打となる左越え本塁打で先制。ソフトバンクは0-2の3回、柳田の3ランで逆転。 楽天松井、ソフトバンク東浜の両先発は、その後追加点は許さず。6回から楽天は2番手酒居、ソフトバンクは嘉弥真が登板。 ソフトバンクは8回、柳田が22号。9回に5点を追加。合計1時間32分にわたる、2度の降雨中断を挟んだロングゲームを制した。東浜3勝目。松井3敗目。

◆楽天は午後11時38分に試合終了し、今季最長タイで3度目の4連敗を喫した。 2回に3年目岩見が初安打初本塁打となる先制2ラン。だが直後の3回に先発松井がソフトバンク柳田に逆転3ランを被弾。7回1死一、二塁から55分間の中断を挟み再開も岩見が二ゴロ併殺に倒れた。 計1時間32分、2度の降雨中断。三木監督は「いろんなことがあった。もうチャレンジしていくしかない」と前を向いた。チームは最大貯金8を使い果たし、今季初の勝率5割となった。

◆ソフトバンク東浜巨投手(30)が雨に苦しみながらも、7月24日の日本ハム戦以来となる3勝目を挙げた。1回のマウンドから雨脚は少しずつ強まった。制球に苦慮し、1死から連続四球で一、二塁。ここで4番浅村を迎えた。1球ごとに手元を拭き、お尻のポケットに入れたロジンに手をやりながら丁寧に投げた。最後は外角いっぱいにスライダーを決め、見逃し三振とした。2死一、二塁となったところで審判団が集まり試合は中断。37分後に再開した。東浜は島内に四球を与えて満塁としたが、力を振り絞って続く田中を空振り三振。1回だけで37球を要しながら無失点でしのいだ。 2回以降も雨に降られる時間は長く、2回は岩見のソロと鈴木大の適時打で2失点。それでも味方失策の絡んだ4回2死一、三塁と5回2死一、三塁のピンチで粘った。5回2失点でまとめ「球数は多くなってしまいましたが、試合を壊すことなく最低限の投球はできたと思います。勝っている状況で中継ぎにつなぐことができて良かった」と振り返った。 前回登板後に首の張りが出て、出場選手登録を抹消。今回は中19日での1軍マウンドだった。今季は自身初の開幕投手を務めており「ずっとローテーションで回りたい気持ちがあったので、悔しい思いはあります」と熱い思いを胸に抱いての復帰戦。「我慢の投球になりましたが、今日の投球をいいきっかけにして、次の登板ではもっと長いイニングを投げられるようにしたい」と先を見据えた。【山本大地】

◆ソフトバンクが歴史的なロング中断を乗り越え、楽天にカード3連勝を決めた。試合開始から降っていた雨の影響で1回裏に37分、7回裏にも55分間試合が止まった。中断時間も合わせると5時間半を超える死闘を終えた工藤公康監督(57)は「切れてしまいそうな雨の中で、いい集中力を保ってくれた」と振り返った。 初回に37分の中断があったが、先発東浜は5回2失点と粘投。リードを保ったまま継投に入ったが、指揮官はコールドも意識し早め早めの救援策で勝負に出た。1点リードの7回には、本来なら8回の男であるモイネロを投入。だが1死一、二塁と走者を背負ったところでこの日一番の豪雨がグラウンドを襲った。このとき21時54分。まさかの2度目の中断だ。雨が上がってもグラウンドの状態は悪く、整備にも時間を要した。この時間、首脳陣は審判団に何度も整備の状況などを確認し、入念にブルペンの準備を進めた。 55分後の22時49分に再開。球場に響く応援歌の収録音も消え、選手の登場曲もボリュームが下がっていた。救援した松本は岩見を併殺打に打ち取り見事な火消し。集中力の切れそうな状況で、試合の流れを離さない快投だった。 2位ロッテは敗れ、ゲーム差は1・5に広がった。11日は午前中に空路で本拠地の福岡に戻り、移動ゲームで西武を迎え撃つ。過密日程の中で厳しい戦いは続くが、工藤監督は「この3連勝は大きい」と明るかった。【山本大地】

◆体重108キロを誇る3年目の楽天岩見雅紀外野手(26)が通算26打席目で初安打初本塁打となる先制ソロを放った。 2回、ソフトバンク東浜の初球カーブを左翼席へ運んだ。駆け足でホームへかえり、ベンチでチームメートの祝福を受け、笑顔をはじけさせた。「1本出るまで長かったなと思います。ファンの方、監督、コーチにも待ってもらったなと思います」と率直な思いを口にした。 滋賀・比叡山高で高校通算47本塁打を記録。消防士志望から一転、1浪で慶大へ進学。東京6大学野球歴代3位の通算21本塁打をマークし「慶応のバレンティン」との異名を引っさげ、17年ドラフト2位で入団した。1年目の18年は24打席に立ち、24打数無安打。2年目の昨季は1軍出場なしに終わった。 3年目の今季は開幕2軍スタート。イースタン・リーグで35試合に出場し、打率3割2分5厘、7本塁打を記録し、8日に今季初の1軍昇格を果たした。9日ソフトバンク戦で代打出場も捕邪飛。この日は7番DHで今季初スタメン出場となった。 「今年(渡辺)直人さんと行った自主トレで野球に臨む姿勢、試合に臨む姿勢など考え方を教えてもらったことが良いきっかけになりました」と好調の理由を口にした。ファームでは打撃コーチからバットを短く持つことを提案され取り組んだ。コンタクト率に重点を置き、持ち前のパワーも生きてきた。「1本出せたことはうれしいですが、これに満足せずもっともっとヒットを積み重ねていきたいと思います」と見据えた。 昨季2軍監督として岩見を見てきた三木監督は「去年も結果が出ずに僕と一緒にやっている期間も長かった。本当に努力をした。努力したものがああやって形になってよかった。これを機にいろんなことに向かって頑張ってほしい」とたたえた。

◆10日の楽天-ソフトバンクは、1時間32分の中断。パ・リーグでは史上8番目の長さとなった。 なおパ最長は2時間14分で、63年8月29日南海-阪急戦の降雨のため。2リーグ分立後の最長は2時間29分で、64年6月30日広島-阪神戦での判定を巡るトラブルが原因だった。

◆楽天・岩見雅紀外野手(26)が「7番・DH」で今季初めて先発出場し、3年目で、プロ初安打となる先制1号ソロを放った。  0-0の二回先頭。相手先発、東浜の初球、113キロのカーブを左翼席に運んだ。球団広報を通じて「浮いてきたボールは何でも打ってやろうと思っていました。結果、ホームランになってよかったです」とコメントした。  比叡山高から慶大を経て、2018年ドラフト2位で入団。1試合でプロ初安打、初本塁打、初打点をマーク。「長かったです。ずっと応援してくれている両親、祖母に伝えたいですね」と話した。

◆悪天候をものともしない、会心の一撃だった。ソフトバンク・柳田が21号逆転3ラン。小雨が降る中、表情を引き締めたままベースを一周した。  「自分のスイングで打つことができました。晃(中村)がつないでくれてチャンスを作ってくれたし、最高の結果になってよかった」  2点を追う三回1死から川島が四球。中村晃が右前打で一、三塁として柳田が打席に向かった。松井の143キロの直球をうめき声とともに振り抜くと、白球は逆方向とは思えないほど高く上がり、左翼席に届いた。8月30日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来の一発で、今月初アーチだ。降り続ける雨にも、集中力が切れることはなかった。  6・7月度の月間MVPに輝くなどチームを引っ張ってきたが、9月の打率は試合前時点で・219。指名打者としても出場するなど、コンディションに気を配ってもらいながら、グラウンドに立ってきた。  相手先発の松井について工藤監督は「スピードガン以上に球のスピードを感じる。待っていたらよくないかなと。積極的に、打ちにいくことの方がいいんじゃないかなと」と話していた。狙い通りに、柳田が捉えたのも2球目だった。  先発の東浜も何度もロージンバッグを握りしめてから腕を振った。一回2死一、二塁の守りで雨が強くなると、試合は一時中断。再開後は2死満塁とされたが、最後は田中を空振り三振に仕留めた。二回に2点を失ったが、柳田の逆転弾で手に入れたリードを必死に守った。(竹村岳)

◆ソフトバンクが3連勝。0-2の三回に柳田の3ランで逆転し、八回に柳田の22号ソロで加点。九回は甲斐の2点二塁打などで5点を挙げて突き放した。東浜が5回2失点で7月24日以来の3勝目。楽天は4連敗を喫した。

◆ソフトバンク松田宣の現役最多となる連続試合出場が815で途切れた。2014年8月26日からレギュラーシーズンではグラウンドに立ち続けていたが、今季は打撃不振に苦しみ、2試合連続で先発から外れたこの日はついに出番がなかった。  工藤監督は「一日も早く良い状態にして、彼が元気な姿を見せてくれることを願っている」と話した。(楽天生命パーク)

◆ソフトバンクの東浜は毎回得点圏に走者を背負いながら5回6安打2失点と粘り、7月24日以来の3勝目を挙げた。  雨脚が強まり、一回は2死一、二塁で約40分の中断。3四球を与えたこの回を無失点で切り抜け、二回に2点を失ったものの、雨中のマウンドで踏ん張った。「試合を壊すことなく、最低限の投球はできた」と息をついた。  8月下旬の練習で首の張りを訴え、出場選手登録を外れた。「ずっとローテで回りたい思いでやってきたので、悔しい思いはある」と約3週間ぶりの1軍登板に、闘志をぶつけた。(楽天生命パーク)

◆楽天は今季ワーストタイの4連敗で初めて貯金がなくなった。二回に2点先制後は無得点。全イニングで走者を出しながら拙攻を繰り返した。雨による2度目の中断後は救援陣が踏ん張れず、失点を重ねた。1時間32分の中断を挟み、4時間6分の長時間試合で完敗した。  首位ソフトバンクに3連戦3連敗となり、ゲーム差は7に広がった。三木監督は「残念で悔しい結果。申し訳ない」と険しい表情で話した。(楽天生命パーク)

◆慶大で東京六大学リーグ通算21本塁打を記録した3年目の岩見が二回、左越えに1号ソロ。プロ初安打、初本塁打、初打点を同時にマークし「長かった。ずっと応援してくれている両親、祖母に伝えたい」と声を弾ませた。しかし、チームは逆転負けで、今季ワーストに並ぶ4連敗。最大8あった貯金がなくなり、三木監督は「いろんなことを見直さないといけない」と悔しさをにじませた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
41273 0.603
(↑0.006)
-
(-)
49310
(+9)
250
(+2)
87
(+2)
45
(-)
0.240
(↑0.001
3.180
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
40292 0.580
(↓0.008)
1.5
(↓1)
49300
(+3)
317
(+5)
62
(-)
58
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.270
(↓0.01)
3
(-)
楽天
34343 0.500
(↓0.007)
7
(↓1)
49348
(+2)
325
(+9)
73
(+1)
42
(-)
0.263
(-)
4.260
(↑0.06)
4
(1↑)
日本ハム
33353 0.485
(↑0.007)
8
(-)
49303
(+5)
306
(+3)
56
(+1)
36
(-)
0.253
(-)
3.930
(↑0.03)
5
(1↓)
西武
32352 0.478
(↓0.007)
8.5
(↓1)
51311
(+4)
316
(+12)
70
(+1)
47
(+1)
0.250
(↑0.001)
4.430
(↓0.07)
6
(-)
ORIX
23435 0.348
(↑0.01)
17
(-)
49261
(+12)
319
(+4)
46
(-)
53
(-)
0.243
(↑0.002)
4.270
(↑0.03)