広島(10対10)ヤクルト =リーグ戦10回戦(2020.09.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
0300004300101622
広島
0520120000101501
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(7号・7回表3ラン),村上 宗隆(12号・7回表ソロ)
【広島】鈴木 誠也(16号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は3点を追う2回裏、田中広の犠飛と菊池涼の適時打などで5点を奪い逆転する。一方のヤクルトは、7-10で迎えた8回に廣岡、村上、塩見の適時打で3点を挙げ、同点とした。試合はそのまま延長戦に突入するも決着はつかず、4時間26分の熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆広島松山竜平外野手(34)は4日DeNA戦から4試合連続で二塁打をマーク。二塁打の連続試合記録は09年金子誠(日本ハム)の7試合だが、広島では02年ディアスの5試合が最長。今日も打つと球団記録に並ぶ。

◆ヤクルト青木宣親外野手(38)は、2試合連続でスタメンを外れた。 試合前練習では、全体のアップに参加。その後は、外野に設置された投手陣の防球ネット奥で、入念にストレッチなどを行っていた。 上半身のコンディション不良のため、8日の広島9回戦(マツダ)を欠場。試合前の練習では、ランニングのみ行っていた。高津監督は「詳しくは言えないけど、上半身のコンディション不良。そのうち出られるようになると思う」と説明していた。

◆広島菊池涼介内野手(30)が2回に走者一掃の逆転3点適時二塁打を放った。 3点を先制された直後の2回。連打から1死二、三塁とし、田中広の犠飛で1点を返した。さらに2死満塁で菊池涼がヤクルト先発山中の106キロスライダーを強振して左翼線にはじき返した。二塁走者に続き、一塁から大盛が生還して逆転に成功。 「大盛がよく走ってくれたので、いいヒットになりました」。一振りで試合をひっくり返した。 さらに2死二塁から中前適時打で続いた堂林も「キクさん(菊池涼)のいい流れに乗せてもらって打てました」と振り返った。

◆ヤクルト中村悠平捕手が、負傷交代した。 3回1死一、二塁から広島田中広に二塁打を許し、本塁で返球を受けた際に走者会沢と接触。左足に会沢が直撃し、そのまま立ち上がることができなかった。トレーナーに支えられ、顔をゆがめながらベンチに下がった。 3-7となった3回1死二塁で、先発山中とともに交代。2番手には星がマウンドに上がり、西田がマスクをかぶった。

◆ヤクルトの3番山田哲人内野手&4番村上宗隆内野手が、連続アーチを放った。 3-10で迎えた7回無死一、二塁、山田哲人内野手が、広島先発野村の2球目、内角の134キロシュートを左翼ポール際のスタンド上段まで運んだ。7号3ランは、8月30日DeNA戦(横浜)以来。反撃ののろしを上げ「何とか点をとれる打撃をしたかったです。いい形で打つことができました」とコメントした。 続く4番村上宗隆内野手が、フルカウントから野村の内角127キロチェンジアップにしっかり合わせ、右翼スタンド中段へ12号ソロ。「ノーアウトだったので、とにかく塁に出ることを心がけました。追い込まれていたので、何とかくらいついて打ちました」と話した。8月26日巨人戦(神宮)以来12試合ぶりの本塁打で、3点差に迫った。

◆広島野村祐輔投手が7回途中11安打7失点で、先発の役割を果たせなかった。 2回に3点を先取されるも、その後は6回まで無失点と粘投。しかし7回に山田哲、村上に2者連続で被弾し、この回1死も取れず降板した。8回に3番手塹江がつかまり同点とされ、勝ち負けはつかず。野村は「失点したイニングに複数失点してしまったのがいけなかった。最少失点で粘りたかった。野手の人たちも援護してくれた中で、大量失点してしまい、申し訳ないです」と猛省した。

◆ヤクルトが、最大7点差を追いついた。 7回に4点を返し、7-10で迎えた8回。先頭の西浦が内野安打。1死二塁で、広岡が左前打を放ち2点差とした。 なおも1死一、二塁で4番村上が右前打を放ち、さらに1点。5番でスタメン出場の塩見も右前打で続き、3点目で10-10。 終盤に粘りを見せ、同点に追いついた。

◆ヤクルトが2回に3点先制も、その裏に広島が菊池涼の3点適時二塁打など5得点で逆転。3回に田中広の適時二塁打で2点追加。 広島は5回に田中広の犠飛で1点、6回は鈴木誠のソロとピレラの適時三塁打で2点追加。先発野手全員安打で2桁10得点とした。 ヤクルトが7点を追う7回に山田哲の3ラン、村上のソロで4点。8回にも3点を挙げ同点に追いつき、延長戦となった。 広島はフランスアが9回からの2イニングを無安打4奪三振。ヤクルト石山も回またぎで1回1/3を締め、引き分けで終わった。

◆ヤクルト中村悠平捕手(30)が、広島10回戦(マツダスタジアム)の3回に本塁で返球を受けた際に走者と接触。交代し広島市内の病院で診察を受けた。 高津監督は「抹消する。明日、明後日という感じではない」と話した。

◆ヤクルトが4時間26分の激闘の末、今季6度目の引き分けとなった。 先発山中が2回1/3で降板し、6回までに10失点。それでも打線が山田哲の3ランを皮切りに7、8回で7点差を追いついた。勝ちパターンの清水、石山を回またぎで起用しドロー。 高津監督は「野手は、よく粘って追いついた。清水、石山も少しいつもより多めに投げたが、よく頑張ってくれた」と話した。

◆広島が一時7点リードも逃げ切れず、引き分けに終わった。 6回まで3失点と粘った先発野村が7回に2被弾で4失点。2番手中田が後続を断つも、3点リードの8回に塹江がつかまり追いつかれた。佐々岡監督は野村について「(2回に)打線が逆転してくれた以降は粘り強く投げて試合を作ったとは思うけど...。(7回は)集中力に欠けるような投球で野球の怖さというのはそういうところ。相手の勢いをつける残念な投球だった」と苦言を呈した。今季延長戦は2敗8分けと未勝利だ。

◆今季6度目の引き分けとなったヤクルト高津臣吾監督は、投手陣に注文をつけた。「やっぱり投手だね。表現が難しいけど、未熟というか、もう少しやらなきゃいけないこと、やるべきことがあるように感じた」と振り返った。 先発の山中は初回を無失点で抑えたものの、2回以降は連打を許し、2回1/3で7失点。3回途中からの2番手星は2回2/3で1失点、3番手の風張も1回2失点と、流れを止めらず6回までに10失点を喫した。 今季5度目の2ケタ失点で、指揮官は「特に点を取られた投手に関しては、まだまだ勉強不足というか、ちょっとやらないといけないことがたくさんある。(技術的なことは)もちろん、考え方も含めて」と厳しい表情だった。

◆広島の育成出身2年目の大盛穂外野手(24)がプロ初の猛打賞と存在感を示した。 1番中堅でプロ2度目の先発出場。2回2死一、二塁から右前打で出塁し、菊池涼の一時逆転打につなげた。5回には持ち味の快足を生かして投手への内野安打を記録。7回には左前打を放ち、スタメン起用に応えた。大盛は「スタメンで使ってもらって、がむしゃらにやった結果が、ボテボテでもヒットにつながったと思います」と振り返った。

◆広島は7点差を追いつかれる痛恨ドローも、田中広輔内野手(31)と菊池涼介内野手(30)のタナキクコンビが計7打点の活躍を見せた。3連覇に貢献した攻守の要は今季、開幕から打撃不振に陥りながらも、安定した守備を中心にチームを支えてきた。上位で並んでいた一昨季から、今季は打線の上位と下位に分かれているが、チームを活性化させる役割に違いない。反攻のためには攻守の両輪の働きが欠かせない。 3点を先制された直後の2回。1死二、三塁から8番田中広の中堅への犠飛で1点を返すと、2死満塁から2番菊池涼はヤクルト山中のスライダーを強振した。左翼線にはじき返して走者を一掃。2人で一気に逆転した。さらに田中広は3回1死一、二塁から中堅を襲う適時二塁打で2打点。5回にも中堅へ犠飛を打ち上げた。1試合4打点は今季最多タイだ。 3連覇時は上位に並んだ2人が今季、打撃不振もあり田中広は8番での起用が続く。8月30日に打率を2割1厘まで落とすも、経験と守備面の安定感はチームの中で群を抜く。今季は選手会長としてグラウンド外でも奔走する。佐々岡監督は主力と期待するからこそ、成績が下降しても信頼を寄せた。試合終盤に打撃コーチから代打を進言されても首を縦に振らない場面もあったという。起用に応え復調の兆しを見せる田中広は「この成績でも使ってもらっていますし、何とか結果を、と思っています。自分の役割を分かってプレーしているつもりなので、もっともっと挽回できるように頑張りたい」とさらなる巻き返しを誓う。 上位と下位のつなぎ役となる2人がそろって得点に絡むことで打線はより活性化する。「ここにきてやっと見られる打撃になってきた。感覚的なものも、技術的なものもようやく一致してきた。結果も出てきたので良かったです」と田中広は好感触をつかんでいる。 大瀬良とジョンソンを欠く投手陣はまだ安定感に欠く。この日も大量リードを終盤に追いつかれる展開となった。今後は経験ある野手陣の攻守にわたるサポートが欠かせない。3連覇に貢献した2人が反攻の両輪となる。【前原淳】

◆広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=が練習に参加し、10日の本拠地でのヤクルト戦の先発に備えてキャッチボールなどで最終調整した。プロ初の中5日で登板する右腕は「特に(調整は)変えていない。問題ない。しっかりとゲームを作っていきたい」とコメント。前回4日のDeNA戦(マツダ)では8安打5失点でプロ入り最短の3回で降板しており、雪辱に燃えている。

◆ヤクルト・高橋奎二投手(23)がキャッチボールや短距離ダッシュなどを行い、先発する10日の広島戦に向けて調整した。相手先発は、D1位・森下(明大)。高橋は龍谷大平安高から入団して5年目で同学年だ。「同級生ということで、極端に意識しないで自分のベストのピッチングをしたいです」と言葉に力を込めた。  前回3日の阪神戦(甲子園)では、救援右腕・風張が先発して2回を投げる「オープナー」が採用され、高橋は三回から2番手で登板。4回1/3を投げ3安打2失点と粘ったが、3敗目(1勝)を喫していた。  それでも、「立ち上がりの難しさや、ゲームへの入り方を少しつかめたような気がします」と話し、2勝目を目指し、成長した姿を見せる。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が7点を追う七回無死一、二塁から、左越えへ7号3ランを放った。先発右腕・野村が内角に投じた134キロのシュートに体を回転させてうまく対応し「何とか点を取れる打撃をしたかったです。良い形で打つことができました」。8月30日のDeNA戦(横浜)以来、8試合ぶりの一発は、左翼席後方の防球ネットに突き刺さる特大のアーチとなった。

◆ヤクルトの4番・村上宗隆内野手(20)が、4点差に詰め寄った七回、山田哲に続いて右翼席へ12号ソロを放った。野村が投じたチェンジアップを捉え「ノーアウトだったので、とにかく塁に出ることを心掛けました。追い込まれていたので何とか食らいついて打ちました」と汗をぬぐった。

◆ヤクルトが追い付き、延長十回引き分けた。3-10の七回に山田哲が3点本塁打で村上がソロ。八回は村上や塩見らの適時打など4安打3得点で同点とした。二回に逆転した広島は野村が7失点と粘れず、八回は塹江がつかまった。

◆ヤクルト・中村悠平捕手(30)が9日、広島10回戦(マツダ)で負傷し、途中交代した。  三回の守備で、1死一、二塁から田中広が中越えへ二塁打を放ち、一走・会沢が本塁へ突入。中村が三塁側にそれた送球を捕球した際、自身の左脚がスライディングをした会沢と交錯した。衣川バッテリーコーチやトレーナーに付き添われてベンチに下がり、代わりに西田が出場した。  試合後、高津監督は「抹消する。明日、明後日(に復帰できる)という感じではないので。病院には行った。詳しい結果はまだ」と出場選手登録を外すことを明言した。  一方で上半身のコンディション不良のため、2戦連続で欠場した青木については「いけるようになったらすぐいきたいと思います。これから先、何日もという感じではない」と口にした。

◆ヤクルトは最大7点差を追い付いて引き分け。七回は山田哲と村上の連続アーチで4点返し、八回にこつこつつないで劣勢を覆した。高津監督は「(山田)哲人が流れを変えた。野手にとっては、よく粘って追い付いた試合」と評価した。  投手陣は苦しみ、山中は自らが先制の2点二塁打を放った直後の二回に逆転を許し、三回途中7失点でKOされた。救援した星と風張も失点を重ねたとあって、監督は「未熟というか、やるべきことがやれない。もう少し勉強が必要」と苦言を呈した。

◆4時間26分の熱闘の末、最大7点差を付けられた試合を延長十回、引き分けに持ち込んだ。3-10の七回に山田哲が左翼席への7号3ランを放ち、続く4番・村上も右越えへ12号ソロ。八回に4単打などで同点に追いついた。両軍計31安打の乱打戦となり、高津監督は「(山田)哲人の一発で完全に流れが変わった。よく粘って追いついてくれたと思う」と打線の奮起をたたえた。

◆中村が三回の守備で負傷交代した。本塁クロスプレーで左脚を痛めたとみられる。高津監督は「抹消する。明日、明後日(に復帰)という感じではないので。病院には行った」と出場選手登録を外れる見通しを示した。上半身のコンディション不良で2戦連続で欠場した青木については「これから先、何日もという感じではない」と説明した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
42223 0.656
(↑0.005)
-
(-)
53327
(+5)
221
(+4)
87
(+4)
38
(-)
0.259
(↓0.001)
3.250
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
34315 0.523
(↑0.007)
8.5
(-)
50304
(+6)
276
(+1)
68
(-)
14
(+1)
0.274
(↑0.001)
3.800
(↑0.04)
3
(-)
阪神
32324 0.500
(↓0.008)
10
(↓1)
52283
(+1)
276
(+6)
66
(-)
45
(-)
0.242
(-)
3.520
(↓0.04)
4
(-)
中日
31364 0.463
(↓0.007)
12.5
(↓1)
49239
(+4)
292
(+5)
39
(+2)
18
(-)
0.240
(-)
3.790
(↓0.02)
5
(-)
広島
26348 0.433
(-)
14
(↓0.5)
52301
(+10)
330
(+10)
70
(+1)
26
(+1)
0.266
(↑0.001
4.450
(↓0.07)
6
(-)
ヤクルト
26366 0.419
(-)
15
(↓0.5)
52291
(+10)
350
(+10)
61
(+2)
41
(+2)
0.254
(↑0.002
4.670
(↓0.07)