ヤクルト(★1対3☆)中日 =リーグ戦14回戦(2020.09.05)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:R.マルティネス(2勝0敗10S)
(セーブ:木下 雄介(0勝0敗1S))
敗戦投手:清水 昇(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆中日は4回表、ビシエドが適時打を放ち、1点を先制する。同点とされて迎えた延長10回には、相手失策の間に2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、最後を締めた6番手・木下雄がプロ初セーブ。敗れたヤクルトは毎回の15安打を放つも、1得点とつながりを欠いた。

◆ヤクルトは青木宣親外野手が、今季初めて5番に入った。2番は塩見泰隆外野手、3番は山田哲人内野手。「7番右翼」で中山翔太外野手がスタメンに名を連ねた。 先発バッテリーは、吉田大喜投手と中村悠平捕手。

◆始球式を俳優ケイン・コスギが行った。 背番号1のユニホームで、スタンドにあいさつをしながら登場。人生初の始球式は、大きく足を上げてスタンドを沸かせてから投球。右に大きくそれたが、笑顔でつば九郎からボールを受け取った。 この日は、プロフェッショナル仕様のゲーミングチェアブランド「AKRacing(エーケーレーシング)ナイター」として開催された。

◆ヤクルト先発のルーキー吉田大喜投手は、5回1/3を被安打6の1失点で降板した。 序盤は毎回安打を許し、苦しい立ち上がり。4回に、先頭福田に三塁打を許し、4番ビシエドの左前適時打で1点を先制された。 5回は初めて3者凡退に抑えたが、6回1死一塁で降板。球数は99球だった。 打撃では先頭で迎えた5回の第2打席に、中日の先発松葉からプロ初となる二塁打。チャンスを作ったが、得点にはつながらなかった。「今日は調子自体は良い方でした。4回の先頭打者を抑えることが出来なかったことと、3者凡退が1度しかなかったことを考えると打撃へのリズムに持っていくことが出来なかったと思います」とコメントした。

◆8回、ヤクルトの攻撃に入る前に降雨のため11分間中断したが、午後8時53分から再開した。 8回をヤクルト3番手近藤が、中日の1番からの好打順をわずか7球で3者凡退に抑えた直後、雨脚が一気に強まった。グラウンドにはブルーシートが敷かれ、選手たちもベンチに引きあげた。 大型ビジョンには「ご覧のような天候状態のため試合を中断いたします。しばらくお待ちください」と表示された。

◆1点リードの6回途中無失点で降板した中日松葉貴大投手。しかし、4番手福が同点に追いつかれ今季3勝目を逃した。松葉は「毎回走者を出し、自分の本来の投球ではなかったが、何とか粘り強く投げられた」と振り返った。 7月22日の巨人戦で2勝目を挙げてから6試合連続白星なしとなったが、延長10回に相手失策で2点を勝ち越し。10回を締めた6番手木下雄がプロ初セーブを挙げ、チームは3連勝。松葉の粘投が報われた。

◆ヤクルトはルーキー吉田喜、中日は松葉の先発。両先発とも毎回安打を許しながら粘り、3回まで無失点に抑えた。 中日は4回にビシエドの適時打で1点先制。ヤクルト先発の吉田喜は5回1/3を1失点、中日先発の松葉は5回2/3無失点で降板した。 ヤクルトは8回に代打西浦の適時打で同点。9回に1死満塁のサヨナラ機をつくるも村上、青木が倒れ、延長戦に入った。 中日は10回、武田の中飛が相手失策を誘い2得点。そのまま逃げ切った。R・マルティネスが2勝目。ヤクルトはカード負け越しで、借金が10に膨らんだ。清水は3敗目。

◆ヤクルトが痛恨の失策で延長負けを喫した。今季4度目の3連敗で6カード連続の負け越し、借金10となった。 10回2死一、三塁、中日武田の打球を中堅手山崎が落球。勝ち越しを許した。毎回の15安打を放ちながら1得点で14残塁。高津監督は「大きなミスと言えば大きなミスだが、それまで点を取れるところで取れなかったり、彼(山崎)だけじゃない。反省しないといけない所が何カ所かあった」と渋い表情だった。

◆中日木下雄介投手が2点リードの10回に6番手で登板し、1安打無失点でプロ初セーブを挙げた。 「自分は抑え投手を目指していますし、これからも結果を残して、ああいう場面を任せてもらえるようにしたい」。駒大を中退し、サラリーマンなどを経て四国IL徳島から16年育成1位で中日に入団。昨年は実父を交通事故で亡くす不幸に見舞われ、今季は故障で出遅れた苦労人がひときわ輝いた。

◆中日は6人の継投で3連勝を飾った。 与田剛監督「昨日(4日)も逆転勝ちで、今日も(同点で)踏みとどまっていい勝ち方をした。選手が力をつけてきたと思う」。

◆ヤクルトは延長負けを喫し、借金10となった。試合後、高津臣吾監督は「なかなか簡単にはうまくいかないのが野球なので、現実をしっかり見つめて、また明日頑張りたい」と話した。 延長を含めて毎回の15安打を放ちながら、得点は8回に代打西浦の適時打で奪った1点のみだった。残塁は14と、チャンスを得点につなげられなかった。 長打は、先発吉田喜と10回の西浦が放った二塁打2本のみ。1、2、4、6、7回はすべて2死からの単打で、作戦面でも苦しかった。 先発のルーキー吉田喜が粘りの投球を見せていたが、今季初めて青木を5番に置いた新打順が応えられず。指揮官は「2死からのシングルばかりだったので、なかなか点にならなかった。スコアリング(ポジション)に行って、あと1本というところまで行っているのは事実。(チャンスで)1本出すか出さないかが、勝ち負けに直結するのは間違いない。1本、出したかった。ほしかった」と振り返った。

◆ヤクルトのドラフト2位・吉田大喜投手(23)が5日、中日14回戦(神宮)に中7日で先発し、5回1/3を投げ6安打1失点の好投を見せた。四回、無死三塁からビシエドに左前適時打を浴びたが、無四球で最少失点にとどめた。  「調子は良いほうでした」という右腕は「四回の先頭打者を抑えることができなかったことと、三者凡退が一度しかなかったことを考えると、打撃へのリズムに持っていくことができなかったと思います」と四回の先頭打者、福田に右翼越えの三塁打を浴びたことを悔いた。  五回には先頭打者で右中間へ二塁打を放ち、好機をつくったが、味方打線の援護はなく2勝目とはならなかった。

◆中日が延長戦で競り勝ち3連勝。ヤクルトは延長十回に山崎が痛恨のエラーを喫し3連敗。最下位脱出とはならなかった。  中日・松葉とヤクルト・吉田喜の投げ合い。序盤、両投手はランナーを出しながらも粘りのピッチングで無失点にしのいでいたが、四回に中日が先にチャンスをつかんだ。この回の先頭打者の福田が右翼越えの三塁打を放つと、続くビシエドの左前適時打で1点を先制した。吉田喜は降板した六回途中まで1失点でまとめ、無失点ピッチングの松葉も六回途中でマウンドを下りた。  その後、両チーム中継ぎ陣もタスキをつなぎ、スコアボードに0が並ぶ展開。再び試合が動いたのは八回ヤクルトの攻撃。村上、エスコバーが中日4番手の福から安打を放ち、2死一、二塁とすると、西浦の中前適時打で同点に追いついた。  九回、ヤクルト守護神の石山が先頭のビシエドに安打を許すも、その後を三者三振で切り抜けた。裏のヤクルトの攻撃、中日のR・マルティネスを攻め、1死満塁としたが、村上が三振、青木が遊ゴロに打ち取られて延長戦へ。  延長十回、中日は代わった清水から2死一、三塁のチャンスを作ると、武田が中飛。しかし、中堅手の山崎が落球し、三塁走者だけでなく一塁走者も生還して2点を奪った。ヤクルトはその裏、無失点に抑えられた。

◆中日が3連勝。1-1の延長十回2死一、三塁から山崎の失策で2点を勝ち越した。R・マルティネスが2勝目で木下雄はプロ初セーブ。毎回の15安打だったヤクルトは1点止まりで今季最多の借金10。九回はサヨナラ機を逃した。

◆ヤクルトは3連敗で、6カード連続の負け越しも決定。借金は今季最多の「10」となった。  1-1の延長十回2死一、三塁で、右中間への飛球に中堅手の山崎が俊足を飛ばして追いつきながら落球。2点を勝ち越された。高津臣吾監督(51)は「大きなミスだけど、彼だけじゃなく、反省しなきゃいけないところが何カ所かあった」と振り返った。  打線は毎回の15安打を放ちながら1得点だけ。三回は1死一、三塁、打席に山田哲の場面で一走の塩見がけん制死するなどして勝機を手放した。  勝ちパターンの石山、清水を投入し、四回の1失点にとどめていただけに痛い敗戦。「簡単にはうまくいかないのが野球。現実をしっかり見つめて頑張っていきたい」と指揮官。一つずつ借金を返していくしかない。(横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
39223 0.639
(↑0.006)
-
(-)
56317
(+11)
215
(+2)
83
(-)
38
(-)
0.260
(-)
3.310
(↑0.02)
2
(-)
阪神
32303 0.516
(↓0.009)
7.5
(↓1)
55273
(+2)
260
(+11)
62
(+1)
44
(-)
0.242
(↓0.001)
3.500
(↓0.06)
3
(-)
DeNA
32314 0.508
(↑0.008)
8
(-)
53283
(+10)
263
(+1)
66
(+3)
13
(-)
0.271
(↑0.002)
3.780
(↑0.05)
4
(-)
中日
31334 0.484
(↑0.008)
9.5
(-)
52232
(+3)
275
(+1)
36
(-)
18
(+1)
0.240
(-)
3.740
(↑0.05)
5
(-)
広島
25337 0.431
(↓0.008)
12.5
(↓1)
55281
(+1)
311
(+10)
66
(-)
25
(-)
0.266
(-)
4.370
(↓0.07)
6
(-)
ヤクルト
25355 0.417
(↓0.007)
13.5
(↓1)
55270
(+1)
332
(+3)
56
(-)
39
(-)
0.251
(↑0.002
4.640
(↑0.07)