中日(☆6対0★)広島 =リーグ戦15回戦(2020.09.03)・ナゴヤドーム=
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広島
0000000000900
中日
20300100X6811
勝利投手:福谷 浩司(3勝2敗0S)
敗戦投手:K.ジョンソン(0勝7敗0S)

本塁打
【中日】福田 永将(4号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆投打のかみ合った中日が完勝。中日は初回、福田の2ランで先制に成功する。そのまま迎えた3回裏には、福田の適時打などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・福谷が8回途中無失点の粘投で今季3勝目。敗れた広島は、先発のK.ジョンソンが乱調だった。

◆広島のクリス・ジョンソン投手(35)は今季0勝6敗。外国人投手の開幕からの連敗記録は69年バッキー(近鉄)16年サファテ(ソフトバンク)の7連敗。今日も敗れて開幕7連敗になると、外国人のワースト記録に並ぶ。

◆中日の福田永将内野手(32)が復帰祝弾を自ら放った。1回1死、四球で出塁の平田を一塁に置いて広島先発のK・ジョンソンから左翼席中段へ4号先制2ラン。下半身のコンディショニング不良から1軍復帰した最初の打席で結果を出した。 福田は8月22日のDeNA戦で足の張りを訴え途中交代。翌23日に出場選手登録を抹消されていた。3日の試合前に1軍合流。「1試合目から良いパフォーマンスをしてチームの勝利に貢献できるようがんばります」と話していた。

◆中日は1回、3番福田が広島K・ジョンソンから4号2ランを放ち先制。3回にも福田の適時打と2本の犠飛で3点を追加した。 中日は6回2死満塁で福谷が右前適時打を放ち6点目。投げても先発の福谷は広島打線を6回まで4安打無失点に抑えた。 中日福谷は8回1死一、二塁で鈴木誠を三振に仕留め降板も7安打無失点で3勝目。広島K・ジョンソンは7敗目。

◆広島クリス・ジョンソン投手が黒星を喫し開幕7連敗。開幕7連敗は17年宮国(巨人)小野(阪神)以来。 広島では51年笠松(10連敗)同年石川、74年永本、94年川口に次いで26年ぶり5人目。外国人投手としては69年バッキー(近鉄)16年サファテ(ソフトバンク)に並ぶワースト記録となった。

◆中日福田永将内野手が2安打3打点と自らの復帰戦をバットで祝った。 1回に左翼席中段に先制の4号2ラン、3回にも左前適時打。「復帰最初の試合は大事だと思っていたのでホッとしています。早い段階で戻れてよかったです」と笑顔。8月23日に下肢コンディショニング不良で出場選手登録を抹消されたが順調に回復。登録即「3番左翼」でスタメン復帰して結果を出した。

◆中日の福谷浩司投手(29)がアクシデントでプロ初完投を逃し、涙の3勝目となった。8回1死一、二塁で4番鈴木誠を三振に仕留めたところで降板となり、帽子で顔を覆ったままベンチに戻った。「きょうは(完投が)行けると思っていたので、それが折れてしまい悔しかった。塁に出て走ったりして疲れがあったのかな。まだまだ力不足だなと思いました」。涙の理由を率直に話した。 投球フォームに異変を察知したベンチが動いた。プロ初完封も見え始めた8回1死から菊池涼、坂倉に連打を許した。鈴木誠を迎え、111球目をファウルされたところで与田監督がトレーナーを伴いマウンドに向かう。ここは続投が確認され、129キロスライダーで空振り三振を奪ったものの祖父江への交代が告げられた。 昨年、先発に転向したが腰痛に見舞われ1試合登板に終わった。再起を期した今季は7月下旬に昇格すると安定した投球を続け、8月11日の広島戦で先発初勝利。「完投をモチベーションに練習してきた」だけに悔し涙があふれ出た。不調が発生した具体的な箇所には触れず、コンディショニング不良とのみ明かした。 それでも113球、自己最長の7回2/3を投げ7安打無失点。打っても3回にはプロ初安打に初得点、6回には初適時打と「初ものずくめ」で3カードぶりの勝ち越しに貢献した。「バットを振ったら当たりました。また完投、完封できるように練習します」。試合後、笑顔に戻った8年目の右腕が間違いなく新たなステージに進んだ。【安藤宏樹】

◆広島クリス・ジョンソン投手(35)が4回5失点で、開幕から7連敗となった。1回1死一塁から福田に先制2ランを浴びると、3回は無死満塁から2者連続犠飛などで3点を失った。打線も福谷ら中日投手陣に完封され、3カード連続負け越し。チームは首位巨人とのゲーム差が今季最大12となり、4日にも自力Vが消滅する。K・ジョンソンが、肩を落とした。投手福谷から連打を浴び、無死一、二塁のピンチを招いた2回。平田を追い込み、見逃し三振を狙った6球目のカーブはボール判定。動揺したのか、連続ボールで無死満塁と傷口を広げると、適時打と2者連続犠飛で3点を失った。1回の2失点に続く1イニング複数失点が、チームに重くのしかかった。 2軍調整から再昇格後はマウンド上で感情は抑え、守備面への意識も高くなった。1回は遅れたベースカバーも、2回以降は一塁邪飛にも一塁ベース上まで走るほど意識した。一方で、肝心な投球内容が上向かない。佐々岡監督は「走者をためてから、なかなか踏ん張れない。球に力がないのか、ストライク、ボールがはっきりしているからか。四球絡みの失点が続いている」と指摘。実績ある左腕の修正能力に期待して送り出しているだけに、指揮官にも無念がにじむ。 1回も打率1割台の平田を歩かせた直後、福田に甘いスライダーを投げ、先制2ランにされた。登板10試合で先制を許したのは8試合目。本人は「ノーコメント」と声を絞り出すだけだった。外国人投手の開幕からの7連敗は、69年バッキー(近鉄)、16年サファテ(ソフトバンク)に並ぶワースト記録となった。 開幕2カード目の初戦を託した左腕の不調が、大きな誤算だった。エース大瀬良や森下がいる金曜から日曜の週末試合は32試合で16勝14敗2分けの貯金2に対し、月曜から木曜までの31試合は9勝18敗4分けと大きく負け越している。中断期間がなく過密日程が続く今季はローテーション再編が難しく、チームの低迷の一因となっている。 今季2度目の完封負けで、3カード連続負け越し。佐々岡監督は「広島でやり返すしかない。当然ですが、明日また地元の皆さんの前で1戦1戦がんばってやっていく」と懸命に前を向いた。首位巨人と最大12ゲーム差に広がり、4日にも自力Vが消滅する。もう後がない。【前原淳】

◆広島が「3番捕手」で先発した坂倉将吾捕手が1人、3安打と気を吐いた。味方打線が苦戦した先発福谷から1回の中前打に続き、4回は三塁内野安打。 8回1死一塁からは内角カーブを二枚腰でうまく拾って右安打にした。8月4日以来の猛打賞も「3番としては3打席目の(無死一、二塁)あそこで打ちたかった」と得点機での凡退を悔やんだ。

◆広島2年目の大盛穂外野手が「1番中堅」でプロ初先発を果たした。 2打席凡退後の6回は、中堅へクリーンヒット。守備では3回無死満塁からやや後方への飛球をカットマンのいない三塁へ送ってしまい、一塁走者のタッチアップを許した。続く左中間への飛球も左翼ピレラと譲り合う形になったが、倒れ込みながら捕球した。「連携ミス。周りがしっかり見えていなかった。勉強です」と反省した。

◆中日は一回に福田の2ランで先制し、三回は福田の適時打とビシエド、高橋の犠飛で3点を挙げた。六回も福谷の適時打で加点。福谷は7回2/3を無失点で3勝目。広島は3カード連続で負け越した。5失点のK・ジョンソンは7敗目。

◆中日は3日、広島15回戦(ナゴヤドーム)に6-0で勝利。先発した福谷浩司投手(29)は7回2/3を投げて7安打無失点と好投し、今季3勝目を手にした。  「(六回)無死一、二塁になったところで郡司から『続けますよ』と言ってもらって、僕も気持ちを入れ直して投げ切ったのがよかったです」  序盤から最速150キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜ、攻めた。5点リードの六回は無死一、二塁のピンチで迎えたが中軸に対して内角攻めを徹底。坂倉を空振り三振、鈴木誠を左飛、松山も空振り三振と強気な投球で抑え込んだ。  初となる8イニング目は1死からこの試合初の連打を浴び、再び鈴木誠との対戦。111球を投げたところで与田監督はトレーナーとともに足をマウンドへ運んだ。  完投、完封に強い思いを持つ福谷は続投を直訴。相手4番をスライダーで空振り三振に抑えた。しかし、指揮官は「明らかにピッチングフォームがおかしくなっていましたので、トレーナーと確認に行って、力が入りづらいという話もあったので、降板をせざるを得ないところだった。本当に頑張ってくれた」とここで交代を告げた。  7回2/3は自己最長という熱投。それでも右腕は「完投が今日こそいけると自分で思ったので、それが折れてしまった悔しさで...」と、ベンチで大粒の涙をこぼした。バットでも三回に3得点の呼び水となる左前へのプロ初安打。六回には2死満塁の場面で、右前へ適時打を放ち、自らを援護した。塁上にいる時間も走る量も、これまで以上に多かった。目標は次回登板以降に持ち越しだが、大きな財産となる白星だった。  「また次こそ完投、完封ができるようにしっかりと練習していきたいと思います」  指揮官も先発ローテの柱として期待をかける。責任感の強い右腕は先を見すえた。

◆広島のK・ジョンソンは今季10度目の先発でも4回5失点と振るわず、勝ち星なしの7敗目となった。2015年に最優秀防御率、16年には沢村賞に輝いたが、今シーズンは不調のサウスポーは試合後、「ノーコメント」とだけ語った。  一回は1死から四球を与え、福田には甘いスライダーを左翼席に運ばれる2ランを浴びた。三回も2安打と四球で満塁とされ、適時打と2犠飛でさらに3点を失った。  佐々岡監督は「四球絡みで失点が続いている」と指摘。今後は2軍調整とするかを問われると「まだ終わったばかりなので、内容を見て明日以降考える」と話すにとどめた。

◆竜党へ向けた戦線復帰のあいさつは、ひと振りで十分だった。下肢のコンディショニング不良による2軍降格から11日。「3番・左翼」でスタメンに名を連ねた福田が、会心の先制2ランで完全復活を示した。  「一発で仕留められたのでよかったです」  一回1死一塁、1ストライクからのファーストスイングで、真ん中へ甘く入ってきた131キロのスライダーをとらえた。高々と舞い上がってスタンドに突き刺さる、福田らしい一発。三塁を回る直前には手応えを再確認するように、右こぶしを力強く握った。  続く三回無死満塁、再びのチャンスでも真ん中に入ってきたカーブを左前へ。勝負強い打撃で、この回の3得点へとつなげた。  アクシデントは8月22日のDeNA戦(ナゴヤドーム)だった。第1打席で5試合連続となる安打を放ち、結果も残していたが、下半身に違和感を訴えて四回の守備から退き、病院へ向かった。それでも抹消された23日に与田監督は「早ければ最短の10日で戻ってこられると思う」と復帰時期について言及。首脳陣が受けた報告どおりのスピード復帰となった。  「1試合目からいいパフォーマンスをして、チームの勝利に貢献できるよう、頑張ります」  チームは7月16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)を最後に、木曜日は移動日も含めて4敗1分けで、6週連続で勝ちがない。有言実行の活躍で打線に活気をもたらした背番号55。不吉なデータを打破するには十分といえる、序盤のリードをもたらした。(須藤佳裕)

◆広島は大野雄に完封を許した1日に続き、2度目の零敗を喫した。3番で先発起用した強打の捕手坂倉が3安打と気を吐き、中日を上回る計9安打を放ちながら10残塁とホームが遠い。3連戦に3カード連続で負け越した。  4日にも自力優勝の可能性が消える厳しい状況だ。本拠地で迎えるDeNA戦に向け、佐々岡監督は「地元の皆さんの前で、一戦一戦頑張ってやっていく」と努めて前を向いた。

◆113球、自己最長となる八回2死までの熱投だった。だが、交代を告げられると、中日・福谷は悔し涙を流しながら、ベンチへ引き揚げた。  「完投が今日こそいけると自分で思ったので、それが折れてしまった悔しさで...」  未体験の8イニング目に入り、1死からこの試合初の連打を浴び、主砲・鈴木誠との対戦。与田監督は、4球目を投じたあとにマウンドへ向かった。「明らかに投球フォームがおかしくなっていましたので、トレーナーと確認に行った」。続投の強い意志を示し、マウンドに残った。渾身のスライダーで空振り三振に仕留めたが、出番はここまでだった。  「完投、完封できる投手になることが、練習などで追い込むモチベーション」  五回あたりから意識したという完投、完封。あとアウト4つのところまできていたからこそ、感情はあふれ出た。先発として初勝利をつかんだ8月11日の広島戦(マツダ)後も「先発をやっていても、チームの勝ち負けだけを気にしている」と話していた男が見せたこだわり。右腕はひと息つき、前を向いた。  「また次こそ完投、完封ができるように、しっかりと練習していきたいと思います」  チームの勝利こそ最優先。だが、27個のアウトを一人で取りきる日も夢見て、右腕はマウンドに上がり続ける。(須藤佳裕)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
38213 0.644
(↑0.006)
-
(-)
58302
(+13)
208
(+4)
83
(+3)
37
(-)
0.261
(↑0.002)
3.300
(↓0.01)
2
(-)
阪神
31293 0.517
(↑0.009)
7.5
(-)
57266
(+4)
245
(+3)
59
(-)
42
(+2)
0.242
(-)
3.450
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
31313 0.500
(↓0.008)
8.5
(↓1)
55261
(+4)
250
(+13)
62
(-)
13
(-)
0.267
(↑0.001)
3.700
(↓0.12)
4
(-)
中日
29334 0.468
(↑0.009)
10.5
(-)
54225
(+6)
272
(-)
35
(+1)
17
(-)
0.240
(↑0.001
3.820
(↑0.06)
5
(-)
広島
25326 0.439
(↓0.007)
12
(↓1)
57268
(-)
289
(+6)
66
(-)
25
(-)
0.264
(-)
4.220
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
25335 0.431
(↓0.008)
12.5
(↓1)
57267
(+3)
325
(+4)
55
(-)
39
(-)
0.250
(-)
4.720
(↑0.02)