オリックス(3対3)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2020.09.02)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
10000020003902
ORIX
10000000203900
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ソフトバンク】川島 慶三(3号・1回表ソロ),グラシアル(3号・7回表2ラン)

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◆ソフトバンクは1-1で迎えた7回表、グラシアルの2ランで勝ち越しに成功する。対するオリックスは2点を追う9回に2死満塁の好機をつくると、安達が適時打を放ち、同点とした。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆ソフトバンクは初回、川島の3号先頭打者本塁打で先制。その裏、オリックスは吉田正の20試合連続安打となる適時打で追いつく。 ソフトバンクは5回2死二、三塁の好機をつくるも無得点。オリックスは和田の前に6回まで2安打1得点。 ソフトバンクが7回、グラシアルの3号2ランで勝ち越し。だがオリックスは9回に安達の適時打で追いつき、延長に入った。 オリックスは延長10回裏2死一、三塁とチャンスを作ったが、あと1歩及ばず今季5度目の引き分けとなった。

◆ソフトバンク1番川島慶三内野手が初回先頭打者弾を含む2安打、2死球とすべて出塁し、リードオフマンの役割を果たした。 プレーボール直後の2球目。田嶋の138キロの直球を左翼に運ぶ先制の3号ソロ。「先頭打者として最高の結果になってくれました」。17年5月24日のロッテ戦以来、自身2度目の先頭打者アーチに気をよくしたのか全4打席出塁。いぶし銀の活躍だった。

◆ソフトバンク・グラシアル内野手の貴重な3号2ランも空砲となった。 1-1の7回無死一塁。田嶋のチェンジアップを左翼3階席に豪快に運び去った。「(先発の)ワダさんが粘り強い投球をしていたので、あの場面で打ててよかった」。8月18日のロッテ戦以来となる「2番」での先発出場で、一時勝ち越しとなる「1発回答」に胸を張ったが、勝利には結びつかなかった。

◆ソフトバンク和田毅投手は好投報われず4年ぶりのシーズン5勝目はお預けとなった。初回に吉田正の適時打で同点にされたが、2回から6回まで完全投球。7回途中1失点で勝利投手の権利を手にした。 「相手の田嶋君も良い投球をしていたので、我慢強く投げることを心がけました」。9回に抑えの森が2失点で追いつかれて白星を逃したが、同じ松坂世代の阪神藤川が引退発表した直後に快投を見せた。

◆ソフトバンクは試合前まで貯金10を作った得意のオリックス戦で痛いドローだ。3-1の9回2死から守護神の森が同点を許した。 工藤監督は「彼以上のピッチャーはいないのでね。彼が行って打たれるなら誰が行っても打たれる」。10回は無死一塁から今季1度も犠打を決めていない松田宣が送りバントを失敗して併殺。2位ロッテが敗れゲーム差は今季最大の3・5に広がったが、突き放すチャンスで足踏みとなった。

◆オリックスに阪神からトレードで加入した飯田優也投手が、移籍後初登板を果たした。8回のマウンドに上がると1イニングを無失点。「今、プロに入ってから1番状態が良い。求められるところで全部投げて、抑えていきたい」。 中嶋監督代行は「また1枚加わった気がする。本当に良かった」と新戦力を評価した。

◆オリックス安達了一の2点適時打で、執念のドローに持ち込んだ。 2点を追った9回2死満塁から左前へ同点打。延長10回も2死二、三塁と攻めたが、中川が二飛に倒れた。 中嶋監督代行は「いやぁ惜しかったですね...。(9回、10回に)決めきれませんでした。でも姿勢としては非常に良い姿勢」とナインをたたえた。敗れれば自力CS進出の可能性が消滅する危機は変わらないが、懸命に前を向く。

◆ソフトバンクは得意のオリックス相手に痛いドローとなった。3-1の9回2死から守護神の森唯斗投手(28)が2失点で追いつかれ、延長戦へ突入。10回の攻撃では無死一塁から、今季1度も犠打を決めていない松田宣浩内野手(37)の送りバントが投飛で併殺になった。勝ちに傾いていた試合を終盤のほころびで取り切れなかった。そこまで来ていた白星がスルリと逃げた。ベンチが絶対的な信頼を持って送り出したストッパー森が「あと1人」のところでリードを守り切れなかった。 森は2点差の9回無死から連打され一、三塁。1死の後、吉田正を申告敬遠して満塁策を選択した。ジョーンズは打ち取ったが、2死から安達に左翼へ運ばれて2点が入って同点。まさかの形で「勝ち試合」が振り出しになり、守護神は「9回までいい流れだったチームを勝たせることができず、和田さんにもチームにも申し訳ない」。工藤監督は「彼以上のピッチャーはいないのでね。彼が行って打たれるなら誰が行っても打たれると思っています。今までずっと彼が最後を締めていた。信頼は揺るがないです」とかばった。 悪い流れは10回の攻撃にも及んだ。無死から中村晃が中前打。続く打者は今季まだ犠打を1度も決めていない松田宣だったが、ベンチは送りバントを指示した。だが投前の小飛球となり、飛び出した代走上林も刺される最悪のダブルプレー。チャンスを逃してこの日の勝ちがなくなった。 10回裏2死二、三塁のピンチを板東が抑えて負けは阻止したが、手痛い引き分けだ。7回途中1失点と好投した和田の5勝目も幻となった。オリックスには今カードに入るまでに13勝2敗としシーズン勝ち越しを決めていた。大得意としていた相手に前日1日は連勝を8で止められ、この日もまた勝てなかった。 2位ロッテが敗れゲーム差は今季最大の3・5に広がったが、突き放すチャンスでもどかしい足踏みだ。それでも指揮官は「勝てなかったけど、負けなかったという見方もある。いい方にとらえて、3つ目しっかり勝って福岡に帰りたいと思います」と前を向いた。【山本大地】

◆ソフトバンクは守護神森が9回に2点を失って延長戦にもつれ込む「思わぬ」展開となった。この「思わぬ」というのがどうにもくせ者で、想定外のことが起こるとプロといえども、残り1イニングをうまく戦えない。 10回表。先頭の中村晃がディクソンから中前にはじき返した。無死一塁。ピンチを切り抜けた直後のチャンス到来。だが、勝利の女神はホークスに渇望の1点を与えることはなかった。ベンチは松田宣に送りバントを指示。当然と言えば当然の策である。だが、松田宣は応えられなかった。初球をファウルにすると、2球目は投前に小フライ。一塁走者の上林もアウトになり最悪の併殺打。チャンスは一瞬にしてついえた。 今季初の8連勝を飾ったとき、このコラムで後半戦は「基本の徹底」が大切だ、と書いた。オリックスとの大阪遠征初戦は千賀が突然乱れ、打線も山本の前に沈黙。今季3度目の0封負けを喫した。そしてこの日の2戦目。大幅に打線を組み替え、左腕田嶋の攻略を目指した。やっとのことで、グラシアルの1発が飛び出し、均衡を破ったものの「まさか」の逃げ切り失敗。敗戦の直接原因が松田宣のバント失敗ではないが、打線を売り物にしているホークスにとって「バント」の重要性はいまひとつ軽視されているようにも思える。試合前の打撃練習こそ、監督、コーチ陣がケージ裏で見守っているが、バント練習は選手がマシン相手に流すだけ。遠征では極端にバント時間も少ない。新加入した平石打撃兼野手総合コーチらがしっかりとバント練習を見守っては、どうなのだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆オリックスは1-3の九回2死満塁で安達が2点適時打を放って今季5度目の引き分けに持ち込んだ。ソフトバンクは九回に抑えの森が3安打され、延長十回無死一塁から松田宣のバントが投飛で併殺になったのが痛かった。

◆オリックスの中嶋監督代行は逆転勝利に一歩届かず「惜しかった。決めきれなかった」と、悔しがった。  1-3の九回2死満塁から安達の2点適時打で追い付き、なおも二、三塁でT-岡田が三振。延長十回も2死二、三塁と攻めたが、勝負強さを期待されている中川が二飛に倒れた。  それでも、懸命に粘って追い付き、首位ソフトバンクを追い詰めただけに「姿勢としては本当に良かった」とチームの奮闘をたたえた。

◆阪神からオリックスに加入した飯田優が移籍後初登板で1回0封の奮投だ。8月28日のトレード発表からわずか5日。新たな一歩を踏み出した。  「最初なので、とりあえずゼロで抑えられて良かった。先頭打者を出すところまでは(緊張で)あがっていたけど、そこから落ち着いて周囲が見えるようになった」  2点ビハインドの八回にマウンドへ。虎時代を知る関西のファンだけでなく、18年途中までソフトバンクで過ごしたこともあり、三塁側スタンドからも拍手があった。  先頭の栗原に右前へのポテンヒットを許し、二盗などで2死二塁とされたが、最後はこの日最速の146キロで代打・西田を見逃し三振に斬った。  早くも力を発揮した左腕の姿に勢いづいた打線は九回2死満塁、安達の2点打で追いつき、執念のドロー。中嶋監督代行は飯田優について「また一枚(戦力に)加わった気がする」と目を細めた。(長友孝輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37243 0.607
(-)
-
(-)
56277
(+3)
230
(+3)
77
(+2)
41
(-)
0.241
(-)
3.330
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
34282 0.548
(↓0.009)
3.5
(↓0.5)
56271
(+2)
295
(+4)
55
(-)
51
(+1)
0.240
(↓0.001)
4.410
(↑0.03)
3
(-)
楽天
32293 0.525
(↑0.008)
5
(↑0.5)
56329
(+5)
285
(+3)
65
(-)
42
(-)
0.268
(-)
4.250
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
30313 0.492
(↓0.008)
7
(↓0.5)
56281
(+3)
286
(+5)
54
(+1)
32
(-)
0.253
(↑0.001)
4.070
(↓0.02)
5
(-)
西武
28322 0.467
(↑0.009)
8.5
(↑0.5)
58275
(+4)
281
(+2)
63
(+1)
40
(+1)
0.249
(↓0.001)
4.400
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
21385 0.356
(-)
15
(-)
56223
(+3)
279
(+3)
42
(-)
48
(+2)
0.241
(-)
4.150
(↑0.03)